MARTIN D-28(1974)



S/N 363952



STANDARD of MARTINです。MARTINギターの中で最も有名ですね。
STYLE的にもSimple is Bestとも言えるでしょう。
音もこれがMARTIN SOUNDと言えるのでしょうが、
逆を言えばこれと言った特徴のない無難な音とも言えるでしょう。
とはいえさすがはMARTINだけあってストロークで弾くと音が束になって前に出てくるように感じます。
一音々は、他の高価なHand Maidギターであれば出すこともできるでしょうが、
この束になって前に出るような音は真似ができないでしょう。
私の所有するMARTINのなかではこのギターが一番Flat pickingが似合います。
D-18が一番と言う方もおられますが私はまだ弾いたことがありません。
このギターは、TOPに無数のWEATHER CHECKが入りPICKGARDが張り替えられ
BRIDGEとの間に2cmほどのMARTIN CRACKの修復跡があります。
その分私の所有するMARTINの中で最も弾き込まれたような音がします。
いわゆる枯れた音と言うのでしょうか。
ギター材は乾燥させてから加工するものですが、
特にTOPのSPRUCE(唐檜)はギターとなった後も弾いた時の振動により
乾燥が進んでいくようです。振動で内部の水分が押し出されてくるのでしょうか。
主観的ですが弾きこんでいない古いギターはやはり音も成熟していないように感じます。
MARTINギターをTuningしていて思うのですが、弦を軽く爪弾いただけで
HEADのPEGまではっきりと振動を感じます。それだけ箱鳴りしているということなのでしょう。
28シリーズでは、このD-28の他にHD-28、HD-28V、OOO-28と持っていますが
弾き比べてみると違いが分かり興味深いです。
その時に音の基本となるのがやはりこのD-28です。



TOP;Spruce  SIDE&BACK;Rosewood  NECK;Mahogany  
FINGER BOARD;Ebony  BRIDGE;Ebony



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