BIRTHDAY STONE 専門用語
- アーム
- リングや腕輪の「輪」の部分。腕ともいう。
- アームレット
- 上腕部(肘から上)に付けるバングル。ブレスレットと同様に古代から身に付けられていたアクセサリー。
- アール
- リングや腕輪の「輪」部分。特に内側部分を指す。
- 青金
- 銀を割り金とした緑色金の合金。
- 赤割
- 銅を多量に入れた赤色金の合金。赤金のこと。
- アズキ
- 楕円の環をつないだチェーンの基本形。そのパーツが小豆に似ている事から日本ではこの名前で呼ばれている。英語では、ケーブルチェーン。また、金属線を曲げて作ったチェーンの総称をコイルチェーンと呼ぶ。
- アステリズム
- スター効果。宝石内部に含まれる針状結晶などにより、宝石をカボッションカットにした時に現れる星採効果。四条・六条・十二条がある。
- 石座
- 宝石をセットする部分。石枠。覆輪留めを除き、真上から見た時に石に隠れるようにできている。
- 石付き
- 金石で金性を見る場合、銅分が多い金合金は「石付きが良い」といい、銀成分の多いものは「石付きが悪い」という。
- イミテーション
- 外観だけは宝石に似ているが、成分は全く違うもの。模造石ともいう。
- 色石
- ルビーやサファイア、エメラルドなど、色のある宝石全般。
- インクル―ジョン
- 宝石内部に含まれる内包物のこと。液体、固体、気体などが様々な形態をあらわし、鑑定鑑別の重要な手がかりにもなる。
- インタリオ
- 立体的に表面を彫刻するカメオに対して凹彫り、つまり透明な素材の裏面から彫刻を施したもの。
- インデックスリング
- 人差し指にはめるリング。人差し指は「人を導く指」とされ、古代ローマ時代では臣下に任務を与える際に、この指に指輪をはめて指示したという。
- インレイワーク
- 石や貝を細かくカットし、その組み合わせで柄を描いていく。ネイティブアメリカンのズニ族などでよく見られる寄せ石技法。様々な色の石を使うのでとてもカラフル。厳密にいうと、石や貝だけで柄を作る技法をインレイワークといい、先にシルバーで仕切りの枠を作っておいてそこへはめ込んでいく技法をチャンネルレイという。
- えぐり
- きりばしの柳刃で切り回しをすること。
- エナメル
- エマ−ユ、七宝、琺瑯などともいわれ、基本的には色ガラスの粉を金属の表面に焼き付けて模様を施す技法。様々な技法があり多様である。
- エメラルドカット
- 長方形の四隅を落としたカット形式。主にエメラルドに用いられる。
- エンハンスメント
- 宝石が本来持っている潜在的な美しさを引き出すため、または強化の為の人工的処理。加熱、含浸、充填などがある。
- 王水
- 強硝酸1と強塩酸3の割合の混合水。金を溶かすことのできる唯一の液体。
- 押し金
- 製作前にあらかじめ地金取りをする時、余分に取っておく地金のこと。
- オシャカ
- だめになること。鋳物工場で地蔵尊を鋳るのに誤って鋳た事から起こったとも、また逆さまの意味だともいわれている。
- 落ち金
- 製作中に出るクズ・粉などの地金のこと。
- オーバーレイ
- 重ねるという意味の技法で、古来より人類が地上で金属加工のを始めた頃から存在する原始的技法の一つ。ネイティブアメリカンのホピ族の使うオーバーレイの技法は1938年頃から使われ始めた。
- オーバルカット
- 楕円系のカット形式。
- オープンセッティング
- 色石など透明な石を台座にセットする場合、石の裏にあたる台座に穴を開けて、あらゆる方向から光が入るようにしたセッティング方法。19世紀末頃から本格的に使用されるようになった。
- 硬上がり
- 圧延して一定のサイズにした焼鈍しをしていない地金。
- カット
- 宝石を研磨し、光沢や色を鮮明に引き出すこと。ダイヤモンドの判定基準の1つでもある。
- カット石
- 研磨済の宝石。
- カボションカット
- 山型に丸くカットされた形式。半透明や不透明の宝石に多く用いられる。
- カニカン
