ヤマトタマムシ飼い方(飼育)
2001年観察記録へ  タマムシについて   タマムシの飼い方(飼育)  ウバタマムシについて
ヤマトタマムシの一生   2005年ペアで飼育  2012年オス・メス飼育記録
たくさんの方々に、タマムシの情報や山で観察にご協力いただいた方に、感謝いたします。
時々、御邪魔すると思いますがその時は、よろしくお願い致します。
観察飼育に付きましては、続けていますがホームページに観察記録は、お休みをさせて頂きます。
たくさんの方より、ご質問 並びに有難うメッセージを頂き有難う御座います。
問い合わせに関しては、いつでもお気軽にどうぞ。
| 2001/7/21 | ヤマトタマムシを1匹採取した | 
| 2001/7/26 | ヤマトタマムシを採取した | 
| 2001/7/27 | ヤマトタマムシを採取した | 
| 2001/7/28 | ヤマトタマムシ1匹死んだ | 
| 2001/7/29 | 虫かごと牛乳パックの間に卵を産んでいた | 
| 2001/7/30 | ヤマトタマムシ1匹死んだ | 
| 2001/7/31 | ヤマトタマムシ2匹死んだ | 
| 2001/8/1 | ケヤキに卵を産んでいた。一匹飛んで逃げられた。 | 
| 2001/8/4 | 水を与える為のスポンジに卵を産んでいた。一匹死んだ | 
| 2001/8/5 | エノキの木の葉(2箇所)に卵を産んでいた | 
| 2001/8/6 | エノキに卵を産んでいた | 
| 2001/8/7 | エノキに卵を産んでいた。pm3:15〜pm3:35  約15分間 青白い液を出していた。その間は少し上下に、動くだけでした。 15個の卵でした。 | 
| 2001/8/10 | ケヤキに卵を産んでいた | 
| 2001/8/11 | ヤマトタマムシ1匹死んだ | 
| 2001/8/13 | ヤマトタマムシ3匹採取してきた ・ ヤマトタマムシ3匹死んだ | 
| 2001/8/22 | 卵の周りに、粉が、いっぱい出てきた。 | 
| 2001/8/24 | 2匹の小さな幼虫を発見した。 | 
| 2001/8/25 | 全部死んでしまった。 | 
| 2002/7/20 | 昨年の、卵を観察してみると、昨年に、2匹の幼虫を確認した以外の卵は、すべてそのまま、卵のままでした。2匹の幼虫は、エノキの中で元気に過しているだろうか?卵が孵化しなかったわけは、卵のときの管理に失敗したか? それとも、無精卵だったのか? | 
上の様子は、すべて、虫かごの中の様子です。
タマムシについて
甲虫目(こうちゅうもく)のなかま
タマムシ科
ヤマトタマムシ
卵から成虫になるのに、約2〜3年ぐらいかかりそうです。
日本には、タマムシの種類が、百何十種類といるみたいです。
| すがた | 色合いがとてもきれい | ||||||||
| 大きさ | 32mm〜45mmぐらい | ||||||||
| かたち | 頭部・胸部・腹部に分かれている | ||||||||
| 触覚 | 2本・長さ約5mm〜10mm 11節からなる(1節目は、大きい。2節目は、小さい) | ||||||||
| 目 | 複眼 | ||||||||
| くち | タマムシのくちは、左右に開く。(小鳥のくちばしが上下に開く)歯?・くちばし?・きば?なのか、よくわからない。くちの中が空洞のために木屑などをためる事が出来る??。木を食いちぎったり、餌の葉を食べるのに好都合のようだ??。くちの画像は、下の段の光っていない部分にあります。 成虫が固い木に穴をあけて木から出て来る時は、左右の歯?の片方だけを木にひっかけ首と体全体を使って前に押し出し、歯?で引っかくようにして噛み切るようです。 | ||||||||
| あし | 3対(6本) カギつめ有り ・カギつめの後には、4枚の板状の物が有る | ||||||||
