第211話 道州制
道州制についてあぶくで取り扱って欲しいとリクエストがあったんで、書いてみやした。
ただ、正直、僕自身は元々興味のないネタなんで、泥縄の極み(笑)
さらに、当初から道州制てなんのためにみんな言ってるんやろう?て思ってた疑問が特に解消もされずに終わってしまったという…
道州制のメリットデメリットがよーわからんというか、常識で考えればわかる程度のモノしか、ナンボ調べてもわからんかった。
ま、とはいえ、それなりには語ってみたいと思いやす。
さてさて、まず、そもそも道州制とはなんぞや?てなことなんやけど、これ自体は簡単な話で、今の都道府県レベルの地方自治を、もっと大きなブロックでまとめてひとかたまりの大きな自治体にしようていうことやね。いくつか案はあるらしいんやけど、むちゃくちゃシンプルに言えば、九州なら全県をまとめて一つの州、四国4県もまとめて一つの州てな具合。関西の場合は、永遠に解決されへん疑問(笑)の三重県が関西に入るかどうかの答えが出るというのが、一番大きな道州制のメリットかもしれへん( ̄m ̄)
てな冗談はさておき、じゃあ、この道州制をとることのメリットはなんや?てな話になると、こんなんは一々、僕から説明するまでもないレベルの解答しかなく、
・ いくつかの都道府県で別々におこなわれている行政サービスの無駄が省ける
・ 道路や河川管理、犯罪捜査など、広域に渡る計画・管理がスムーズにおこなえる
・ 国の出先機関が減らせる
てなとこぐらい。ようは、全てに共通することは、効率を良くし、無駄を省いてお金が節約できるていうことにつきる。まぁ、これは確かに大きなメリットなんで、確かにえーことではあるね。なお、実はもう一つ大きなメリットとされていることがあるんやけど、それは後で話します。
* ちなみに、ここでの道州制は、アメリカみたいに司法権や軍事権(州兵のことね)まで委譲するものは想定してへんしね、念のため。こんなんまで委譲されるとしたら、あまりにもデメリットというか、不確定要素が大きすぎる。
さて、では、デメリットはなんかていう話なんやけど、実はあんまりなかったりする(笑)
まぁ、移行してしばらくは混乱とかするかもしれへんし、その混乱の最中に何があるかわからんていうのが怖いとこやけど、さしてデメリットと呼べるほどのもんはなさそうやね。
じゃあ、メリットがあってデメリットがないなら、道州制をすればえーやんていう話なんやけど、ここでさっき書いたもう一つの大きなメリットていうのが出てきてしまう。それは何かというと、地方分権
実は道州制いうんは、結局の所、この地方分権ていうものを推し進めるために必要なシステムなんやね。そして、このメリットがために、実はデメリットも生じてしまうということになると。
地方分権ていうのは何かていうと、国から財源の委譲を各地方自治体におこない、各地方自治体によって自由にその財源を使って地方自治ができるていうもの。ようは、今のシステムやと、地方税もあるものの、かなり大きな税金を国が集めて(所得税とか法人税ね)、その後で地方交付税や国庫補助負担金として各地方自治体に分配してるんやけど、その際問題になってるのが、国庫補助負担金を使うには、こうこうこういったことにしか使えませんていうような、条件が付いてるていうことがあげられてる。
その財源を、各道州に委譲して、それぞれの道や州が自分たちの政策に応じた形で行政サービスをおこなっていこうていうのが、道州制の一番大きな目玉やったりする。ようは、色々と問題となってる、ダムを造ったりとか、道路を作ったりとか、義務教育の予算とかが、自由に配分できるようになる。例えば、ダムの建設やと大げさすぎるし費用も莫大にかかるんで、もう少し簡単な治水対策に替えて、その分を福祉や教育に回すなんていうことが、自由にできるようになる(なぜオーバースペックとなるダムが建設されやすいかの理由に、ダム建設やと国から補助金が出て、地方自治体の負担が結果的に安くおさまるからていうのが理由にある)。
ただ、この自由ていうのもなかなか曲者(くせもの)で、ある意味、許認可権を握ってた国(というか官庁)が歯止めにもなってたんやけど、それぞれの地域の住民が選ぶ首長達によっては、義務教育費なんて削りまくって、道路建設費だけに予算を回して、自分たちの私腹を肥やすことだけを求める、なんていうことも大いにあり得る話やったりする。もちろん、逆もまた真なりで、えー人を選べば、大いに善政をしてくれるかもしれへん。
その場合、道州制の首長の権限がどのレベルまでいくかていうことも問題にはなるね。議会と対立した場合に、どこまで指導力を発揮できるかは大きな問題になる。逆に暴走した場合に、リコールなどの歯止めがどれだけかけやすくなるのかていう話も出てくる。ただ、いずれにしても、有権者としては今の知事よりも選び甲斐のあるシステムではあるやろう。
じゃあ、新たに生じるデメリットてなんかいな?てな話なんやけど、それは地方間の格差なんやね。今の補助金のシステムは、富の再分配のシステムにもなっていて、税収の少ない地域でも大規模な公共事業ができやすいようになっている。単純に税源の移譲をしただけでは、東京、大阪、名古屋あたりの大都市近郊で構成される道州が今以上に富み、東北や四国といった過疎地を多く含む地域はますます財源が少なくなってしまう。
これは、日本ていう大きな尺度で見た場合に、大きなマイナス要因になってしまう。なので、単純な財源委譲ではなく、公平な&xの再分配という問題はいずれにしても発生してくる。ところが、ここで公平な≠ニかっこで括ったように、公平というのは非常に難しく、逆説的やけど、恣意的な分配しか、結果的な公平の配分はできにくいところがある(人口や面積なんかの客観的な数値による機械的な分配やと必ずしも結果的に公平にはなりにくいていう意味ね)。
