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Amethyst アメシスト 和名:紫水晶 |
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【宝石ことば】 誠実 心の平和 真実 【宝石のメッセージ】 「何事もご用心」 「人生の悪酔いを排除」 アメシストの効力 「ストーンパワー」 アメシストはギリシャ語で「酒に酔わない」と言う意味から、酔いを防ぎ眠気を払い 解毒作用効果があり、広くは人生での悪酔いも防いでくれる石とされています。 また、その事はギリシャ・ローマ神話の酒神「バッカス」に結びついてきました。 バッカスは豊穫の神でもあり収穫を奉納する時の歌舞伎行事が演劇のルーツになった事から、演劇の神でもあります。 演劇関係の仕事の人にとっては、守り石とされているようです。 アメシストの おまじない アメシストは恋人を招き寄せる魔力を秘めているそうです。 また、長く家を留守にする人は、家を強盗や火事から守ってくれるようです。 そして、事業家には商売を成功させる魔力があるといわれています。 アメシストにまつわるお話 カドモス王の娘セメレーと、神々の王ゼウスから生まれたのがバッカス。 人間の娘セメレーは、ゼウスと愛し合っておりました。 そんな2人を見て、ゼウスの妻ヘラは浮気をしている夫の仕返しにと セメレーの乳母に化け彼女の元へ行きました。 何も知らないセメレーは、乳母に化けたヘラにゼウスの子を宿したと打ち明けました。 乳母に化けたヘラは、その子が本当にゼウス様の子なら貴方の前に現れるゼウスの姿は人間ではないはず。 「妻ヘラの前に現れる姿と同じでなければ、信用できません。」とセメレーを挑発しました。 まんまとヘラの言葉に乗せられたセメレーは、ゼウスに本当の姿をお見せ下さいといいました。 ゼウスは困惑しましたが、自分は全能の神なので人間に嘘をつくわけには行きません。 天空に舞い上がり雲に乗って稲妻を轟かせ彼女の元へ舞い降りました。 しかし、全能の神のゼウスの放つ雷でセメレーは死んでしまいました。 ゼウスは死んだセメレーの胎内から未熟児を取りだし自分の太股へ縫い込みました。 やがて、ゼウスの太股から誕生したその子がバッカスなのです。 ゼウスの母が孫のバッカスに、セメレーの様に惑わされない様にとアメシストという紫色の石を与えたのでした。 これが、バッカスの誕生のお話。 また、アメシストにまつわる別のお話しです。 ギリシャ神話の神、バッカスは悪戯の過ぎる神。 ある日、月の神ディアナに仕えるニンフのアメシストが 月の神殿の前を通りかかった時のこと。 バッカスは自分に仕える家来バッケー(豹の姿で酔っ払った善悪の無い猛獣)のほうが強いのだと その力を見せつける為に、月の神に仕えるアメシストをバッケ―達に襲わせました。 バッケ―達がアメシストに襲いかかると、月の神ディアナはアメシストを透き通った石にして救い出しました。 それは、水晶の誕生でした。 アメシスト:紫水晶 (石英) アメシストは水晶で、中でも 紫色・ライラック色・藤色の色合いの石。 また、多色性があり見る角度によって青又は赤みかかった紫色になる場合があります。 虎の縞、指紋、羽根に似た特徴的なインクルージョン(内包物)があり、熱処理により黄色にさせる場合もあります。 この黄色くしたものを、シトリンと呼びます。 シトリンとアメシストが一つの結晶の中にあるものを、アメトリンと呼びます。 アメシストは漂砂鉱床、唱洞内に産します。 アメシストのある最大の洞窟はブラジルに多くあります。 ウクライナ地方で産するものは、赤みを帯びています。 その他の主な産出地域は、カナダ、スリランカ、インド、ウルグアイ、マダガスカル、アメリカ、ドイツ、オーストラリア、ナビビア、ザンビア…など。 アメシストの高品質のものは、ミックス、ステップカット、バゲットカットにし宝石として使用されます。 低品質のものは、ビーズ用に加工される事が多い。
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参考資料
日本ヴォーグ社 宝石の写真図鑑 冷たいジュエリ
八坂書房 宝石ことば
双葉社 宝石の常識
講談社 宝石宝飾事典
読売新聞社 宝石
DeAGOSTINI TREASURE STONE
成美堂出版 最新シルバーアクセカタログ1200
美土理書房 宝石の気能
創元社 彫金教室
NTT出版 華麗なる宝石物語
ムーンフェイス・ローズマリー