アンコールワット他

2006年10月31日
象のテラス
 テラスは、王宮前広場に面して南北方向に延々と続く長大なテラスの呼び名である。十二世紀後半、ジャヤヴァルマン七世によって作られ、王族の閲兵などに使われた。高さ3m、長さは300m以上もあり、テラスの上にはナーガの欄干がある。側壁にはその名のとおり象のレリーフが見られるが、レリーフ自体はそれほどはっきりしていない。レリーフの主題は主に象による狩の様子である。テラスの北側の側壁にはガルーダのレリーフがある。またテラスに付属する階段の両脇には、象の頭部を模した装飾がある。建築様式はバイヨン様式に属する。
 王宮前広場の西側を縁取るように続くテラスは、アンコールを訪れた人が必ず一度は訪れる場所だ。テラスの上からは王宮前広場の眺めがいい。雨期には、このあたり一帯は池のようになるそうだ。観光ができなくなるのではないかと思われる。
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