VNAVページ |
@VNAVキーをプッシュするとアクティブになっているVNAVページが表示される。『PREV PAGE』キー若しくは『NEXT PAGE』キーをプッシュする事によりインアクティブなVNAVページを表示する事が出来る。
AFMC CRZ ALT(FMCに入力した巡航高度)に達するとVNAVモードがCLBからCRZに変わり、CLBページがセレクトされていたら自動的にCRZページへ移行する。
BFMC CRZ ALTからの降下を開始するとVNAVモードがCRZからDESに変わり、CRZページがセレクトされていたら自動的にDESページへ移行する。
Cアプローチ中着陸復航に移りRW(ランウェイ)wptを通過すると、DESページがセレクトされていたら自動的にCLBページへ移行する。
*通常の飛行においてはPF(操縦している者)側のCDUにVNAVページを、PNF側(操縦していない者)側のCDUにLEGSページを表示させる。
VNAV CLIMBページ 1/3 |
CLBページのページタイトルは以下の通りである。 ★ ACT ○○○KT CLB……CAS(Calibrated Airspeed:補正速度) ★ACT M.○○○ CLB……マッハ速度0.○○○を維持して上昇する時 ★○○○/.○○○ CLB……CAS/マックスケジュールがインアクティブな時 ★ACT ECON CLB……デフォルトのCLBページ。又は他のスピードモー ★ACT ENG OUT CLB……いずれかのエンジンが故障してENG OU ★ACT MCP SPD CLB……VNAVをエンゲージしており、MCPのS ★ACT LIM SPD CLB……現在の機体コンフィギュレーションにおける ★CLB……クライムモードがアクティブでない時 ★E/O……アクティブでない時にENG OUT>をプッシュした時 ★ACT VREF+100 CLB……離陸フェーズにおいてENG OUTペー |
CRZ ALTライン(LSK 1L)
PERF INITページLSK 1Rに入力した巡航高度が表示される。
SPDライン(LSK 2L)
・ECON SPD……PERF INITページLSK 5Lに入力したC.I(コストインデックス)に基づきFMCが算出した経済的な飛行速度で上昇するスピードモード。ECON SPDは向かい風が強くなる(若しくは追い風が弱くなる)と増速し、向かい風が弱くなる(追い風が強くなる)と減速する。
・SEL SPD……指定速度で飛行する時のスピードモード。SPD INTV(スピード・インターベンション)により指定速度で上昇する時はページタイトルは『ACT MCP SPD CLB』となり、LSK 2Lに直接IAS/Machをマニュアル入力する事により指定速度で上昇する時は『ACT ○○○KT CLB』若しくは『ACT M.○○○ CLB』となる。
・E/O SPD……エンジンアウト時のスピードモード。
SPD TRANS(スピード・トランジション)ライン(LSK 3L)
@RTEページに入力されているORIGIN空港の空域に存在するSPD TRANSデータが、FMCのナブデータベースから呼び出され表示される。
Aデータを変更する事は出来ないが、削除する事は出来る。
BSPD TRANS区間が終了すると、LSK 3Lはラインタイトルを含めブランクとなる。
C日本国内では10000FT以下は250ノット以内で飛行しなければならない。この為、このラインは250/10000となる。
SPD RESTR(スピード・リストリクション)ライン(LSK 4L)
@CRZ ALTよりも下の高度であれば速度制限を入力する事が出来る。但し入力する速度は、LSK 2Lに表示される速度よりも低くなければならない。
A入力する時は速度と高度の両方を入力しなければならない。
BSPD RESTR区間が終了すると、LSK 4Lのラインには点線が表示される。
CLSK 3LのSPD TRANSラインに表示される高度よりも高い高度を入力すると、LSK 3Lはブランクとなる。
D国によってはMEA(Minimum Enroute Altitude:航空路の最低経路高度)までを可能な限り急角度で上昇するよう求めている所もある。その時はLSK 4LにLSK 4RのMAX ANGLE速度を入力し、MEAを右側のラインに入力する。
(例)MAX ANGLE速度が270でMEAが15000の時:270/15000
WPT CONSTRAINTライン(LSK 1R)
@次の速度/高度制限のあるwptの名称と制限が表示される(wptの名称はラインタイトル上にATに続けて表示)。
ALSK 1Rへのマニュアル入力は不可。データはLEGSページから転送される。表示される制限はパイロットがマニュアル入力したもの若しくはNAVデータベースから呼び出されたデータである。
BLSK 1RはDELキーによって削除可能。速度/高度制限がない場合、LSK 1Rはブランクとなる。
ERRORライン(LSK 2R)
上昇中に通過するwptの内、高度制限のあるwptを制限通りクリア出来ないと予測される時、その地点でのアンダーシュートエラーを予測し、表示する。例えばあるwptの高度制限がAt or above10000FT(1万FT以上で通過)の場合で、wpt通過時9700FTまでしか到達せず、そのwptを約1マイル過ぎた地点で1万FTに達するとコンピュータが予測した時、LSK2Rには『300LO 1 LONG』と表示される。この場合、アンダーシュートエラーを防止する為には上昇率を上げる必要があるが、VERT SPD(バーチカルスピード)モードで上昇してはならない(失速の恐れがある為)。こういう時、VNAVをエンゲージしたまま速度をマニュアルコントロールする方法がある。それがスピード・インターベンションである。本来の使い方とは違うが、これはテクニックの一つである。つまり現在の飛行速度よりも低い値をMCPのSPDウインドウにセットする事によりVNAVに干渉し、低速度にした分の余剰推力を上昇に当てようというものである(SPDウインドウにセットする際、SPDセレクターをプッシュしてSPDウインドウをアクティブにしなければならない)。