- 留め金具の一種で、主にネックレスに使う。クラスプに属するもの。形状がカニのはさみみ似ている事から日本では一般的にそう呼ばれている。また、メーカーによっては、ナスカンともいう。
- カメオ
- 色石や貝などの表面に、デザイン部分だけを高く盛り上げて彫る技法。多く見られるのは貝や瑪瑙など、上下に2層以上の色の違う層を持つ素材を利用して背景とデザインを色違いにしたもの。逆→インタリオ
- カメオアビレ
- カメオに彫った人物のデザイン中にある装飾品に宝石をはめ込む技法のこと。
- ガラ
- 回転式研磨機。バレル研磨機のこと。
- カラット(Carat)
- 宝石の重さをあらわす単位。1カラットは約0.2gでctと書く。(イナゴマメを意味し、一粒が0.2gで古代では重さを量るときに用いられた。)
- カラット(Karat)
- 金の品位。金の含有率を24分率で表したときの単位。純金は24K。もともとはイギリスの重さの単位で1トロイオンスの24分の1の重さ。そこから1トロイオンスの金の合金中に何カラットの純金が含まれているかを基準にしたことが始まり。
- 空枠
- 宝石を留めていない、ジュエリーの金属だけの部分。
- カリブルカット
- 特定の形のカットの事ではなく、先にデザイン部分を自由に作りそれに合わせて自由自在にカットした小粒の色石の事。この技法で自由な絵を画いたデザインの作品は、アールデコを代表する技法。
- 皮傷
- 表面が傷つき、そげること。
- 鑑定書
- ダイヤモンドの品質を評価した書類。
- カンティーユ
- もともとは、フランス語で刺繍に用いる金や銀の糸を意味する。ジュエリーの世界では、細い金や銀の線を自由に曲げて繋ぎ合せてデザインを作る技法を言う。金が稀少であった時代に、少ない金で大柄な作品を作るのに用いられた。デザインはやや、平板であるが繊細で美しい風合いが残る技法。
- 鑑別書
- その宝石の種類は何なのか、本物か偽物か、天然か合成かを判断した書類。品質などのクオリティーは関係ない。
- 貴金属
- 色が美しく、希少価値があり、科学的に安定していて、空気中で簡単に変化しないという性質を持つ金属。ゴールド、プラチナ、シルバー、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、イリジウム、オスミウムの8種類。
- 貴石
- 財産的、装飾的価値があり、希少価値の高い宝石のこと。
- キヘイ
- アズキの輪を90度ずつひねって叩いたもので、喜平という人物からこの名前が付けられたチェーンの基本のひとつ。
- キャスト
- キャスティングの略称。ロウ(又はワックス)でデザインしたもの、同一のアクセサリーを幾つも作る為の型取り鋳造法の事。大量生産品はこの方法で作られる。
- キャスト枠
- 鋳造によって作られた枠のこと。大量生産が可能になる。
- 鏡面仕上げ
- 地金の表面を鏡のようにピカピカに磨きあげて光沢を出すこと。
- 切りもち
- 金銀小口溶解用陶器坩堝のこと。
- キリンス
- 硝酸・硫酸・水の混合液に少量の塩酸又は塩を加えたもの。
- ギロッシュエナメル
- 金属の表面に機会を用いて美しい模様を彫り込み、その上に様々な色彩の半透明の七宝をふりかける技法。彫りの深さにより色の濃淡が生まれ地模様もデザインとなるために美しい加飾が可能。
- 金
- 1gが約3000mの線にまで伸び、全ての金属の中で最も展延性が高い。
- 金性(きんしょう)
- 合金の品位のこと。日本ではプラチナとシルバーは千分率、金の場合は24分率で表される。また、貴金属地金、その合金の純度の標準。K18や、K14、Pt900などのこと。
- 金ひら
- 金メッキ液を作るのに使うため、純金を薄く(0.02〜0.04mmくらい)に伸ばしたもの。
- 銀
- 全金属の中で、最も熱電導性が高い金属。
- クラスプ
- ネックレスやブレスレットの留め金。「中折れ」「差込」「ネジカン」など様々な方式のものがある。
- クラック
- 鉱物が形成される時に自然にできた宝石内部の割れのこと。
- クラリティ
