〜 腹帯と住職の法務 〜

 住職の法務は当寺に来る安産、子授け、七・五・三の祈願者の幸せ
を祈ること。全国の真言宗の若い僧(老僧も含む)に、弘法大師の秘法
を伝授することを主体としています。

 住職は平成十九年四月一日に当奥の院に入りました。それまでは、
高野山にいました。当奥の院に入る際には、この寺の伝説の竜神が現
れて、嬉しそうにしていました。また、本尊の地蔵菩薩が特別な長い
陀羅尼を唱えることを教えてくれました。(大蔵経にあり)

 加えて、弘法大師秘伝の安産の帯加持作法をもって、毎日修してい
ます。
 今頃の若い人は、腹帯を無視する人がいますが、それは腹帯に加え
られている真言密教の法の重さを知らないのです。むろん当奥之院以
外で、たとえばどこかのお店で買ってきた腹帯でも、当寺では弘法大師
の秘法をもって住職が加持いたします。祈念者が少ないのでゆっくりと
修することが出来ます。

                                         合掌


 ………………………………………………………………………………………………………… 

住職から詩三編の紹介


      @   自分らしく

       他人(ひと)より弱くてもいい
       他人より遅くてもいい
       他人より醜くてもいい
       他人に勝つことが大事なのではなく
       いかに自分らしく生きるか
       そのことのほうが
       ずーっと 大事なんだよなぁ
       
      
      A   勉強・愛情・人生 

       勉強とは他人(ひと)をけおとすための努力ではなく
       自分を高めるための努力でなければならない
       愛情とは互いの傷をなめあう同情ではなく
       相手の人生を気づかうおもいやりでなければならない
       人生とは楽しい生活におぼれることではなく
       より深い人生を味わうことでなければならない


      B   常識というメガネ
 
       常識というメガネをはずし
       この世を見ると
       金持ちが偉いのではなく
       地位の高い人が偉いのでもなく
       大きな家に住む人が偉いのでもない
       
       赤いリンゴがおいしいのではなく
       太い大根がおいしいのでもなく
       高い魚がおいしいのでもない
       自分の心を白紙にし
       自然児としての心をもって生きるとき
       大切なもの
       真実なもの
       この世の真理は見えてくる


  『 心は悲しみをもったとき 』 小籔實英 著より 


                       トップページへ戻る