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いくつかコラムを書きました。
お目に止めていただければ幸いです。
グルーミングとトリミング |
グルーミングとは「毛づくろい」という意味で、被毛をとかしたりシャンプーしたり お手入れのことをいいます。 トリミングはカットして整えることです。 日本ではわんこ美容師のことをトリマーといいますが、諸外国ではグルーマーといいます。 当店での美容の流れをざっと説明いたします。 |
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・全身の点検をして、傷や皮膚炎の有無・耳の中の状態をチェックします。 ・パットの中の毛をバリカンで刈って爪きり。 ・肛門周りの毛と、小型犬ならお腹の毛を刈ります。 ・耳の中に毛が生える犬種は耳毛を処理し、耳掃除をします。 ・全身のブラッシングをしてもつれや死毛をなるべく取り除きます。 ・シャンプーは数回します。皮膚の状態によってはクレンジングシャンプーや薬用シャンプーを使います。 お顔は目にしみないシャンプーで洗います。 ・シャンプー時に肛門腺をしぼります。 ・すすぎは、これでもかと言うくらいよくすすぎます。 ・コンディショナー(リンス)をしてよくすすぎます。 ・タオルでふき取ってから、ドライングします。 ・ドライングはブラッシングスプレーをしてブラシを使ってとかしながらしていきます。 5mmや1cm間隔で ブラシを入れて乾かしますので、細かいもつれなども完全にほどきます。 ・耳の水分をとって足裏と足先・脚まわりのカット、短毛種はご希望によりヒゲカットします。 ・あとは犬種やご注文に応じたカットをします。 |
おうちでのお手入れ |
お手入れの基本はブラッシングです。換毛期は特に頻繁にしてあげて下さい。 毛のあまり抜けない犬種でも、もつれ予防のためにブラッシングは必要です。 ブラッシングでかなり汚れがとれますし、全身を触ることによって皮膚の異常や出来ものなども 発見しやすいです。 ブラッシングしながらあちらこちら身体にふれてください。 小さい頃から手の先やお口、耳などを触られることに慣れてもらうのがとても大切です。 ブラシをするのを嫌がる子には無理せず、プロにおまかせください。 |
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おうちでシャンプーをされる方は、まずもつれを取ってからシャンプーに入ってください。 もつれたまま洗うと、毛がからまってひどい時はフエルト状態になってしまい、よく洗えないだけでなく さらにもつれがひどくなり皮膚まで傷んでしまいます。 シャンプー剤は薄めて使えるものがほとんどですので、薄めて使い切ってください。 すすぎは特に念入りに。シャンプー剤が残ると皮膚に良くありません。 コンディショナー(リンス)の使用は被毛の保護だけでなく、もつれ予防に効果的です。 シャンプー・コンディショナーはできるだけ低刺激のものを使われると安心です。 そして、十分に乾かしてあげてください。 気温が温かいからいいだろう、暖房いれているからいいだろう、と思われがちですが、根元がしっかり乾いていないと むれて皮膚病の原因にもなりかねません。 ブラッシングしながら乾かしてあげると、死毛もよく抜けますし、残ったもつれも取れます。 爪切りや肛門腺しぼりもおうちでできます。 怖いなぁと思う方は美容室や動物病院でしてもらって下さい。 肛門腺しぼりは慣れないと難しいでしょうか。 中・大型犬はウンチの時に自然に出る子が多いですが、小型犬ではまれに溜まりすぎて肛門嚢が破裂したりすることも あります。 爪切り。 爪はお散歩をよくしてる子は自然に研磨されていますが、狼爪は地面に付かないので伸びすぎて 足に食い込むことも あるのでチェックして下さい。 爪が伸びすぎると、足が接地する時に不具合があるだけでなく、指が横の倒れて歪んでしまったり 足腰の関節まで 痛めかねません。 耳や口内もこまめにチェックしてあげて下さい。 あれっと思ったら迷わず動物病院へ。 歯石を放っておくと、膿んで頬に穴があいたり菌が内臓にいって疾患になったりもします。 |
夏のお散歩 |
日中のお散歩は暑いだけでなく、地面からの熱も心配です。 くつを履いていないわんちゃんは、足の裏がとっても熱くなるのでコンクリートの上を 歩くとやけどをしかねません。 また、下からの照り返しで、小さいわんちゃんなどのいる位置は、かなりの高温となります。 暑いだけでなく、人間同様紫外線が心配です。 お水を持っていくのもお忘れなく。飲ませたり、身体にかけたりできます。 |
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夏場はカット犬種などは飼い主さんのご要望で、短くカットすることが多いと思いますが、 そうしますと皮膚を守る 毛がないので 直接皮膚に紫外線の影響を受けてしまいます。 たしかに、短い方がおうちの中にいる場合などは、わんちゃんたちは過ごしやすいでしょうし、 夏場にアレルギーが 出る子などは頻繁にシャンプーすることになりますのでお手入れもしやすくなりますが、短すぎる被毛は、 お外で過ごすときはかえって都合が悪いことが多いのです。 (おうちの中ではエアコンでの冷やしすぎに注意してあげてください) 目から入る紫外線も、目だけでなく皮膚に悪い影響を与えることも知られていますよね。 夏のお散歩に適した時間帯は、とにかく明るいうちは避けることです。 10〜14時が一番紫外線が強いのですが、それ以外の時間でも相当影響を受けます。 早朝か日が落ちて1〜2時間くらいしてからのお散歩をお勧めします。地面が熱いです。 お外でしかおしっこ・うんちをしないのでお散歩に行かなければいけない子の場合は、 明るいうちは10分程度の トイレ散歩にしてあげてください。 どうしても暑いところに行かなければならない場合は薄い洋服を着るのもいいかもしれません。 サマーカットしてるわんちゃんの皮膚にあたる紫外線の影響ををやわらげてくれます。 時々洋服をぬらしてあげると気化熱で体温を下げることができます。 人間と同じく、がぶ飲みさせずに、こまめな水分補給が基本です。 |
