1 フランス語を学ぼう!

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はじめに

外国語なんで英語だけで十分だ。今さら、フランスから学ぶ事柄などないのだから、フランス語なんて知らなくて良い。こんなふうに考える人は、今や大学教員の中にもいるようです。仏文学科にいたっては、もはや壊滅的状態です。仏語仏文研究なんて、何の役にも立たないと言いきる人も珍しくありません。

役に立つものにしか存在理由がないのだ、という考え方にも大いに腹が立ちますが、もっと腹立たしいのは、上記の発言のいずれもが、事実よりも単なる思い込みに基づいているということです。

英語だけで十分ならば、どうしてアメリカ人やイギリス人は、日本に来て、言葉の問題で頭を抱えるのでしょうか。実は、日本と同様、英語が通じない国、通じにくい国は世界中にたくさんあるのです。

また、フランス語が必要なのは、学ぶためではなく、フランス語でしか得られない情報を得るためです。情報は日々生まれては消えて行きますから、フランス語は常に必要です。

最後に、仏語仏文研究がこのまま消えてしまうと、100年もすれば、バルザックもフロベールも翻訳では読めなくなります。翻訳に使われた日本語が古くなって読めなくなるのです。坪内逍遥の翻訳文を、誰もが気軽に読めるでしょうか?

古今東西の物語を日本語で読める状態を保つのは、非常に重要なことです。日本が世界に誇るアニメやゲームも、そうしたものから題材やヒントを得ている場合が非常に多いのです。すぐれたコンテンツを創出するには、まず、多数の、すぐれたコンテンツに触れていなければならないのです。

けれども、私が「フランス語を学ぼう」とお勧めするのは、もっと単純な理由からです。外国語を学ぶのは、本来、楽しいことだからです。想像してみてください。今まで、あなたの目には、何の意味も持たなかった、街角の喫茶店のいっぷう変わった名前(アルジャンかも知れないし、モンカフェかも知れません)が、突如、意味を持ち始めるのです。まるで初めて字を覚えた時のようではありませんか! 外国語を学ぶことで、あなたは生まれ変わることができるのです。