義朝のメモリ32MBでもできるきわめていいかげんなお絵かき講座。

スキャン〜線画




1.イラストをトレーシングペーパーにトレスしてスキャンします。
  別に原画をそのままスキャンしたってかまわないのですが、義朝はA4より一回り大きいサイズのスケッチブックに絵を描くので
  そのままスキャンするとどうしても両横にうっすらと影がついてしまいます(図1)。
  トレーシングペーパーだとそれがないので(…かわりにペーパーの皺があるような気がしますが…)(図2)。
  けど原画の状態によってはそのままスキャンする場合もあります。
  ラフなかんじを出したいときとか、細かい線を見せたいときとか。
  不器用な義朝はどうしてもトレスすると線も太くなるし全体に荒くなってしまいますので。
  CGに関してはでもある程度ざっぱなラインの方が個人的にはやりやすいです。ここらへんは好みの問題。
(図1)

こっちが原画をそのままスキャンした場合(逆さなのは気にしない)
(図2)

こっちがトレス。



2.解像度は当然数値が大きいほうが細かいところまでかきこめてよいのですが、数値が高ければ高いほど画像は重くなる。
  マシンへの負担も重くなる。
  と、いうわけで私は通常72dpi、ちょっと描きこむときには200dpiで取り込んでおります。
  まあプロじゃないし印刷に出すわけでもないのでこんなものでしょ。
  メモリの小さいマシンで解像度の大きいイラストをかくと作業効率がとても悪いというのもあります。
  途中で収拾つかなくなる確率が高いので。
  ちなみに今回のイラストは200dpi。


3.イラストをスキャンして『イメージ』→『色調補正』→『レベル補正』
  でグラフの下の△(図3の赤い矢印)を適当に左右に動かして画面上のゴミ等をとばします(図3、図4)。
 (場合によっては消しゴムも使用します)
(図3)
  
 『イメージ』→『明るさ・コントラスト』を使用することもあります。
  こっちのほうが線をはっきり主張させるのにはむいているかもしれません。
  ま、これも好みですね。

(図4)

とりこんだ状態でのイラスト。
バックが若干灰色です。
(図5)

このぐらいでいいかな。

 


4.スキャンした時点ではイラストはモノクロになっているので
  『イメージ』→『モード』→『RBGカラー』(スキャンした時点では『グレースケール』になっています)を選択して
  カラーにしておきます
(図6)

右側のパレットが…
(図7)

これで彩色可能。


5.イラストの線だけを取り込みます。
  今の状態は線以外の部分は白になっているのでそれも取り除いて透明にしてしまうということ。
  セル画を思っていただければわかりやすいかと。

  『選択範囲』→『すべてを選択』。
  『編集』→『コピー』。

  今の画像をコピーしました。



6.新規レイヤーを作成します。
  『レイヤー』→『新規レイヤー』→『レイヤー』→『OK』
  もしくは
  画面右下にあるレイヤーの表の下部分にある
  真ん中の四角いマーク(図8の赤い矢印)をクリック。

(図8)

これで何も描いていないレイヤーが一つ出来ました。


7.新しく作ったレイヤー(仮に「線画レイヤー」とします)を選択(ウィンドウのそのレイヤーをクリックします)。
  画面左側にあるツールの表の下から二番目にある
  四角に丸をかこったようなマークの右側の方(図9の赤い矢印)をクリックします。
  すると、今まで青く表示されていた
  画面右下のレイヤーの表示が灰色になります(図10)。
(図9)










(図10)


8.『編集』→『ペースト』。   貼り付けた線画が赤く表示されます(図11)。
(図11)



9.7でクリックした四角いマークの反対側、左側の方のマーク(図9の青い矢印)をクリック。
  線画以外の部分が選択された状態になります。


8.『選択範囲』→『選択範囲の反転』。
  これで線画部分が選択されました。
  『編集』→『塗りつぶし』で選択された線画部分に色を塗ります。
  お好きな色で。
  ちなみに今回は描画色のこげ茶色で塗りつぶしました。

  背景部分の絵は『編集』→『消去』
  もしくはレイヤーごと破棄(『レイヤー』→『レイヤー削除』)しておきます。
(図12)

背景レイヤーを不可視状態にする(レイヤーのウィンドウにある瞳のマークをクリック)とこのように線だけが選択されているのがわかります。
(灰色と白の市松模様はそこが透明であるというしるし)


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