国内空港の追加の仕方 |
空港を追加するにはAdderというソフト(無料)が必要です。 |
@AerowinxのHPのSupport&downloadsページ内のMiscellaneous
Filesと書かれたところをクリックし、Miscellaneous Filesページへアクセスします。ページ内のThe airport adderと書かれたところ(下の表参照)をクリックしてAdder.exeをダウンロードし、解凍します。
The airport Adder - Allows the PS1 user to add and edit airports and runways in the airport database in PS1. Caution: No more than 6 runways may exist within an area of 80 x 80 miles. By Ivan Ngeow. *著作保護の為、ダウンロードファイルのリンクは外しています。ご自分でこのHPにアクセス してファイルをダウンロードして下さい。 |
Aエクスプローラを開き、PS13フォルダ(貴方のパソコンのPS1.3がインストールされているフォルダーです。インストール時に意図的にインストール先を指定している場合以外は、PS13フォルダーになっていると思います)内に先ほどダウンロードしてきたAdder.exeを入れます。
B前ページ『CRD(カード)ファイル 追加空港一覧』表内に貼り付けてあるファイルをダブルクリックしてダウンロードします。次にダウンロードしてきたファイルを全て解凍し、解凍したフォルダ内に入っている…….crdファイル(……の部分には空港の4レターコードが書かれています)を貴方のパソコンのPS13フォルダ内に挿入します。PS13フォルダに入れたcrdファイルの名前を全てメモしておいて下さい。これはあとでAdderを使用する際に効率よくデータを入力出来るようにする為です。
CPS13フォルダ内にある747apt.id及び747asi.aptファイルのバックアップをとります(両ファイルをコピーしてフロッピーに保存しておくといいでしょう)。747apt.idはPS1.3に収録されている空港の一覧が、747asi.aptファイルはアジアの空港のデータが入っているファイルで、空港を追加する際にこれらのデータを入れ替えるので万一の時の為にバックアップをとっておくものです。
DPS13フォルダ内にあるAdder.exeをダブルクリックし、Adderプログラムを起動させます。
EDOS窓が開き、以下の画面が表示されます。“ケゲッ!ドスの知識なんかねぇよ”大丈夫です。以下の手順どおりやっていけば、DOSの知識がなくても簡単に空港を追加する事が出来ます!
●DOS窓上でのキーボード入力の際の注意●
キーボードがNum Lockになっていないか確認して下さい。Num Lockのライトが点灯していたら、キーボードのSHIFTキーとNum
Lockキーを同時に押してNum Lockを解除して下さい。Num Lockが入りっ放しになっているとDOSでは正常にデータを入力する事が出来ません(ノートパソコンでPS744をされている方でジョイスティックを接続していない場合Num
Lockを使うでしょうから、この時は解除して下さい)。
c:\PS13> Airport Adder v1.2a (22 July 1998) by Ivan Ngeow <kingeow@student.unimelb.edu.au> --ABSOLUTELY NO WARRANTY-- A-Add/update an airport D-Delete an airport P-Print airport data to a card file M-Merge two files Select an option(ESC to quit): |
1)DOS窓内にはごちゃごちゃと英語で書かれていますが、貴方は以下の作業を手順どおり行なう事で、退屈な英語を読む事なく空港データを追加する事が出来ます。
2)まず、 a と入力します(キーボードのAを押します)。すると以下の文字が表示されます。
Enter name of airport data card file(press Enter to cancel): |
ここで追加する空港のcrdファイルの名前を入れます。Adderでは1回の作業で1つの空港しかデータを入れる事が出来ませんので気を付けて下さい。つまり例えば15個の空港データを入れようとした場合、これから述べる一連の作業を15回繰り返さなければなりません。一見すると面倒臭そうですが、最後に記載している手順一覧表通りやっていけば、1つの空港を入れるのに1分とかかりません。
