編集後記 |
今回で連続3回目となる北海道ツーリングであるが、3度ともなるとツーリングの要領も分かってきて手慣れたものである。 さて、今回のツーリングで印象的だったことをいくつか挙げてみよう。 呼人浦も無料のキャンプ場で、サイトの直ぐ前が網走湖という申し分のない雰囲気である。 ただしこれら3つのキャンプ場は近くに食料を調達するところがなくて、少し走らなければならないのが難点かな。 次に今回稚内で初めてライダーハウスに泊まったが、これは市内に適当なキャンプ場がなかったからである。一応市営のキャンプ場があって、小高い丘の上で見晴らしはよいのだが、そこへ至る道中に墓場があってどうも不気味なのである。 礼文島ではシーズンの盛りだったので、民宿がどこも満杯で相部屋にさせられたのは残念だった。そこの民宿はシーズンだけの営業だそうで、オフになると一家揃って札幌で暮らすという。今のうちに詰め込んで稼ごうという商魂だったのか… 次にねずみ取りについて。幸いにも、今年も一回もねずみ取りの現場に立ち会うことがなかった。北海道ではヘリコプターを動員してまでスピード違反やはみ禁の取り締まりをすると聞いていたが、3年連続ねずみ取りすら見かけなかったというのはどういうことか。 今回初めて北海道で食べたもので印象的だったのは、ほっけの糠漬けとハタハタの唐揚げ、そしてウニ丼。糠漬けというのは沢庵、鰯や鯖のへしこなど私の好物であるが、ほっけのそれも酒の肴に最高!長く保存できるのだが、表面の糠の部分に青かびがびっしり生えて、ちょっと食べる気にならなくなるのが不満だが。 ウニ丼は稚内と積丹半島で食べたが、値段はやはりそれ相応のもの。ただし、ウニ丼を食べるならまずしゃりは寿司飯、そしてウニは赤身のバフンウニであること。 最後に、長旅のツーリングで一番ゆっくりできるのはやはりフェリーの中ではなかろうか。とにかく乗ってしまえば小樽か舞鶴に着くまでフェリーの中から出ることはできないのだ。本を読むのも良いし、同室の人と話すのも良い。しかし一番贅沢な過ごし方は、酒をかっくらって四六時中寝ていること。これでこれからのハードなツーリングの体力が温存でき、また帰りは疲れを癒すことができるのだ。 フェリーの30時間の乗船時間は、長いようであっという間である。乗る度に短く感じられるのはやはり歳をとりつつある証拠かも知れない。 おそらく来年は北海道ツーリングは一休みになるだろう。毎年一人で遊んでは申し訳ない。やっとそんな気になったところで、長いようでやはり終わってしまえば短かった今年のツーリングの幕引きとしたい。 |