〜 失敗しない霊園・墓地・石材店選び 〜


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【お墓購入の際に失敗しない為に】


本当に大丈夫ですか?

お墓を購入(建てる)際に必要になるのが墓地です。
墓地は出来れば自宅の近くでお墓参に行き易い場所が便利です。
お墓を建てたいが墓地がない。
霊園の広告を見て
「おっ、近くの霊園が墓地と石碑(墓石)がセットで98万円か、これは安いな!」
広告を持参して霊園まで足を運び、説明を聞いて納得したので契約しました。
よくあるお話ですが、本当に大丈夫ですか?

最も重要な事を最初に申し上げますと。
墓地霊園が指定する1社又は数社独占の石材業者しか出入りできない墓地を買ってしまうと、
墓地を買ったら最後
それ以後は独占状態にある石材業者の言いなりになるしかないと言う事です。
墓地と墓石をセット購入した場合でも、
将来誰かが亡くなった時の納骨や戒名法名の文字彫刻や修繕・リフォームなど、
お墓を建てた後でも石材店や霊園にお願いすることは多々あります。
しかし出入りする業者が独占状態の場合には
他の石材店にお願いすることは絶対に出来ません。
どれだけ気に入らない相手でも、
指定石材業者の言い値、言いなりになるしか無いということなのです。
どうしても嫌な場合は
お墓を撤去して墓地を返還するしかありません、
その場合これまでに支払った墓地や墓石の費用が全て無駄になります、
それ以外にお墓の撤去費用も必要になります。
そしてその撤去を行うのも指定の石材業者になるので
やはり最後まで相手の言い値・言いなりになるしか無いということなのです。


結構、高いもを掴まされていたり、後になってこんなはずじゃ...
という事にならない為にも、最後までお付き合い下さいませ。


※今後本文で「墓地を購入する」又は「墓地を買う」という表現を用いる事があります。
本来は「墓地の永代使用権を購入する(買う)」とするのが正しい表現ですが、便宜上分かりやすく「墓地を購入する」という表現を用いております。
「借主である墓地使用者が永久的にその場所を墓地として使用する権利」を購入するとご理解下さい。
墓地は契約の際に、宅地のように法務局に所有権移転等の登記をして自分の所有物にする事が出来ません。
又、自由に売買する事も転貸借(又貸し)する事も出来ません。
但し、相続する事は可能です。


1.基本知識

この項目では霊園選びには欠かす事の出来ない最低限知っておきたい内容に付いて説明しています。

●墓地を購入する為に必要な代金
墓地を購入する際には「永代使用料」と「管理料(維持管理料)」が必要になります。
「永代使用料」とは購入(永代使用)される墓地の代金です。
「管理料(維持管理料)」とは霊園全体の設備や通路を維持管理するために必要な代金です。

●墓地の大きさを表す単位
墓地の大きさは「平米(u)」、「聖地」などで表現されています。
1u=1m×1m(100cm×100cm)
1聖地=90cm×90cm
換算しますと
1u=約1.23聖地
1聖地=0.81u
となります。
私営霊園の広告では大きさを「u」で表すより「聖地」で表した方が同じ広さの場合、数字が大きくなりより広く感じるので「聖地」と表現される事がほとんどです。
「2.43u」と「3.0聖地」同じ大きさですが聖地にすると大きく感じます。

霊園の1聖地とは

●墓地・霊園の種類と特徴

「公営墓地・公営霊園」
都道府県、市町村又はそれに準ずる団体が管理運営する墓地や霊園。
経営が傾く心配がまず無いので非常に安心、管理料も比較的安く大規模な霊園の場合は維持管理もしっかりしている事が多い、但し人気が高く募集の際は申し込みが殺到し抽選になる事が多い。
又、地域の町会や自治会が管理運営する小規模な墓地は俗に村墓地(町営墓地)と呼ばれる。
基本的に石材業者の指定や制限が無いので、お墓を購入する場合にお客様自身が自由に業者を選択できる、稀に石材業者が指定されている事もあるので、一応契約前に確認しておいた方が良い。

