ヤベツの祈り>聖書>新改訳聖書 第三版>新約16 テモテへの手紙 第二>緒論

緒論
【著者】 【執筆年代】 【執筆場所】 【執筆事情】 【あて先】 【特色】 【主題】 

【著者】
 パウロ。詳細については、テモテへの手紙第一の緒論の「著者」の項を参照。

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【執筆年代】
 テモテへの手紙第一と本書との間に、テトスへの手紙が書かれたと思われる(テトスへの手紙の緒論の「執筆年代」の項)。パウロは釈放されて伝道のために各地を訪れたが、本書においては、再び捕らえられて獄中にいた(1:8、1:16、2:9)。しかもパウロは自分の死ぬ時が近いのを予期していた(4:6)。伝承によれば、パウロはネロの時代に殉教したとされている。ネロは紀元68年没となっているので、保守的な学者は本書の執筆年代をその少し前とし、67年ごろとする者が多い。しかし、最近の保守的学者の中には、パウロの死をネロの迫害が始まった64年とし、牧会書簡の執筆年代を少しずつ早める者もある。

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【執筆場所】
 パウロはこの書を獄中から書いているが(1:8、1:16)、この牢獄がローマであったことは疑う余地がない。したがって、執筆場所はローマである。

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【執筆事情】
 パウロは数年の間伝道活動をしていたが、ネロの迫害により、再び捕らえられた。しかし、獄中においてテモテのことを思うとき、気の弱い彼を励まし(1:6-7、2:1)、依然として存在した誤った教えに対する警告をする必要を感じた。それと同時に、パウロ自身の個人的な理由もあった。その第一は、4:13にあるように、パウロは何らかの事情のためにトロアスのカルポのところに上着を残してきた。年老いたパウロにとって、近づいてくる冬(4:21)を過ごすためには、どうしても上着が必要であった。それと同時に書物、特に羊皮紙の物を持って来るようテモテに依頼する具体的必要があった。しかし、それにもまさって、獄中で孤独であった(1:15、4:10)。彼のもとにはルカしかいなかった(4:11)。パウロはテモテに何としても会いたかったので、早く来るようにと頼んでいる(1:4、4:9)。このような事情の中で、この手紙を書いたのである。

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【あて先】
 テモテ(詳細については、テモテへの手紙第一の緒論の「あて先」の項を参照)。

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【特色】
 本書は牧会書簡であるが、テモテへの手紙第一のような、教会役員の資格の問題や、種々の年齢や性別の人々に対する接し方の問題などは取り扱われず、むしろ牧会者としてのテモテに対する個人的な励ましと注意を与え、またパウロ自身の個人的な用件を依頼するというように、個人的な手紙の色彩が濃い。この書はパウロの書いた最後の書でもある。また、3:16は聖書の霊感について語っている重要な聖句である。

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【主題】
 「しかし、あなたは、どのような場合にも慎み、困難に耐え、伝道者として働き、自分の務めを十分に果たしなさい」(4:5)。

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