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私からあなたへ。あなたからあの人へ。誰かに贈るオンリーワンの想いを形に作るお手伝い。神戸から真心込めてお届けします。

8月の誕生石


Peridot
ペリドット
和名:橄欖石(かんらん石)
【宝石ことば】 夫婦愛  夫婦の幸福  豊穣
【宝石のメッセージ】 「心の喜び」 「知恵と分別」

●ペリドットの効力 「ストーンパワー」●
オリーブグリーンの艶やかなこの石は持つ者の恐怖心を取り去り平和や喜びを授ける力を持つ石と信じられ、十字軍の守り札にもされてきました。
金色の金属(ゴールド)にはペリドットがよく合う事から、金と共に細工したものを身に付けておくと効果を発揮するといわれていました。
それがいつしか、「金以外の細工だと効果がない」に変わりに「金でなければ効果が減少する」というジンクスに変化してしまいました。
しかし、金とペリドットの組み合わせの効果は絶大で、金の台の指輪なら戦いに勇気を与え夜の恐怖や血の汚れを取り除き夫婦の和合・絆を強力にするそうです。
金とペリドットの結びつきから「夫婦のごとく相手を輝かせる」というジンクスが生まれました。
また、宝石ことばが「夫婦の幸福」となっているように「持ち主の色欲を和らげる」つまり、浮気に走らない事を意味しています。
その元になっているのは、中世〜ルネサンス期の有名な医師や神秘家たちが揃って著書に「この石は熱湯を冷ます」と記した事に起因するといわれています。
つまり、熱くカッカしている人を冷静にしてくれるのだそうです。


ペリドットの おまじない
ペリドットは、歯茎の血行不良に効くとか?

ペリドット:(かんらん石)
鉱物名、かんらん石(オリビン、olivine)のうちで、宝石にできる石の事を宝飾関係者はペリドットと呼んでいます。
英語では、オリビン。
オリビンの語源はオリーブ。
和名のかんらん石もオリーブの事を指す事から、オリーブの実やオイルを連想させる色合いが由来の名前なのです。
また、クリソライトとも呼ばれ、古くはペリドットの事をトパーズと呼んだ時代もありました。
(反対に、トパーズの事を ペリドットやクリソライトと呼んだそうです。)
ペリドットは、マグネシウムかんらん石と鉄かんらん石からできた鉱物です。
オリーブグリーン・ボトルグリーンの色は鉄が起因していおり、油脂状〜脂肪光沢が特徴です。
複屈折量が大きく、大きな結晶を正面から見ると裏面のファセットが二重になって見え斜方晶系に属する石です。
ペリドットの色は自色であり、不純物として含まれる成分が色を発色する「他色」とは違い、ペリドットそのものの主成分が発色している色「自色」、この2つのタイプがあります。
「自色」は色が限られ、ペリドットの場合オリーブグリーンを中心として帯緑黄色〜緑色、その他の色のペリドットは存在しないのです。
ペリドットの多くは黒雲母の薄片を多量に内包しており、この内包物が色の褐色味をごくわずかに加わってオリーブグリーン色を形成しています。
この、内包物が多くなるにつれて褐色味は強くなります。
また、ペリドット独特のインクルージョンに、扁平な洞窟の中の液体が睡蓮の葉の形に再結晶したものがあります。
ペリドットの良質の結晶は稀小です。