そうすると、この税金の再分配の過程で、結局は国(官僚)の力が強くなってしまう畏れも多々出てきたりする。てなわけで、道州制にしたからといって、今よりもはっきりと良くなるかという点については、なかなか断言はしにくいね。
まぁ、元々知識がない上に、理解が浅いかもしれへんけど、道州制については現状としてはこんな程度の解説になってしまいやす。そもそも、推進派の人らも具体的な案が固まってへんから、余計に分析しにくいいうんがあげられるんやけどね。僕としては、やるならどうぞていうぐらいのシステムかなぁ、ぶくぶく。。。2008/08/31
第212話 自民党総裁選
福田総理の唐突な辞任表明に始まった、今回の自民党総裁選挙。立候補者はこんな感じ。
福田康夫首相の後任を決める自民党総裁選は10日午前、告示された。麻生太郎幹事長(67)、石原伸晃元政調会長(51)、石破茂前防衛相(51)、小池百合子元防衛相(56)、与謝野馨経済財政担当相(70)の5氏が立候補を届け出た。財政出動を伴う景気対策や構造改革路線の継続の是非など経済財政運営をめぐる論争を軸にした選挙戦に突入した。
5候補乱立となるのは昭和45年の総裁選以来、38年ぶり。女性議員の立候補は初めて。22日の党大会に代わる両院議員総会で新総裁が選出され、24日に予定される臨時国会の召集日に新首相が決定する。
4度目の挑戦となる麻生氏が地方票で優位に立ち、党内からも広く支持を集めている。石原、石破、小池、与謝4氏が麻生票を切り崩せるかが焦点。また、「10月下旬〜11月上旬」投開票とされる次期衆院選に向けた「選挙の顔」選びとなるだけに、与野党とも関心は衆院解散・総選挙の行方に移りつつある。
告示日の朝、5氏は自宅前などでそれぞれ総裁選の抱負、決意を語った。麻生氏は「選挙は最後までやってみないと分からない」と終始緊張した表情。石原氏は東京・築地の神社で必勝祈願した。石破氏は「奇策はない。思うところを包み隠さず語っていく」と決意を表明。小池氏は都内の演説で「今日は自民党が生まれ変わる日だ」と改革路線をアピールした。与謝野氏は「堂々と自分の主張を述べていきたい」と語った。
一方、出馬に意欲を示してきた棚橋泰文元科学技術担当相は10日午前、党本部で記者会見し、立候補を断念することを明らかにした。立候補に必要な20人の推薦人が集まらなかった(産経新聞9月10日配信記事より一部引用)。
念のために書いておくと、自民党総裁選ていうのは、あくまでも自民党で一番偉いのは誰かていうのを決める選挙であって、総理大臣を決める選挙ではないからね。ただまぁ、事実上は今の衆議院の与党が自民党なんで、その自民党で一番偉いのが自動的に総理大臣になると。
なので、実は自民党総裁でいながら、総理大臣になれへんかった人も相当なレアケースやけど、いたりする。ちなみに、河野洋平とかいう人物やが。
それと、自民党総裁が自民党で一番偉いと言いつつ、実は、一番偉いわけではない人が総裁に選ばれることも多々あり。ホンマの最近やけど、現時点ではまだ総理大臣をやってる福田総理とかね(笑)
つか、むしろその時点で一番偉くて総理大臣をやってたていう人の方が少ないんとちゃうかな?
まぁ、その理由の一つには、総裁の任期があって、任期が終わってからも第一番の実力を持ってる人とかがいる場合もあるんやけど、それよりも、一度も表舞台に立つことなく、権力を握り続けていたい人らが多いいう体質のせいなんやろね。
今回の総裁選は、その例で行くと、一応、自分が自民党で一番偉くなりたいていう人たちが立候補してるまともな総裁選ではある。少なくとも、この候補は誰それの傀儡(かいらい)やていう人はいなさそうやね。自民党的な意味で今現在、一番権力を握っているであろう古賀誠あたりが出てへんところは相変わらずなとこでもあるけど、今度の総裁については、多分、古賀よりも権力は上回るから、彼はしばらくの間は少し後ろの方で傍観しとこていうとこなんかな。多分、衆院選後、国民新党や平沼新党(多分、こんなんもできるやろ)と合流してから後に芽があると思ってるんやろう。相変わらず、イヤラシいねぇ(笑)
で、新総裁が誰かについては、こんなもん誰が予想するまでもなく、麻生幹事長で決まりやろう。他に要素がないからねぇ。売名行為ていう見方もあるみたいやけど、20人からの推薦人を集めるのはそれなりに大変なことではあるから、むしろ、周囲へのアピールやろね。俺は、私は、現時点でこれだけ集められるんやぞ、ていうね。特にポイントは、比較的若い世代が多いていうとこか。これで、完全に世代交代が始まるから、現時点での派閥の領袖クラスは今後、総理の芽はないやろね。額賀とか谷垣とか、昔の基準で言えば、まだまだ若くて総理の芽もあったやろうに、これでちょっと消えてしまったね。まぁ、狭間での短期政権の可能性ならないこともないやろうけど、それこそ完全な傀儡やしね。無理してでも今回出とけば良かったやろうにねぇ。
てなわけで、後は麻生総理の下で、いつ解散、衆議院選挙になるか、そして、どんな結果になるか。
こないだ、「たかじんのそこまで言って委員会」で、民主党の野田議員(民主代表戦に出るのを土壇場になってとりやめた人)が、郵政民営化解散では、セミの声が、ジージージージー鳴いていた(自民の自の意味)、この間の参院選では、ミンミンミンミン鳴いていた(民主の民の意味)て言ったはったんやけど、その伝でいくと、今回は秋やから、チンチロチンチロチンチロリンやろね。自民、民主、どちらを選ぶにしても、国民にとってはギャンブルやわ( ̄m ̄)、ぶくぶく。。。2008/09/12
第213話 麻生新内閣発足
自民党総裁は、何の波乱もなく麻生新総裁に決まり、そのまま麻生新内閣が発足。それについて、少しばかり書いてみやす。
