ぽんちゃんが生まれた頃

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お乳

 ぽんちゃんが生まれて1年後、ママはお仕事に復帰しました。そのため、住む所もおじいちゃんとあーちゃん(おばあちゃん)の家に引っ越して、昼間はあーちゃんたちに見てもらうことになりました。復帰のしばらく前に引っ越して、ぽんちゃんがあーちゃんたちに慣れてから復帰したつもりでした。けれど初めの頃は人見知りして、1日中何も食べ物を受け付けずに泣き続けだったそうです。
 ぽんちゃんはこの頃、まだほぼ100%母乳だったので、ママは職場で3時間ごとに搾乳器でお乳を搾って、持って帰って飲ませていました。ぽんちゃんは生まれてからずーっと母乳ばっかりで、粉ミルクを全然飲んでくれないのでママは大変でした。それどころか哺乳瓶も嫌がって、母乳が入っているのに、飲ませるのに苦労しました。

 ぽんちゃんは生まれた日から、食べること(飲むこと)がちょっと苦手でした。生まれてすぐはおっぱいを上手に吸えなくて、なかなか母乳が出なくて困りました。(初めての時は、赤ちゃんが吸うことでお乳が出るようになります。)そしてちゃんと飲めるようになってからは母乳以外を全然飲んでくれません。だから離乳食もなかなかはかどりませんでした。ジャガイモやおかゆのような、口の中ですぐにつぶれるようなものは比較的大丈夫でしたが、肉やかまぼこなど、噛んでも砕けていかないものはべーっと出してきてしまうのです。

 そんな状態だったので、1歳半くらいになっても、離乳が全然進みません。仕方がないのでママは、毎日お乳を搾っては持って帰っていました。それでも家に帰る頃にはおっぱいがパンパンに張って、痛くて痛くて、家に着くなりぽんちゃんに飲んでもらっていました。

 夜中にぽんちゃんがおなかが空いて泣くと、パパの方が先に気づいて起きる事もよくありました。そんな時は、寝ているママのパジャマの前のボタンをあけておっぱいをくわえさせ、お乳を飲ませます。そしてぽんちゃんが満腹になるとまたパジャマのボタンを留めて寝たりしました。

うんち

 4歳くらいになると、おしっこ&うんちの訓練が始まります。「おしっこやうんちがしたくなったら言うように」、と教えるのですが、おしっこは簡単にできるようになりました。しかもおしっこが言える様になると同時に、おねしょもピタリとしなくなったのです。だからぽんちゃんは紙パンツが取れてから1回もおねしょをしていません。これには、パパもママもびっくりして、とてもぽんちゃんを誇りに思いました。しかしうんちはちょっと時間がかかりました。

 第1段階 おしっこが言える様になると、昼間はパンツで過ごすのですが、うんちがしたくなると、「うんちがしたいので紙パンツに替えてくれ」、と言いに来ます!。紙パンツを穿かせてやると居間の食卓の角のいつものところに行ってしゃがむのです。そこでぽんちゃんは「うーん」と用を足します。そして終わると、「終わったのでお尻をきれいにしてくれ」と言いに来ます。そこがぽんちゃんのトイレというわけです。時には夕食時で、みんなが食事をしている横で、一人きばっている、という事もよくありました。

 第2段階 しばらくするとようやくおまるに座ってできるようになりました。しかしおまるを置く場所が難しい。今日は廊下で、今日は台所で、とその時によって場所が変わります。そこでパパは、「今日はここにしてみる?」と言って、おまるを玄関の前の庭の石畳に置いてみました。ぽんちゃんもそこが気に入ったのか、その日は暖かい太陽の下で用を足しました。

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