| オス ・ メス | ひっくり返して、お腹のお尻あたりを見る。オスは、湾入している。メスは、丸くなっている。 | ||||||||
| 交尾の準備 | 木から出てきて、9日目にしてオスが、生殖器を出すようになった。(オスのみを飼育箱で飼っている時) | ||||||||
| 求愛のダンス? | 飼育箱の中では、オス か メスが近くで、羽を小刻みに広げては閉じてブンブンと激しく動き回る。2〜3分続きます。(たまに飛び立つ) 自然界では、エノキの高い所で飛び立っては元の所に戻り、また飛び立つをく返す光景を何度か双眼鏡で確認しています。 | ||||||||
| 交尾 | メスの背中に、オスが乗り、約15分前後。2004年7月24日の交尾時間、45分間。 オスは、交尾後1日経つと何度でも交尾をする。 メスは、1回の交尾後(産卵後)は、交尾を拒否する事が多い。 相性が合うと交尾をする回数が多い。 交尾の時間にビックリ!!ななんと8時間30分 | ||||||||
| ふん・にょう | 色は、深緑色 又は、黒ぽい色 ・ 水っぽいふんをする。大きさは、粉薬の顆粒ていど。 木から出てきて、葉を食べるまでの間は、木屑の色をした糞をする。 | ||||||||
| ビックリ屋さん | タマムシの目から、やく15cm位 離れたところで、人の指や色々な物を動かしてやると人間がワァと脅かされた時のように、タマムシの体がビックリする。(1m位の距離で腕や物を動かしても同じ)(ストレスがたまり、餌を食わなくなる)。夜中に懐中電灯などで光を与えると、その場所でへばりつくように体をすくめる。(交尾中とか産卵場所を探している時とか産卵中は、夢中なのか?ビックリしない様です。?) | ||||||||
| おと | 手をたたく、ビンをたたく、缶をたたく、大声を出す。すべて反応しない。 | ||||||||
| におい | 林の中で、周囲から見にくい所に木が切って積み上げられている所へ、 メスだけがよく飛んで来る。(産卵のためのようである)「この木」と我が家の「エノキ」ちょと臭い。どちらの木も同じ匂いがする。 | ||||||||
| きれい好き | 触覚を前足で引っ掛け、口でよく掃除をする 前足を口でよく掃除をする 真ん中の足は、後ろ足によくこすりつけて、掃除をする 後ろ足は、時々、後ろ足どうしこすり合わせて、掃除をする | ||||||||
| 飛んでる姿 | 飛ぶ姿は、胴体が45度の角度で、硬い羽を45度くらい開き、飛ぶ姿は、非常にドンくさい ブゥ〜ンと羽の大きな音がする。 | ||||||||
| 木にとまるとき | 飛んできて、バコォンとぶつかるようにしてとまる | ||||||||
| 木の葉にいる時 | タマムシの色合いが、保護色で、見つけにくい | ||||||||
| かつどう | 夏、6月ぐらい〜9月ぐらいに現れる am11:00ぐらい〜pm3:00頃の、よい天気の暑い時に、飛び回っている それ以外のときは、葉っぱとか木の幹にとまり、食事をしているか休んでいる | ||||||||
| ひっくり返った時 | 地面に、ひっくり返った時、羽を広げて、バタバタするが、なかなか自力で起き上がることが 出来ない(非常にドンくさい)(夜、ひっくり返ったままにして置くと、アリの大群に襲われる) | ||||||||
| かみつき | かまれたこともないし。非常におとなしい 2006年産卵木から出てきて間もない時は、かみつきます。(エノキの葉を食べるようになるとかみつきません) | ||||||||
| けんか | 飼育箱にタマムシ(成虫)を沢山入れすぎるとけんかをする。 相手と小競り合いをしながら、触覚や足を噛みちぎり離れていく。 | ||||||||
| たまご | 卵は、生まれた日より、 孵化する時は、1日に1〜2匹位づつ孵化すようです。 一度の産卵で、10〜25個位まとめて、卵を産みます。 | ||||||||