麻生内閣の17閣僚のうち、総裁選で麻生陣営の選対本部長を務めた鳩山氏や、中川氏、河村建夫官房長官(65)、甘利明行革担当相(59)ら7閣僚は首相と以前から親しい関係にある。総裁選で戦った与謝野馨経済財政担当相(70)を再任、石破茂氏(51)を農相に起用する一方で、党内第3派閥の古賀派からは1人しか入閣しなかった。党内バランスよりも、首相との個人的関係を重視した布陣となった。また、小渕優子少子化担当相(34)は戦後最年少の閣僚で、衆院選を意識した人事とも言えそうだ。民間からの起用はゼロとなった。
首相指名選挙はまず衆院本会議で行われ、麻生氏が337票(自民302、公明31、無所属4)を獲得して指名された。続く参院本会議では1回目の投票では誰も半数を超えず、上位2人による決選投票で民主党の小沢一郎代表が125票、麻生氏が108票で、小沢氏が指名された。両院で議決が異なったことから両院協議会を経て、首相指名で衆院の優越を定めた憲法の規定により麻生氏が首相に決まった。
◇麻生内閣の顔ぶれ(敬称略)
▽総理 麻生太郎(衆)
▽総務 鳩山邦夫(衆)
▽法務 森英介(衆)
▽外務 中曽根弘文(参)
▽財務・金融 中川昭一(衆)
▽文部科学 塩谷立(衆)
▽厚生労働 舛添要一(参)
▽農水 石破茂(衆)
▽経済産業 二階俊博(衆)
▽国土交通 中山成彬(衆)
▽環境 斉藤鉄夫(衆)
▽防衛 浜田靖一(衆)
▽内閣官房 河村建夫(衆)
▽国家公安 佐藤勉(衆)
▽行政改革 甘利明(衆)
▽経済財政 与謝野馨(衆)
▽消費者行政 野田聖子(衆)
▽少子化 小渕優子(衆)
(毎日新聞9月24日配信記事より一部引用)
一番のポイントは、民間人が0人ていうこと。これは、完全に衆院選を意識してるんやろね。つまり、民間人を大臣にするぐらいなら、政治家を大臣にして選挙での箔をつけたいと。
個別に見ていくなら、まず個人的に「はぁっ?」てな人選は外務大臣。今まで外交関係でなんかしてたていう記憶はさっぱりないんやが。まぁ、逆に言えばいいか悪いかもわからへんから、少し仕事ぶりを見なわからへんにゃけど、郵政解散時の情けなさぶりを見た身としては、とうてい納得のいく人事ではないね。一応、この意図を解釈するならば、
・ 親父がそれなりに有名で、アメリカへの印象はいいかもしれない
・ 麻生総理自身が外交も実質担当する(小泉時代の川口外相みたいな感じ)
・ 参議院議員なので、衆院選の間も機能できる
てなところか。ただ、それでもピンとはこないねぇ。
次は、石破議員の農水省就任。これは個人的には二重丸。話を聞いてるとかなり頭が良くて論理的な人やと思うんで、官僚相手にも十分対応できそうやし、この不祥事続きの農水省で、あのネチネチとした(笑)性格での原因究明とかしてもらえるなら、かなり良さそう。
鳩山議員については、法相が良かったんやけど、マスコミに対する意味では、総務相も別にえー感じやね。就任時に朝日新聞に対する嫌味も言ってるし、えーやろ(笑)
ニュース的には小渕議員の最年少大臣就任がどうこう言われてるけど、まぁこの辺はどうでもいいレベルのお話なんで、個人的には興味なし。
全体として見ると、仲良し議員で固めた第1次安倍内閣と似てる感じやね。ただ、安倍総理とは違って、本人がかなりガンガン行くタイプやから、こちらは別に仲良し議員で固まっててもえーんちゃうかな。正直、期待も幻滅もない内閣やていうんが、僕の率直な感想。
あのひどい引き継ぎを受けた中では、支持率(大体、50%に少し足りないぐらい)はまずまずなんかな。思ったより支持率は高いと思うけど、今後どうなるか、どうもならん前に解散総選挙をするのか、その辺りはさっぱりわからへんから、見ていくしかないね。
就任すぐの国連演説では、機転の利いたジョークで得点は稼いだみたいなんで、この後は実際の政治でのお手並み拝見ていうところやね。
さてさて、どうでるか、ぶくぶく。。。2008/09/26
第214話 中山前国交相発言
3つの失言≠ニいうことで、大臣就任後に早々辞職することとなった中山前国交相。今回は、その発言についてチト、自分なりの考えを書いてみたいと思いやす。
まずは、発言の内容。
中山国交相の発言内容(抜粋)
《成田空港》
(滑走路の)1車線がずうっと続いて日本とは情けないなあと。「ごね得」というか、戦後教育が悪かったと思うが、公のためにはある程度自分を犠牲にしてでもというのがなくて、自分さえよければという風潮の中で、なかなか空港拡張もできなかったのは大変残念だった。
《単一民族》
外国人を好まないというか、望まないというか、日本はずいぶん内向きな、「単一民族」といいますか、世界とのあれがないものだから内向きになりがち。まず国を開くというか、日本人が心を開かなければならない。
《日教組》
ついでに言えば、大分県の教育委員会のていたらくなんて日教組ですよ。日教組の子どもなんて成績が悪くても先生になる。だから大分県の学力は低いんだよ。私は(文科相時代に)なぜ全国学力テストを提唱したかと言えば、日教組の強いところは学力が低いのではないかと思ったから。現にそうだよ。調べてごらん。だから学力テストを実施する役目は終わったと思っている(朝日新聞9月26日配信記事より引用)。
まずは、《成田空港》から。
これについては、「ごね得」という言葉が強調されてるけど、趣旨としては、「公共の利益よりも自分たちの利益を優先するような状況が生まれたのは、戦後教育が悪かった」てなことなんやろうね。なんで国交相が日教組について文句を言うんだていう批判があるけど、それはこの「戦後教育」に対する批判からきているんやろう。まぁ、というよりは、日教組憎しが元々あって、その日教組の教育が悪いから、こんな自分勝手な輩が増えたんやていう思考回路になってしまってるんかもしれへんが。
ごね得については、もちろんそういう人らもいたやろうけど、そうとは違う思想的な人らもいるやろうし、単に住み慣れた家を出たくないていう人らもいるやろう。だから、後者の人らからすれば、そんなん一緒にしてくれるなていう思いもあるやろうし、金の問題ではないていうんもあるやろうね。だから、これについて抗議を受けるんは仕方ない事やろうし、中山前国交相も素直に謝罪してるね。