さて、さきほどBで『PS13フォルダに入れたcrdファイルの名前を全てメモしておいて下さい』と書きましたが、ここでそのメモを広げて下さい。今から一つ一つ空港データを作っていきますので、メモの中から1つ空港を選んで下さい。まずどの空港を選びますか?名古屋ですか?名古屋でしたら4レターコードはrjnnですからrjnn.crdファイルがそれですね。別に他のファイルでもいいんですよ。今から述べる手順では名古屋空港のデータを入れるという前提で話を進めていきますが、他の空港を入れる場合はrjnnの部分を当該空港の4レターコードに置き換えて下さい。
では、 rjnn.crd と入力してEnterキーをプッシュして下さい。名古屋じゃなくて他の空港を入れる場合……例えば高松(RJOT)だったら、ここで rjot.crd と入れます。すると以下の文字が表示されます。空港によって表示されるデータは異なりますが、無視して下さって結構です。
>Note:Using runway 1 midpoint as n4244.0/e14313.1 >Processed 1 airport with 1 runway. Enter file name to save to(press Enter to skip): |
3)次に rjnn.apt と入力してEnterキーをプッシュして下さい。すると次の文字が表示されます。
Add airport to 747APT.ID? |
4)ここで、 y と入力します。すると次の文字が表示されます。
>New airport RJNN added to 747APT.ID A-Add/update an airport D-Delete an airport P-Print airport data to a card file M-Merge two files Select an option(ESC to quit): |
これで747APT.IDファイルに名古屋空港が登録されました。これで終わった訳ではありません。
5)次に m と入力します。すると次の文字が表示されます。
This will merge file1+file2 producing file3. Enter name of file1: |
6)ここで 747asi.apt と入力してEnterキーをプッシュして下さい。すると次の文字が表示されます。
>read 7400 bytes from file1. Enter name of file2: |
7)ここで rjnn.apt と入力してEnterキーをプッシュして下さい。すると次の文字が表示されます。
>read 50 bytes from file2. Enter name of file3: |
8)ここで 747asi.apt と入力してEnterキーをプッシュして下さい。これで終了です。名古屋空港を追加する事が出来ました。貴方のパソコンのPS13フォルダ内には、rjnn.aptファイルが新たに作成されました。
ところでDOS窓には、再び次の文字が表示されています。
A-Add/update an airport D-Delete an airport P-Print airport data to a card file M-Merge two files Select an option(ESC to quit): |
そうです、初期画面に戻りました。続いて別の空港を追加する時は、再び2)から同様の手順を繰り返していけばいいのです。DOS窓を閉じる時は、ESCキーをプッシュします。すると次の文字が表示されます。
Thanks for using Airport Adder!! C:\ps13> |
ここでDOS窓右上の×印をクリックしてDOS窓を閉じます。これでOKです。
本当に当該空港のデータが作成されたかどうかは、PS13フォルダにaptファイルが作成される事で確認出来ます。またPS1.3を起動させてインストラクターズページからAnalysis項Airport
InfoページのAirport ICAO Code欄に当該空港の4レターコードを入力してEnterする事により確認する事も出来ます。
さて、ここまで読んで下さった皆さん、ご苦労様でした。それでは虎の巻?をお教え致します。下記の手順一覧表通り入力していけば、Adderの中の英語を読むことなく空港データを簡単に、早く入れる事が出来ます。ここでも名古屋空港:RJNNを例にしていますが、他の空港のデータを入れる際はrjnnの部分を当該空港の4レターコードに置き換えればいいのです。
手 順 一 覧 表 |
(1) a と入力する。 (2) rjnn.crd と入力し、Enterキーをプッシュする。 (3) rjnn.apt と入力し、Enterキーをプッシュする。 (4) y と入力する。 (5) m と入力する。 (6) 747asi.apt と入力し、Enterキーをプッシュする。 (7) rjnn.apt と入力し、Enterキーをプッシュする。 (8) 747asi.apt と入力し、Enterキーをプッシュする。 別の空港データも追加する場合は引き続き(1)から繰り返す。 全部の空港を入れ終わったら、Escキーをプッシュしたのち右上隅のXをクリックしてDos窓を閉じる。 |