| さんらん | 交尾後、 交尾の回数が多いと産卵の回数も多い(多い時は、10回位産卵する) | ||||||||
| ようちゅう1 | 卵から、約2〜3年で、約5cm前後になり、木の中で蛹に成り、成虫へ・・・ | ||||||||
| ようちゅう2 | 幼虫には足が見当たらない。お腹側・背中側(裏表)の判別がしにくい。カブトムシの幼虫のように、触っても丸くならない。カブトムシの幼虫のように胴体が丸ではなく、押しつぶしたように長四角の形である。くちは小さくすぐ後の3節が大きくふくらみ、後は細くなっていく。1つ目の節の1つ目の節には、硬皮板が有り、背中側は、茶色でVの字型の柄がある。お腹側は、やはり茶色でIの字型の柄がある。幼虫の最後の節は(肛門のある節)、薄茶色で透明感である。幼虫の後  木の穴の中で木を食いちぎっている様子です。 口のすぐ後ろの部分が大きく膨らんでいて、動物の足の裏のように硬くてザラザラです。(硬くて、ザラザラの部分は幼虫の表と裏2箇所だけです。)動画では、ザラザラの部分を膨らませて、固定している所がよく分かります。(動画は、サイズが大きい為に載せていません) ※このザラザラの部分を膨らませて、穴の上下に強く押しつけ、硬い木を噛み手前に引きちぎるようにして穴をあけていくようです。 ※足が有るより、踏ん張りが利いてよいのではと思います。 ※踏ん張って食いちぎり踏ん張ったまま木屑を左右の端に詰めていく様子もうかがえます。(ザラザラの部分を膨らませて、固定していても、口元の後ろの所が、亀の首のように自由に伸び縮して動かせます。後ろの胴体も自由に動かせます。) ※硬い木の中にいると外敵が少なく都合がよいのでは? ※穴をあけ進むと自分の糞で穴は詰め外敵がこれなくなっています。? ※外敵が来ないとなると、速く歩く必要がないと思います。? ※自然界の幼虫のいる木を割ってみると、幼虫のいる部分だけの空間です。穴をあけてきた道は、糞で詰まっています。  幼虫は、冬眠するようです。(左の画像で、上の段は冬眠からめざめて直後です。下の段は、冬眠中です。) ※冬眠中の幼虫は、色が白く濁っています。同じ場所にじっといて冬の間は活動を停止しています。 ※活動中の幼虫は、すっきりと透明感があります。 | ||||||||
| ようちゅうの道 |  直径10cm位な桜の木の枝を切った画像です。 赤いマジックでしるしの所を通ったようです。少し曲りながら50cm位の通り道の確認が取れました。タマムシのいる所でたまたま、木を切って発見しました。 タマムシのすぐ後の茶色っぽい所は成虫になってからの「ふん」か「きくず」です。 そのすぐ後の黒くて丸い物は、幼虫より蛹になった時の抜け殻のようです。 その後の、茶色っぽい所は幼虫が通った後で糞が一杯詰まっていました。 幼虫が通った所は、ノミと金づちで切り開かないと開けないぐらい木の固い部分ばかりを通っていました。 幼虫が通った穴は、すべて楕円形でした。 | ||||||||
| 幼虫の脱皮 | 1令幼虫〜2令幼虫へ脱皮の様子です。 幼虫が脱皮をする為には、数日前から食事をしなくなり、脱皮が出来るだけのスペースを作って、脱皮が出来る状態に幼虫は、変化します。脱皮後2〜3日は、その場所から動かない(動けない)幼虫の体が固まり、1人前となり食事を取り出します。 脱皮の仕方は、体を左右に緩やかに振りながら 1分程度で脱皮を済ませます。      | ||||||||