「私営墓地・私営霊園 〜その@〜」
宗教法人・寺院が直接管理運営する墓地や霊園。
古くからその地域に本堂があり実態を伴った宗教活動(告別式や法事)を行っている寺院では、境内やその近隣にある墓地は住職やその家族、僧侶が直接管理運営している場合が多い。
経営が傾く心配も少なく安心できる。
維持管理も通常問題の無い範囲で行き届いている。
指定の石材業者が1社又は数社しかない場合と10社前後の指定石材業者がある場合、全く指定が無く自由な場合と、様々なので墓地購入の際は、石碑建立の事も視野に入れてその点を確認した方が良い。

「私営墓地・私営霊園 〜そのA〜」
実質的に石材業者や霊園開発業者が管理運営する墓地や霊園。
休眠状態の宗教法人を業者が買い取る場合や、実態のある寺院に霊園開発の話を持ちかける場合など、 手段はさておき、実質的に墓地に関しては業者が全権を握っている場合。
チラシや広告で大々的に宣伝しているので最近では一般的に知名度が高い。
維持管理や施設が充実している事が多く、墓地の募集も頻繁に行われているので非常に買い易い。
開発が次々と上手く運べば問題も少ないが、資金不足や経営難に陥った場合には墓地の購入者も覚悟が必要となる、実際に経営難で霊園が差し押さえられる事もあるので特に注意したい。
基本的に専属の石材業者が1社しかないので(実際は「霊園=石材業者」の場合が多い)、お客様が石材業者を自由に選ぶ事は不可能。

※チェック@
霊園に指定の石材業者があるか事前に聞いてみる。
指定の石材業者がある場合、その業者は信頼が出来る石材業者か、
霊園=石材業者ではないか
調べてみる必要があります。



大阪府墓地行政研究会の報告書でも「墓地が差し押さえや競売にかけられたり、経営者を偽って申請するなど、経営者のモラルや墓地の永続性を問われる問題も発生しています。」と指摘しています。

大阪府墓地行政研究会報告書
http://www.pref.osaka.jp/kankyoeisei/bpkekka/houkoku2.html(リンク切れ)

「大阪府における墓地行政のあり方について」の意見募集結果について
(平成15年2月17日公表)
http://www.pref.osaka.jp/kankyoeisei/bpkekka/index.html(リンク切れ)

※公表資料の閲覧窓口は「大阪府公文書総合センター>府政情報センター」まで。



2.墓地の価格、管理料、石碑の価格を分析検証する。

大阪周辺で比較的購入し易い墓地となると、住宅地から少し離れた山や丘を開発して出来た霊園が最も一般的です。この項目ではそのような霊園で販売されている墓地についてお話を進めます。

●墓地の相場
1u(約1.23聖地)当たりの相場は25万円〜30万円位です。
聖地に換算すると1聖地(0.81u)当たり20万円〜25万円です。

※チェックA
1聖地当たりの価格が相場を大きく超えていませんか?
相場は1聖地(0.81u)当たり20万円〜25万円です。
仮に1聖地が相場を超える30万円だと、1坪(3.3u)当たり122万円です。
ご注意下さい。

●目玉広告を検証する。
「石碑、巻石と1聖地墓地がセットで98万円!!」(消費税・管理料は別)の場合。
1聖地当たり相場上限の25万円の墓地として計算すると
合計価格98万円−墓地代金25万円=石碑・巻石代金73万円となります。
広告に出ている石碑・巻石を一般の石材業者で契約すると相場価格は60万円程度(石碑40万円+巻石20万円程度、工事・文字・備品含む)なので、
73万円(霊園目玉広告の石碑・巻石代金)− 60万円(相場の石碑・巻石代金) = 13万円(差額) となり、
相場より13万円も割高な石碑・巻石を購入している事になります。 割安と考えがちな目玉商品でさえ相場よりも2割以上高い価格設定となっている事が分かります。
通常は2〜3聖地が売れ筋なので、その場合は相場の2倍近い価格で石碑・巻石を購入している場合も多いようです。
外国産の比較的安価な石材を使い、それらしい名前を勝手に付けて高級石材として販売されている事が多いので特にご注意下さい。