ただ、この問題については、言葉遣いはさておき、自分としては大いに同感するところもあって、金の問題ではないにしろ、では、なぜ、公共の利益のために行動せーへんにゃ?ていう思いがある。別に無償で出て行けと追い出されるわけでもなく、適正な補償があるなら、理由はどうあれ、人の役に立つ行為をするべきやと思うんやけどなぁ。自分ならば、できるだけ多くの人が幸せになれるように行動したいものです。
で、次が 《単一民族》についての発言。これは完璧に失言やろね。言ってはいけないこともその理由も知ってるのに、言ってしまったていう感じやろね。単一民族ていう言葉がメインでも何でもないのに言ってしまったと。ま、一言でいうとアホですわ。言いたかったと思われる内容自体も底の浅いしょーもない話やし、これは完全に自業自得やね。
で、最後に《日教組》の話。正直、僕としても何の根拠もないんやけど(笑)、同感に思うんやなぁ。これって、ネットとかでも見てると割と同感な人が多そうで、やっぱ日教組て嫌われてるんやなぁと。
やっぱり、みんな自分が小学生や中学生やった時に、えらい政治的に偏った思想の変な$謳カがいた思い出がそれなりにあるんやろなぁと思ったり。それにまぁ、学力テストで成績の悪かった地域(まぁ、学力テストがどれだけ信頼できるかは知らんが)を見ると、確かに北海道とか沖縄とか大分とか、日教組の強そうな地域が多いイメージはあるかな。大阪も辻元清美の影響かもしれへんが(笑)、なんとなくその辺が強いイメージがあるし。
中山前国交相も日教組批判だけにしとけば良かったやろうに、余計なことまで言ってまうから結局辞職に追い込まれるんやなぁ。まぁでも、日教組批判だけなら、ここまで騒がれずにスルーやったかもしれへんから、本人にとっては辞職になっても良かったんかもね( ̄m ̄)、ぶくぶく。。。2008/09/29
第215話 小沢代表秘書逮捕事件
なんか、むちゃくちゃ久しぶりの更新やなぁ。とりあえず、ここ最近、やたらと話題になっているので自分なりの意見を少し。
事件については、今現在の容疑はこんなところ。
準大手ゼネコン「西松建設」(東京)が、政治団体をダミーにして政界にトンネル献金をしていたとされる疑惑で、献金が事実上の企業献金だった疑いが強まり、東京地検特捜部は3日、政治資金規正法違反容疑で、民主党の小沢一郎代表の公設秘書で資金管理団体「陸山会(りくざんかい)」の会計責任者、大久保隆規容疑者(47)と、西松前社長の国沢幹雄容疑者(70)=外為法違反で起訴=ら3人を逮捕、東京都港区の陸山会事務所を捜索した。小沢氏側への献金総額は2億円近くに上るとみられる。
地検によると、ダミーにされた団体は「新政治問題研究会」(新政研、平成7年設立)と「未来産業研究会」(未来研、11年設立)で、3人は18年10月ごろ、新政研の名義をダミーに使って、陸山会に対して行われた西松建設の企業献金100万円を授受した疑い。
また大久保容疑者は16年3月〜19年3月、西松から受領した2100万円を、ダミーである新政研と未来研からとする虚偽の記載を、政治資金収支報告書にした疑いが持たれている。
複数の西松幹部が特捜部のこれまでの調べにに、政治団体の設立を主導したのは、国沢容疑者だったと供述しているという。
検察幹部によると、特捜部は両団体を西松のダミーだったとみており、トップダウンで事実上の企業献金が行われていた事実を重視したものとみられる(産経新聞3月3日配信記事より一部引用)。
とりあえず、この事件について云々より前に、そもそも、一体、何が問題なのか?ということについて話をするね。
ようは、政治と金という話はイコール汚職という「事件」に結びつくと。ただ、世の中には阿吽(あうん)の呼吸≠トなものが存在してて、「このお金を上げる代わりに工事を発注してね(はぁと)」、「うん、ありがとう、わかったよ(ダブルはぁと)」みたいなわかりやすい話はまぁ、存在しないと。
もっと単純に、何も言わずに巨額の政治資金を献金しているのがわかれば、それを見て政治家の方が勝手に口利きをして、献金した企業の側は効果があるから献金を続ける。あるいは、今まで献金してて受注できていたんが、献金が減ったり、しなくなったりしてからどうも受注ができない、てな状況になったら、また、無理をしてでも献金を再開する。ここに一切の言葉のやりとりは発生せーへんけど、そんなもんなくても、相手が何を求めてるかは簡単にわかるやんね?
でも、これだけやと、どれだけ客観的に見て賄賂性が明らかでも犯罪にはならへん。
なので、企業からの政治家個人に対する献金は禁止になった(政党に対しての献金は禁止されてへん)。
じゃあ、政治家個人ではなく政党に献金をすればいいやないか、あるいは、社長個人から寄付すればえーやないか、てな話になるよね。
ところが、これも当事者からすると嫌らしい。
なぜかというと、まず、社長個人からの献金の場合は、単純にお金に困る(笑)。だって、企業の社長いうてもようは単なるサラリーマンの延長やから、そんなに多くのお金なんて出せへんし、その分を給料に上乗せするなんていうのは、株主総会の点からも、税金の点からも、あるいは今回話題になってる迂回献金の点からも、相当問題がある。
そして、政党に献金されるのは、今度は政治家が困る。なぜかというと、政治家のいわゆる派閥の長としての力は、自分の子分にどれだけの金を回せるかということであって、そうすると、政党などという総体に献金された金でなく、自分という個人に献金された、「○○の金だ」ということがはっきりとわからなければ、意味がなくなってしまう。また、献金する企業の側も、特定の地方での工事を狙う場合は、その地域で特に力を持っている政治家に自分たちが献金したんだということをわからせへんと、上で書いた阿吽の呼吸が通じなくなってしまう。
じゃあ、どうするのか?
