おとらのみちくさ
六道珍皇寺ふたたび


珍皇寺山門
  ふたたび六道珍皇寺です。前回は真
っ暗でさっぱりわかんなかったのと怖かっ
たのとで早々に帰りましたが、今回はば
っちりでした。それにしても我ながらひつ
こいなあ。(しつこいが正しい言葉かな)で
もこのお寺、見どころは多いんですよ。ホ
ント。

鐘堂
  この鐘堂は、常にこの状態です。鐘を
撞くのもお堂の外からです。中には冥界へ
の入り口が... 雰囲気あります。

  鐘にまつわる伝説は以前の 「みちく
さ」 を見てくださいネ。

閻魔様のお堂
  ここには小野篁の像と閻魔大王の像
があります。閻魔様の像は、閻魔様本人
を見たものにしか彫れないのでは、と言
われるほどよくできたものだそうです。小
野篁作と伝えられていますが、中は暗くて
よく見えませんでした。残念。

井戸
  井戸です。わかりにくいですが奥の方
に蓋をしているのがそうです。ここから篁
は冥界に通ったわけです。今は格子戸越
しにしか見ることはできません。
  ところで小野篁には次のような逸話も
残っています。
  嵯峨天皇から、「『子子子子子子子子
子子子子』。なんと読むか言ってみろ。わ
かんねえだろ」と問題を出されて見事に
答えるという、これも有名なハナシです。
ちなみに答えは最後に(笑)。

幽霊子育て飴
  さらに、このお寺の門前にこんなお店
がありました。ここの幽霊子育飴は有名
なものです。
  いわれを、お店の由来書からご紹介
しますとこうあります。「今は昔、慶長四年
(1599)京都の江村氏妻を葬りし後、数
日を経て土中に幼児の泣き声あるをもっ
て掘り返し見れば亡くなりし妻の産みたる
児にてありき。然るに其の当時夜な夜な
飴を買いにくる婦人ありて幼児の掘り出さ
れたる後は、来らざるなりと。」その後、こ
の子供は高名な僧になったそうです。史
実としてどこまで確認できるのか興味深
いところですが、伝説としてもなかなかに
おもしろいお話です。
  そうそう、飴は素朴な甘さのもので、お
いしかったです。

  以上、本日の「みちくさ」でした。


嵯峨天皇の問題の答え。
「子子子子子子子子子子子子」
 → 「ねこのこのこねこ ししのこのこじし(猫の子の子猫 獅子の子の子獅子)」 わかります?