2007年1月下旬

2007-01-16「コーンフレーク」
寒い。
イチイチ書くことでもないが。
昼休みに読んだ、[東良美季さんの日記]にまたグッとくる。
何度も読み返し、反芻。
なにかヒントを貰ったような気持ち。
外は冷たい雨が降ってる。
今日はなぜかママスタジヲ01年作品「ママスタジヲのママスタジヲ」聴く。
急に聴きたくなった。
XTC直系のパンクでテクノでキュートな音。
小泉大輔、川口智士、杉村美奈3人のソングライターのバランスがいい。
特にベースの杉村美奈嬢が書く曲が良くって「ミルクケーキ」なんて曲は当時繰り返し繰り返し聴いた。
Shi-Shonenの福原まりさんを上手にしたようなヴォーカルがいいんだ。
結局ママスタジヲは小泉氏一人が名乗ることになって、実質バンドとしては解散したようなものになっちゃったが。
ANATAKIKOUのサポートなんかをやってるようだが、杉村美奈嬢には是非ソロ作を作って欲しいな。
帰って、ニヤニヤしながら「でぶや」観てたら、家族から「嬉しそうな顔して…」と呆れられた。
だって「でぶや」って僕が思うパラダイスそのものなんだもの。


2007-01-17「泡になる」
今日は午後から会議で大阪へ。
バタバタと会社飛び出し、快速電車でちょっとお昼寝。
これが実に気持ちいい。
このまま眠り続けて姫路まで行っちゃいたいぐらいだ。
会議の後は、新年会で中華。
どうも、体調が芳しくないのかビールが進まない。
デザートで出たタピオカのケーキ、焼きたてでホカホカ、スマートじゃない甘さが美味しい。
ipodを相棒に、夜の新快速。
駅から夜道をトボトボ。
街路樹の隙間からマンションの灯り。
雲の隙間には一粒の星。
点滅する赤信号。
吐いた息で眼鏡が曇った。


2007-01-18「愛しさと心の壁」
今日もあっさり退社して、久しぶりに滋賀会館シネマホールへ。
今年初映画。
ベネット・ミラー監督「カポーティ」観る。
「ティファニーで朝食を」の著者として名声を得たトルーマン・カポーティ。
彼は新聞で見た一家惨殺事件に興味を持ち、事件を題材にしたノンフィクション小説にとりかかる。
事件の関係者への取材、そして実行犯であるペリーと接触し、どんどん彼に近づいていく。
「冷血」と題されたその小説を書き上げる為、彼は死刑囚ペリーと虚実入り混じった関係を築いていく。
実に見応えある映画。
複雑な人の感情。
偽りの中の真実、真実の中の偽り。
「冷血」とはカポーティ自身のことなのか。
ジャーナリズムとエンタティメントの危うい関係。
「冷血」は高い評価を得るが、ペリーの死刑執行はまた作家・カポーティをも殺してしまう。
カポーティは「冷血」を最後に一冊も作品を書き上げることが出来なかったのだ。
カポーティを演じたフィリップ・シーモア・ホフマンが素晴らしい。
華やかな虚像に潜む冷徹な目。
作家の内面が崩壊していく様を見事に演じ切っていて目が離せなくなった。
しかしカポーティの作品、読んだことねーんだ、俺。


2007-01-19「美しい星」
金曜。
今日もエンジンかかんねーまま終了。
で夜はいつもの友人達と新年会。
気楽に楽しく美味しい料理とお酒で話。
いやーもうこれだけでいいな。
久しぶりにまともに人と喋った感じであっという間に時間が過ぎる。
帰り道、今日は星がきれいに見える。
冬の空は好きだ。


2007-01-20「3つの部屋」
忘れてた。
昨日食べた「甘鯛釜飯」が優しい味で美味しかったな。
で朝、娘とホットドッグの朝食。
炒めたキャベツとソーセージにケチャップを下品にかけて。
で、父が入院する病院へ。
それからちょっと用事で母と叔母の家へ。
かって通った大学の傍。
懐かしい風景をゆっくり見て回りたいとこだったが、トンボ帰りでまた病院。
見舞いに来てくれた従兄弟が持ってきてくれたみたらし団子を食べる。
創業80年の団子屋のだとか。
懐かしい味。
実に美味い。
そういえば子供の頃、高島屋の地下一階で売ってたみたらし団子が大好きだったなぁ。
ま、そんなことはいいか。
でいろいろあって今日は実家泊まり。
母と鍋焼きうどんの夕飯。
まぁな。なんつーか。
うまく言えないが。人生っていろんなことが詰まってやがんなぁ。


2007-01-21「十字路」
午前中は病院で過ごす。
ま、結局は何も出来ないんだけど。
昼、大津に戻る。
帰りの車中でカーネーション「十字路」。
ここ一番はこれを聴く。
「十字路の孤独な黒い鳥/くたばるなよ/おれもおなじなんだ」チキショー、ナケテキヤガル。


