原編成 第一・二マンドリン、マンドラ、マンドロンチェロ、ギター,
スコア マンドリンとピアノ譜
パート譜 原編成+マンドローネ
1.Dolca Mestizia, romanza op.235 (甘き憂愁)
2.Fiorellino Gentile, schottische op.234 (優しき小花)
3.Mazurka Serenata op.188 (セレナータ風マズルカ)
4.Valzer Cantabile op.192 (歌謡調ワルツ)
本曲は、四つの小品から構成されている。一番の「甘き憂愁」は1899年トリーノのイル・マンドリーノ誌から”Dolce Malinconia”として第一第二マンドリン、マンドラ、ギターによる編成で単独出版され、四番の「歌謡調ワルツ」は1900年同誌から第一第二マンドリンとギターの編成で出版されている。後に、四曲が組み合わされてフィレンッツェのモーリ・エ・ペトレリから出版された。編成は第一第二マンドリン、マンドラ、マンドロンチェロ、ギターで、楽譜には「我が娘に贈る」と記されている。ムニエルは1884年にLuisa
Camis de Fonsecaと結婚し、1886年長女Elenaを授かったが、1894年Luisaが亡くなっている。1898年Armida
Bastianiniと再婚、1899年に次女Luisaが生まれている。作品番号221の“Serenatella”にも「我が娘Nellyに贈る」と記されていて、”Nelly
Album”のNellyもその名をとったものと思われる。また作品番号175”Nellly Gavotta”もこの名前に由来していると推察される。楽譜の出版状況、次女Luisaの年齢から、Nellyは、長女Elenaのことだと考えられる。
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