10.いよいよ色塗り開始。 とりあえず肌の色を塗ることにします。 まず新規レイヤーを作成(仮に「肌レイヤー」とします)。 「線画レイヤー」の下に配置。 すると、このように(図1)線が上にあるので下のレイヤーで色を塗っても線は消えません。 以降、線画レイヤーは常にレイヤーの一番上に位置するようにします。
11.「肌レイヤー」を選択し、 適当な色で肌部分を鉛筆で塗っていきます。 大ざっぱでいいです(図2)。 あとでまとめて修正しますから。 逆にこの時点では多少はみ出している方が塗り残しがなくていいかも。 ここで一つ注意。 弱小メモリの場合、オフラインの鉛筆で色を塗るときのようにざかざかと絶え間なくタブレットを動かして 彩色しようとすると たちまち砂時計のマークがでてきて待たされる上に、予想もしないところに色が飛んでいたりします。 結局時間を食いますので 面倒でも一回上から下にラインを引く、休む、また再び…というように休み休みおこなったほうが 結果的には早いです。
12.11で塗った色は色見本から引っ張り出してきた色そのままなので 『イメージ』→『色調補正』 →『明るさ・コントラスト』『カラーバランス』『色相・彩度』 などで微調整します
13.また新規にレイヤーを作成します。 (仮に「肌の影レイヤー」とします) これは肌レイヤーの上に配置します。 14.影レイヤーを選択し、 『レイヤー』→『下のレイヤーとグループ化』 これで肌レイヤーと影レイヤーの境界線が点線になり(図4)、 影レイヤーは肌レイヤーの色がある範囲内でのみ色を塗れます。
15.影レイヤーを選択した状態で レイヤーの表の左上部分にある表(何もしない状態では「通常」が選択されています) から「乗算」を選択(図4の赤い矢印)。 これで影レイヤーで塗った色は肌レイヤーの色に重ねられることになります。 16.肌の影レイヤーで肌の影部分を塗っていきます。 とりあえずエアブラシで大雑把な影を(図5)。
17.もう一段濃い影もつけたいので13,14,15を繰り返してもう一つ影レイヤーを作成します。 今度はサイズを小さくしたエアブラシ、もしくはブラシで細かい影を。
18.影とは反対、光をいれます。 影レイヤーを作るのと同じ方法でレイヤーを作成し、『乗算』ではなく『スクリーン』にします。 これで光にあたる部分を塗っていきます。 …まあ、義朝は肌の塗りにめったにこれはやりませんが……。
19.肌部分をすべて塗り終わったら 『レイヤー』→『下のレイヤーと結合』 で肌部分のレイヤーをすべて一つにまとめます。 パソコンのメモリハードに余裕があるときは別にしなくていいです。 途中で「あっ!おなか色塗るの忘れてた!(←今回の彩色の実話)」とか言うときに修正がききますからね。 メモリが弱小の場合はレイヤーの数が多ければ多いほどマシンへの負担がかかりますので さっさと一つにまとめましょう。 ちなみに複数のレイヤーを一つにまとめるときは下から結合していきましょう。 なぜかといいますと、結合した下のレイヤーの属性になりますので上から結合していくと スクリーンレイヤーが乗算になって今までやったことが消えてしまったりします。 20.一つにまとめたのではみ出した部分を消しゴムで修正していきます。 肌レイヤーの下にもう一つレイヤーを作成して濃い色で画面一色を塗りつぶすと(図8)境界がわかりやすいです。 このとき、髪の毛にかかる部分は修正せずそのままにしておきます。 ちなみに義朝は消しゴムはブラシにしています。
21.次は髪を塗ります。 新規レイヤーをさきほどの肌レイヤーの上に作成します。 通常は肌を塗るときと同じように全体に色を置いてから影、ハイライトをいれるものですが 私は髪の毛に限ってははっきり影をつけたいので先に濃い影だけを彩色します。 髪の流れる感じや髪の先は指先ツールで流してやると綺麗にいきます。 しつこいようですがメモリが貧弱な場合は休み休み…。
22.そして作成した髪の影のレイヤーを乗算にし、その下に髪全体に色を置いたレイヤーを作ります。 単に順番が違うだけなのですが、髪に関しては色がない状態で影を入れるほうが 個人的に良く見えてやりやすいので(^^;)。 たまに影だけ作成したらあとはエアブラシでざっと色を重ねるだけ、なんて時もあります。
23.あとは肌レイヤーと同じようにもう一段薄い影とハイライトを作成。
次は瞳〜。 彩色〜瞳・その他、仕上げ〜へ 戻る |