No17


<イサム・ノグチ-世界とつながる彫刻展>
 〜芸術は人と社会に何をなし得るのか〜
        
  
   

滋賀県立近代美術館で開催されている、
20世紀を生きた彫刻家イサム・ノグチ(1904〜1988)の作品展。〜芸術は〜のタイトル、ノグチ氏の彫刻観に惹かれ、約70展の「顔」 「神話、民族」「コミュニティーのために」 「太陽」を鑑賞しました。

4つのキーワードで分類され、イメージがわかりやすく、また、モダン・ダンスのマーサ・グラハムのオリジナル舞台セット<暗い牧場>も展示され、興味深いものでした。

石や金属の彫刻から、家具、照明器具の身近なもの、また公園等、大小様々なものをつくり、国籍や民族の違いを超え、人間の精神の根源のあるものを捜し求め、現代に生かす造形を手がけた、スケールの大きい彫刻家・・・。

私生活でも45歳で<李香蘭>と結婚、チャップリンと親しかったこと、様々な女性問題等、芸術家のみならず、人間としての興味も尽きません。

参考<李香蘭> 001015.html へのリンク


人生とは・・・「自分とは何者か?」という
 <自分探し>
の旅・・・。

さまざまなデジタル・メディアが発達して情報が行き交い、世界も近くなった今、人は連帯するコミュニケーション手段は高度になっても、人と人の人間関係はむしろ希薄になる現実。

イサム・ノグチは孤独感を深める現代人が、共有できる空間を創造することを考え、半世紀以上も前に、果敢に挑戦した生き様は、「凄い!」
さすが世界の<ノグチ>です。


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