※チェックB
契約の前に必ず、セットの内訳を聞く、石碑の産地を聞く、
その場で契約せずに近くの石材店でセットの石碑代金が相場より異常に高くないか調べる。
又、後の事も視野に入れて、納骨の際に費用はいくら必要か、
建碑後に戒名を追加で彫る場合はいくら必要か、
万一、引越等で墓地が不用になった場合に返還金はあるか、など
出来るだけ確認しておきたい。

石碑が完成した後に行われる30分程度の法要(開眼供養、建碑式)の際に石材業者が納骨のお手伝いやお供え物を置く台などの準備を行いますが有料の場合もあるので要確認。
墓地が不用になった場合の返還金は通常は特に重要ではありませんが、それが有るか無いかで良識のある霊園運営がなされているか判断できます。
表面に出にくい内容がしっかりしていると言う事はより安心できる材料の1つと言えるでしょう。

●管理料(維持管理料)について
管理料は霊園を維持管理する為に必要な金額です、分譲マンションの管理費、賃貸マンションの共益費と同じような意味合いです。1聖地当たり年間○千円、又は1区画当たり年間○千円と決まっていますので通常は何年分かをまとめて前払いする事が多いようです。これは墓地を使用している限り永久に支払いが続きます。管理料の設定は霊園の設備や送迎バスの有無、管理状態によっても異なりますので他の霊園と比較してみるのも手段の一つです。

※チェックC
霊園に無駄な施設はありませんか、豪華な設備やあまり必要のない設備でも維持する為には多額の管理料が必要になります。
送迎バスがあるのに運行本数が少なくて、駅からタクシーを利用する方もいます。
毎月決まった時間にお墓参りをする方なら送迎バスは便利ですが、年に数回しかお墓参りに行かない方やマイカーでお墓参りに行く方にとっては無駄な費用を負担している事になります。

霊園によっては永代管理料といって一括で管理料を徴収し以後は一切管理料を受け取らないシステムを採用している所も有ります。
例えば1聖地で年間5千円の管理料と1聖地で20万円の永代管理料を比べると契約後40年を過ぎると永代管理料の方がお徳に感じます。
しかしチョットお待ち下さい、管理料は日々発生する費用です、霊園の清掃費や水道費、設備の維持管理費、送迎バスがあればその費用、その他人件費や雑費など、これらは霊園が存続する限り必ず出て行くものです。

(仮定1.)霊園が最初に預かった永代管理料を預金している場合。
墓地売出し当初は入金も多く資金が上手く廻っているので借り入れた資金を返済しつつ、霊園の維持管理も順調に行うことが出来ます。しかし墓地が完売した時点で間違い無く入金は0円になるにもかかわらず維持管理する為の出費は日々発生します。
計算上最初に預かった永代管理料は40年で底を付きます。
資金が底を付くとどうなるでしょうか?
送迎バスが廃止され、管理が行く届かなくなり、水道が出なくなり、通路に雑草は生え、そして最後は破綻、これは十分考えられるシナリオです。

(仮定2.)霊園開発業者が永代管理料を流用し、次の霊園開発資金等に当てる場合。
おいおい、勝手に永代管理料を流用するんじゃない、とお叱りを受けても目の前にある資金を使うのが世の常。
年金と同じで、後の事はなんとかなるだろう状態。
霊園開発が次々と成功して経営が永続的に順調なら問題はない、しかし一旦経営が行き詰り債務超過に陥ると霊園が差し押さえなんて事も考えられます。
保険会社が当初約束した利率を守らず予定利率を変更したりするのと同じく、再度の管理費徴収や破綻のリスクを伴うことも含んでおきたい。