- ダイヤモンドの判定基準の1つ。内包物や傷の状態。
- クローズドセッティング
- オープンセッティングの反対で、透明な宝石の裏面を、台座の地金で覆ってしまう留め方。石と台座の間に薄い箔を入れて、色を強調する方法で宝石の輝きよりも色を大切にしていた時代の技法。19世紀後半にはほぼ廃れる。
- クロワゾンネ
- エネメル技法の1つで、土台となる金属の上に金属線をロウ付けし、エナメルを流し込む小枠を作りエナメルガラスを焼きつけ冷めてから表面を磨く。エネメルと金属の対比が美しい技法。
- 原型
- アクセサリー制作の中で、イメージを最初に立体化したもの。その後の工程の基礎となるもので、ロスとワックス製法やキャストを経て実際のアクセサリーが完成する。素材はデザインにより、ワックス、金属、石膏、木など様々なものが用途別で使われる。
- 合金
- キャストなどで地金を作る際に、金、プラチナ、シルバーなどに割金と呼ばれる金属や貴金属を混ぜたもの。
- 合成石
- 天然と同じ成分用いて科学的に合成された宝石。シンセティック・ストーンともいう。
- 硬度
- 硬さのこと。引っかきや磨耗に対する抵抗力をいう。
- 刻印
- 貴金属品位検定の印。ホールマークのこと。
- 五分落ち
- 950銀のこと。1分落ちは900銀のこと。900銀はコインシルバーともいう。
- コンチョ
- インディアンジュエリーにおける円形や楕円形の銀板。ボタンやベルト、ペンダントなどに幅広く使われる。
- コーンフラワー
- ブルー・サファイアで一番良いとされる青紫色。矢車草の花の色に譬えられる。
- サイドピーシーズ
- ジュエリーをデザイン又は作った作家が、自分の名前や刻印を作品上に残したジュエリーの総称。19世紀半ば頃からジュエリーデザイナーと呼べる人々が登場し自己の刻印や署名を入れた作品を残している。後年、大宝石店の多くもこの方式をとり入れ、刻印や製作年度、デザイン番号などを入れている。
- 笹吹き
- 粒状の純銀のこと。
- サテン仕上げ
- 地金の表面に無数の細かい凹凸をつけることによって、光沢や艶を消す仕上げ方のこと。
- サラ
- 純銀のこと。
- サンドキャスト
- インディアンジュエリーのキャストの原点とも言える方法。銀や木で原型を作りそれらを砂に押しつけて原型を取り、そこに溶かした銀を流し込んで複製を作る方法。ザラザラした砂粒の跡が表面に残り独特の風合いに仕上る。
- Cカン
- 金属線を曲げて作った輪の事。その形状が円のものはアルファベットの「C」に似ていることからこう呼ばれている。ネックレス本体と留め金具とのつなぎ目やペンダントトップとチェーンのつなぎ目などに使われる。目立たないが重要なパーツである。
- 地金
- ジュエリーに使用される貴金属。金、プラチナ、銀など。
- シャカダマ
- 溶解した金属を平らな所にこぼして、凝結させた粒状の玉のこと。
- シャトヤンシー
- 猫目効果。宝石内部に平行に存在する繊維状組織や管状インクルージョンからの反射で、宝石をカボッション・カットにした時に現れる猫の目のような効果。クリソベリル・キャッツアイ、トルマリン・キャッツアイなど。
- シャンク
- 元来は「軸」「幹」を意味する語で、リングの土台となる金属部分をいう。意思がセットされている部分はべゼルという。
- シャンルーヴェ
- エネメル技法の1つで、金属の表面に凹み部分を作り、そこに様々な色の粉状のエナメルを満たして焼きつける。冷却後、磨いて滑らかな表面にする。色が混ざり合うことで複雑で微妙な陰影を表現する事ができる。
- 性落ち
- 純銀以外の銀合金のこと。金性(地金の品位)が落ちているという意味。「性落ちの白」「1割落ち」「3分落ち」などという。
- シラー(シーン)
- ムーンストーンや、オパレッセンスを示すオーソクレースに現れる、青色や白色をした月の光のように見える内包物による色味加減。この効果は、アルバイト(曹長石)とオーソクレースのラメラの互層という内部構造による光の反射に起因するものでアルバイトのラメラが薄いと青色が増し、厚くなると白色のシラーが増す。
