関西シクロクロス第7戦

 今回から待望のC2だが、来シーズンもC2で走るには残留条件をクリアする必要がある。
その残留条件とは、トップから95%以上のスピードで1回以上完走するか、90%以上のスピードで2回以上完走、または85%以上のスピードで3回以上完走することである。
関西クロスは残り2戦しかないので、必然的に90%以上で完走しておかないと残留は難しい。
 会場の丹波は、前日の雪で積雪が20cm近くある。聞くところよると、前日予定されていた陸上のクロカンが中止になったそうで、コース内にも新雪が残り、絶好のスキー日和。試走の時にまともに自転車に乗れたのは、除雪されていた登りと階段の下りのみ。スキーのクロカンが出来そうである。
シクロクロスは冬の競技と言うが、実際にこのようなコンディションで果たしてレースが成立するのか内心わくわくする。
 とにかく関西クロス7戦は、アフロヘアがRUNで先頭を引いてグランドを外周する異様な光景のC3から予定通りスタートした。

CK

 次のCK(キッズ)でもグランド外周の状態は変わりなく、自転車で走るのは難しそう。息子は自転車に少し乗っては派手に転倒を繰り返してずいぶん遅れて最後にゴールした。皆の同情を集めていたが、本人は結構平気で、その後、かまくら作りに励む。

C2

 次はいよいよC2。
RUNでスタートするのは生まれて初めて(photo by KAZZさん)。外周路に入ると自転車に乗れるが、ラインを一歩外れると、雪でバランスを失う。
 除雪された丘を登り切ると、下りは日陰でシャーベット状の雪が非常に走りづらい。こういう下りは一気に直滑降するべきかもしれないが、恐いのでついついコースアウトして新雪に突っ込んでしまう。ぺダルを外して起き上がろうとするが、ペダルが外れない。なんだか、新雪で悪戦苦闘しているスキーの初心者みたいだ。やっと、コースに戻ってペダルを踏むが前に進まない。見ると、チェーンが外れていた。
 こういう事を、繰り返してるうちに後続はいなくなった。さすがC2と実感する瞬間。新雪に隠れたU字溝に落ちかけたときは、「C2でもこんなことがあるんやなあ」という観戦者のつぶやきが胸につきささる。
 昨年、恐ろしいと感じた階段脇の溝からの下りは健在だったが、そこが一番楽に感じられたのが恐ろしい。
 中盤にきて、下りはほぼ除雪され、まともに走れる区間が増えてきた。
 まともに走れた時と、立ち止まった時ではラップタイムも疲労度も全然違う。特にぬかるんだ登りで一度足を着くと、再び飛び乗る元気がないので、ずっと押すことになる。一度、押すのも面倒になってフレームにまたがったまま歩いてみたが、さすがに余計疲れた。レースのことを忘れて、いかに目の前の障害をクリアしていくかに意識が向いている。
 残り3周の登りで先頭の辻善君にラップされる。ということは、残り2周か。
ブレーキシューが減って、階段状の下りではフルブレーキをかけてもスピードコントロールが難しくなってきた。ラップされて良かったと"ちょbit"思う。
 結果は、19位でトップから85%。内容はともかく、完走出来たのは良かった。
こうして、C2のデビュー戦は強烈な印象を残して終了した。

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