又、万一の引越し等で墓地を返還する際などは永代管理料が全く無駄になると言う事も考えられます。
老後の自分自身の負担、更には子や孫の負担を考えて永代管理料を選択したのに、逆に更なる重荷になったり、迷惑を掛ける事も考えられますので細心の注意が必要です。

※チェックD
永続的な霊園運営を左右するのは管理費です。
霊園側は管理費を徴収して収入を得続けない限り管理業務を継続する事は不可能です。
目先のお徳感だけで誤魔化されない総合的な判断が必要です。
出費は出来る限り抑えたのが人情ですが、必要な物は必要だと理解する事が重要です。



3.一般的な私営霊園で墓地を購入されたお客様の相談内容

当店は細々では御座いますが地元で古くから石材店を営んでおりますので、ご近所の方や通勤時に車で前を通りがかる方々より「そちらで石碑を購入した訳では無いのですが、お墓の事でちょっと困ってますのでお聞きしたい事があるのですが」と時折ご相談をお受けする事が御座います。

その中で一般的な私営霊園で購入された方のお悩みをよくお聞きしますのでまとめてみました。

●(ご相談A様)
7年程前に父が亡くなったので○○霊園でお墓を建てました、今年母が亡くなったので母の戒名を石碑に彫ってもらおうと先日霊園にお願いした所、「代金は10万円です」と言われました。帰り道に妻と二人で少し高いような気もするけどお墓の事だから仕方が無いかな などと話しをして帰宅すると、たまたま居合せた近所の方から「お墓参り行ってはったん」と声を掛けられたので、その話をしたところ近所の方から「私の親戚もこの前お婆さんが亡くなったので石屋さんに戒名彫って貰ったけど、金額聞いたら確か5〜6万円だったと思うけど」と言われました、最初はあまり深く考えてませんでしたがその後だんだん気になり出し、こうしてお話を聞きに参りました、普通は戒名を彫るのに幾ら位の代金が必要ですか?
▲A様に対するアドバイス
追加で戒名を彫る場合の相場は一般的に5万円程度です、○○霊園の石材業者は1社独占なので世間の相場は関係ありません、霊園側が10万円と言えば10万円ですし、15万円と言えば15万円です。 お気の毒ですがそこでお願いする以外に方法はないと思います。

●(ご相談B様)
夫が亡くなったので今年新しいお墓を○○霊園で建てました、建碑式の際に納骨をしようと蓋を開けたところ納骨室が水浸しになっていました。1週間程前に少し雨が降りましたがここ何日か雨は降ってませんでしたので、業者の方に「納骨室が水浸しになってますが大丈夫ですか?」と尋ねたところ、業者の方がその事に付いて誰かと携帯電話で話をした後、私に「お骨は水に帰りますから大丈夫です」と言われました、土に帰るとは聞いた事が有りますが水に帰るとは聞いた事が無いし、この水溜りに主人のお骨を入れるのは忍びないので、もう一度「なんとかならないのですか?」と聞き返すと「気になるようでしたら、水出しますので待ってて下さい」といって柄杓で水を汲み出し「はいOKです」との事、その場は仕方なく帰りましたが、納骨室が水浸になるのは普通ですか?
▲B様に対するアドバイス
雨天が続いた場合地下に水が抜けずに溜まる場合がありますが今回は違うようですね。
古い墓地などで土地が粘土質の場合は水が抜けにくい事があります。
霊園は開発の際に整備しているのでこれは当てはまりません。
以前に基礎と巻石を違う業者が施工済みの場合で今回は石碑だけその業者が担当した場合は業者の確認不足ながら多少の余地もあります、しかしこの度の件は全てその霊園業者が施工しているのでこれも当てはまりません。
考えられるのは納骨室の中央の底まで基礎を打っている場合です。
水は蒸発しない限りは底からしか抜けません、納骨室の入り口(下台)と蓋の石(水鉢)に多少隙間があり雨水が進入したとしても、普通は納骨室の底に水が溜まらないように中央の部分だけコンクリートは打たず少しだけ土のまま残します。
又、水に帰ると言う言葉も無い事は無いようですが、雨天続きでもない限り納骨室に水が溜まる事はあまりありません。 もう一度霊園に改善をお願いしてみてはいかがでしょうか?