| さなぎ | さなぎに成り立ては、クリスタルのように透き通った白がだんだんと乳白色に変化する。 さなぎに成ってから、13日位たつと目のすぐ上のあたりに色がつき始める、その時、目が四つ有るように見える。足・頭・胸と5日ぐらいかけてタマムシ色の変化します。(羽と背中側の腹部は白色) さなぎに成ってから、18日位で、さなぎより脱皮をして成虫に成ります。脱皮に1時間30分位かかります。タマムシの脱皮の仕方は、頭からお尻に向けて、蛇が脱皮するように体を上下に振りながら脱皮をします。(セミ・トンボ・チョウ等の様に背中が割れるような脱皮方法では有りません) 脱皮を終えてから、まる1日位で、完全にタマムシ色に変化します。 脱皮を終えてから、1日半位で、自力で歩き出します。 幼虫より、さなぎに成り、成虫に成るまで約20日位かかります。 | ||||||||
| 光ってない部分 | 
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| きらうもの | 雨・霧吹きの水・狭い場所(少々広くても金網を噛んで外に出たがる) | ||||||||
| ねぐら | 自然界ではよくわからない??。我が家では、木や葉よりも金網にいる事が多い?? | ||||||||
| メール問合せの 主な内容 | タマムシを捕まえたのですが、どうして育てるのですか? 餌はどんな物が良いでしょうか? ・・・・・ タマムシの発見場所が、なぜか「ベランダ」「マンションの通路」「道端」など・・・・・ 関東方面からの問合せが多いようです。 | ||||||||
| 成虫の寿命 | 木の穴から出てきて、約2ヶ月ぐらい。(夏、6月ぐらい〜9月ぐらいに現れる) 2002年交尾確認、7月4日〜9月3日死。 2004年原木から出て来た日6月26日〜8月29日死。 | ||||||||
| 死がい | 自然界で繁殖地でも、死骸を見かけること少ない。?? | ||||||||
| ??? | タマムシは、日陰を好むのか???。タマムシは、体温の調整が出来ないのでは???。体温が上がりすぎると、空を飛んで体温を下げるのでは???。蝶のように、ある一定の温度に上がらないと羽根の筋肉が固まり飛ぶ事が出来ないのかも???。 | ||||||||
| ○×△白くて長い | 産卵の前??後??に○×△白くて長い物(2002年7月に紹介した物)が出てくる。??? オス、メス1回だけ出す。??? 兵庫県立人と自然の博物館 沢田 佳久さんに、調べて頂きました。「謎の物体」は,そのまま検鏡,撮影したあと,やはりまだ何か判別できなかったので,苛性カリ溶液で煮てみました. 寄生虫や,昆虫由来のモノであれば,表面を残して外側が膜状にのこるはずなのですが,実際には全体に溶けてきました.昆虫の消化器や生殖器と似た感じです.何らかの原因で内臓が溢れ出したと仮定すればそれらしく見えますが,その「何らかの原因」が想像もつきません. | ||||||||
| ○×△白くて長い物について | 日本甲虫学会で発表 (2012年12月2日) 第3回日本甲虫学会大会にて、ポスター発表方式でP-4.佐藤隆夫・沢田佳久:ヤマトタマムシの巨大な精包 と題して会場 豊橋自然博物館にて、学会発表いたしました。 | ||||||||
| 元気のよい時 |  箱にエノキの鉢植えと桜の小枝と白い紙をしき詰めました。  箱に入れて10日後のエノキです。葉を沢山食べた。  10日後の糞の様子です。 1匹のオスのタマムシで、こんなに沢山の葉を食べます。一度に沢山の食事ではなく、約1cm角ぐらい食べて、動き回り、また食べる。1時間に数回の食事をする。 とにかくよく食べる。(長さ約5cm、幅約3cmの葉を10日間で約20枚前後食べた。) | ||||||||
| 元気がなくなり 死ぬ時 | ビックリしたり、環境が著しく変わった時、などに食事をしなくなったり、食事の量が少ない時は、糞をしなくなり、後ろ足と真ん中の足がまひ状態のようになり、葉とか壁面につかまり難くなり、よく落ちる。衰弱して死ぬようです。(食事をしなくなって、4〜5日位で衰弱するようです。) | ||||||||
