No12

 <千の風になって&ヘクター・サウンド>

昨年の紅白以来ヒット中の、テノール歌手秋川雅史氏歌う<千の風になって> ・・・。

この曲に出会ったのは確か3年位前、日本ペンクラブの会で作曲者、新井満氏自身が歌って発表されたのをびわ湖ホールで聴き、新鮮な感覚を感じましたが、このように歌う人が変わることで、さらに音楽が生まれ変わり、人々の心に伝わることに驚きと、音楽の持つ<生命力>を再認識しています。

秋川氏はこの曲を一種の<ラブソング>とお話されていましたが、愛する人を亡くした多くの方がまさに、悲しみから生きる力を与えられたと言う。

子供からお年寄りまで、年齢を超えて伝わり同じ気持ちになれる不思議な力・・・。それは言葉が分りやすいことに加え、秋川氏の声とルックスの魅力がプラス。
ソフトで暖かな空気が流れ、テノール歌手ならではの発声に培われた重厚な声質がより説得力を持つ。

そこで、この曲をオルガン〜アトリエで演奏したいとアレンジしました!!



 さて、いろいろとネタを仕込みましたが、決まったのは <千の風になって・ヘクター・サウンド>


丁度オルガン・ファンの方から、ヘクター氏の18番
アンコール・ナンバーでもある「アイス・キャッスル」のDVDをお借りし、あのメロディーとアレンジを、
映像とあわせて堪能。自分の演奏としてより具体的にイメージが膨らみ、気持ちが入った時でした。

「アイス・キャッスル」のテーマも「愛」・・・。
家族や恋人の本当の愛に気づいたヒロインの、素晴らしいスケーティング!
本物の力を迷わず信じ、自分を信じて集中した見事さに感動でした。

そして、この<千の風になって>に共通のメッセージを感じた次第。

そこで♪「アイス・キャッスル」バージョン
<千の風〜>
が生まれました。

キーは同じDフラット〜転調Dへ

イントロは風のたなびく様をハープのスケールとアルペジオで表現。メロディはオーボエ、伴奏はハープ+スローストリングス、次のフレーズでストリングスを2声にし膨らみを。そして間奏はクワイアー、次のコーラスから声部を4声にし、徐々にブラスが加わりメロディが掛け合い、盛り上がり、間奏は例のハープの見せ場!
2コーラスよりトランペットの哀愁を感じるサウンド。
よりクライマックスに近づく予感を感じつつ、転調。
最後はあのアイス・キャッスルの展開のままエンディングへ・・・。
♪くれぐれも味付けのスパイスは「愛」
 お忘れなく!(^^♪            2007/4/7 
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