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SILVER シルバー 銀

銀は、金と共に貴金属として昔から親しまれてきた金属です。
金よりも若干遅い、紀元前3500年頃のメソポタミアや古代エジプトなどで使われ始めました。

銀は、全ての金属の中で熱伝導率・反射率が高い金属です。
銀の記号「Ag」は、ギリシャ語のargyros(輝いた)が語源です。
「銀白色」と言ってプラチナと共に白い金属の代表であり、
「いぶし銀のような」という形容詞でお馴染の、落ち着いた色が愛されている最もメジャーな金属のひとつです。

純銀は、別名「サラ」と呼びます。
融点960.5度で非常に柔らかく、細工にはそのままでは使うには強度面で問題があったりするので、銅を加えて硬さを調節しています。
その硬度も、銅が7%までは急激に硬さを増します。
つまり、7%以上加えてもあまり硬さの差が出ないということ。
(〜7%までが硬さの変化がみられる)

この銅の混ぜ方を千分比(千分率)で表すと、5%が銅で95%が銀の場合、950の銀と呼びます。
当然、「サラ」は1000となりますが、実際にはスリーナイン、つまり999以上であれば一般に「サラ」と呼ばれます。
(造幣局の検査では4桁まで要求されます)

混じり気のない純銀の「サラ」でジュエリーを作れば良いと思ってしまいますが、サラは柔らかさを必要とする象眼の埋め込みなどに使われる素材には適してはいるのですが、アクセサリーとして使用するには柔らかいので強度的に少々問題があるからなのです。

銀100%の「サラ」の特徴として、ジュエリーとして制作しハンマーなどで叩いて表面を硬質化したとしても純銀の性質上時間が経つと「自然軟化」という変化を起こしてしまい、元の柔らかさに戻ってしまうためにジュエリーやアクセサリーには不向きとなります。
銀食器・銀スプーン・銀のアクセサリーの金具には、950よりも硬い925が使わるのはこの為です。
ちなみに、この925銀を「スターリングシルバー」と呼びます。

 金属  融点 ℃  比重  刻印  成分
 純銀 (サラ)  960.5 ℃  10.5  SILVER  銀 99.9 %以上
   910 ℃  10.5  SILVER 950  銀 95.0 %
銅 5.0 %
 スターリングシルバー  893 ℃  10.5  STERLING 925  銀 92.5 %
銅 7.5 %

参考資料
日本ヴォーグ社 宝石の写真図鑑 冷たいジュエリ
八坂書房 宝石ことば
双葉社 宝石の常識
講談社 宝石宝飾事典
読売新聞社 宝石
DeAGOSTINI TREASURE STONE
成美堂出版 最新シルバーアクセカタログ1200
美土理書房 宝石の気能
創元社 彫金教室
NTT出版 華麗なる宝石物語
ムーンフェイス・ローズマリー