さて、これら国内空港を追加した際には、是非ともやっておきたい操作があります。それは各空港のトランジション高度を設定しようという事です。日本国内では、上昇時は高度14000フィートに達したところで高度の呼び方が14000FTからFL(フライトレベル)140と変わり、高度計補正値(アルティメーター・セッティング)がQNHからQNEへと変化します。降下時は高度14000フィートに達したところで高度の呼び方がFL140から14000FTと変わり、QNEからQNHへと変化します。追加した空港にはこれらのデータが組み込まれていない為、トランジション高度はデフォルトの18000FTとして登録されています。
QNH | 平均海面からの高度を表示するように高度計を平均海面上10FTに補正した気圧に合わせるもの。 日本国内では高度14000FTに達するまでQNHを使用する。離着陸する空港のQNHや空域上の QNHは管制機関から得る事が出来る。 |
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QNE | 標準大気面からの高度を表示するように高度計を29.92in-hg(インチ)もしくは1013.2hpa(ヘクト パスカル)に合わせるもの。上昇時、高度14000FT以上から降下時FL140まではQNHを使用する。 |
そこで以下の操作をする事により、追加した国内空港でも正確なトランジション高度を反映させる事が出来ます。また、CDUのLEGSページでは右側に各wptの通過高度が表示されますが、このデータもトランジションデータが反映されたものとなります。それでは、PS744での国内追加空港のトランジションデータの設定方法をご紹介しましょう。ちなみにこの操作は、アドオンのゲートデータが収録された747gate.dbファイルをダウンロードしてデフォルトの747gate.dbファイルに上書きしたあとで行なうようにして下さい。これはデフォルトの747gate.dbファイルでは日本国内のゲートデータが収録されていない為です。またダウンロードした747gate.dbファイルは、万一の時の為にファイルのバックアップを取っておいて下さい。アドオンのゲートデータが収録された747gate.dbファイルをダウンロードする方法はここの部分をご覧下さい。
747gate.dbファイル(一部抜粋) |
@RJOO [Osaka Intl., Japan] jj. A#TA=14000 B#TL=FL140 C#AS=hpa D6=N34・7.0 E135・6.8 E* RJTT [Tokyo Haneda, Japan] konohira@po.teleway.ne.jp. 19-DEC-1997. #TA=14000 #TL=FL140 #AS=hpa 1=N35・2.7 E139・7.3 10=N35・2.8 E139・7.1 11=N35・2.9 E139・7.0 12=N35・2.9 E139・7.0 13=N35・2.9 E139・7.0 14=N35・2.9 E139・7.0 15=N35・3.0 E139・7.0 16=N35・3.0 E139・6.9 17=N35・3.1 E139・6.9 18=N35・3.1 E139・6.8 19=N35・3.1 E139・6.8 2=N35・2.7 E139・7.2 20=N35・3.1 E139・6.8 21=N35・3.1 E139・6.8 22=N35・3.1 E139・6.9 23=N35・3.1 E139・6.9 24=N35・3.2 E139・6.9 3=N35・2.7 E139・7.2 4=N35・2.7 E139・7.1 5=N35・2.7 E139・7.1 6=N35・2.7 E139・7.1 7=N35・2.7 E139・7.1 8=N35・2.8 E139・7.1 9=N35・2.8 E139・7.1 * |
松山空港のデータ追加後の747gate.dbファイル(一部抜粋) |
RJOO [Osaka Intl., Japan] jj. #TA=14000 #TL=FL140 #AS=hpa 6=N34・7.0 E135・6.8 * RJOM[Matsuyama,Japan] #TA=14000 #TL=FL140 #AS=hpa * RJTT [Tokyo Haneda, Japan] konohira@po.teleway.ne.jp. 19-DEC-1997. #TA=14000 #TL=FL140 #AS=hpa 1=N35・2.7 E139・7.3 10=N35・2.8 E139・7.1 11=N35・2.9 E139・7.0 12=N35・2.9 E139・7.0 13=N35・2.9 E139・7.0 14=N35・2.9 E139・7.0 15=N35・3.0 E139・7.0 16=N35・3.0 E139・6.9 |
