試作車67台、走行距離150万km、マフラーテストだけでも10万キロ以上走行テストして開発されたE36M3は、ロードカーとして素性のよい車をつくるのが開発テーマにそのままでコンパクトでスポーティクーペとして、誰にでも楽しめる車として開発された。
グループAのレースに出場するため、1986年当時のグループAのレギュレーションにあわせ生産されたE30M3とは成り立ちが違う。
1993年10月パリサロンでベールを脱ぎ92年10月本国発売。
3.0Lの前期モデルが95年7月まで生産され、3.2Lの後期モデルが95年10月から登場、後述するカブリオレ、セダン合わせて計71242台が生産された。(生産台数についてはCG2007年10月号より)
前期モデルは、S50エンジン(ベースはM50、SはBMW
M社が手を加えたことを示す)吸気側に無段階可変バルブタイミング機構を持つVANOS(Variable Nockenwellensteuerung)をもち最高出力286馬力/7000rpm、最大トルク32.7kgm/3600rpm、3600rpmから6000rpmまでフラットなトルク特性を持つ
94年には、カブリオレ、セダンが登場したが日本への導入はされなかった。
後期モデルは、ボア×ストローク 86.0×85.8から86.4×91.0に拡大し2990ccから3201ccに拡大、圧縮比10.8から11.3に変更され、321ps/7400rpm 35.6kgm/3250rpmに強化VANOSも排気側にもつくダブルVANOSになり、ミッションも6速に変更になった。
95年にはアメリカのIMSA GTシリーズのホモロゲーションのためM3 GTクーペというクルマが350台生産されています。
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