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Emerald エメラルド 和名:翠玉 |
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【宝石ことば】 幸運 夫婦愛 【宝石のメッセージ】 「視力の回復」 「裁判に勝つ」 エメラルドの効力 「ストーンパワー」 ヒンズー教の高僧達は完全なエメラルドはあらゆる毒に対して効き目があり、人間の罪を清める石と信じていました。 ギリシャやローマでは、自然の緑を蘇らせる再生力がシンボルのヴィーナスに捧げられた事から「ヴィーナスに捧げる石」と呼称されています。 妻が持つと憂鬱な心の状態を解き放ち、愛情を深めて貞節を尽くし幸せになる事ができます。 一方、エメラルドは不貞や不誠実を嫌い、壊れやすいジンクスがあります。 ヴィーナスに捧げられた事から、女神の宿る金曜日にエメラルドを身に付けると石の力を最大限に引き出せます。 エメラルドの おまじない エメラルドを焼いてその粉を「吹き出物」に塗ると治るとか…? 黄金の指輪に付けて、人差し指(又は親指)にはめると コレラを予防するとかしないとか…? また、エメラルドのネックレスは強姦を防ぎ、幸せな結婚を約束してくれるそう。 エメラルドは、春を司る宝石です。 エメラルドにまつわるお話 キリストの使ったエメラルドの聖杯伝説によると、キリストが十字架に架けられる前に弟子達と過ごした「最後の晩餐」で使用した杯は見事な色のエメラルドでした。 そのエメラルドの聖杯を作るもとの原石は、初め 魔王ルシファーの王冠に飾られていたといいます。 大天使ミカエルは、天使の軍団を率いてルシファーと戦いました。この戦いで、ミカエルの炎の剣が魔王ルシファーの王冠からエメラルドを叩き落した時、勝敗がついたそうです。 聖杯は、キリストが処刑された時に、その血をアリマタヤのヨセフが受けたとされます。 キリストの死後。そのエメラルドの杯は小高い山の山頂に奉られ、一団の騎士によって護られていました。 若さと純粋さを保たせ命を延ばす不思議な能力があるというので大騒ぎになったものの、いつの間にか聖杯は行方不明になってしまいました。 それからというもの、世界各国で聖杯が現れて話題となるのですが、どれも偽物だと鑑定されます。 というのは、本物は完全に純粋でない者が近づくと見えなくなるという不思議な言伝えがあったからです。 一説には、その聖杯でキリストの血を受けたのは聖ヨハネで、彼がその聖杯を持っていたと言われていますが確たる証拠はありません。 しかし、この説には理由があり7〜8世紀に新約聖書の「ヨハネの黙示緑」に出てくる聖都エルサレムの城壁の12の石をキリストの12使徒に結びつける事が流行。 それ以来、エメラルドはヨハネに当てはめられるようになりました。 エメラルド:ベリル(緑柱石) エメラルドの緑色は、クロムとバナジウムが起因している。 エメラルドの内部に、傷(クラック)や内包物が無いものは殆どなく、ひび割れや傷を埋めたり発色を良くするために殆どのものはオイルに漬け込む処理(油侵処理)を施します。 花崗岩やぺグマタイト、片岩中にも漂砂鉱床と同様に発見されます。 最高品質のものは、コロンビア産です。 歴史上で有名なエメラルドの多くは、エジプトのクレオパトラの鉱山から採取されていましたが、現在では低品質のものしか採取されていないようです。
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Jadeite ジェード 和名:翡翠 |
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【宝石ことば】 福徳 福財
【宝石のメッセージ】 「五徳」 仁知義礼信 翡翠の効力 「ストーンパワー」 七福神の福禄寿が宿る石として有名。 中国では「玉」(ぎょく)と呼ばれ、宝石の中でも特別な意味を持っています。 古来より王の象徴で、記章もこの石でした。 中国では「玉」には、仁、知、義、礼、信の5つの徳があり、その美しさにも更に5つの徳があるとされています。 1、色の美しさは愛情。 2、鯉理(形)の美しさは、正しい道を知る。 3、音が美しく遠くまで広がって聞こえるのは知識。 (中国では玉で作った「玉馨」ぎょくけいという楽器がある) 4、曲がらず折れないのは勇気。 5、鋭くて壊れない、欠けないのは清廉潔白。 翡翠の事を「ジェード」と呼びますが、スペイン人はインディアンが肝臓や腹部の病気に対してヒスイを患部にのせて治療を行っていた事に驚き、スペイン語で「ピエドラ・デ・イジャダ」(横腹の石)と呼びそれが転化してジェードとなったと言われています。 翡翠は、形によって徳の目的を持っており、護符に用いられてきました。 「こうもり」の形の彫刻は、福を呼び 「蝶々」の彫刻は、恋を成就させ 「人物」を2人彫ったものは、友情の証になるといわれています。 政治家は、翡翠で作った、「しゃく」を持っていると自分の思い通りになるとして珍重。 また、翡翠は金曜日に使うと幸運に恵まれるというジンクスがあります。 翡翠の おなじない● 翡翠は眼病に効くそうで、まぶたに押し付けたり 浸した水で目を洗うと効くそう。 翡翠を粉にし水でとかして飴にし1年間飲み続けると、溺れない体になり火傷しない体になるとかならないとか…。 ジェーダイト【ひすい輝石、硬玉】 何世紀もの間、ひすい(ジェード)は単一種の宝石と考えられていたが、1863年に ジェーダイト(ひすい輝石、硬玉)と、ネフライト(軟玉)の2種類に分類できる事がわかった。 両方とも弾力性の高い強靭な細粒質の岩石で彫刻などに適している。 ジェーダイト(硬玉)は、輝石に属する鉱物で粒状結晶が交差繊維状組織をなしているものを言う。 色の幅が広く、緑、ラベンダー、白、ピンク、褐色、赤、青、黒、オレンジ、黄色がある。 もとも価値が高いのは、クロムに起因する深いエメラルドグリーン色の、インペリアル・ジェードと呼ばれる色。 最も重要な産地は、ミャンマーで、200年以上も前から半透明のインペリアル・ジェードを中国へ輸出している。 宝飾品としてジェーダイトを使った歴史は、日本が最も古く 縄文中期から「勾玉」として使われていた。
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参考資料
日本ヴォーグ社 宝石の写真図鑑 冷たいジュエリ
八坂書房 宝石ことば
双葉社 宝石の常識
講談社 宝石宝飾事典
読売新聞社 宝石
DeAGOSTINI TREASURE STONE
成美堂出版 最新シルバーアクセカタログ1200
美土理書房 宝石の気能
創元社 彫金教室
NTT出版 華麗なる宝石物語
ムーンフェイス・ローズマリー