VNAV DESページ 3/3 


DESページのページタイトルは以下の通りである。

ACT ECON DES……デフォルトのページ。他のスピードモードで降下中、
    ECON>をプッシュした時もこのページになる。

 ACT ○○○KT DES……CAS○○○ノットを維持して降下する時。

ACT M.○○○ DES……マッハ速度0.○○○を維持して降下する時。

ACT MCP SPD DES……SPD INTVにより降下している時。

ACT LIM SPD DES……ECON、SEL、MCPいずれかのス
ピードモードで降下しており、最大許容速度以上の速度もしくは最小許容速度以
下の速度がセレクトされている時(リミット・スピードモードがアクティブな時)。

★ACT END OF DES……E/D(降下終了)高度をキャプチャーした時

E/D ATライン(LSK 1L)

LEGSページに入力されている降下終了地点(End of Descent)の高度とwpt名を表示する。E/Dはアクティブルートの中で最も低い高度で通過するwptである。

SPEEDライン(LSK 2L)

目標降下速度が表示される。ラインタイトルにはスピードモード名(ECON、SELなど)が表示される。通常はECON SPDにより降下するが、LSK 2Lにマニュアル入力する事により指定速度で飛行する事も可能(この場合スピードモードはSEL SPDとなる)。

@飛行前にマニュアル入力するとVスピード(V1,VR,V2)表示がブランクとなる。

Aマック速度入力の際には『.』(デシマル:点)の後に下1桁〜3桁を入力する。下1桁若しくは2桁のみを入力した場合、残りの桁には0が自動的に挿入される。

Bマック速度又はIASのみを入力すると、他方の速度表示(IAS若しくはマック速度)がブランクとなる。

CLSK 3LのSPD TRANSに入力されている速度以下のIASをLSK 2Lに入力するとLSK 3Lがブランクとなり、降下経路(ディセント・プロファイル)からSPD TRANS区間が削除される。又、LSK 4LのSPD RESTRに入力されている速度以下のIASをLSK 2Lに入力するとLSK 4Lのデータが削除され点線が表示される。又、この時降下経路からSPD RESTR区間が削除される。

Dwpt速度制限のある区間、又はSPD TRANSやSPD RESTR区間に入ると、スピードモードはSEL SPDに変わり、その制限速度が表示される(ページタイトルもACT 240KT DESのように変わる)。

SPD TRANSライン(LSK 3L)

@RTEページに入力されているDES空港の空域に存在するSPD TRANSデータが、FMCのナブデータベースから呼び出され表示される。表示される速度は制限速度−10ノットである。この−10ノットというのは、風などの影響により一次的に増速してしまった場合のマージンである。

ALSK 2LにSPD TRANS速度以下のIASを入力するとLSK 3Lはブランクとなる。

BLSK 2Lは削除可能。削除した後新しいDEST空港を入力するか、RTE1がアクティブな時はRTE2をアクティブにする(RTE1ページLSK 6LのRTE2プロンプトをプッシュする)か、全ての降下経路を作り直す(DESページLSK 6RのDES DIR<ディセント・ダイレクト>プロンプトをプッシュする)と、NAVデータベースにストアされているSPD TRANSデータが再び表示される。

CVNAVをエンゲージしていて速度制限を超過したままSPD TRANS区間に入ろうとすると、VNAVは強制的にSPD TRANS開始高度において一時的にレベルオフ(水平飛行)し、減速を図る。この時VNAVはVNAV SPDモードとなる。通常はSPD TRANS開始高度の約1000FT上空から降下率を減らして減速する。

SPD RESTRライン(LSK 4L)

