MARTIN HD-35(2002)



S/N 848296



1970年製のD-35と2002年製のHD-35の年式の差もあると思いますが、
弦はDeanMarkley BLUE STEEL LIGHT GAUGEでともに張り替えたばかりで弾き較べてみました。
NUT、SADDLE、BRIDGE PINと象牙ですが、
この見かけはD-35と似ているギターは音は別物です。
かの有名な高音域はD-35と似ていますが、似ているだけで違う音です。
アルペジオのような単音で弾けば似てくるのかもしれませんがD-35よりSUSTAINが長いため
スリーフィンガーやストロークだと和音の部分が違って聞こえてきます。
D-35の控えめな感じの低音域とは違いHD-35になると粒々したそれでいて伸びを感じます。
全体的なイメージはD-35の洗練された高音域に特徴があるやさしい音に比べ
HD-35はどっしりした落ち着きのある音に聞こえます。
とはいえD-28と弾き較べると高音域が前面に出たD-35に近い音に聞こえます。
このSUSTAINの長さはScalloped X-Bracingを採用していることによるものと思います。
このScalloed X-Bracingにより高音域の伸びと低音域の重量感が生み出されているのでしょう。
D-35のイメージを強く持っている人にとっては35の品番に違和感を持つ人もいるかもしれません。
しかしD-28やHD-28と弾き較べてみるとこのギターはD-35の兄弟であることを再認識させてくれます。


私がはじめにどのギターを買えばよいか聞かれればやはりD-28かD-35のSTANDARDです。
STANDARDの音を理解した後このSERISEの音を聞くとこのギターの価値がよくわかるように思います。
品番の先頭にHがついているのでこのギターのTOPの縁にHerringbone Trimが施されています。



TOP;Spruce (Scalloped X-Bracing) SIDE&BACK;Rosewood  NECK;Mahogany  
FINGER BOARD;Ebony  BRIDGE;Ebony



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