- 白
- 銀一般をいう。
- 白割り
- 銀を割り金として溶解してできた金合金。
- 靱性
- ねばり強さ。割れやカケに対する抵抗力のこと。硬度があまり高くなくても、靱性があれば割れにくい。
- シッティングストーン
- 天然と同じ成分用いて科学的に合成された宝石。合成石ともいう。
- 人造石
- 天然にはないが、科学の技術によってできた宝石のこと。キュービックジルコニアなど。
- ス
- 溶解やキャストで吹き上がった地金にできる、ピンホール状の穴のこと。
- スイスエナメル
- 白・灰・黒色などの色彩で焼成されたエナメルの表面に多彩な色のエナメルをさらに用いてスイス地方の服装をした人物などを描いた一連のエナメル細工の総称のこと。
- スカラベ
- 黄金虫の一種。古代エジプトでは創造と復活のシンボルとして神聖化され装身具として宝石に彫刻された。再生と不死のお守り。
- スターリングシルバー
- 純銀に銅を7.5%混ぜた合金。925銀とも言う。1000分の925の純度の銀のこと。主に金具部分に使われる。
- スティックピン
- 1本の針の頭部に、様々な飾りを付けた形状のシンプルなブローチのこと。
- 炭研ぎ
- 地金の生地(地肌)を出すため朴炭などで地金の表面をこすること。
- セッティング
- 宝石を金属の枠に留める技術。この技術により輝きが左右される。
- ソートワ―ル
- ネックレスの一種で、通常は先端部分がウエストラインよりも下にくる長さ。通常タッセルと呼ばれる房状のデザインを先端にもつ。全体に極めて優雅な作りのものが多く、20世紀初頭のエドワーディアン時代に多く作られた。
- 台金
- 金張りの台になる補助卑金属をいう。
- だるま猪口
- プラチナ溶解用の陶器の坩堝。
- 鋳造
- ワックスを原型にして金属の製品を作ること。この場合、原型には湯道と呼ばれる湯を注ぎ込む棒状のものを付けておく。原型ができたら容器の中へ入れ石膏で満たす。その容器ごと電気釜で熱すると埋め込んだワックス原型が溶けてなくなる。最終的には石膏の型ができそこへ溶けた金属を流し込んで完成する。さらに、できあがった金属を金型としゴム型で同じ物を複数制作する場合にも用いられる。主に大量生産品に多く用いられる制作方法。
- 付目
- 品物に使われている地金の量。例えば「この指輪の付目は10gです。」という。
- 爪
- 宝石を留めている部分。
- 出目
- 分析で抽出した地金の目方をいう。
- テーパーバゲットカット
- 細い台形をしたカット形式。
- テーブルカット
- ダイアモンドの最も古いカットの1つで、正八面体の原石の先端の1つを水平にカットしたもの。15世紀には既に存在し17世紀にローズカットがあみ出されるまでは、最も広く用いられていた。
- トゥーファキャスト
- インディアンジュエリーにおけるキャスト方法の1つで、サンドキャストから新化して砂の代わりに軽石を使う方法。軽石を削って型を作り、そこへ溶かした銀を流し込む。軽石の表面の気泡が銀表面に残りザラザラとした独特の風合いが生まれる。強度的には複製は2〜3個が限界。
- ドッグカラーネックレス
- 首輪の一種で首の付け根から下にデザインが広がるものではなく、首そのものを垂直に飾る形式のもの。犬の首輪の様だった事からこの名が付いた。
- トップ
- ペンダントで胸にぶら下げるメインパーツの事。ペンダントトップ、ペンダントヘッドともいう。
- トリートメント
- 宝石本来の性質を無視した人工的な処理。「処理石」のこと。加熱、含浸、充填、着色(染色)、コーティング(ペインティング)、放射線照射、表面拡散。
- トリリアントカット
- 3角形をしたカット形式。
- トレンブラン
- 花の付いた小枝などのデザインで、花の部分の下に小さなバネを仕掛けて身に付けた人が動くにつれ、その部分だけがデリケートに震えるような仕掛けをしたもの。
- トロイオンス
- 金の重量単位。1トロイオンス=31.1035g
- とんぼ玉
