日蓮聖人の宗教の概説                「法華経の勉強室」に戻る


 天地法界は本佛の功徳が遍満している。


 絶対的            本佛果上の一念三千                      衆生の智解を絶し
       本佛の実在の                即ち唯一本佛の絶待心、それは         
 超越的            本佛佛智の一念三千                      衆生の慮想を絶す

    
 久遠実成
 その         の本佛絶対界の風光を、本佛の大慈大悲によって
     本有妙法


                            本佛絶対界の真理と智慧(如来一切秘要之蔵)
 妙法蓮華経の五字(如来一切所有之法)に 本佛絶対界の慈悲と功徳(如来一切甚深之事)  を包んで
                            本佛絶対界の神秘と妙力(如来一切自在神力)

 
相対界の末代薄徳の我等衆生に授与すべく上行菩薩に付属せられる

 本佛付属預言の聖者         本佛絶対界の風光の要法であり
 本化上行菩薩日蓮聖人  それは                       衆生、それを聞知直観感激して
 恩寵應化下種化導           久遠本佛本因果種の下種である

 
                  本佛    佛寶   主
 絶対究極の本門三宝尊    本法    法寶   師     に対し奉り
                   本化    僧寶   親



 絶対主の威厳の善の力の前に畏服し      妄見邪想の小弱なる臣なるをさとり
 絶対師の教詔の眞の正義の前に驚嘆し    無智にして是非善悪を弁えざる愚かなる弟子なるをさとり
 絶対親の恩寵の美の愛の前に信服し      末代幼稚の児輩にして罪多き子なるをさとり

 
本佛絶対界の            絶対主に対しては厳粛に尊崇し
             対して     絶対師に対しては敬虔に同化し
 本門三宝尊に            絶対親に対しては信頼して渇仰し


 身心ともに本因果種の妙法蓮華経に任せ、本佛戒法を信受受戒し、下種し、妙色を體現し、戒體を発現し

信念を発起して、本佛本化の本有誓願を以て自らの誓願として実行體現する





 
                                乗戒は一如 (根本妨非止悪の理)し      
 その本佛の因行・果徳に同化一如する信によって
                                 即是道場 (受持行者の所住の根本観念)となる。   

 
それが受持一行・即持佛身の信行である。その信行によって

                        
信の時、本化の智慧と慈悲、本佛の因行果徳が吾が心に来る
       
                        行の時、本化の智慧と慈悲、本佛の因行果徳が吾が身に来る


                         分々に本佛の慈悲と功徳と
 また、その本佛神秘の妙力によって                      授与せられ、倶體倶用となる。
                         分々に本佛の真理と智慧を

 受持信念に依って因行果徳を自然に譲与せられ、本佛の功徳界、即ち妙法蓮華経に同化還帰する。

             生存欲の持続性は永遠化し        
 その時、我等の   生殖欲の拡大性は無限化し        
             自由欲の自主性は絶対化する        


 これ即ち本門事常住の理の開顕にして、これを即身成佛という。

 一国同帰戒壇実現は護持正法の事戒にして、護持修行の根本戒行であり、

 事の戒法の実行、壇場浄化・戒壇建立によって、一念三千の成佛が確立成就し、当體蓮華本佛を證得す

 るに至る。これ即ち本門事常住の事の開顕にして、通一佛土・法界の成佛である。