やちむんの里 宙吹きガラス 編
琉球ガラス
戦後、米軍が持ち込んだコーラやビールなどの廃ビンを利用するという手法で始まった。
特徴として、廃ビンを利用するという手法は泡ガラスという独創的な製品も生まれてきた。
また、ひびわれという技法もよく使われる。
これは成形途中のガラスを水の中にいれて、ひびを出現させるというものである。
こういった、透明感や繊細さを阻害する要素が、より琉球ガラスに素朴な質感を
与え、ガラス特有の冷たさを排除し、温かみを感じさせるのである。
宙吹ガラス工房 『虹』
私が訪問したときは、稲嶺盛一郎氏(父、盛吉氏)が
製作中でした。
『虹』では100%再生ガラスを使用しています。
ガラスを回収してから、ラベルをはがしたり砕いたりと
ガラスの種にするまでの工程に手間がかかると
いうことです。
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窯のある工房では、若い職人さんたちが高温のガラスを巻き取った吹き棹を持ち、歩きまわっていました。
みなさんTシャツは汗でべっしょり。
工房に行くまでの道中、窯が熱せられている音(ゴーという低い音)が聞こえました。
工房はオープンな雰囲気で作業されていましたが、中の気温はかなり高そうでした。
しかもガラスが冷えて割れないようにするために、素早く動く必要があるのです。
職人同士が息を合わせ、安全かつ迅速に作業を進めなければならなく、実際に目の前で息の合ったチームプレーを感じる事ができました。
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工房の外では2人の職人さんが、
形づくられた作品をチェックし
仕上げをされていました。
奥でマスクをして作業をされている方は、
アイスカット手法として、
ガラスの表面を削る作業をされています。
非常にデザイン性にとんだ作品が出来上がっていました。
美海工房
次に訪れたのは やちむんの里でも1本違う道を 入ったところにある『美海工房』です。
こちらはではガラス作家 源河源吉氏と女性の職人さんが 工房で作業されていました。
とても息の合った連携作業で、 ガラスの形が変わっていく姿と
2人の動きを見ているといつまでも 飽きることがありません。
こちらで、かわいい一輪挿しを見つけたので即、購入。
女性スタッフの方はとても親切で おまけに観光のお勧めスポットまで教えて
いただきました。
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工房の中にも販売所はありましたが
工房の前にも、出来上がった作品が
販売されていて、なんだかとても親しみ深く
感じられました。
泡ガラス・・・ガラスに発砲剤を入れてつくる。
主原料・・・ソーダ石灰ガラス
廃ビン、けい砂、ソーダ灰、石灰岩など
1300度以上の温度で溶かし、成形する。
原料と溶かす溶解窯、成形後に細工するためのあぶり窯(成形窯 ) 製品を時間をかけて冷やすための徐冷窯(低熱窯)などの設備が ある。
宙吹ガラス工房『虹』
読谷村座喜味横田屋原2748 098-958-6448
ガラス作家稲嶺盛一郎氏の工房兼ギャラリー。稲嶺盛吉氏の息子の盛一郎氏が工場長をまかされている。廃ビン利用につきものの気泡をあえて取り入れた泡ガラス作品は、素朴な風合いが特徴。
美海工房
読谷村座喜味2717-14 098-958-6930
源河源吉氏の工房で歩いているとふらっと入りたくなるような工房。2000年に新しく作られたばかり。 ガラス体験あり。
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