- ガラスビーズの飾り玉の総称。基本的な工程は、金太郎アメの手法で切断面に同じ柄がでる材料をつくり、それを本体となるビーズの表面に張り付けていって最期には球体になじませる。多種多様な工程で色々な種類のとんぼ玉が作られる。とんぼ玉の歴史は紀元前にさかのぼり世界的に各地で様々な模様や作り方で作られている。
- 中石
- ジュエリーの中で一番中心となる宝石。一番高い位置にあるのが普通。CenterStoneともいう。
- なまし
- 金属を柔らかくするために、加熱して冷却すること。焼鈍しともいう。
- なまし上がり
- 金属を一定の厚さに延べ上げてから焼鈍しをして仕上げたもの。
- 肉よせ
- 地金を叩いて寄せ、地金面に凸面を作ること。
- 練り物
- 天然石の粉末にプラスティックなどを混ぜ、圧力や温度で固めた模造石。トルコ石、珊瑚、ひすいなど。
- ノロ
- 地金を溶解して湯状にしたとき解けた硼砂が不純物と混ざり合って飴状になったもの。
- はたし
- 酸洗いをすること。
- はつる
- タガネで地金の一部を切り取ること。
- パーティーカラードストーン
- 1つの石の中に、2色の異なった色が半々に存在するもの。
- ハードストーンカメオ
- さまざまな石、普通は縞のある縞瑪瑙(アゲートやオニキス)を利用して作るカメオの総称。黒と白のオニキス、褐色と白のサードニクスなど、カメオとして浮き出る部分と背景の色の違いを最大限に利用したものが多い。
- ハーフパール
- ヴィクトリア時代を通じて広く使われた素材の1つで、小粒の真珠を半分にカット、又は擦り落とした半球状の真珠。主にインドで加工されたが、その目的が数を増やす事だったのか、デザインを平面にするためだったのかは不明。
- パヴェ
- フランス語で「石畳」のこと。メレダイヤを石畳のように金属に密に埋め込む留め方をいう。
- バゲットカット
- 細い長方形をしたカット形式をいう。
- 裸石
- ジュエリーの枠にセットされる前の宝石。ルースともいう。
- パラ
- パラジュウム(Pd)のこと。
- はりこ
- 純金張板または純銀板を薄く(0.15mm)にのばしたものをいう。
- パリュール
- 同一のデザイン、又は同一の素材を用いて、セットになるように作られた複数のジュエリーを言う。組み合わせ数が少数のものは、デミパリュ−ルという。
- 張り
- ベースとなる金属に、物理的に貴金属を張り付けること。
- 張り合わせ宝石
- 天然、合成にかかわらず、2種類以上の物質を張り合せた宝石のこと。ダブレット、トリプレット、フォイール・バックなど。
- 半貴石
- 装飾的価値はあるが、比較的産出量の多い宝石のこと。
- バングル
- 手首にはめる留め金具のない引っかけるタイプの腕輪のこと。原始的なデザインのアイテム。
- ハンマー仕上げ
- 地金の表面をハンマーでたたき、その跡を模様として生かす仕上げ方をいう。
- ピアッシング
- 「突き通す」という意味の英語。piercingsawと呼ばれる「糸のこ」のような道具を使ってプラチナの板に穴を開け、レースのような繊細な切り抜き細工を施す事をいう。
- ピィ
- プラチナ(白銀)のこと。
- 引き輪
- ネックレスの留め金具として最も基本的なもの。引き輪と板だるまが1セットとなり使用される輪の中に内蔵されたバネで開くようになっていてそこへプレートを通して留める仕組みの金具。
- ピジョンブラッド
- ルビーで一番良いとされている濃赤色 鳩の血の色に喩えられる。
- 火むら
- 銀合金の表面に現れる銅分のシミのこと。
- ファセット
- 宝石を研磨する時につける面のこと。
- ファセットカット
- 複数の平らな面を持つカット形式。研磨面の数は面の形状などによってさまざま。ダイヤモンドで良く用いられるラウンド・ブリリアント・カットはファセットが58面ある。ファセットが少ないと輝きも控えめになる。
- ファンシーカラーダイアモンド
- ダイヤモンドのカラーは通常D〜Zまでのランクによって評価されるが、それに当てはまらない希少価値の高い色合いのダイヤモンド。ピンク、ブルー、イエロー、シャンパンなど。
