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Aquamarine アクアマリン 和名:藍玉 |
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【宝石ことば】 沈着 聡明
【宝石のメッセージ】 「不老」 「海難防止」 アクアマリンの効力 「ストーンパワー」 アクアマリンの透明感と海水のイメージが、人間の精神的な深い海を連想させ 深い所に巣くう悪魔を退治する石、未来を予測する石として信じられていました。 また、水に浸してその水で目を洗うと視力が強まり眼病のある人は治るという伝説や言伝えがあります。 夜になっても清楚な輝きを失わないアクアマリンの石の精神は 「暗闇に落ち込んだ時に何か新しい希望の輝きを教えてくれる」ということ。 航海や海難防止の守護石であり、海に携わる人々の航海の安全を守る守護石であるのです。 また、恋人達にとってアクアマリンは、幸せと希望の象徴としで幸運を運んでくれると信じられています。 アクアマリンの おまじない アクアマリンを水に浸し、その水で目を洗うと視力が回復するというおまじないがあるようです。 アクアマリンにまつわるお話 海を連想させるアクアマリンは、海の精の宝物が浜辺に打ち上げられて石になったという話しが有名です。 また、船乗りに恋をした人魚が流した涙が宝石となって浜辺へ打ち上げられ それを拾った船員はお守りにしたというお話…など、海にまつわる伝説が非常に多いのです。 アクアマリン: (ベリル、緑柱石) アクアマリンの和名は「藍玉」(らんだま)といいます。 19世紀に好まれたアクアマリンは、現在の色味の物と違って海緑色で、「海水」にちなんでいます。 今日最も価値の高いとされるアクアマリンの色はスカイブルーや濃青色の石。 アクアマリンの青色は鉄分によるもので、他には黄味を帯びたものや 緑色(酸化クロムではなく鉄によるもの)を帯びたものがある。 アクアマリンは見る角度によって無色や青色を呈するという、ハッキリとした2色性がある。 宝石として適した物は、六方晶系の傷のない縦方向に条線のあるような結晶。 しかし、上下軸に直角の方向に欠けやすい。 また、アクアマリンはチューブインクルージョンが発達しやすく、それが密である場合は、シャトヤンシーが現れる。 これが、アクアマリン・キャッツアイ。 アクアマリンは色が濃く出るように、結晶の長手方向に、テーブル・ファセットがくるようにカットされる事が多く 宝石としての最高品質の産地は、ブラジルでぺグマタイトやカスカルホ(現地で呼ばれる名称)の漂砂鉱床中に産します。 その他に、ロシアのウラル地方、インド、ナイジェリア、マダガスカル…など。 マダガスカルでは濃青色の石が採れるようです。 市場に出まわっているアクアマリンの殆どが、400〜450℃の熱で加熱することで色を濃く見せています。 ただし、熱し過ぎると色が消えてしまうので熱処理時は注意が必要。 一旦、青色になったものは変色しない。一般に出まわっている石は熱処理によるものが多い。 また、イミテーションとして一番多く使われる材料は、ガラス、人造スピネル、ガンマ線照射のブルートパーズ…など。 専門家でさえ、特別な装置で鑑定しないと判らないくらい精巧なイミテーションもある。
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Bloodstone ブラッドストーン 和名:血玉髄、血星石、血石 |
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【宝石ことば】 献身(全てをあなたに) 勇敢 【宝石のメッセージ】 「知性と勇気」 「沈着」 「聡明」 ブラッドストーンの効力 「ストーンパワー」 緑色の石の中に、血潮の滴る不思議な輝きが、古くから多くの人に愛されてきた石です。 この石を持っていると、権力者の怒りを鎮め、自分の喋る言葉はどんな者でも信用させてしまう力があるとされてきました。 ヨーロッパでは古くから血止め、清血など、血液に関する言伝えが多く残っています。 16世紀頃まで血止めに役立つと信じられ、鼻血が止まらなかった時にブラッドストーンを首から下げる習慣があったそうです。 