ノミについて |
ノミは一匹ずつは小さな虫ですが、1日に平均20〜50個産卵し、2〜5日で孵化します。 ペットについているのは2〜3匹でも、カーペットやペットの寝床には蚤の卵や幼虫がいます。 ノミアレルギー性皮膚炎・条虫(サナダムシ)の寄生・子犬や子猫の場合は貧血にもなります。 うんと増えると人にも飛びつき、吸血します。 ものすごく痒いらしいです。 |
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ノミ取りシャンプーだけでは、たくさんのノミの場合は完全に取りきることができません。 シャンプー時にノミが耳の穴や肛門などに潜んでしまうことがあるからです。 それに、一時的にペットについたノミを退治したと思っても、上記のように生活環境の中に 潜んでいて、卵が孵ったり してまたすぐに戻ってきます。 そこで!ノミ対策が一番大切です。 動物病院で背中にたらすスポット液・全身にかけるスプレー・飲み薬・注射など、あなたの わんちゃんに合ったものを 購入して定期的にあげてください。 蚤も日々進化して薬による耐性ができているものもいますから、効き目が悪いようでしたらそのことをドクターに 相談してくださいね。 ペットショップで売ってるものは…効き目がわるいのであまりお勧めしません。 もし効かないと結局はソンでしょう ? たらすタイプやスプレーのお薬は、シャンプー後数日してからつけなければならないものや、すぐに付けてもいいもの など、種類がありますので処方してもらうときにドクターにお尋ねください。 ノミを退治してからのシャンプーで死骸などもすっきり落ちます。 |
フィラリアについて |
蚊に刺されて感染する心臓の寄生虫です。 フィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)をもっている蚊にさされたら、吸血するときに、 幼虫を体内に置いていきます。 体の組織のなかを2〜3ヶ月かけて移動しながら未成熟虫へと成長し、血管を移動し、やがて 肺動脈や心臓にたどり着きます。 |
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さらに3ヶ月ほどかけてそうめん状の成虫(12〜30cm)になります。 成虫は5年ほど生存します。 症状は、心臓に大きな負担がかかるので当然弱ってきて、呼吸困難や腹水がたまったり、 赤い色の尿がでたりします。 もし、心臓に成虫がいたとしても、負担はかかりますが治療方法はあります。 砒素系のお薬飲ませたり、頚動脈から成虫をひっぱりだす手術・・・怖いですね…。 都会だから大丈夫!蚊取り線香してるから大丈夫!マンションの上層階だから大丈夫!と 思っていませんか? 大阪市内でも、天王寺区からも、感染報告がでています。 毎月きちんと予防薬を飲ませましょう。 おやつ(チュアブル)タイプ・滴下タイプ・錠剤・注射等 いろいろな種類がありますので、動物病院で検査の上、 必ず処方してもらってください。 蚊にさされないお薬ではありません。 もちろん蚊にさされないことも重要ですので、日ごろから蚊に刺されにくい 環境を作り、ハーブ入りのシャンプーや忌避剤などもおすすめです。 実は…お薬は1ヶ月間ず〜っと効いているわけではないんです。 万一ミクロフィラリアが体内にはいっていたと仮定して、まとめてどーんと殺すのです。 5月末ごろから11月末までか12月まで、7ヶ月間きっちりと飲ませてあげてください。 11月の罹患が報告されています。涼しくなったから〜といって油断は禁物です。 日本にいるフィラリアを媒介する蚊って18種類もいるそうです。 |
わんこに洋服を着せる? |
洋服を着せることについては賛否両論あります。 可愛いから、というのもひとつの理由だと思いますし、飼い主さんが喜んでいるとわんちゃん 自身も嬉しい、洋服が好きになる、ということもあります。 抜け毛をまき散らさないように着せたり、皮膚の掻きむしり防止のためという事も。 |
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昔は、犬に洋服を着せるなんて…と言われていましたが、今では様々な原産地の犬種がいる為 日本の気候に合うように 調節することが必要です。 南国原産の短毛の子は冬の寒さにとても弱いですし、そうでなくても老いて体温調節がしにくくなった子も います。 また、お手入れがしやすいようにサマーカットにしてる子は冬だけでなく、夏場の紫外線対策に。 その子や飼い主さんのライフスタイルに合わせて考えて下さい。 また、洋服は着せっぱなしではなく、2・3日毎に着替えさせて皮膚や被毛の状態を見てあげて 下さい。 毛の長い子は着せっぱなしだともつれて皮膚にもよくないです。 |