PS13フォルダ内に747gate.dbファイルがあります。これをダブルクリックします。開くアプリケーションを指定していない場合、『ファイルを開くアプリケーションの選択』というタイトルのボックスが現われ、「ファイル’747gate.db’を開くアプリケーションを選んで下さい」というメッセージが出るので、下の一覧からWORDPADを選択(左クリック)します。その下に「このファイルを開くときは、いつもこのアプリケーションを使う」というメッセージが表示されており左側にチェックボックスがあるので、ここにチェックを入れておきます。これで次回747gate.dbファイルを開く際には自動的にWORDPADによりファイルが展開されるようになります。最後に一番下のOKボタンを押します。これでWORDPAD上に747gate.dbファイルが展開される事になります。
この747gate.dbファイルには空港名、ゲートデータ(スポットの緯度/経度のデータ)やトランジション高度、高度計補正値の単位が収録されています。左の表は747gate.dbファイルの中身を一部抜粋したものですが、伊丹空港のデータをご覧下さい。便宜上丸数字を打ってみました。@が空港名、Aがトランジションアルティチュード、Bがトランジションレベル、Cが気圧補正値の単位の種類、Dがゲートデータ、Eがアステリスクという記号で、これが各空港のデータを分ける役目をしています。AとBは一見すると同じデータのような気がしますが、実は違うのです。トランジションアルティチュードとは上昇時に高度の単位をFTからFLへ切り替える高度の事で、トランジションレベルとは降下時に高度の単位をFLからFTへ切り替える高度の事です。“えっ同じじゃん”ハイ、日本国内では共に14000FTが境目となっていますので同じです。ですが例えば台湾ではトランジションアルティチュードが11000FTでトランジションレベルがFL130と異なっているのです。各国で違うというのはちょっとややこしいですネ。ちなみにPS744ではこのデータを追加する事により実機と同じく当該空港への離着陸の際、トランジションアルティチュードとトランジションレベルの切り替えをPFDのバロメトリック・アルティメーター・セッティング・ディスプレーにより指示されます(気圧高度セッティング部分が黄色くなり、かつ黄色い枠で囲まれます)。またCDU LEGSページの高度表示も、トランジションアルティテュードとトランジションレベルを考慮したものとなります。Cは日本ではhpaを使用するようになっているのでhpaを選択しておけば結構です。Dのゲートデータは追加した空港のゲートデータがない為、パスします。Eの記号は重要です。これは上下の空港のデータと分離する役目を担っている為、必ず忘れずにつけておくようにしましょう。さて、自分で747gate.dbファイルを修正していく事になるのですが、入力する文字は半角の英数字です。
国内空港のデータを追加する場合は、極力『コピー+貼り付け』の操作を行なうようにして下さい。例えば松山空港(RJOM)のデータを追加する場合、以下のようにします。まず、伊丹空港のデータをコピーします。別に羽田空港でもいいのですが、ここでは伊丹空港のデータを使用する事にします。
747gate.dbファイル内の『 RJOO [Osaka Intl., Japan] 』から『 6=N34・7.0
E135・6.8 * 』の所までをコピーします。どこに貼り付けるかは自由ですが、日本の空港のデータが入っている辺りに貼り付けておくといいでしょう。ここでは伊丹空港の次に配置する事にします。伊丹空港のデータライン一番下行の * の下にコピーしたデータを貼り付けます。貼り付けたデータ最初のライン、RJOO
[Osaka Intl., Japan]のラインを消去して代わりにRJOM[Matsuyama,Japan]を挿入します。次の#TA=14000 #TL=FL140 #AS=hpaのラインは日本国内ではどの空港でも同一なのでそのままにしておきます。さらにその次のラインの6=N34・7.0
E135・6.8は伊丹のゲートデータなので一行丸ごと削除しておきます。最後の行に * が挿入されている事を忘れずに。これで完了です。左の下の表のようになります。追加した日本の空港全てについて、同様に747gate.dbファイルにデータを追加して下さい。全ての修正が終了したら、上書き保存します。そして修正した部分だけをコピーしてWORDPADなどの新規のメモ帳に貼り付けて別名で保存しておきます。なぜならアドオンの747gate.dbは時々更新されており、新たにダウンロードしてきた747gate.dbを入れると、ここで紹介した修正分の国内空港のデータが消えてしまうからです。修正した分だけ別名で保存しておけば、新たに747gate.dbファイルをダウンロードしたのちも当該ファイル内のデータをコピーして貼り付けるだけで当該国内空港のデータを追加する事が出来ます。さて、これらの作業が終わったらWORDPADを終了します。これで完了です。