これは、キリストが十字かにかけられた時に、足元にあった緑色の石にキリストの血が落ち 点々と赤く染まってブラッドストーンになったという伝説によるもの。 古くはヘリオトロープと呼ばれており、語源はギリシャ神話に登場する太陽神ヘリオスのヘリオ(太陽を意味する)に由来し 「太陽を呼び戻す」といういわれがあった。 戦場を切り抜ける勇者の守護石だったことが多くの資料文献に残されています。 自分の喋るどんな事でも信用させるという力を最大限に活かして、愛の告白、プロポーズは勿論 仕事などでのプレゼンテーションに力を発揮します。 ブラッドストーンの緑色は知性、血の色は愛と勇気を与え、この石は「献身」の精神のある人に 最大の援助をしてくれる石なのです。 また、冷静沈着を意味する事から、取引の交渉時に持っていると騙されない、詐欺にあわないと云われています。 ブラッドストーンにまつわるお話 16世紀にイタリアのアレッツォ教会で、ルーカ・シニョレーニが自作の画を壁にかけていた所 向かいに居たジョルジオ・ヴァッザーリが急激な出血のために失神した。 シニョレーニは直ちに持っていたブラッドストーンを取りだしヴァッザーリの肩甲骨の間を撫でると出血は治まったと言う事だった。 ブラッドストーン: (血石) ブラッドストーンは、めのうに属し カーネリアンなどと同じカルセドニ―の中の一種。 地色の暗緑色はカルセドニ―に大量に含まれた緑泥石によるもので、血滴に似た赤色斑点は酸化鉄によるものである。 「血石」と間違えられやすい石に、石英の仲まで褐色や黒色の地色に朱色の斑点や縞の入った石がある。 これは、鶏血石と呼ばれているもので、赤色の成分は朱肉や朱塗りの顔料として使われる硫化水銀である。 ブラッドストーンと混同されやすい石の1つである。 ドイツ語の「血石」を意味するブルトシュタイン(blutstein)は、ブラッドストーンの事ではなく酸化鉄鉱物のことをさし 日本ではヘマタイトの事である。 ヘマタイト(赤鉄鉱)は、粉末状では乾燥した血液と似た赤色をしているのでこの名がついた。
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Coral サンゴ 和名:珊瑚 |
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【宝石ことば】 幸福 長寿 知恵 【宝石のメッセージ】 「魔除招福」 「厄除」 珊瑚の効力 「ストーンパワー」 約千年も前に、マルボドゥスは「宝石について」の中で、「コラルス(珊瑚)は悪魔の霊や怪物を撃退する。 そして物事の楽な始まりと幸運な終わりをもたらす。」と、珊瑚に 魔除け・招福の効き目があるということを著しています。 珊瑚の おまじない 赤い珊瑚の首飾りを子供の首にかけておくと歯が強い子に育つそう。 また、ゆりかごにかけておくのもよいとか…。 船乗りのお守りでもある珊瑚、サーファーやヨットに乗る時に良いとか。 珊瑚にまつわるお話 ギリシャ神話のお話で、ペルセウスのメデューサ退治のお話。 髪の毛が蛇のメデューサを退治したペルセウスは、メデューサの首を引っさげて空飛ぶサンダルで空を駆け出した時、 メデューサの首から飛び散った血がペガサス(天馬)となり、地中海に滴り落ちた血は珊瑚になったそうです。 ●コーラル: (珊瑚) 英語で珊瑚は(coral)だが、海底でサンゴ樹を形成するサンゴ虫を(coral polyp)と呼ぶのが語源である。 このサンゴ虫は、海底の岩上に群体をなし石灰質を分泌しながら樹枝を形成する。 サンゴ虫が死滅すると樹枝だけが残り、これが宝石のサンゴとして使われる。 サンゴ虫はイソギンチャクやクラゲに近い仲間で、腔腸動物の中でも花虫類に属する。 花虫類はさらに八放サンゴと六放サンゴに分類され、宝石のサンゴは八放サンゴの中の本サンゴだけである。 本サンゴの成長は、年間4ミリ程度で、寿命はおよそ四〜五百年と推測される。
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参考資料
日本ヴォーグ社 宝石の写真図鑑 冷たいジュエリ
八坂書房 宝石ことば
双葉社 宝石の常識
講談社 宝石宝飾事典
読売新聞社 宝石
DeAGOSTINI TREASURE STONE
成美堂出版 最新シルバーアクセカタログ1200
美土理書房 宝石の気能
創元社 彫金教室
NTT出版 華麗なる宝石物語
ムーンフェイス・ローズマリー