坂本真綾LIVE タナボタ3 ライブレポート
2004年3月13日、土曜日。大阪なんば。
坂本真綾ライブ「タナボタ3 ニコパチなどなど」。
その前に。
私は普段、会話の中に「坂本真綾」が出てくる場合、「真綾」と呼び捨てでございます。
真綾は「真綾ちゃん」というキャラじゃない。
かと言って「真綾さん」というのもなんか違う…。
菅野さんの真似をして「(他人行儀に)坂本さん」ではどこの坂本さんだかわからない(笑)。
一番しっくりくるのが「真綾」だなー、と。
そんなこんなで「真綾、真綾」と連書(?)しておりますが、
「真綾(敬称略)」という感じに思って頂けるとありがたいです。
今回、私は初めて坂本真綾のライブに参加。
菅野さんのファンになって早10年(ぇ)。
ようやくナマ菅野さんに会える〜。
もちろん真綾にも会える〜。ほほほ。
オールスタンディングであるという不安要素もありましたが(ひ弱だから)、
それなりに楽しんで参りました。
まず、開場前に日の落ちた寒い屋外に並ばされ(コートをコインロッカーに預けた後で寒い)、
開場17時30分で開演18時30分。開演前からもうヘトヘト。行き倒れそう。
普段、使い慣れてない肩掛け鞄で肩凝る、肩凝る。
そんな疲れ切った中、ライブは始まりました。(ライブ前から半死人ほほほ〜)
SEは坂本真綾の「Lucy」。そしてフェイドアウト。
暗転のまま「夜明けのオクターブ」が流れ出しました。
「♪本の間に挟まれて私の名前は」でステージに作られた
お立ち台(?)にスポットライトがあたり、坂本真綾登場。
「さかもとまーやっでーーっす!!」お客大歓声。カッコイイ〜!!
「だいじょうぶ、帰って来た♪」でライブはスタート。(*1)
そのまま曲は「スクラップ」になだれ込み(大好きなの、この曲)、
ノリノリ。真綾は踊り歌い、パワフルでした。楽しかったです。
私は真綾のCDは毎日のように聴いていても、
歌っている姿はほとんど見た事がなかったので、とても新鮮でした。
ロックな曲では歌う姿(踊り)もロックでオトコマエ〜。
ちょっと踊りが振り付けじみてるな、と感じるところもありましたが。ほほ。
真綾のMCもえらくオットコマエで、
「2階席!座ってんじゃないよ〜!」と詳細は忘れましたが、
イメージとしてはこんな感じでした(笑)。
そうです、全体的に真綾は非常にオトコマエだったのです。
あの美しいお声とは裏腹に。ほほー。
「スクラップ」の後だったかのMCで、
「のっけから靴ひもがほどけたんですけどー」と言って、
しばらくはそのまま歌っていたんですが、次のMCの時に
「あのー靴ひも結んでいいですか?」と靴ひもを結び始めた坂本さん(笑)を見て、
菅野さんが「みんな待ってるよ〜(時計がチクタクしてる感じ)」的なかわいい音楽をピアノで弾いてくれました。
菅野さんはちらちらと坂本さんの様子を見ながら、
坂本さんも結び終わると菅野さんの方を見て、ふたりでアイコンタクトを取って
(「できたー」とか声を掛けてたのかもしれませんがマイクには入ってなかったので)、
「みんな待ってるよ〜」音楽はチャンチャンチャン♪と終了。
真綾はチャンチャンチャン♪に合わせて、ペンギンのようなかわいいポーズを取ってました。
息合いすぎ。真綾ちゃんと菅野さん。(笑)
アンコールの最後のナンバー「光あれ」が終わって、
真綾とバンドメンバーが手を繋いで「ありがとう!」の後、
突然、メンバーがパーティー用金ピカ円錐帽子をかぶり出しました。
そしてケーキが登場。真綾は歌い出しました。
「ハーッピバースデー ディア よーこちゃーーん♪」
よーこちゃんって!!おともだちを集めた小学生の誕生日会みたいだ(笑)。
菅野さんは両手を口に当てて驚いていました。
そして菅野さんから一言頂けたのです。
「永遠の16歳ですっ。」
おお〜!麗しのちょーラブリーなお声を拝聴致しました。
これで思い残すことは何もありません。
冥土の土産をありがとう(まだ死ぬな)。
その後「今日は特別に。この日が近づいているので。」ということで
「おきてがみ」を菅野さんのピアノ伴奏で歌ってくれました。
印象に残っているのは、「おきてがみ」の時にピアノの上に置いておいた
ケーキを菅野さんは最後に袖に引っ込む時にちゃんと持って行ったこと。
サプライズでさらに公演中のステージ上なのに、きっちりしてるなーと。すごいね。
さてさて。
歌で印象的だったものは、「gravity」です。
前曲が「ヘミソフィア」で、「僕は僕のことが知りたい」の前で、
例のステージ上お立ち台(?)に登りまして、その箇所を歌い、暗転。
次にスポットが当たった時には、肩幅に開かれていた脚が閉じられ「キヲツケ!」の状態。
そのまま「gravity」へ。CDよりも数倍素敵な歌声でした。
うっかり菅野さんのピアノを聴くのを忘れちゃうくらい(だめじゃん)。
それほど真綾の歌声に聴き惚れちゃったということさ。
セットリストは昔の楽曲が多めでした。
初期の曲を少し減らして「DIVE」や「Lucy」から何曲か演って欲しかったなー。
「DIVE」からの1曲が「月曜の朝」ってどーよ?
