MARTIN D-35(1970)


S/N 267102


このギターは、数ある私の所蔵ギターの中でも最も思い入れのあるギターです。
中学生でギターを始めたきっかけがイルカの”なごり雪”で
そのイルカの愛用していたギターが1972年製のD-35だったのです。
イルカと言えばD-35、D-35と言えばイルカでした。
MARTINを買うなら一番初めはD-35と決めていたので1972年製のD-35を
探していたのですがなかなか見つからずこのギターとなりました。
WEATHER CHECKもなく状態はすごくいいです。
音はといえば、高音が強調されていてマイルドと表現するより
やさしさを感じるという方が適切でしょう。
ミュージシャンが好んで使うのもこの音質がレコーディングに合うからと聞いたことがあります。
また、ルックスもいいです。FINGER BOARDには白のBindingが施され、BACKは3pieceです。
1960年代後半に幅広のBrazilian Rosewood(=Jacaranda)材が少なくなったため
幅が狭くてもBACK材として使えるように採用されたのが始まりだったのが意外に音が良かったので
その後定番になったギターです。
この1970年製のD-35は、SIDEとBACKの両端が明るい色のRosewoodで
真ん中が暗い色のRosewoodです。いくつかのSHOPを回って聞いてみると1970年製の中には、
真ん中だけBrazilian Rosewoodを使っているギターがあると言うことでした。
2piece backの端材の有効利用が当初の目的だったのでBrazilian Rosewoodありの
Indian RosewoodありのD-28用材ありのD-45用材ありのになるのは必然的かもしれません。
そのためか私が今まで弾いたD-35は他のMODELに較べて個体差が大きかったように思います。
音としての一貫したPOLICYは感じますがそれぞれに個性があるように思いました。
どなたかこの話題に詳しい方にお話を伺いたいと思ってます。



TOP;Spruce  SIDE&BACK;Rosewood  NECK;Mahogany  
FINGER BOARD;Ebony  BRIDGE;Ebony



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