- フォルスネーム
- 宝石の正当な名称ではなく、通称として用いられる名前。とくに、価値の高い宝石の名前がよく用いられる。間違えて購入しないよう注意が必要。「フォルス」とは「偽りの」という意味をいう。
- 吹き減り
- 金属溶解時に出る減耗のこと。
- フクレ
- 合金板の表面に溶解のとき空気が入ってできるもの。
- プリカジュール
- エナメル技法の1つで、エネメルが施された部分の表面に金属がなく、ステンドグラスの様に、通過光が見えるもの。アールヌーヴォー期のラリックの作品などに多く見られる。
- ブリリアントカット
- ファセットカットの1つで、全体で58面にカットされる形式。ラウンド・ブリリアント・カットが基本で、オーバル、ペアシェイプ、マーキースカットなどはファンシー・ブリリアント・カットと呼ばれることもある。
- プリンセスカット
- 比較的新しいカット形式。正方形で、エメラルドカットに比べてファセットが多い分、輝きが強い。
- 古美仕上げ(ふるびしあげ)
- シルバーに古美液を塗りつけていぶし銀として仕上げる方法をいう。
- フローレンスモザイク
- モザイク技法の1つで、様々な色の貴石、半貴石を平たい板状にカットしたものを大理石の板にはめ込みデザインを描く。フィレンツェで作られた事からこの名前がついた。
- 分析の足
- 分析する際に添加する銀または銅などの金属のこと。
- ペースト
- ガラスをカットして作る宝石の代用品のこと。
- ペアシェイプカット
- しずく型をしたカット形式をいう。
- 劈開性(へきかいせい)
- 鉱物などが、ある一定の方向から面で割れること。原子の結びつきの弱い方向からはがれやすい性質。硬度が十分あっても劈開性がある場合は取り扱いに注意が必要。
- ヘッド
- ネックレスにぶら下げる飾り。トップともいう。
- ヘラじめ
- 地金の表面をヘラでこすって硬くする事をいう。
- ペンダント
- ネックレスの中でも飾りを下げるタイプのもの。ペンダントとは「吊り下げる」という意味。人類最初のアクセサリーであり、もともとは取った獲物を首から下げた事が始まりではないかという説がある。また、お守りや魔除けや霊力を招く為に石や骨、牙などを首から下げていたとも言われる。約10万年前の旧石器時代のものが発見されている。
- ホールマーク
- 金や銀の純度を保証する為に、国が一定の基準にしたがって分析検査し刻印するマークの事。日本では造幣局で打刻される。
- 保証書
- 鑑定書や鑑別書と違い、販売店が独自で発行する書類のこと。
- マーキースカット
- 楕円形の上下の端を尖らせた舟型のカット形式のこと。
- 丸カン
- 部分的に切断されているCカンに対し、円型になっている輪の事。アクセサリーには欠かせないパーツ。輪の切れ目部分はロウ付けで接着されている場合と、パーツを付けかえる為に業と外れるように切れたままにしている場合がある。
- ミニアチュール
- 金属板、象牙、ヴェラム(革)などの上に、人物像などを精密に描いたものをいう。
- ミル打ち
- または、ミルグレインともいう。宝石を枠留めした場合の金属の枠の上部に、タガネを用いて小さな刻み目を連続して付けた飾りをいい、独特の美しさが生まれる。
- メッキ
- ベースとなる金属の上に、科学的に貴金属を付着させること。
- 目減り
- 加工中に生じる消耗による目方の減りをいう。
- メレー
- 飾り用の小粒のダイヤモンドのこと。melee
- 文字遊び
- 1つのジュエリーに多くの宝石を並べて用い、その名前の頭文字で言葉や名前、メッセージなどを伝える様式。代表的なものとして、ルビー、エメラルド、ガーネット、アメシスト、ルビー、ダイアモンドの順に並べて、尊敬や愛情を意味するREGARDを綴ったものがある。
- もとめ
- 分析しようとする地金の目方のこと。
- モース硬度
- 宝石の硬度を表す基準。10段階に分かれている。
- 模造石
- 外観だけは天然宝石に似ているが、成分は全く違う物。イミテーションともいう。
