![]() ![]() ![]() 体のつながった双子を扱ったハリウッドのスラップスティックコメディが障害者支援団体から批判されている。 下品で低俗 『愛しのローズマリー』『メリーに首ったけ』などの下品なコメディ映画で知られているファレリー兄弟の最新作がやりす ぎだと非難されている。 マット・デイモンとグレッグ・キニアというスターが演じる体のつながった双子の兄弟が活躍する映画『ふたりにクギづ け』が今週水曜日から全米で公開される。片方が勉強したがってるときにもう一方がセックスをしたがる、二人が丁 度真ん中でバスのドアはさまれる、そういう風な映画である。 映画の中で二人は高らかに宣言する。「僕らはシャム双生児(Siamese)じゃない。アメリカ人だ!」(Siameseはタイ人 という意味:シャム双生児という言葉はタイ人の体のつながった双子から由来している)。 バラエティ誌のインタビューでピーター・ファレリーは最新作は障害者を馬鹿にしたものではないと主張している。 「あの映画の双子は犠牲者ではなく勝利者なんだ。僕らの映画はハートを大切にしている。最新作は特にそこに力を 入れて作ってる」 ![]() しかし、来年にはイギリスでも公開されることになるこの映画の予告編を見たジョン・グルーム障害者基金の広報責 任者であるアヴィス・ジョン氏はこの映画を体のつながった双子の人生を貶めていると言います。 「ハリウッドでは映画産業界をあげて障害者を支援することをこれまでしてこなかった。『ふたりにクギづけ』も障害者 を励ますような映画にはなっていない。映画を見た観客が障害者に対して注意を払うように促しているなら喜ばしいこ とだ。しかしこの映画は障害者問題の正常化のために何も貢献していないし、心配なことに、障害者を格好のターゲ ットにして笑い飛ばし、かえって彼らに対する社会的抑圧をひどいものにしている」 「映画産業界はこれまでみたいに障害者を憐れみやからかう対象にするのではなく、彼らが映画製作時のあらゆる 段階に関われるよう取り組むべきだ」 ロンドンにあるグレート・オーモンド・ストリート病院の小児外科教授で、体のつながっら双子の分離手術の権威者で あるルイス・スピッツ氏は"コメディ映画の題材にするようなことじゃない"と主張している。 『ふたりにクギづけ』は映画の感想を寄稿するWEBサイト"Rotten Tomatoes"でも話題になっていて、寄稿者の一人 はこのように書いています。「気分が悪くなる映画だ。ファレリー兄弟はいい映画を作るし、『ジム・キャリーはMr.ダマ ー』は大好きな映画の1本だけど、この映画はひどい」 イラン生まれの体のつながったレイデンとレリーのビジャーニ姉妹の分離手術が行なわれ、その結果二人はこの7月 に亡くなった。ある寄稿者はこの映画を恥知らずな映画と呼んだ。「頭の部分でつながった二人の少女が死んだばか りだということを誰もわかってないのか?」 この映画を擁護する人もいます。「二人が亡くなったのは、両親の希望で行なわれた手術が複雑で困難なものだった からだ。人が死んだからといって、戦争映画を作っちゃいけないってことはないはず。どういうものであれ、この映画は 体のつながった人たちを祝福している」 ボビーとピーターのファレリー兄弟は論争の種とは無縁ではいられない。3年前に公開された『ふたりの男とひとりの 女』では精神分裂症をネガティブに描いていると非難された。デビュー作『ジム・キャリーはMr.ダマー』に出てくるの は低能の登場人物達、グィネス・パルトロウ主演の『愛しのローズマリー』では肥満をからかっている。 ![]() のない男。自己催眠術の権威者に催眠術をかけられ、女性の見かけでなく内面が見えるようになる。平和活動のボ ランティアをしている頭が良くて可愛らしいローズマリーと出会い、ハルは恋に落ちるが、彼女が太っていることにまっ たく気付かない。 ![]() 格ハルクと一人の女性をめぐって戦うことになる。2000年に公開されたこの映画は精神病支援団体から精神病をネ ガティブに描いているという反感を買った。 ![]() デートは大波乱となる。 ![]() ![]()
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