ジェロントロジー・高齢社会の人間学をテーマにしています     これからの人生

   Top page

  “ これからの人生 ”

 高齢期になるほど命の尊さや命を守りたいと言う気持ちが、
私のこころを占めてきます。歳だからいつ死んでもいいというような
言葉を聴くことがありますが…、私は反対です。できるだけ頑張って
高齢者として世間に対する役割を果たしたい、と私は考えています。
イラスト

  ゴールデンライフという冊子に「高齢期にいま、想うこと」いう文章を書きましたが、
 今回は私自身の日々について述べてみます。
 どれだけ実行しているかどうかは定かではありません。

 健康

   脱水
  高齢期になると体の渇きに鈍感になります。それが、脱水症状として命にもかかわる事態を
 招きかねません。高齢期には、体内の水分が60%から50%位に減少すると言われています。
 水分のタンクともいわれる筋肉量も減少します。また、喉の渇きを感じることが鈍くなるとも
 言われます。
  老人ホームでは、脱水症状ではないかと思われるような高齢者もときどき見受けられます。
 こまめに水分の補給を心掛けています。1日に1,200cc位と風呂に入る前と風呂上りには特に
 注意し、特にベットサイドには常に水を置いています。

  
食事
  食事を規則正しく摂ることは水分の補給にもなりますし、体力維持には欠かせないことだと
 考えています。以前にも書きましたが、マ・ゴ・ニ・ワ・ヤ・サ・シ・イ・ヨを基本として
 食事を考えています。特に肉類はルールを守って摂取しています。
 肉大好き人間ですから気をつけています。アルコールも最近は、禁酒日を設けて量的な管理に
 心がけていますが、外出時のはどうしても過ぎるようです。

  
運動
  運動は、ウィズエイジングをこころがけて無理はしません。楽しさを一番に考えています。
 基本的には、妻と共に買い出しをすることを日々の日課としています。料理について
 二人で話し合いながらの買い出しです。これで2,000~3,000歩位。ウォーキングとして
 4,000~5,000歩。無理せず、写真を撮ったり、下手な俳句を作りながらのウォーキング
 です。近所の人々からまた一緒とひやかされるときがあります。
  料理も二つか三つは私が作ることにしています。妻に笑われながら・・・・。
  私は、172cm 75kg位ですが、この体重は40年間変化はありません。体重過剰とも
 言われていますが、私はこれが最高にいいと考えています。

  
医療
  突発性の高血圧で倒れてからは、2ヶ月に1回位病院で診断を受けています。
 現在異常はありませんが、定期的に血液検査、レントゲン、心電図などうけています。
 これらは、一度に検査を受けるのでなく、今回は、血液検査とか、1年で計画的に検査して
 います。同じ医師ですから、色々な指示を受けています。
  妻からはもう少し健康につき話して欲しいと言われますが…、あまり細かいところまでは
 話しません。本能的に体の調子は自分で判るつもりです。

2.日常

   楽しみ
   楽しみはと正面から聞かれますと何だろうと考え込む程度です。
 楽しい食事時間が一番と考えています。最近は、外でお酒を飲むことが殆どありません。
 基本的には、妻と私の誕生日には旅行の計画をたて実行していることでしょうか。二人で
 計画し調べ、手配し、その日が来るのを待つ。この待つ時間が楽しいのです。
 二人共通の話題として楽しい時間です。
 旅行に出ますと、狭くともわが家が一番とわが家の良さが感じられます。
 旅行中は家事より解放されて楽しく、家庭生活と旅行は一対のような気がします。

 
   睡眠
  睡眠は、時間的にあまり長くないようですが、これが私の睡眠と考えて気にしません。
 眠れない時には体力が余っているからだと考えるようにしています。眠れなくとも薬など
 は一切使用しません。
 可能であれば昼食後15分~20分昼寝を取るようにいています。
 これは仕事から離れた高齢者の贅沢(楽しみ)ではないでしょうか。


   外出
  外出は、よくします。私が属しているグループへは会合などで定期的に出かけています
 し、勉強会などで話しを要請されて出かけています。
 このための準備に時間がかかり、これが頭を使う刺激となっています。
 運動の項目にも書きましたが、買い出しが日課となり外出と言えるのではないでしょうか。


3.世間

   役割
  現在、月1回の集まり➡「えんがわクラブ」というものを主催実施しています。
 一人住まいの高齢者には、私の電話番号を冷蔵庫に張って頂いています。些細なこと
 困ったときの連絡先として、また何かあった時には、医療・親族など関係先へつなぐよう
 にしています。
 サービス付き高齢者住宅の個人版と考えています。

  若いときのように多くの役割はできませんが、中途半端にならない程度の役割を考えて
 います。近隣の高齢者との交流を深めて、その中で助けたり、助けられたリ、近隣同士で
 安心感を持って日々が送れたらいいと思っています。


   
  絆という言葉ほど難しいものはないと考えています。絆とはお互いの助け合いでしょう
 か。仲良しでしょうか。絆とは、こころとこころのつながりでしょうか。
 損得抜きにしてお互い同士の助け合いでしょうか。最も難しく、最も大切なことでしょう。

  私たち夫婦の兄妹は、普段は全くと言っていいほどお互いを干渉しないこととしていま
 す。21年前の震災時には、妻の兄と私の兄が大阪より徒歩でコンロや当座の食料などを
 持ってお見舞いにきてくれました。嬉しくて涙しました。

  多くの方々と絆を構築するためには、こちらのこころと行動が大切と思います。
  絆の構築が出来たら、助け合いは当然にできると思います。先ずこちらが行動を起こす
 ことだと考えています。しかし、これが一番難しいことです。

 
4.経験

  引継ぎ
  長年生きてきました。これからの人生は、自分の経験を生かして世間のお役に立ちたい
 と考えていますが、今までと違い、表面に立つのではなく、縁の下でそれとなく力になれ
 れば幸せと思っています。
 これがまた、難しいことです。年をとり役を離れると大局が見えるようになると思います。
 出しゃばらず、目立たず、どこかで役に立っていると言う状況の中で、グループに属し、
 楽しい日々を持つことができたら、最高に幸せな人生と言えるのではないでしょうか。

  
高齢期の仕事
  想像の世界より実感として物事が見える場所で、何かをしたいと考えています。
 それを考えますと、自ずから自分の居場所が判ってくるような気がします。高齢者の中で
 何かのお役に立ちたいものです。

  高齢者として、実感としてお互い同士が助け合う世界を想像するだけで楽しいものです。
 これからの人生が大切で、これからが楽しい日々であるために何を考え、何をすればいい
 か、多くの高齢者の方々と一緒に考え、実行して生きてゆきたいものです。
 
                      シニア ライフ アドバイザー 岡島 貞雄



                            


Top page