TRANS ALT(LSK 3R)
*トランジション高度を入力する。入力はFT単位である。
@NAVデータベースに出発空港のトランジション高度のデータが含まれいてる場合にはその高度が表示される。含まれていない時、デフォルトバリューとして18000が表示される。
ALSK 3Rの入力を基に、LEGSページの高度表示(FL or Alt)が調整される(TRANS ALT以内ではFTが、TRANS ALT以上ではFLが表示単位となる)。
Bマニュアル入力が可能。NAVデータベースに出発空港のTRANS ALTデータが含まれていない場合は、プリFLT時にマニュアル入力しておく。日本のTRANS ALTは14000FTであるので、14000と入力する。
MAX ANGLEライン(LSK 4R)
@最大上昇勾配が得られる速度が表示される。周辺に高い山などの障害物がある場合、この速度を用いる。LSK 4RをプッシュしてダウンセレクトしたのちLSK 2Lに転送(スピードモードはSEL SPDとなる)してもいいし、LSK 4Lに転送してSPD RESTRとして指定高度までMAX ANGLE速度で飛行してもいい。
A表示されるMAX ANGLE速度は上昇するに伴ない徐々に低速になっていく。又、グロスウェイトによってMAX ANGLE速度は変化する。
グロスウェイト | MAX ANGLE速度 (IAS/Mach) |
870.000ポンド | 322/0.82 |
800.000ポンド | 311/0.82 |
700.000ポンド | 293/0.82 |
600.000ポンド | 275/0.82 |
500.000ポンド | 261/0.82 |
ENG OUTキー(LSK 5R)
プッシュする事でエンジン・アウト・ページにアクセスする。但し現在の高度よりもENG OUT MAX ALT(いずれかのエンジン不作動時の最大上昇高度)が低い場合は、E/O D/D(エンジン・アウト・ドリフト・ダウン)ページにアクセスする(*PS1.2ではE/O D/Dページへアクセス出来ません)。
*エンジン・アウト・ドリフト・ダウン=いずれかのエンジンが停止した時、飛行機の性能が低下する為、失速を防止する為に残りのエンジンだけで水平飛行を維持できる高度まで降下する事
@CLBページがアクティブで、現在の高度と巡航高度の間に高度制限が存在する時に表示される。
ALSK 6Rをプッシュすると、現在の高度とMCP ALTの間に存在する高度制限が全て削除される。飛行機はMCP ALTまでダイレクトに上昇する。この時、LEGSページ中の該当区間のwptで高度制限のあるwptの高度ラインには、FMCの予測する通過高度が小文字で表示されるようになる(大文字で表示されていた高度制限は削除される)。
BMCP ALTと同高度の高度制限については、そのまま残る。
ENG OUT CLBページ
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LSK5RのENG OUT>をプッシュすると……
@ENG OUT MAX ALT(いずれかのENG停止時の最大上昇高度)が現在の高度よりも高い時、E/O CLBページが表示される。
A現在の高度がENG OUT MAX ALTよりも低い時、E/O D/D(エンジンアウト・ドリフトダウン)ページが表示される。
★VNAVによる離陸中にエンジン故障が検知されると、加速開始高度(E/O ACCEL HEIGHT)以上で自動的にページタイトルがVREF30+100に変わり、VREF30+100ノットまで加速する。山などの障害物をクリア出来る高度に達したら、ENG OUT>をプッシュする事により最良の上昇勾配が得られるようになる。この際LEGSページに小文字で表示される予測通過高度は、ENG OUT時の上昇性能を考慮した上で算出される。
ACT ENG OUT CLBページ
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ALTライン(LSK 1L)
@LSK4RのMAX ALT(ENG OUT時のMAX ALT)がLSK1Lに表示される。
AENG OUT LRC(Long Range Cruise)におけるMAX ALTが現在の高度よりも高く且つALL ENG時のCRZ ALTよりも低い時、MAX ALTが表示される。
BE/O MAX ALTよりも高い高度をLSK1Lに入力すると、スクラッチパッドに『MAX ALT FL○○○』メッセージが表示される。
SPDライン(LSK 2L)
@L/D(Optimum Lift Over Drag Ratio)MAX SPDが表示される。最も効率よく飛行出来る速度。
Aマニュアル入力が可能。この際、スピードモード名はE/O SEL SPDとなり、ページタイトルはE/O ○○○KT CLB若しくはE/O M.○○○ CLBとなる。
BVNAV SPD INTV(インターベンション)も使用可能。
CT/D点に達すると、E/O SPDはE/O CRZページに転送される。
MAX ALTライン(LSK 4R)
@E/O SPDにおけるE/O MAX ALT、計画したE/O CRZ SPDにおけるE/O MAX ALT、デフォルトのE/O CRZ SPDにおけるE/O MAX ALTの内、最も低いE/O MAX ALTが表示される。
A(詳細は調査中、PS1.3がリリースされてから検証します)
通常のVNAVページへアクセスする。