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| 卵です | 卵から出てすぐ 約5mm | 卵から出て4ヶ月 12月26日 伸びて約15mm 寒くなって、動きが鈍い | 卵から出て7ヶ月半 4月7日 伸びて約16mm さくらの木を割りました | 卵から出て9ヶ月 5月21日 伸びて約20mm 暖かくなって、動きが出てきた | 
|  |  | 左の画像は、 2004年7月に桜の木に一度だけ産卵をさせました。 直径 55mm 長さ 70mm 2005年10月には、桜の木が「ボロボロ」になってしまいました。 |  雪だるまと記念撮影 おかくずの中に入り込んで幼虫の撮影不可能 |  | 
| 卵から出て1年 8月3日 伸びて約50mm 暖かくなって、いっきに大きくなった。ほそい。 | 卵から1年2ヶ月 10月4日 伸びて約70mm7匹 伸びて約35mm6匹 (2004年7月産卵) | 卵から1年5ヶ月 1月9日 寒くて動きは無い (2004年7月産卵) | 卵から1年7ヶ月 3月11日 (上段、めざめ) 卵から1年4ヶ月 11月21日 (下段、冬眠中) (2004年7月産卵) | |
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| 卵から1年9ヶ月 5月1日 蛹になる為の部屋作りを始めました。 | 卵から1年9ヶ月 5月22日 蛹に成りました。 (下段のように成長します。) | 蛹になる直前 約5cm | 幼虫の脱皮 | 蛹に成ってすぐ | 
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| 蛹から成虫へ 脱皮中 | 脱皮後 色の付き始め | 最初の一歩 | エノキから 出てくる | 交尾 | 
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| 成虫の えさ | エノキの葉(よく食べる) ・ ケヤキの葉(食べる) ・ (すべて、落葉樹です。)( 餌を1日食べなくても大丈夫。2日目では、危険。3日以降だと絶望的のようです。 ※成虫タマムシの餌付けの方法を、兵庫県立人と自然の博物館 沢田 佳久さんのおすすめで原稿を投稿し「月刊むし」 NO.406(12月号)で詳しく紹介されました。 ヤマトタマムシChrysochroa fulgidissimaは,野外で採集した個体,材から羽化脱出した個体に関係なく,飼育環境下では成虫は食樹を与えても摂食しないことが多く,たいていの場合,4〜5日で死亡してしまう。以下の方法で餌づけを行っているので紹介する。 1)透明の柔らかい樹脂板を丸めてヤマトタマムシの太さより少し太め,体長の3〜4倍くらいの筒を作る。 2)筒の中央の内側に2〜3枚程度のエノキの葉で光が漏れないよう内壁を作る。 3)筒の片方をエノキの葉で詰めをする。 4)筒にヤマトタマムシを入れる。 5)筒の反対側にもエノキの葉で詰めをする。この時,光が入らないようにする。 6)2〜3時間,そっと置いておく。 7)ヤマトタマムシは,外に出ようと葉を噛り出す。2〜3時間で,詰めた葉を抜き取る。 この方法をとると,ヤマトタマムシの半数程度はその後,エノキの葉を摂食するようになる。ヤマトタマムシは木の中で成虫になり堅い木を食い破って出てくるので,その習性を利用して葉を摂食するきっかけを作るものである。このやり方は,同様の原因で成虫の飼育が困難になっている種にも応用できると思われる。  写真説明:ヤマトタマムシを筒の中に入れ,エノキの葉で蓋をする 佐藤隆夫,2004.ヤマトタマムシ成虫の飼育下の餌づけ法,月刊むし,(406):37. | 
| 幼虫の えさ | エノキ・サクラ・コナラ・カシワ これらの木は、「おかくず」と「原木」で飼育をしていますが育ってます。 山では、繁殖地の近くの木でケヤキ・モミジ・カキの木等に成虫が出たような穴が観察されます???・・・ | 