そこで出てくるのが、個人ではないけれども企業でもないという、「政治団体」ていう存在なんやね。表向きは、政治的な思想信条によって特定の議員を支持する団体ていうことになるんやけど、その実質は、特定の企業が金を負担して、政治家に献金させると。
そして、今回の事件も、そのために作られた政治団体が小沢一郎民主党代表に献金していたと。
今回の事件で、小沢代表が怒ってるんは、このイカサマの政治団体を間に噛ます手法いうんは、何も自分だけではなく、他の議員も(自民も民主も多分、他の政党も)やってるやないか、なのになんで俺だけがターゲットになるんだ、てな思いがあるからやろうね。
ただ、この犯罪≠ノついて一つ重要なことは、このイカサマの政治団体がイカサマであったことを、議員側が知っていたかどうかが犯罪になるのかどうかの分かれ目になるていうところ。より、正確に言うならば、議員側が知っていたということを証明できるか≠ェ分かれ目になる、となるね。
普通は、議員側はイカサマであることを知っているはず。なぜなら、知らなければ献金に対する見返りをどの企業に対してせなあかんかがわからへんから。結局、上で書いた阿吽の呼吸の話が、違う部分に出てきただけで、依然、この阿吽の呼吸が大活躍してるていうことなんやろね。
これが、この政治資金規正法はザル法やと言われ続けてるゆえんやね。だから、今回の事件を受けて、さらに改正はされなければならへんやろう。
以前、金丸ていう当時自民党の副総裁やった人が、あえて言わせてもらえば、高々20万円の罰金ていう罪で起訴された。ただ、これを機会に法整備が進んでいった。今回も、そういった法整備の前進がなければ、あかへんし、いくらイタチごっこやザル法やと揶揄されても強化は進めなあかんよねぇ。
と、話は少しずれてしまったけど、話を戻して、なぜ、今回この小沢代表の件だけ(自民の二階議員もあるかもしれへんが)、秘書が逮捕されて捜査されてるかやけど、それはおそらく、この「議員側が知っていたということを証明できるか=vていう点にかかってるんやろう。おそらく、これが証明できるから、検察は逮捕に踏み切ったはず。
本来、公共工事の予算なんていうもんは、政治家個人の私腹を肥やすためのものではない。このくだらん献金がなければ少しでも税金による支払いが減るはずやし、あるいは、下請け業者等の工事で受け取る金額も増えるかもしれへん。
そのためには、是非とも検察には頑張って立件してもらい(小沢代表にかかわらず、色々な議員に対しても)、少しでも政治と金の問題がマシな方向に向かっていってもらうようになってもにいたいものです、ぶくぶく。。。2009/03/12
第216話 セレモニー
相変わらず、久しぶりの更新や(笑)
とりあえず、衆議院解散総選挙の日程が決まったようで、8月30日の日曜日とか。
タイミングとしては、東京都議選の惨敗を受けて、内閣不信任案を提出される前に、「追いつめられたんじゃなく、俺が自分の意志で解散を決めたんだ」と麻生首相が言いたいがために発表した感じかな。
で、今回の衆院選は、もう間違いなく政権交代があって、民主党が第一党になるんやろね。ヘタしたら、今の勢力図がちょうど逆転するぐらい(つまり、2/3を民主党がとる)、民主党が圧勝しそうな勢いかな。
その理由は一言、とにかく国民は自民を嫌ってるからから。これに尽きるんやろね。まぁ、これは自民党の自業自得で仕方のない話なんやが、特に外交政策で気に食わん民主党政権になるんは個人的には嫌な感じやなぁ(゜゜)
選挙ていうんは、美人コンテストに例える人もいるけど、より正しくは、少しでもマシな方を選ぶモノなんで、政権を担いながらも、醜態をさらしている自民よりは、野党のままで醜態をさらしている民主の方がまだマシなんは確かにわかる気はする。自民は、政権を担当しているならば可能なこともできてへんいうことやからね。ひょっとしたら、民主は政権をとればまともな運営ができるかもしれへんからなぁ。
ただまぁ、自分なりの予想をすれば、民主党が政権をとっても99.99%以上の確率で、まともな政権は運営できひんて思うけどね。なので、次の選挙で民主が政権をとった後、結局どっちもあかんやんていうことで政界再編がようやく無理から起こされ、次の参院選でようやく衆参ねじれが解消し、なんとかまともな政権ができるていうことになるんやろう。その政権がどんなメンツになるかはわからへんけど。
それなら、最初から、つまり今から政界再編をして、この枠組みで行きますていうことを見せてから衆院総選挙をやってくれればいいものを、こんな時間だけかかって、さらに場当たり的な民主の政策≠ェ一部でも実現されたがために負の遺産を引き継がされるなんていう、日本人の誰一人として得をせーへんセレモニーをやらされるなんてホンマはた迷惑な話やなぁ(−。−)ボソッ
ま、でも、全てこれも国民の選ぶ道なんで、仕方のない話です( ̄m ̄)
ただ一言、せめて小選挙区制では、政党に関係なく個人で決めてもらいたいなぁ。自民・民主にかかわらず、ホンマに国会議員であってはいけない輩なんて、いっぱいいるから、それだけでも見極められる選挙民でいてもらいたいものです、ぶくぶく。。。2009/07/20
第217話 覚悟
まぁ、予想通りというか、予定通りというか、今回の衆院選は、民主党の圧勝やったね。
