オザキ譜庫マンドリン楽譜 本文へジャンプ
オザキ譜庫発売マンドリン合奏譜
501.四重奏曲ニ長調 op.128  C.ムニエル作曲
原編成 第1・第2マンドリン、マンドラ、マンドロンチェロ
 (マンドロンチェロの代わりにギターでも重奏できるよう、後にギター譜等が出版された。)       
スコア 原編成と同じ。松本譲氏が作成されたスコアを出版社(オザキ企画)の了解を得て使用させていただいた。
パート譜 第1・第2マンドリン、マンドラ、マンドロンチェロ(ギターで代用可)
解説 ムニエルにはオリジナルな四重奏曲が三つある。
op,76のト長調「第一独創的四部合奏曲」、op.128のニ長調、op.203のハ長調の各四重奏曲である。
ムニエル自ら選りすぐりの奏者を集めて世界最初のマンドリン四重奏団を組織し、これら純粋プレクトラム重奏曲の紹介し、マンドリン音楽の向上につとめた。
 曲は、1.Allegro deciso、2.Canzonetta、3.Andante espressivo、4.Rondo の四つの楽章からなっている。
 はじめはプレクトラム四重奏に書かれたが、出版するMaurri社の要請からか、後にマンドロンチェロに代えてギター、あるはピアノ譜が出版された。
502.四重奏曲ハ長調 op.203  C.ムニエル作曲
原編成 第1・第2マンドリン、マンドラ、マンドロンチェロ
 (マンドロンチェロの代わりにギターでも重奏できるよう 後にギター譜等が出版された。)       
スコア 原編成と同じ。松本譲氏が作成されたスコアを出版社  (オザキ企画)の了解を得て使用させていただいた。
パート譜 第1・第2マンドリン、マンドラ、マンドロンチェロ(ギターで代用可)
解説 ムニエルにはオリジナルな四重奏曲が三つある。
op,76のト長調「第一独創的四部合奏曲」、op.128のニ長調、op.203のハ長調の各四重奏曲である。
ムニエル自ら選りすぐりの奏者を集めて世界最初のマンドリン四重奏団を組織し、これら純粋プレクトラム重奏曲を紹介し、マンドリン音楽の向上につとめた。
 曲は、1.Adagio、2.Tempo di Minuetto、3.Andantino     Cantabile、4.Finale Vivace の四つの楽章からなる。
 はじめはプレクトラム四重奏に書かれたが、出版するMaurri社の要請からか、後にマンドロンチェロに代えてギター、あるはピアノ譜が出版された。
503.第一独創的三重奏曲 op.156  C.ムニエル作曲

原編成 マンドリン、ヴィオロンチェロ、ピアノ
マンドリンに代えてヴァイオリン、ヴィオロンチェロに代えてマンドラ(或いはマンドロンチェロ)、ピアノに代えてギターのパート譜が出版されている。
スコア ピアノ譜に原編成で表示されている。
パート譜 マンドリン、ヴィオロンチェロ、ピアノ、マンドラ(或いはマンドロンチェロ)、ギター
解説 ムニエル自ら独創的三部作と称したもので、「第一」の文字を冠していることから後にこの種の曲を続けて書いたか、書くつもりだったと考えられるが、この「第一」だけが今日に残されている。
 この曲のパート譜は上述のように六種類ある。これを組み合わせると計算上は8通りの組み合わせができるが、この曲がアドルフォ・カスタニオーリというヴィオロンチェリストに贈られていることから、ムニエルの基本の編成はマンドリン、ヴィオロンチェロ、ピアノ(もしくはギター)であろうと思われる。そして、これを純フレット楽器の三部編成に移すためにマンドラ(或いはマンドロンチェロ)をヴィオロンチェロの代わりに書いたのであって、ヴァイオリンパートを書いたのは、いわゆるピアノトリオをも完成しておくための仕事であったと思われる。
 曲は Adagio、Tempo di Minuetto、Rondo-Finaleの三楽章にわかれ、ムニエルのみならず、マンドリンオリジナル曲唯一の独創的三部作として光を放っている。

106.ギリシャ狂詩曲         N.ラウダス作曲

原編成 第1・第2マンドリン、マンドラ、マンドロンチェロ、
ギター、マンドローネ、打楽器(ティンパニー・タンバリン)
スコア 原編成と同じ。
パート譜 第1・第2マンドリン、マンドラ、マンドロンチェロ、
ギター、マンドローネ、打楽器(ティンパニー・タンバリン)

解説 
マンドリン合奏曲としては、ミラノのイル・プレットロ誌から出版された「ギリシャ狂詩曲(ギリシャ風主題による序楽)」「エカーブの嘆き」「ギリシャの歌」などが知られている。 「ギリシャ狂詩曲」は、1913年イル・プレットロ誌主催第4回作曲コンクールでファルボの「ニ短調序曲」、カッペルレッティの「劇的序曲」と共に位入賞し、同誌から手写譜で頒布されたもので、写譜によっては「ギリシャ風主題による序楽(Ouverture sul temi ellenici)」とも書かれている。

  全日本高等学校ギターマンドリン音楽振興会の宮崎輝世氏が苦労してニコラスの遺族を探し当て、その自筆譜を譲り受けた。宮崎氏の委託を受け中野二郎氏が『ニコラス・ラウダス全集』@・Aとして宮崎氏が発掘した8曲に「ギリシャ狂詩曲(ギリシャ風主題による序楽)」「エカーブの嘆き」を加え、1985年、2冊の曲集を発行し新たなレパートリーを提供したのである。ニコラスの自筆譜には第一と第二の「ギリシャ狂詩曲」があり、本曲は第二である。

  スコアは、ミラノで刊行されていたマンドリン誌「イル・プレットロ」が出版した手写譜版(中野二郎蔵)に拠った。パート譜は手写譜版スコア(中野蔵・SMD蔵)2種と『ニコラス・ラウダス全集@』をもとにオザキ譜庫で作成した。

504.組曲「絃の物語」    ビックフォード夫妻作曲

原編成 マンドロンチェロ、ギター
 マンドロンチェロに代えてマンドラ(或いはマンドリン)でも演奏できるように記されている、。
スコア マンドロンチェロ、ギター
解説 
ビックフォード夫妻の共作による「絃の物語」は、1920年の出版後、各地で夫婦共演により発表された。

 中世ヨーロッパに栄えたリュートとギターの盛衰を、リュート族楽器最後の生き残りともいえるマンドロンチェロとギターで歌いあげたものである。夫マイロンのプレクトラム音楽研究と彼のマンドロンチェロ演奏、妻オルコットのギター演奏がこの作品で融合したのであった

 曲は三つの楽章にわかれ、それぞれに短い説明が付されている

1. 楽しき日々 ギターとリュート族楽器がヨーロッパで持     てはやされた栄華の時代。

2. 絃の悲哀  ピアノの勃興により、フレット楽器が冷遇さ    れ不遇に陥った時代。

3. 勝利の歌  長い年月の無理解と偏見を打破し、フレッ    ト楽器が最後に勝利を歌う。

ニューヨークのJ.Smithから出版された楽譜によった。マンドリンあるいはマンドラでも演奏できるように記譜している。