暗すぎるよ〜。もうちょっと明るく爽やかなの聴きたかったな。私、アルバム「DIVE」好きなのよ。
そしてガッカリだったのは、東京公演ではあったという「cloud9」がなかったこと!
ものすごーく楽しみにしてたのにぃ!!前の晩に聴いておいたのにぃ!
でも、大好きな「イージーリスニング」から3曲も歌ってくれたので嬉しかったです。
「blind summer fish」良かったよー。キーが高くて辛そうに歌ってましたが。
特に転調後の最後のサビが「菅野さん高いよ!」と思わず言ってしまいそうなキーの高さでした。
なんかハラハラした。ほほほ!
そして歌に関して残念に思った事が。
それはバックコーラスが男性のみだったのです。
真綾の歌の魅力のひとつは幾重にも重ねられているコーラスにあると、私は思っています。
それが男性コーラスだったというのはちょっとね…。
意表を突いて1,2曲のみ男性コーラスで…というのならおもしろいと思うのですが、
ほとんどコーラスなしで、どうしてもコーラスがいる、
という部分にだけ男性コーラス…、という感じだったのです。
やはり菅野さんは「ナマ!」なことを大切にしたいのでしょうね。
コーラスだけ録音を!という訳にはいかないのよね、きっと。
それなら女性コーラスをメンバーに…。
いえいえ!なんなら菅野さんがピアノ&コーラスで!
なんてね。ほほほ。
初!真綾のナマ歌の感想は、意外と歌上手でした(失礼な)。
アップテンポな曲や、キーの高い音は外しぎみだったけど、
バラードではしっかり美しく歌っておられました。
声量の面では、ちょっと足りないかな…と思う部分(低音など)もあったけど、
逆に声を張り上げるように歌うところではしっかり迫力あるお声も聴けたので満足満足。
ただ、またライブに行きたい?と問われると、どうかなーという感じ。
全席指定のライブで、ファンクラブでチケットが取れる…、というなら行くけれども、
今回のようにチョー必死になってチケット取りをするまでの想いは湧かないかも。
というのが正直な感想です。
真綾とは関係ありませんが、
昨年の12月に行ったKOKIAのライブ。
こちらは私、ものすごく感動しまして、
「I believe」を聴くと未だにライブの事を思い出すほど。
また近くでライブがあった時には絶対に行きたい!と思っています。
実は真綾のライブの翌日に同じ会場でKOKIAがライブをやりました。
単独ライブじゃなかったのでチケットを取らなかったんですが。
しかも二日連続でライブ参加なんて、体力的にムリなのでね〜〜。ぅぅぅ。
真綾ライブレポなのにKOKIAの話題をごめんなさいね。
KOKIAライブのことをどこにも書いてないので、
どこかに書き留めておかなくちゃ…という思いが頭から離れないの。
書き留めておく理由は自分が忘れっぽいから。ほほー。
セットリスト。
曲順は覚えていないので何を歌ったかだけ。
グループフルーツから「I and I」「オレンジ色とゆびきり」「風の吹く日」「ポケットを空にして」。
ハチポチから「gift」「ボクらの歴史」。
DIVEから「月曜の朝」。
イージーリスニングから「blind summer fish」「doreddo 39」「birds」。
ニコパチから「ヘミソフィア」「シマシマ」「tune the rainbow」「gravity」。
少年アリスから「スクラップ〜別れの詩」「まきばアリス!」「真昼が雪」「夜」「光あれ」
「ちびっこフォーク」「03」「おきてがみ」。
背景イラストについて。
せっかくナマ真綾を見て来たのだから、と真綾ちゃんを描いてみました。
最初はなが〜いファーを首に巻き付け登場。ファーはすぐに外し、
その次は巻きスカート(?)を外し、首に巻いた青いリボン(かな?)を外し…、
と徐々に身につけているものを外していきました。これもある種の衣装チェンジ。
イラストの衣装はがんばって記憶を頼りに描きましたが、
パンフレットの衣装合わせの小さい小さい写真も穴があく程見つめましたが、
正確ではありません。巻きスカートのチェック柄とか!
あとブーツもちゃんと見えなかったので適当です。
とにかく「ブーツデカッ!」という印象をそのまま絵にしました(笑)。
時間かかったー。普段、ほとんど使わないレイヤーを駆使して…。
日頃、いかにテキトーに服を描いているかを思い知りました。
おまけ菅野さんイラストについて。
こちらは更に適当でございます。
靴なんて想像で描いてます。見えなかったから!
イメージってことでひとつ…。
あ、最後に菅野さんのことを。
菅野さんはグランドピアノの上にキーボードを置き、
さらにピアノの横にも1台キーボードを置いて、
3つの鍵盤を器用に操っていらっしゃいました。
ピアノを弾く姿もとても美しくて、滑らかな動きの手が鍵盤上を踊っていました。
あぁ、あのCDで聴くやさしく美しいピアノの音はこうやって奏でられているのね…!
となんだかとても感慨深いものがありましたー。
菅野さん、ピアノコンサートやってくださいまし!見に行きますから!ほほ。
*1…3年前の前回の大阪ライブのラストナンバーが「夜明けのオクターブ」で
真綾ちゃんは菅野さんとピアノの連弾をしたそうです。
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