おとらの古新聞

昭和28年01月13日「アジア製薬 脳の栄養ノーソ」(広告)
  大阪読売新聞です。

  しかしすごいネーミングです。「ノーソ」。おそらく「脳の栄養素」というイメージから来ているのでしょうが…

  この広告はツッコミどころが満載です♪

  「頭が重い痛い」「雑念わき妄想」「イライラ散漫」「物覚え悪く」「悪夢で不眠」「精神分裂」
  …これらの症状に対し、
  「脳に栄養が不足すると上記の症状になり 放っておくと半ボケや痴呆や狂気等に迄 亢進し廃人になる例が多いから恐ろしい」
  ときています。ううむ、全部、栄養不足にもってくるか。しかも「放っておくと…廃人になる例が多いから恐ろしい」とまで断言しています。根拠は!?

  「記憶力がグンと良くなる」らしいです。「のむと効き目はスグわかる… 頭重や頭痛は十分位いで爽効しジツに明快! 上記(注 さっき挙げた6症状)の神経衰弱症(括るか!)もサラリ全快へ…(おいおい…)  記憶力も考える力もウンと増し人並み優れる」

  「学生の方も  試験勉強に実にテキ面  頑張りがきいて晴れ々々と明晰な頭脳になり  テキパキ明快な判断力が湧き、必勝請合だ!!」  って、請け合ってもらってもねえ…

  と、まあ医学的根拠はいったいどこにあるのやら。そもそも「ノーソ」の成分って何?  昭和28年ってなんかコワイ…

  しかし、正直に言って  わたし「ノーソ」を飲んでみたいです。

  おかしいでしょうか?





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