No14
<没後100年 グリーグ再発見>

♪エ
ドバルド・グリーグ(Edvard Grieg)

 1843〜1907ノルウェー・ベルゲン生まれ。
ドイツに留学、ピアニストとして頭角を現す。
オスロで指揮者・作曲家として活躍後、1884年以降はベルゲン近郊のトロルハウゲンに住んだ。その家は現在、グリーグ記念館として公開されている。



日本でも記念演奏会などが予定されており、民俗音楽の影響を受けた晩年の作品や室内楽曲など、従来のイメージとは違ったグリーグ作品が数多く紹介される。
(松本良一)

民俗音楽の影響を受けた作品には、非常に前衛的なものもあり、「スケールの大きなノルウェーの大自然が生んだ芸術」とその魅力が語られる。



命日が 9月4日
というので、朝日新聞、3日の
<天声人語>より・・・。。

母国に根づいた楽器や民謡をこよなく愛し、旋律や和声に採り入れたのが19世紀後半の作曲家、グリーグだ。明日が没後100年にあたる。

 ハルダンゲルバイオリンという楽器がある。4本の弦の下に細い共鳴弦が張られ、バグパイプのように厚く重なった音が出る。日本で一人だけのプロ演奏家、山瀬理桜(りお)さんは「ノルウェー土着の音は、グリーグを通じてクラシック音楽全体に影響を与えています」と教えてくれた。

 代表作ペール・ギュント組曲の「朝」は、この楽器の共鳴弦を、高音から順につま弾いた旋律で始まる。イプセンの戯曲にグリーグが音楽をつけ、後にムンクが劇場ポスターを描いたと聞けば、この国の文化の集大成のようでもある。

 民族音楽に楽譜はなく、耳から耳へ伝承されるという。だから奥行きと味わいがある。

人生は民族音楽に似ている。それが短調なのか長調なのか、誰にも分からない」。ノルウェー王国の公式サイトが掲げるグリーグの名言だ。北国の「文化の森」は深い。
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