第45回衆院選は30日、投開票され、480議席のうち民主党が小選挙区と比例代表を合わせて単独で過半数(241議席)を大きく上回り308議席を獲得した。1996年の旧民主党結党以来、13年で悲願の政権交代を果たした。93年衆院選で自民党が過半数を割り込み非自民8党派による細川連立政権が発足したが、2大政党間の政権交代は戦後初めてで、戦後政治の大きな転換点となる。首相指名選挙をする特別国会は9月14日の週にも開会、民主党の鳩山由紀夫代表が首相に指名され、同党を中心とした連立政権が発足する(毎日新聞8月31日配信記事より一部引用)。
これは、前にも書いたとおり、完全に自民党に対する不信任投票。自民党には、これで少しでもまともな政党になって国民のために戻ってきて欲しいものです。
とはいえ、この大逆風の中、自民党で当選した面子て、よりによっての面子が多いけどねぇ(¬。¬;;
まぁ、それだけ悪いことしてな、選挙には勝てへんていうことなんやろな(笑)
そういう意味では、小選挙区で全滅した公明党の人らは、悪い事はしてへんかったんかもね( ̄m ̄)
後はまぁ、民主の政権運営の方なんやけど、これまた前に書いてるように、自分は全く期待していないというか、不安しかない(笑)
(笑)て書いてるけど、ホンマは笑えへんのが残念なとこやな(¬。¬;;
全然正式な世論調査ではないんやけど、昨日見てたテレビで、鳩山政権はどれぐらい続くと思うかていう問に、1番多かったんが1年、2番目が数ヶ月の短命、3番目が半年から1年ていう凄まじい結果が出てたんやけど(サンプルは大阪のおばちゃんらしい)、これって、全国的に見てもあながち偏った予想でもないと思う。
ただ、岡田幹事長はマニフェストの成果を出すためには、4年間必要だと、任期一杯続ける旨を言ってるねんね。
正直、政権交代だけを求めて、やらせてみてあかんかったら1年ぐらいでまた交代させたらえーわぐらいの軽い気持ちで投票してる人らが多かったと思うんやけど、最高で4年間はこの政権の体制が続いてもいいていう覚悟を持って、どれだけの人が投票したんかなぁ(゜゜)
マニフェストではほとんど触れてへん、在日外国人地方参政権付与、東アジアでの通貨統合、代替安全保障政策のないままの米軍基地縮小や、今までの北朝鮮に対する姿勢とか、非常に不安な事がいっぱいで、胡散臭いんやけどねぇ。学校教育の方でも日教組が手ぐすね引いて待ってるそうやし。
また、マニフェストの目玉になってる政策も、個人的には非常に胡散臭い。というか、そもそも、仮に実現可能としても、現状の国民の要望とはミスマッチやと思うが。今は、雇用と年金が最大の関心事なんやから、高速道路なんかは後回しにして、そっちの方を優先して欲しいねぇ。
まぁ、なんにしても選んだんは国民なんで、後は、選ばれた人たちが、少しでも国民に目を向けて進んでくれる事を祈るだけです。どうか、僕の予想が外れてくれますよーに( ̄人 ̄)、ぶくぶく。。。2009/08/31
第218話 目玉政策
民主党がマニフェストで大々的に掲げてた目玉政策。今回は、これについて自分なりの意見を。当然、批判です(笑)
1.子供手当
まず、第一感として、金で保護者にばらまくんは感心せーへんなぁ。
まともな親になら、別に構わへんけど、最近ひどいの多いしねぇ。児童虐待するような親なん、こんなばらまきやっても百害あって一利なしやと思うが。
こないだの、ベランダに放り出して餓死させてたような親なん、絶対に子供放り出したまま、焼き肉に行ける回数が増えたて喜んでたやろうな(−。−)ボソッ
こんなんより、給食費や修学旅行の積立金の無料化とか、副教材費や学校指定品の負担、塾やスポーツ教室なんかの習い事の補助とか(別に塾講やってるからいうわけでもないが)に充てる方が、確実に子供のために使われるし、まともな親にとっては十分に負担が減るしえーと思うんやけどねぇ。
高校も授業料無料はえーけど、地味に交通費とかも負担が大きかったりするから、その辺の補助に回すていうのも助かる家庭が多いし、一考の余地があると思うんやが。
財源も、子供手当の代わりに扶養控除減らすんやったら、子供いいひんかったら負担増やん。老齢の親を抱えて介護してる世帯とかも多いんやから、そんなとこからとるよりも、別の財源確保せーよ( ゚ロ゚)ノ
つか、この後に書く高速道路の無料化こそ、色々と反対意見の多い政策なんやから、その分をこっちに回せばまだえーんとちゃうんか?
2.高速道路無料化
そもそも無料が嘘で、高速道路を利用しようがしまいが無料やなくて税金で負担しますよていう話なんやけどね。
で、無から有が生じるわけちゃうんやから、料金を取らへん分、絶対税金での&薗Sが増えるやん。
よく、流通費が安くなるから、高速道路を利用しない消費者にも還元されるいうけど、それもどうだかねぇ(゜゜)
例えば、単純計算、10tトラックで10tの荷物を運び、高速料金5万円がタダになるとすると、10t=10000kgやから、荷物1kgにつき、5円安くなる。500mlのペットボトルで1本につき2.5円、100gぐらいの商品なら、50銭安くなる。これがホンマに還元されるんか?少なくとも、自動販売機での価格は下がらへんよね。
で、運送会社なんかも、高速料金が下がった分、運賃下げろて買いたたかれるわね。恩恵受けるんて、大手のスーパーとかコンビニだけちゃうん?