2007-01-22「LIFE goes on」
今日も、ちょっと病院まで。
車中で志ん生の「火焔太鼓」。
登場人物たちみんながキュートなんだな。
聴いてて気持ちが軽くなる。
香港から兄、一時帰国。
病室で家族4人揃う。
主治医の先生と今後の治療などいろいろ話。
話聞いとくとひとまず安心。
父も今日は顔色いい。
喜びとか悲しみとかもう全部ひっくるめて人生なんだな。
まだ先は長い。
いや、長いかどうかもわかんねーけど、それもまた、そうなんだな。


2007-01-23「Instant Sangri-la」
さて、気分を替えて仕事。
でも今年に入ってやけにヒマ。
眠いにゃーとやる気メーター0。
さっさと帰宅。
しかしどーよ「あるある」騒動。
言っとくけどマチャアキに罪はないよ。
「やらせ」はダメだ!なんて言うつもりはないね。
テレビなんてほとんどウソだと思っときゃいい。
っつーか、いかに気持ちよく上手にウソをつけるかがテレビのポイントだもんねぇ。
実際、放送直後スーパーから納豆なくなったんだから、ウソついた側は気持ちよかっただろうな。
みんな気持ち良く騙されてたもんね。
ま、ばれちゃったんじゃしょうがないね。
でも別にテレビは正義の味方でもないし、みんなの為のもんでもない。
品行方正で真実しか映さないテレビなんかつまんないでしょ。
そういうもんだろ。
それより真実を見抜く眼が必要だよ。
僕はそー思う。


2007-01-24「HIDEAWAY」
今日もノー残業で帰宅。
不景気でんなぁ。
それにしても肩の凝りが酷い。
肩から首、後頭部にかけてズキズキと痛くて、気持ちまでドンヨリしてしまう。
ここんとこipod聴きながらの通勤。
ムーンライダーズ「Vintage Wine Spirits,and Roses」から青山陽一「Cherry Blossomは今」に繋げるなんざ、ニクイね。
ぼんやりパルコに寄り道。
タワーで野本かりあ「DANCEMUSIC」、サリー久保田の新プロジェクトSALLY SOUL STEW「宇宙でランデヴー」購入。
これ本秀康によるジャケットが最高だな。
紀伊国屋では山本譲司「累犯障害者」購入。
今年になってエンジンかかんねーなーなんて言ってたが、もう一旦エンジン切っとくことにした。


2007-01-25「自由度。」
午後から大阪で会議。
ここんとこ、気持ちがやさぐれ気味。
なんでってこともないんだがね。
その後、大阪の友達と飲み。
新年会ということで。
情報交換しつつ、愚痴愚痴トークですいませんって感じで。
なにやってもソコソコで今一歩、爆発しきれない自分らにうーというような話。
今年は風待ちだなんてそれじゃ何も始まらないこともわかってんだけどね。
ただ今の自分にはなにもかも足りない。
全部自分が悪いのだけど。
聴いてたのは野本かりあ「DANCEMUSIC」。
これは21世紀の「SWEET PIZZICATO FIVE」だね。
BPM135、ノンストップで一気に聴かせる。
前作「KARLY」は大名盤なんだが、やっぱりあれは小西康陽の作品だと思う。
主演野本かりあ、脚本・監督小西といった作品。
それに比べると今作は同じく小西監督ではあるが、あくまで野本かりあのアルバムになってる。
そういう意味でラスト2曲は蛇足だったかな。
曲としてはもう大好きなタイプ、大好物な曲だけど、「DANCEMUSIC」というアルバムとしてはやっぱ蛇足。


2007-01-26「トンネル天国」
金曜。
ヒマー。
さっさと帰宅。
映画でも観にいこうかなーと思いつつ、映画館まで行くもなんとなく気分乗らず。
やっぱまっすぐ帰る。
なんだろうね、このダメーな感じは。
今日聴いてたのはサリー・ソウル・シチュー「宇宙でランデブー」。
真城めぐみ嬢が歌う表題曲が好きだなぁ。
なんたるロマンティックサウンド。
真城めぐみのヴォーカルはソウルフルと称されることが多いが、「友達以上恋人未満」的なキュートな味わいこそが素晴らしいと思うな。
それにしてもこのアルバム、アートディレクションが素晴らしい。