- ヤキ
- 純金のこと。
- 湯
- 地金が溶けた状態のこと。
- 湯口
- キャストする時の地金が流れ込む道。湯道ともいう。
- 有機質の宝石
- 宝石は一般的には鉱物だが、真珠、珊瑚、べっ甲、象牙、琥珀など、動・植物からできているもの。
- 遊色効果
- オパール独特の虹色の効果。規則正しく配列されて珪酸の球状粒子間からの光の作用によって多彩な虹色の動きをあらわす。
- 4C
- ダイヤモンドの価値を決定する4つの基準。カラット(重量)、カラー(色)、クラリティ(内包物や傷)、カット(研磨状態)の頭文字をとっている。
- ラウンドカット
- 丸形のカット形式のこと。
- ラウンドブリリアントカット
- 全部で58面にカットされたラウンドカット。ダイヤモンドに良く用いられる。
- リヴァースインタリオ
- クリスタルを半球状にカボッションカットし底部の平面の部分にインタリオ状にデザインを彫り、その周りの部分に彩色してデザインを描いたもの。
- 粒金(りゅうきん)
- グラニュレーションとも言う。金の板の表面に金の微小な粒を並べて模様を描く技法のこと。古代のエトルリア人が多用した技法で技術的には極めて難しい。
- リング
- 元来は輪の事を指すが、ジュエリーの世界では指にはめる指輪の事。指輪はネックレス、ブレスレットの後に誕生したといわれ、有名なものでは紀元前3000年前の古代エジプトで使われたスカラベが付いたデザインのものなどがある。
- ルース
- まだジュエリーに留められていない状態の宝石。裸石とも言う。
- ルーペ
- 宝石内部などを見るための拡大鏡。宝石用には単レンズの物ではなく、2〜3枚のレンズを組み合わせた物を使用する。2〜3枚のレンズを組み合わせた物を使用する。
- レポゼ
- 薄い金の板を裏表から叩き出して、表面に立体的なデザインを作る方法。金の加工技術としては最古の技法とされる。金の加工技術としては最古の技法とされる。
- ローズカット
- ダイアモンドのカットの1つで、通常は底部が平面の山状であり山の部分に多くのファセット面をカットする。17世紀にオランダで作られたと言われるが、おそらくインド伝来のカットだろうとも言われている。
- ロストワックス製法
- ワックスを原型にして金属の製品を作ること。この場合、原型には湯道と呼ばれる湯を注ぎ込む棒状のものを付けておく。原型ができたら容器の中へ入れ石膏で満たす。その容器ごと電気釜で熱すると埋め込んだワックス原型が溶けてなくなる。(ロストワックス)最終的には石膏の型ができそこへ溶けた金属を流し込んでモノが完成する。歯科では、ゴムで型取りし採取した歯型をこの方法で金属の歯やかぶせものの歯として制作している。ワックス原型から、量産のキャストを行う場合ロストワックス製法で作ったものを原型とする。
- ロジウムメッキ
- プラチナ、ホワイトゴールド、シルバーなどのジュエリーを酸化や傷から守るために、ロジウムを表面にコーティングするメッキ処理のこと。
- Y字
- ネックレスの一種で身につけ前から見るとYの字になっている事が語源。カトリックのロザリオが代表的。
- 脇石
- 中石のまわりにあるメレーなどの石。SideStone
- 枠
- ジュエリーの宝石を支える金属部分のこと。
- ワックス
- アクセサリーの原型を作るために使われるロウの事。ロウソクに使われるパラフィンや蜂の蝋、ジュエリーや歯科用に開発されたものやソフト・ハード・リング用のチューブなど様々な種類がある。
- 割金
- 純度100%の金属を加工しやすくするために混ぜる貴金属や金属。又は、貴金属の各種カラット合金を作るための材料のこと。
参考資料
日本ヴォーグ社 宝石の写真図鑑 冷たいジュエリ
八坂書房 宝石ことば
双葉社 宝石の常識
講談社 宝石宝飾事典
読売新聞社 宝石
DeAGOSTINI TREASURE STONE
成美堂出版 最新シルバーアクセカタログ1200
美土理書房 宝石の気能
創元社 彫金教室
NTT出版 華麗なる宝石物語
ムーンフェイス・ローズマリー