@E/D高度よりも高い高度、FMC CRZ ALT及び現在の高度よりも低い高度について制限速度を入力する事が出来る。

ASPD RESTR区間に入ると減速するが、減速の為にレベルオフする事はない(降下率を減らす事により減速する)。

Bマック速度の入力は不可。

C削除及び修正する事が出来る。削除した時及びSPD RESTR高度以下になるとLSK 4Lのデータが消え、点線が表示される。

DSPD TRANS速度及び高度よりも低い速度及び高度を入力するか、SPD TRANS速度及び高度よりも高い速度及び高度を入力しなければならない。

ESPD TRANSラインと矛盾する入力を行なう(例えばLSK 4LにSPD TRANS速度よりも低い速度及びSPD TRANS高度よりも高い高度を入力した場合)と、SPD TRANSラインはブランクとなる。

FE/D高度よりも低い高度を入力しようとすると、LSK 4Lは入力を受け付けず点線が表示される。

GSPD TRANS空域内まで降下すると、LSK 4Lへの入力は受け付けない。

LSK 3L及び4L表示ルール★

@SPD TRANS空域に入るとLSK 3Lのラインタイトル及びデータラインがブランクになる。又、LSK 2LのスピードモードがSEL SPDになり、制限速度が表示される。

ASPD RESTR空域に入るとLSK 4Lのデータラインに点線が表示され、LSK 2LのスピードモードはSEL SPDになり、制限速度が表示される。

BSPD RESTR空域内のwpt速度制限がSPD RESTR速度以下の時はその速度が優先され、SPD RESTRセグメントは削除される。又この時、LSK 4Lには点線が表示される。

OFFPATH DESプロンプト(LSK 6L)

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ATライン(LSK 1R)

@降下経路の中で制限のあるFIXの降下制限(ディセント・コンストレイント)を表示する。

AラインタイトルにはATに続けてそのFIX名が表示される。ホールディングパターン上のFIXの場合、HOLD ATに続いてホールディングパターンFIX名が表示される。

B表示される降下制限のデータはLEGSページから転送される。DELキーをプッシュした後LSK 1Rをプッシュする事で、LSK 1Rに表示されている降下制限を削除する事が出来る(降下経路が新たに作り直される)。

PATH ERRORライン(LSK 2R)

@降下中VNAV PATHから200FT以上高くなった時、若しくはLSK 1Rに表示されているFIX高度制限をクリア出来ず、1マイル以上オーバーシュートしてしまうと予測されると表示される。

A正規のパスからの上方のずれは10FT単位で表示され、LSK 1Rの高度制限をクリア出来ると予測される地点へのFIXからの距離は1NM(ノーティカル・マイル)単位で表示される。

FORCASTプロンプト(LSK 5R)

ディセント・フォーキャスト・ページへアクセスする。

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DES NOWプロンプト(LSK 6R)

@VNAVが降下モードでない時(つまりDESページのラインタイトルにACTが付いていない時)にのみDES NOWプロンプトがLSK 6Rに表示される。

A上昇中にLSK 6Rをプッシュすると、上昇〜巡航にかけての全てのコンストレイントが削除される。

Bアーリーディセントする時には、LSK 6Rをプッシュすると降下時の目標速度に沿って降下を開始する(この時MCP ALTにはCRZ ALT以下の高度をセットしていなければならない)。アーリーディセント時、降下VNAV PATHをキャプチャーするまでは−1200FT/分の降下率がイニシャル・ディセント・レートとして使われる。

DES DIRプロンプト(LSK 6R)

@VNAVが降下モードであり、現在の高度とE/D高度との間に高度制限がある時にのみ表示。

ADES DIRプロンプトが表示されている時、LSK 6Rをプッシュすると、現在の高度とMCP ALTとの間に存在する全ての高度制限が削除される。その際LEGSページ右側に表示されている速度/高度ラインで該当のFIXの所については指定速度/高度が削除され、FMCが予測した通過速度/通過高度が小文字で表示されるようになる。但しwptに関係のない速度/高度制限(SPD TRANS、SPD RESTR、E/D)については削除されず、この区間については通常と同様の降下が行なわれる。

BMCP ALTにおける高度制限はDES DIRの際にも有効である。
CMCP ALTがE/D高度よりも低い時でもE/D高度はない。