【科学組成】
マグネシウム、鉄珪酸塩
【硬度】
1/2
【光状】
ガラス状〜脂肪状


Sardonyx
サードニクス
和名:赤縞瑪瑙

【宝石ことば】 夫婦の幸福  結婚運
【宝石のメッセージ】 「個性的な生き方」 「和合」

サードニクスの効力 「ストーンパワー」
8月の誕生石の効力が、夫婦に関係する、宝石ことばやメッセージを持つこと…それは夫婦の絆が8月に試される(サマータイム)だからです。
一緒に居る時間が一番長いので、相手の不足が目に付くと最悪の季節になりかねません。
8月の誕生石には、さほど高価でもない石に「夫婦とはそんなものだ」というメッセージが託されているのだそうです。
平凡だけど2つとして同じ模様のない石が「若い人には結婚運を運ぶ」「既婚者には夫婦仲を守ってくれる」というジンクスが生まれたのでした。
また、男女の不仲を解消し、男女の愛を高める石とされています。
清純な愛のシンボルでもあり無垢な少女がこの石を身につければ、男性の邪な欲望から守ってくれるとされています。
さらに、「どうも異性と接するのが苦手」という人も、この石を身に付ければ自信が湧いて愛の告白もスムーズにいくようになるとか。
さらに、男女の情熱をかきたて性欲を高める石とも言われています。
この石を身につけたりそばに置いていると、次第に心の中の原始的な欲望が沸沸と涌き出てくるそうです。
ちなみに、「めのう」の宝石ことばは「親子の絆」です。
これは、カーネリアンもサードニクスも共に印章に使われた時代、代々 親から子へ継承された事が由来だそうです。

サードニクスの おまじない
サードニクスをはじめ、めのうを焼くと、嵐が静まるそうな?
お天気の好きな人に贈ると良いそうです。
また、子供が酷い転び方をするのを防いでくれるそうです。


サードニクスにまつわるお話
古代ローマ時代では特にサードニクスは好まれた石の1つで、当時はインド・アラビアなどから輸入されて、印象やカメオをとしてカーネリアン同様に絶大なる人気のある石でした。
彫刻に対するフィーバーぶりはエスカレートする一方で、ギリシャ神話の神々や英雄王などの彫刻が好まれ、終いには 高価なエメラルドにさえ彫刻する始末。
時のヒーロー、アレクサンドロス大王は、優れた彫刻の腕前を持つピュルゴテス以外には「自分の肖像を彫ってはならない」と布告したほどでした。
当時ピュルゴテスについで有名だったのは、ディオスクリデスという彫刻師でした。
彼はローマ帝国の初代皇帝アウグストゥス(オーガスト=8月の語源となった皇帝)の肖像を手がけましたが、
この彫刻は代々アウグストゥスの後継者たちによって、印象として継承されたとのことです。
当時に作られたカメオは、現在でも世界の博物館で見る事ができます。
ちなみに、アウグストゥスのカメオは、ウイ―ン美術史美術館に所蔵されています。


サードニクス:赤縞瑪瑙
サードニクスは、赤と白の縞模様を持つメノウの事。
白い部分は、オパールと同じ蛋白質です。
オニキス(onyx)とは、ギリシャ語で「指のつめ」を意味し、それに由来して直線的な縞目のものに付けられています。
古代ローマ時代には、サードニクスの縞模様を利用しカメオ彫刻として細工して愛用されてきました。
この時代では、黒、白、赤の3つの層があるものが良い石とされていました。
黒は「謙虚さ」、白は「美徳」、赤は「勇気の象徴」。
「新約聖書の中にも「ヨハネの黙示禄」で神の国の城壁を飾る12の宝石の中の5番目に、サードにクスが登場します。
サードニクスは「夫婦の幸福」を招く石としても、古くから親しまれています。
産出したばかりのサードニクスは、赤い層の部分が殆ど褐色に近い色をしています。
これを加熱すると、酸化鉄の赤みが濃くなり縞目模様の美しさが鮮明になるのです。

【科学組成】
二酸化珪素
【硬度】
【光状】
ガラス状



参考資料
日本ヴォーグ社 宝石の写真図鑑 冷たいジュエリ
八坂書房 宝石ことば
双葉社 宝石の常識
講談社 宝石宝飾事典
読売新聞社 宝石
DeAGOSTINI TREASURE STONE
成美堂出版 最新シルバーアクセカタログ1200
美土理書房 宝石の気能
創元社 彫金教室
NTT出版 華麗なる宝石物語
ムーンフェイス・ローズマリー