| 食事時間 | 朝・昼・夜・夜中 あまり時間を選ばない | 
| みず | スポンジ又は、ティッシュペーパーに水を含ませて、置いてやる。よく観察をして見ると スポンジ又は、ティッシュペーパーに水は、まったくいりません。(水分補給は、新鮮な葉から取っている) | 
| ひあたり | 我が家では、pm1時頃まで、日のあたる所に置いている | 
| 風とおし | 自然の風が(むれないこと)よく通る所がよい | 
| さんらん(産卵) | 枯れた木がよい(エノキ ・ ケヤキ ・ 桜の木) 一度に、5〜15個ぐらいのかたまりで産む 青白い液を出し、乾燥して固まると、ちょっと黄色ぽくなる 木肌のひび割れた所か、木と皮の間に生みやすい 日陰側に、生みやすいような気がする 産卵に、約15〜30分ぐらいかかりそうです。(場所がよければ、約3分) | 
| えさの取替え | 葉っぱの元気がなくなったとき pm8:00前後が、飛び立たないから、えさの交換がしやすい。 朝のえさの交換をする時は、涼しいうちに、am7:00ぐらいまでに、してください。 | 
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2005年ペアで飼育
この記録は、観察の出来ていない時間帯が多少あります。
| オス・メス1組のペア 
 | オス・メス1組のペア 
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| オス・メス2組のペア 
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| オスを個別に飼育記録 (精包を採取) 
 | メス2匹を同じ飼育ケースで飼育 (無精卵を採取) 
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|  ウバタマムシが、松の木に泊まっている時は、保護色で、わかりにくい。非常によく出来ている。 | |
|  松の葉を食べた様子。 | |
| 2002/7/8 | T氏が、兵庫県城崎郡日高町神鍋高原で何か色の違う、タマムシが、いたと、1匹、持ち込んできた。 さっそく、辞書とインターネットで検索をして見ると、ウバタマムシと判ったが、エサに付いては、どこにも、説明がなく、ちょっと困り、エサについて、さっそく、観察開始。捕獲場所の状況を聞く。(山の中のペンションの近く) | 
| いつか解らないけれど、産卵していた。 | |
| 2002/7/19 | ご臨終です | 
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| 2002/7/21 | S氏が、兵庫県姫路市より、3匹の、ウバタマムシを持ち込んでこられた。 捕獲場所の状況を聞く(山すそのパレット工場)。箱に入れて持って来られた。箱の中に、深緑色のフンが、いっぱいあった。 | 
| 2002/7/26 | 21日〜26日朝8時30分までの間に、2箇所に産卵しました。5〜7個のかたまり 松の板の、切れ端に、産み付けていた。 | 
| 2002/7/30 | メス、1匹、ご臨終 | 
| 2002/7/31 |   産卵管を出し、産卵場所を探す。ウバタマムシの様子です。(観察用に、牛乳パックを横長に、半分に切り開き、その中に、1匹の、ウバタマムシと、松の板切れが入れてあります。) | 
| 2002/8/30 |  卵からやっと孵化しました 上の画像は、ウバタマムシの幼虫です。(大きさ 4mm位、上の方が頭です、頭の先端に茶色の口が有ります) 卵を松の木に産み付けていました。観察の為に松の木の皮を一度はがいし、その後、セロテープで貼り付けていました。卵からやっと9匹が孵化してきて、生まれたての幼虫がセロテープにくついているではないか、ゴキブリホイホイと違いますよと大騒ぎ・・・何匹ぐらい生き残れるのかな〜 | 