てなことを考えると、そーいや、民主党の岡田幹事長の実家はジャスコやったなぁ(゜゜)、などという思いもよぎるわけで。他にも、渋滞が増えてかえって流通を阻害するとか、ガソリン消費が増えて環境にも悪いとか、デメリットの意見はいっぱいあるし。
どうも、マニフェストのメインに据えてる政策そのものが非常に胡散臭いなぁ。
無駄遣いを省くんは大賛成やけど、そこから絞り出せへんであろう残りの金額について、「私は不安に思っていない」とだけ言われても、こっちは不安になるだけなんやが…
思いつきレベルの政策を、くだらんメンツでごり押しするよりも、雇用とか年金とか、みんなが一番切実に思っている政策を、頼むから優先して欲しいなぁ。
自民党にはできなくて、民主党にはできることはあるとは思うけど、それは前提条件として、日本国民のためになること≠トいうのがあるからね。なんとか、それを弁(わきま)えていて欲しいものです、ぶくぶく。。。2009/09/01
第219話 鳩山内閣発足
てなわけで、前回の衆院選で圧倒的多数で勝利した鳩山内閣が発足しました。やっぱり、これには触れなあかんやろうということで、書いてみます。
顔ぶれはこんな感じ。
平野博文官房長官は16日、首相官邸で鳩山内閣の閣僚名簿を発表した。鳩山氏は同日夜、皇居での首相任命式と閣僚認証式を行う。
◇鳩山内閣の顔ぶれは以下のとおり(敬称略)
▽総理 鳩山由紀夫(衆院)
▽副総理・国家戦略局担当相 菅直人(衆院)
▽総務相 原口一博(衆院)
▽法相 千葉景子(参院)
▽外相 岡田克也(衆院)
▽財務相 藤井裕久(衆院)
▽文部科学相 川端達夫(衆院)
▽厚生労働相 長妻昭(衆院)
▽農林水産相 赤松広隆(衆院)
▽経済産業相 直嶋正行(参院)
▽国土交通相 沖縄北方・防災・海洋担当 前原誠司(衆院)
▽環境相 小沢鋭仁(衆院)
▽防衛相 北沢俊美(参院)
▽官房長官 平野博文(衆院)
▽国家公安委員長 拉致問題担当 中井洽(衆院)
▽郵政・金融担当相 亀井静香(衆院・国民新党)
▽消費者・少子化担当相 福島瑞穂(参院・社会民主党)
▽行政刷新会議担当相 仙谷由人(衆院)
(毎日新聞9月16日配信記事より引用)
パッと見では、自民党なら派閥均衡、年功序列内閣て言われそうな顔ぶれやなぁと思った。参院枠と結構、年寄りな人が多い印象。テレビでは、若手の弁舌爽やかな人らが出てるのに、実際に大臣になるんは、こういった顔ぶれなんやな。
ずっと民主党が言い続けてた、官僚に丸め込まれない適材適所の採用かというと、かなり首をかしげてしまうなぁ。
ま、個々の人選を見ていこう。
目玉はなんと言っても、「厚生労働相 長妻昭(衆院)」やろね。正直、口先だけの人なんやろうなと思っていたので、逃げずに真っ向から勝負しに来たのは好印象。真摯に年金問題に取り組んでくれるなら、応援したい。この人の場合は人選というより、受諾したことに二重丸。是非とも、頑張ってください。ただ、医療関係には明るくないと思うので、新型インフル対策を始め、医療系の分野に明るい人の副大臣とかでサポートをキッチリとして欲しいね。
で、それ以外は…なんもない(−。−)ボソッ
しいて言えば、「行政刷新会議担当相 仙谷由人(衆院)」かなぁ。まぁ、この人はかなり細かく詰めていける人やと思うんで、スタッフさえ充実すればそれなりに成果は上げられそうな気はする。ただ、充実できるだけのスタッフがいるのかが少し疑問。まぁでも、応援はしたいかな。
「適材」という面で言えば、岡田さんや前原さんは大臣にふさわしい人らやと思うけど、それぞれ「適所」かと言われると疑問符が残る。外務いうんは、どちらかというと色々な寝技を使ったり、柔軟な交渉で妥協点を探るタイプがふさわしいんと思うんで、頑固すぎる岡田さんには不向きな気がするねぇ。前原さんも、防衛大臣なら適職やろうけど、国土交通のイメージはないなぁ。せめて、岡田国土交通大臣、前原外務大臣と逆なら、適材適所かなと思えたんやけど。
社民と国民の2閣僚は、連立政権やから、まぁしゃーないね。むしろ、福島瑞穂は軽い大臣の質より量で押し込めたから一番、適材適所かも( ̄m ̄)
後、官房長官は総理の腹心がなるべきやから、これは何の文句もない。
小沢、直嶋両氏は若手で名前は聞くけど、イマイチ実績がよーわからへんので無評価。
北沢、中井両氏は全く名前を聞いたことがないが、この年までやってて名前を聞かへんていうことは、多分、大した実績はないんやろなぁていう評価。実は有能な人ならゴメンナサイ。
藤井財務相は鳩山総理自体は目玉と考えてるみたいやけど、チト考えが古いなぁ。衆院選勝利後、早速円高容認発言するなど、正直期待薄。今の時代にあった人を選んで欲しかった。
菅さんは、まぁ、いいところでしょう。なんとなく空回りしそうなイメージはあるけど、まぁ、悪くはない人選かと。
で、原口、川端、赤松、千葉各氏は、僕の中ではありえへんなぁ(゜゜)
てな感じで、少なくとも、民主党を批判的に見てる僕からすると、当たり前の話か知らへんけど、あんまりいいとは思わへん内閣やなぁ。
民主支持の人からすると、どうなんやろか?支持の人から見ても、半分ぐらいは馴染みがない、思ったより盛り上がりに欠ける人選のような気はするが。
ま、なんにせよ決まった以上は、少しでも日本を良い方向に向かわせてくださいませませ、ぶくぶく。。。2009/09/16
第220話 官僚の記者会見禁止について
例の鳩山新内閣。小泉首相が自民党内の旧勢力を悪役にしてたのを思い出す、官僚を悪役にしての政権スタートを、まずは強く感じるな。
まぁ、天下り問題とかで色々と官僚側に問題があるのも事実やけど、自民党内の話ではなく、国全体の話となるような対立構造はあまり作り上げるのはよくないと思うが。
