![]() バス停までは歩いて10分ほど。周囲はさすがに豪邸ばかり。貧乏人のひがみではないが、いくら豪邸でもこんな寒い山奥には住みたくないものだ。なにしろ標高600mといえば避暑地じゃないか。 バスは時刻どおりに到着し、乗り込むと車内は暖房が効いていて暖かい。バスはどんどん下っていく。登るときのしんどさは何だったんだろうと思わずにいられない。 1時半、阪急芦屋川着。登りは3時間近くかかったのが、下りはなんとわずか20分足らず。あっけないものだ。 |
阪急に乗車し西宮北口で降りる。アサヒビール工場見学の2時半までまだ時間があるので、ミドリ電化で時間つぶしをする。パソコン売り場をうろうろしていると、店員が寄ってきてあれこれ説明してくれる。買う気はまったくないのに気の毒なことだ。まぁあちらも暇だったことだし、お互い時間を有意義に過ごしたってことにしよう。 ミドリ電化を出る頃から小雨が降り出す。 2時半、アサヒビール工場着。受け付けで今日の見学の予約を伝える。若くて可愛い案内嬢が出迎えてくれた。どうやら本日の見学はわれわれ4人だけのようで、やや警戒心の表情である。そりゃ無理もない、40前後のおっさんがジーパンにカッパ、リュックというムサイ出で立ちで、まぁきれいな格好とは言い難い。 若いお嬢に案内され、順番に工場内を回る。ビールそのものを醸造する過程はビデオで説明を受け、そのあとは瓶詰めや梱包の工程を実際に見せてくれた。1秒間に30缶も蓋ができるラインは感動ものだ。ベルトコンベアに乗っておびただしい数の缶ビールや瓶ビールが吐き出される。 それにしても我が国のビールの消費量はいったいどれくらいなのだろう? |
![]() 試飲コーナーはさながらホールのようで、200人は収容できるほどの広さだ。無料で飲める許された時間はわずか20分間。 まず冷えたジョッキにつがれたビールを一気に飲む。さすができたてのビールは味が芳醇だ。ビールだけではなく、ワインとウィスキー、それにちょっとしたおつまみも置いてあり、行き届いた配慮がうかがえる。 密かにポケットに忍ばせていた柿の種は不要だった。 しかし季節は冬、夏の炎天下で大汗をかいたあとなら駆けつけ5杯はいけるが、わずか30分間ではなかなか飲めるものではない。貧乏学生ならいざ知らず、気位だけ高く持っている安サラリーマンは、飢えたブタみたいにガツガツ飲むわけにはいかない。 一応ジョッキをお代わりして、あとは小さなプラスチック容器に入れられた赤ワインを2杯とウィスキーを1杯飲んでタイムアウト。いやもうそれだけで十分だ。実は夜にマンション管理組合の理事会が控えているので、浴びるほど飲むわけにはいかないのだ(写真右が案内してくれた栗田さん。左は給仕のお嬢さん)。 |
![]() 30分が経過し、名残惜しく帰り支度をする。売店で飲んだ勢いで、たいして欲しくもないおみやげを買ってしまった。案内のお嬢が可愛かったし、まぁ仕方ないか。 こうして西宮北口で4人解散とあいなり、本日のちょっとしんどかった奥池ハイキングは幕を閉じた。奥池の昼食で冷えたのがこたえて、翌日38度の熱が出たことを最後に報告しておこう。 おしまい |