| 2002/9/25 |  8月30日に家の廃材でベイマツをノコで切り、切りかすを作り、海苔のビンの中に、切りかすと新鮮な松の枝と葉と産卵をしていた枝を入れました。その後、幼虫2〜3匹が、切りかすの中を動き回っています。うまくいくと蛹になる様子が観察できるかも??。 9月25日現在で、メス2匹は、少し動きは鈍いが、元気に生きています。 | 
| 2003/4/13 | 2002年12月1日は、2匹のウバタマムシは、元気はあるが、あまり食事しなくなりました。雪のかからない軒下に置きました。(朝日の当たる所) | 
| 2003/4/13 |  2003年1月21日の画像です。この日は、雪も降っていないため雪ダルマと記念撮影をしました。 この時に1匹死んでいる様子でした。 えさを食べた様子はありません? | 
| 2003/4/13 |  2003年1月21日の画像です。上から覗き込み撮影をしました。(中央たて向きに写ってるのがウバタマムシです)(松の葉を少し移動しました) | 
| 2003/4/13 |  2003年4月6日の画像です。この日から自力で動き出しました。冬の間は成虫で年を越せることがわかりました(越冬)。この日は、桜の開花日でした。 左のウバタマムシが、冬を越しました。色は、松脂が体から吹き出たのか、粉ぽく、いぶし金(黄色っぽい) 右のウバタマムシが、冬を越せずに死んでしまいました。色は、単に黒っぽい。 | 
| 2003/4/13 |  2003年4月6日の画像です。裏返しておなかの面です。 左のウバタマムシが、冬を越しました。色は、松脂が体から吹き出たのか、粉ぽく、いぶし金(黄色っぽい) 右のウバタマムシが、冬を越せずに死んでしまいました。色は、単に黒っぽい。 | 
| 2003/4/13 | 冬越した、1匹のウバタマムシは、元気よく松の葉を食べています。 2003年4月13日 | 
| 2003/6/16 |  最後の1匹がご臨終 2〜3日前から。動きが少しどんくさくなっていた? ウバタマムシについて、イッパイいろんなことを教わり、 有難うございました。 | 
ウバタマムシについて
| いろ | いぶし金色 ・ 松の木の肌とそっくり(保護色) | 
| おおきさ | 約30mm〜45mmぐらい | 
| うごき | ちょこまか、ちょこまかと、すばやく、歩き回る(ヤマトタマムシは、おしとやかである) | 
| ひくりかえり | 裏向けに、ひっくり返してやると、硬い羽を45度ぐらい広げて、頭と硬い羽で、そっくり返るようにして、すばやく、起き上がる。(ヤマトタマムシは、これが出来ずに、羽をばたつかせるだけ) | 
| たまご | 枯れた松の木の木と皮の間に、5〜7個、まとめて生んでいる。(松の板切れにも、卵を生んだ) ごま粒ぐらいの、大きさです。 枯れた栗木には、生まなかった。 | 
| 夕方⇒あさ | じっと、よく寝る。手で、触って、放すと、まるで、死んでしまったような、感じのしぐさをする。 | 
| ふゆごし | 成虫で冬を越せる(越冬できる)冬の間は、ほとんど動かない。えさも食べない。 | 
ウバタマムシのエサについて観察
| 箱に入れて持って来られた。箱の中に、深緑色のフンが、いっぱいあった。 | |
| 新鮮な松の葉(1年間、いつでも有ります。) | よく食べる | 
| 枯れた松の葉 | たべない | 
| エノキの葉 | たべない | 
| 桑の木の葉 | たべない | 
| 杉の木の葉 | たべない | 
| 栗の木の葉 | たべない | 
| ススキの葉 | たべない | 
| よもぎの葉 | たべない | 
| その他の草 | たべない |