思い        
10月

議員という仕事。なぜ、私がこの選択をしたか?

「議員でなくても、まちづくりはできます」
猪名川町にきて約10年
このスタンスでまちづくりのために活動してきました。
今、猪名川町には議員以上の働きをしている人が
たくさんおられます。
まちをつくるのは、町民ひとりひとりの意識であり行動です。
思いの同じ人たちがボランティアとして
同じ目的に向かって活動し、自分たちの町をつくっていく
これが、まちづくりの基本です。

それでは、町に議員はいらないのでしょうか。
議員なんて好きな奴がやればいい仕事なのでしょうか。

私自身、議員にはならないと話してきました。
それでは、なぜ議員の仕事をやろうとおもったのか
それは地方分権社会に移行しつつある現状況の中
猪名川町の財政や政策も転換期を迎えています。
これまで以上に住民主体の動きが必要とされ
いまや行政だけで町を動かすことは困難ともいえる
時代がやってきています。

組織団体の力をかりて、まちづくりをしてきた時代は終わり
個人の能力や町にすむ貴重な人材の力をかりて
まちづくりを進めていかなければいけない時代です。

議員が先生と呼ばれる時代は終わらなくてはいけません。
議員に町をつくってもらうのではなく
町を愛し、町をつくる知恵と力をもった人々が
しっかりと動ける体制を整えることも議員の仕事であると
私は考えます。




議員になってもこれまでの活動は続けていきます。
私が議員という仕事を選んだひとつの大きな理由は
やる気のあるすばらしい人材が町のために提案することや
要望を行政に説明し、説得し、真の参画社会を作りたいからです。
どんなに、まちづくりにがんばっていても
いまのシステムのままでは、がんばっている人たちの活動が
生かされにくく、町にとって大きな損失です。
私にできることは、これまでにたくさんの大切なことを
教えていただいた方々や志をおなじくする人の思いを
的確に町政に届けると共に、議会の情報をできるかぎり公表し
議会と地域がうまくつながっていけるように
自分自身も勉強しながら働かせていただきたいと思っています。

議員なんかにならず、楽な場所で自分を守ってやっていこう
そうおもっていました。でも、それってずるいとある人にいわれもし
これまで大切にしてきた活動、仲間との努力を
不安ではありますが、議会という世界にとびこんで何とかしたい。
そういう必死の思いでした。

「尾川やってみい!」と思ってくださった方々に感謝します。
このチャンスをあたえてくださった皆さんの思いを
無駄にすることのないようにがんばりたく思います。

まだまだ新米議員です。
いま思っていることが実現するようなものではないのかも
しれません。
でも、いまのこの気持ちをなくすことがないように
書き残しておきたい気持ちです。
どうぞ皆さんのご意見、ご指導、よろしくお願いします。