●(ご相談C様)
数年前○○霊園で墓地だけ購入していたので来年お墓を建てようと霊園に行きました。 ところが話を聞くとお墓の値段が驚くほど高いので、「こんなに高いのならお墓は他で頼みます」と言ったところ、「霊園の規定により他業者はお墓を建てられません」と言われました。頭にきて「墓地を買うときにそんな説明は聞いてないので、他の業者で建てる事が不可能なら墓地を返すのでお金を返せ」と言ったところ「墓地を返すのは自由ですが、もし草が生えているなら綺麗に草を刈って元の状態に戻して返して下さい、それでも規定によりお金は1円も返せませんが宜しいですか」との返答。何か良い打開策はありませんか、お知恵を下さい。
▲C様に対するアドバイス
パンフレットや契約時の書類に業者の事が書いてあれば、お気の毒ですが泣き寝入りでしょうね。
諦めて高くてもそこでお墓を建てるか、勿体無いですが墓地を無償で返還するかしか方法は無いと思います。業者の事が一切書かれていなければ裁判で争うのも一つの方法ですが、弁護士では無いので何とも言えません。お役に立てずに申し訳御座いません。

他にも多数のご相談をお受けしておりますがここでは割愛させていただきます。
それにしても実に様々な問題が発生しているようです。

〜 その後の経過及び結果 〜

◆(ご相談A様より)
その後、○○霊園に連絡を入れて「一般の石材店に比べて、戒名の彫刻代金が少し高過ぎませんか?」と苦情を申し上げましたが「○○石材以外の石材業者は当霊園で工事をする事は出来ませんので、他の石材業者の値段は関係ありません。○○霊園ではその値段で決まってますので、高いと思われるのなら無理に戒名を彫らなくても結構です」と言われました。少しカチンときましたがこれ以上言っても仕方がないので諦めました。色々ご相談に乗って頂いて有難うございました。

◆(ご相談B様より)
アドバイスして頂いた内容を参考に、○○霊園に「水が抜ける様に工事をやり直して下さい」と電話しました、霊園側は「偶然その前に降った雨が多かったのか、たまたま水の抜けが悪かっただけで、その内自然に抜けますから大丈夫です」との事、納得できないので何度も懇願すると「少し様子を見て水が抜けないようでしたら石材業者に連絡してみます」とやっとの回答。そして3ヶ月後お墓参りの時に中を覗いてみると、未だに水が溜まったままでしたので文句を言おうと事務所に行きました、担当の○○さんが現状をみて「それじゃ一度、業者に見に来てもらいます」との返事。その時近くで業者が工事をしていたので「今そこで工事をしている業者が私の石碑も建てたのじゃないの、そこで工事している業者の人に今すぐ聞いて下さい」と言うと、「同じ業者ですが修理は担当が違うので、その人は関係ない、ちゃんと業者の修理担当に見に来て貰うので、又連絡します。」との事、その場は仕方なく帰り連絡を待ちましたが、2週間経過しても連絡が無いので、こちらから電話すると「○○は留守で、他の者では分からないので又連絡するとの事」、その後連絡が無く何ヶ月か経過して、又お墓参りに行くと、結局現状と変わらず水が溜まったままでしたので、事務所に行って「○○さんに今すぐ連絡を取って下さい」と言うと「○○は退職した」との事。更に「他の者はその件で担当の○○から引き継いだ物はいないので、もう一度説明して下さい」と言われたので、これは霊園側に修繕工事をすつもりが無いと感じましたが一応説明して帰りました。結局その後も水が溜まったままで放置されています、しかしながら私が何度お願いしても無理ですので、今度は息子から言ってもらおうと思っています。