で、その象徴が次官会議の廃止と、今回書いてみたい官僚の記者会見の廃止。
まずは、こんな記事から。
国連大使や駐米大使の記者会見が外務省の通達で中止された問題で、岡田克也外相は18日、大使らによる記者会見については、実施するよう在外公館に指示した。
18日夕、記者会見した岡田氏は、大使らの会見中止について「自分は何も言っていない。中止になった経緯は分からない」と説明したうえで「会見は当然やってもらわないと困る」と述べた。また外務報道官の会見に関しても「省全体を代弁する立場」として容認する考えを示した。
「政治主導」を掲げる鳩山政権は、「政府見解の表明は政治家が行う」という基本方針を示している。しかし、対外的に国を代表する大使や、外務省が対外発信のために重視している報道官などは対象外と想定していたとみられる。にもかかわらず外務官僚が過剰反応し、政権発足当初から混乱する結果となった。
また鳩山由紀夫首相は18日、事務次官の定例会見廃止方針に関し、「専門的な事柄で国民の生命財産を守るための意思表示は結構だ。記者にデータや思いを述べるのも当たり前だ」と語り、専門性のある会見を随時開くことは認めた(毎日新聞9月18日配信記事より引用)。
この記事だけを見ると、外務官僚の過剰反応ていうよりも、わかった上での嫌がらせに見えるね。やっぱり、官僚は新政権の足を引っ張る悪い奴らやと。
ただ、基本指針の内容を見てみると、少し違った面も見えてくる。
指針は「政・官のあり方」と題され、各省庁に対し、同日、取扱注意の資料として配られた。「府省の見解を表明する記者会見は大臣等の『政』が行い、事務次官等の記者会見は行わない。ただし、専門性その他の状況に応じ、大臣等が適切とした場合には『官』が行う」としている。鳩山内閣は16日夜の閣僚懇談会で、この指針を申し合わせた(読売新聞9月17日配信記事より一部引用)。
つまり、原則禁止で、大臣等の許可があった場合にできるという、一部許可式の指針になってる。これやと、日本語としては今回の官僚の対応が当たり前やて話になってくる。だって、原則禁止なんやから。しかも、いみじくも岡田外相が述べているように「自分は何も言っていない。」とある。つまり、記者会見を開いていいと「許可を言ってへん」にゃから、禁止状態のままていうことになる。これは屁理屈でもなんでもなく、上司からの命令なんやから守らなあかんのは当たり前の話になる。
意地悪い見方をすると、今回、大使やらが会見を開いていたら、なんで勝手に会見を開くんだ、けしからんて岡田外相から言われる可能性があるんやから(というより、日本語として読めば本来はそうとしか言いようがない)、当然、官僚の側は会見をしないという選択肢をとることになる。
ようは、一言でいうと、この指針を書いた人がバカやていうだけの話になる。実際の運用を全く考えることなく、官僚に喋らせたらあかんていう一念から書いただけの、馬鹿げた文章やと。よく、想像力に欠けた四角四面の文章を「官僚的な文章」ていうけど、この指針こそ、まさに悪い意味での官僚的な文章の典型になるなぁ。
まだ、信頼関係の構築もない段階で、お前らは一切話すなて命令しといて、その後で、そんなもん、言わんでも常識やろ、みたいな態度は決していいことではないと思う。
鳩山新政権は、今現在、国民に対しては謙虚な態度で接しようと努めている様やけれど、少なくとも行政担当者としては初心者なんやから、官僚達に対しても、まずは謙虚な姿勢で臨んだ方がいいんとちゃうかな。
不正を見抜く見抜かへんていうんは、また別のレベルでの話やと思うけどね。
そもそも、官僚の記者会見を禁止すること自体が個人的には気に喰わんが。官僚が政府の足を引っ張る発言をするかもしれへんいうんが嫌みたいやけど、それやと逆に政府が自分らに都合のいいことだけ言うかもしれんわけで、国民からすれば、情報源は多い方がえーんやけどね。ようは、説得力のより強い方が勝つわけやから、そんな恐れなよと。
ちなみに、今回の大使館の件なんやけど、そうは言っても、なんで大使館の方から外務大臣に確認せーへんにゃ?やっぱりわかった上でのサボタージュちゃうんか?てな疑問を持つんもごもっとも。つか、自分自身もそう思って調べたら、
高須国連大使の記者会見は、来週の国連総会を前に17日に予定されていました。
関係者によりますと、国連代表部では官邸側と、今後、会見を実施するかどうか検討していて、外務省からは「方針が確定するまでは自粛して欲しい」と指示されたということです。
政治家がいない海外で今後会見が行われない場合、国際的に批判される可能性もあり、関係者は困惑しています。
ワシントンにある日本大使館でも、同じ理由で藤崎駐米大使による定例会見が中止されています(TBSNewsi9月18日配信記事より一部引用)。
まぁ、時間の前後関係がイマイチ不明なんと、関係者いうんがどちら側かにもよるんやけど、素直に読めば、大使館の方は官邸側に問い合わせたけど、官邸側が適切な指示を出せへんかったわけやね。まぁ、鳩山首相自らが「試行錯誤の中で失敗することもあろうかと思います」、「国民の皆様方が辛抱強く新しい政権をお育て願えれば大変幸いです」て言ってるんやから(ホンマは、こんなん鳩山首相の方から言う話やないやろと思うが、まぁ、それはおいといて)、これぐらいのドタバタは織り込み済みなんかもしれんが…少なくとも、この程度のことについて問い合わせを受けて結論出せへん官邸ていうのは、中小企業以下やと思うぞ(−。−)ボソッ
重箱の隅のことにまで突っ込みたくはないが、ここまで低いレベルでのドタバタはこれでやめにしておくれ、ぶくぶく。。。2009/09/18