![]() |
Pearl パール 和名:真珠 |
||||||||||||||
【宝石ことば】 富と健康 長寿 【宝石のメッセージ】 「処女のシンボル」 「芸術的センスの増強」 真珠の効力 「ストーンパワー」 真珠の美しい輝きは貝の中に入って吐き出せなかった異物を、貝が自らの分泌物で包み幾重にも分泌物の層を重ねたものからできています。 自らの痛みを美しい光へと変えていく真珠貝の我慢強さと、生命力、悲しみを、喜びに変える女性の力を重ね合わせ、気品と富の象徴とされます。 富の象徴の1つに、「運が良い」=「ツキがよい」つまり、真珠も人もツキ(月)に左右されるという説があります。 また、若い女性にとっては処女の、男性は猛々しさを与える神秘の象徴でもあります。 月に支配される事から妊娠(安産)のお守りとされ、生理不順や生理痛など女性特有の悩みを解決し時には長寿の護符とされます。 真珠を誕生石とする人や守護石とする人は、海の側に住まいを持つとますます良いエナジーが増徴されるというジンクスがあります。 蟹座の人にとっては「多産」のお守りとなるそうです。 真珠の おまじない 真珠は、結婚を長続きさせてくれるお守りだそうです。 また、真珠を粉にして狂気に荒れ狂う人に飲ませると、狂気を静めてくれるそう…でも相手も鎮めたがっていればの話。 真珠は、潜水夫のお守りとされています。 真珠:パール 真珠は貝、特にアコヤ貝の仲間や貽貝の中で、砂粒など異物の刺激に対する貝の自然的な防衛反応により形成され生み出されるものです。 刺激物を包む様に分泌された、アラゴナイトの層である真珠層が積み重なって固い真珠となります。 この積層からの光の反射が、真珠特有の虹の色「オリエント・オブ・パール」と呼ばれる光沢となります。 真珠の養殖では、真珠の生成を促す為に異物(貝殻を玉状に加工した核と呼ばれるもの)をアコヤガイの中に移殖します。 養殖真珠の「挿核」は貝殻を玉状に加工した核を用い、その周りに真珠層が分泌されるのです。 真珠の色は、白色、若干色みを帯びたものから、褐色、黒色まで変化に富み、貝の種類や水質によって異なります。 貝は酸、乾燥、湿気にとても敏感で、他の宝石と比べて扱いには注意が必要です。 日本は、世界へ向けて真珠を輸出するほどの真珠生産国です。
|
|||||||||||||||
|
|||||||||||||||
Moonstone (Orthoclase) ムーンストーン 和名:月長石 |
|||||||||||||||
【宝石ことば】 愛の予感 【宝石のメッセージ】 「悪魔を払う」 「幸福」 ムーンストーンの効力 「ストーンパワー」 「夜を照らす月の光が宿り、持ち主の 悪夢や夜に出没する悪魔を払う」「ムーンストーンを口に含み念願をかけると願いが叶う」数あるご利益の中でも、この二つが最も有名です。 マルボドゥス「宝石誌」によると、それらの効果の他に「古くから月が欠けた天体を元に戻す様に、この石は苦しんでいる人の苦しみを取って元に戻す、そして、この石は月が欠けるときに用いると様々な幸運に恵まれる。」「この石は、愛する月に共鳴しているとされました。 月の満ちる時に光り、月の欠ける時に影が薄れる」と述べ、レオナルドゥス(16世紀)も「宝石の鏡」の中で、「月の満ち欠けによって、その色が増したり減ったりするそうです。 「月が満ちている時この石は肺病を治し、月が欠けていく時は人々に未来の出来事を予知させる。」 など、長い時間を経て多くの研究者や神秘家たちが同様の効果を記しています。 ムーンストーンの おまじない 相手の気持ちがわからない時は、月長石を浸した水を口に含み、「好きな人に愛されているかしら?」尋ね事をするとYESだったら記憶が残るそうです。 NOだったら恋心も占った記憶さえも全て消えてしまうので、傷つかない恋占いができるようです。 ムーンストーンにまつわるお話 アントワーヌ・ミゾオの「月の秘密」という本の中にとりあげられているお話です。 アントワーヌ・ミゾオの友達に大旅行家がいて、当時ゴールド・ノーブル金貨ほどの大きさのムーンストーンを1つ所有していました。 彼が、「この石は月の満ち欠けによって、表面の白い斑点が大きくなったり小さくなったりする」と書き残しているのを知りアントワーヌ・ミゾオは試してみたくなり、この石を1ヶ月だけ借りる事にしました。 白い斑点は最初は粟粒くらいで石の上部に位置していましたが、次第に中心に向かって移動しながら大きさを増し、ちょうど満月と同時に中心部分に来て最大に達し、月が欠け始めると今度は下の方に動きながら小さくなっていったそうです。 アントワーム・ミゾオは間違いなく確かめたそうです。 その後、石は所有者から、不思議なものに対し優れた鑑定眼を備えた若き国王、エドワード6世に献上。 王はこの石によってさまざまな事を予知判断する事ができたとして、生涯この石を大切にしたそうです。 エドワード6世の後、王位を継いだエリザベス1世は、月の支配を受ける真珠を自分の象徴としことのほか愛したことで知られています。 ムーンストーン:月長石 (オーソクレース) ムーンストーンは、オパレッセンスを示すオーソクレースの事をいい、青色や白色のシーン(シラー)が月の光のように見える事からこの名前が付けられました。 この効果は、アルバイト(曹長石)とオーソクレースのラメラの互層という内部構造による光の反射に起因するもので、アルバイトのラメラが薄いと青色が増し、厚くなると白色のシラーが増すのだそうです。
|
参考資料
日本ヴォーグ社 宝石の写真図鑑 冷たいジュエリ
八坂書房 宝石ことば
双葉社 宝石の常識
講談社 宝石宝飾事典
読売新聞社 宝石
DeAGOSTINI TREASURE STONE
成美堂出版 最新シルバーアクセカタログ1200
美土理書房 宝石の気能
創元社 彫金教室
NTT出版 華麗なる宝石物語
ムーンフェイス・ローズマリー