◆(ご相談C様)
C様とは以後お会いしておりませんので以後の詳細は存じません。


以上の内容をご覧頂ければ分かりますが、お役に立てないアドバイスしか出来ないのが現状です。
トラブルが起きる前は「大きな霊園だから大丈夫だろう」と思いがちですが、 いざ問題が発生すると大きな組織ほど対応が曖昧な事が多いようです。
後でいくら騒いで後悔しても、裁判でもしない限り泣き寝入りするかキッパリ諦めるしか方法はないようです。



それでは最後にもう一度内容をまとめてみます。

1.墓地を購入したり、お墓を建てる際は慌てて決めない。
早く決めたい気持ちは分かりますが、じっくり焦らず余裕を持って行動する。

2.先ず公営霊園をあたってみる。
広告に出ている私営霊園を見に行く前に、信頼出来そうな近くの石材店に出向いて市などが運営する公営墓地の売出しがないかチェックしてみる。又、墓石の値段も何種類か聞いてみる。

3.ある程度の知識は事前に身に付けておく。
周辺墓地の相場、お墓の相場など事前に石材店で聞いたり、広告などを見て調べておく。
石碑の種類、産地や名称など、分からない事は積極的に聞く。
分かりにくい墓地・墓石セットの場合は、墓地の価格を引いて墓石の価格を算出してみる。

4.比較検討してみる。
墓地だけ購入する場合でも今後の為に石材業者を自由に選ぶことができるか。
指定業者がある場合は信頼できる業者か。
販売されている墓石の産地に間違いは無いか。
石碑の価格が異常に高くないか調べてみる。

5.将来的な事も考えておく。
建碑後に追加で工事や作業を依頼した場合、具体的な事例(追加の戒名彫刻など)を挙げていくら必要か。
万一墓地が不用になった場合に返還金は有るか。
設定されている管理費は将来的な問題をクリアできるか。
問題が発生した場合、担当者の上司や責任者と直接話ができるシステムが構築されているか。
永続的に安定した運営ができるのか。 以上納得ができるまで十分な説明を求める。



 現代社会では信頼できるはずの有名企業でさえ目先の利益を追求するあまり、商品ラベルの貼り替え、偽装表示、嘘の説明、その他不正や違法行為が横行する時代です。もっともらしいデタラメを並べてはお金を集め気が付けばドロン、一部ではそんな事も平気で行われています。
 金融のプロであるはずの銀行が破綻し、保険会社では予定利率の引き下げを迫られ、老後に至っては最後の砦となる公的年金でさえ不安視され、約束さえ守る事の出来ないこの時代に一体何を信用しろと言うのでしょうか。
 そう、これからは本当に自己責任の時代なのです、自分以外誰も責任を取ってくれないのです。だからこそ皆さんには目先だけに捕らわれない、総合的な評価が出来る知識を少しでも身に付けて頂きたいと思い本文の作成に至りました。
 表面の見た目や雰囲気だけでは無くその奥にある真実を少しでも見抜く事が出来れば、騙されたり惑わされたりする不安もより一層軽減します。

 不安な事ばかりでは御座いますが、そんな現代社会にあっても真面目に職務をまっとうしている人は沢山います。 商品の種類やサービスの種類は別にして そのように真面目にそして誠実に商品やサービスを提供している人達とより多くの消費者の皆様が巡り会える事を 一人の人間として お祈り申し上げます。


霊園の仕組みが解れば具体的な墓地探しです【大阪周辺の霊園・墓地】をご覧下さい。

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