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トラフィックパターンの表示

ND上でのトラフィックパターンの表示は2種類ある。

@NDのレンジが160マイル以上に設定されている時、若しくはホールドFIXがアクティブではない時

    ホールディングパターンは小さく表示される。パターンのサイズは常に同一で、
   飛行速度、風向・風速などの変化は考慮されない。

 AホールドFIXがアクティブでNDのレンジが80マイル以下に設定されている時

    ホールディングパターンがND上に実際と同じサイズで表示される。パタ
   ーンのサイズは飛行速度、風向・風速の変化に伴い調整される。


旋回半径

ホールディングパターンは、FMCの算出したターゲットスピード若しくはパイロットが入力したターゲットスピードを維持しながら25°バンクで旋回するよう旋回半径が設定される。ターゲットスピードを大幅に超過して旋回した時、若しくは予測値よりも強風が吹いている時は、A/Pを使用中でも30°までバンクする事が出来る。但し30°がバンクリミットであるので、30°バンクでは曲がりきれない時、飛行機はLNAVルートを外れ、パターンの外側へはみ出て旋回する事になる。ルートを外れたら、パイロットは減速するなどの手段を講じて素早くコースへ戻さなければならない。何故ならホールディングパターンに伴なう保護空域をオーバーするからである。

フライトプランルートwpt以外の
wptでホールディングする場合

今、アサヒ・ノース・アライバルを経由して
羽田空港RW22へアプローチしようとし
ている飛行機がある。現在AMI VOR/
DMEへ向けてLNAV,VNAVで降下して
いる所である。東京APPへとハンドオフ(
管制移管)された同機は、KOTBE wpt
を通過後、フライトプラン上にないWESTN
というwptでのホールディングを指示された。

ここでは、フライトプラン上にないwpt(オフ
ルートwptと言う)でのホールディングのセッ
トアップの仕方を解説する。

ATC “After passing KOTBE,then WESTN. Hold at WESTN as published, maintain 5000.”

@ HOLDキーをプッシュすると、HOLD ATページが表示される(LSK 6上にHOLD ATの文字とボックスが表示される。
A WESTNを入力し、LSK 6Lをプッシュする。
B LSK 6Lのボックスプロンプトが消え、HOLD AT WESTNと表示される。
C KOTBE(LSK 3L)とSOGAR(LSK 4L)の間にWESTNを入力する為、SOGARが表示されているLSK 4Lをプッシュする。
@ MOD HOLDページが表示される。入力内容が正しいかどうか確認し、入力が必要な所にはマニュアル入力する。
A EXECキーが点灯しているので、内容が正しい事を確認してEXECキーをプッシュする。
@ KOTBE(LSK 3L)とWESTN(LSK 5L)の間にディスコン(ルート・ディスコンティニュイティ:ルートが不連続である事)が挿入される。LSK 5Lに表示されているWESTNはエントリー・ホールド・ポイントである。エントリー・ホールド・ポイントがアクティブになると、このラインは削除出来ない。
A LSK 5LをプッシュしたのちLSK 4Lをプッシュする。これによりLSK 5LのWESTNが4Lに移動し、ディスコンが消える。
LSK 5Lに表示されているHOLD AT WESTNはエグジット・ホールド・ポイントである。エグジット・ホールド・ポイントがアクティブになると、このラインは削除出来ない。