2007-01-27「On The Sunny Side Of The Street」
8時起床。
朝から近所の病院へ。
自分の身体もメンテナンスしとかなきゃ。
人間ドックで「要精密検査」の結果が出て早半年。
ここんとこ胃腸も不調でさすがに心配になってきた。
とりあえず検査結果など再度診てもらって改めて3週間後、ついに「胃カメラ」とることに。
怖いよ〜。
帰って、娘のリクエストでオムライス。
あー立命館大学近く「ひとみ」のジャンボオムライスが食べたくなった。
塩気がきつくてね、途中で味に飽きちゃうんだけど。
で次は父の入院する病院へ。
ほとんど眠ってるんだけど、今はまず体力の回復だ。
焦らずゆっくり。
夕方から大阪へ。
今年初ライブ。
いろいろ思うところあって、今年は遊び自粛しようかとも思ったが、やっぱ自粛はしない。
そっちのほうが正しい様な気がして。
で今年初ライブは吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズ@なんばHatch。
もーめちゃめちゃ楽しいライブだった!最高!めっちゃ元気になれたよ。
音楽って素晴らしいな!
昨年出たアルバムも楽しいアルバムだったが、ライブはもうね、その100万倍(子供かっ)ぐらい楽しかったよ。
スウィングしなきゃ意味がないね。
演るほうも、観るほうも、皆いい感じで笑ってる。
なんつーか寄席のような楽しさがあるな。
吾妻光良氏のいかしたギタープレイを体感。
ギターの弦が切れちゃった後、MCしながらポケットからさっと弦を出してその場で張り替えちゃう様がまた自然でかっこいい。
歌もMCも生活感があって、それがまたLOVEとユーモアに満ちててね。
最近ね、こうブログとか書いてて思うんだよ。
例えば音楽のことだけとか、映画のことだけとかに特化しちゃったほうが読みやすいんだろうし、わかりやすかったり面白かったりするのかもしれないんだけど、生活を書きたいんだよね。
喜びとか悲しみとか、愚痴だとか、バカ話とかもう全部がごった煮になってる。
それを読み物として成立させるにはまだまだなんだけど、それでもそこに行きたいな。
スウィンギン・バッパーズの音楽聴きながらそう思った。
ゲストで登場した真っ赤なタイトの中納良恵嬢、背中が開いた黒いドレスのLeyona嬢もまた最高だった。
Leyonaの「SILENT GEORGE」、アルバムでも目玉だったがライブも良かったなぁ〜。
色っぽくてチャーミングで。
そうそう斜め前の席にチチ松村氏がいて、めっちゃ楽しそうに聴いてられた。
なんか嬉しくなるねぇ。


2007-01-28「その気になれば」
8時半起床。
娘は子供会のスケート、妻も友達とランチとかで出かけていったので、僕もipod相棒に出かける。
といっても散歩がてら買い物に行くだけなんだけど。
天気が良くて歩いてても気持ちいい。
ちょっと寒いぐらいがちょうどいい。
空を見上げて歩くのだ。
で昼には帰ってきて、買ってきた出来合いのトンカツ使ってカツ丼作る。
なんか無性に食べたかったから。
腹一杯食べて、あとはお茶すすりつつテレビをボケーッと。
HDDチェックは「アメトーーク」ガンダム芸人VS越中詩郎芸人。
ケンコバ絶好調。
バッファロー木村氏の空回りぶりがなんともまた…。
でもどう考えても竹若氏のほうが品川よりガンダム詳しいだろ。
そうこうしてる内に娘、妻帰ってくる。
でみんなで父見舞いに病院へ。
車中のBGMは吾妻光良。
いつか娘をライブに連れてってやりたい。
昨日は眠りっぱなしだった父も、今日は調子良し。
眼がしっかりしているし、いろいろ話も出来た。
弱気になってる部分もあるが、確実に体力は戻ってきてるよう。
で母を連れて夕食。
みんなで買い物もして少しは母の気も晴れただろう。
この2週間、精神的にも肉体的にも厳しかったからな。
まだまだ人生は続くよ。


2007-01-29「道徳HOP」
月曜。
ひたすら黙々と仕事こなしてさっさと帰宅。
エンジン止めてるからなぁ。
「あるある」の捏造より「アパアパ」の偽装にもっと怒れよ。
黒い涙の嘘つき社長。
いやになるな。
帰りにタワーによって吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズのリイシュー盤「SQUEEZIN' & BLOWIN'」購入。
ライブで聴いてとても良かった「おもて寒いよね」が入ってるアルバム。
ジャンプをいろいろ聞いてみたいのだが、何を聴いたらいいのかわかんない。
とりあえずakikoが選曲したコンピ盤「Rockin' DooWop,JUMP&JIVE」購入。
今年は肉体的な音楽ってのがキーワードかな。
そうだ書き忘れてた。
週末に映画を一本。
録画したまま放置してる映画を観ようシリーズということで斎藤久志監督「いたいふたり」観る。
主演は西島秀俊と唯野未歩子。
片方が頭をぶつけると、もう片方の頭に痛みが走る。
そんな風に痛みを共有することになってしまったカップルの物語。
小さいテレビで観たのがいけなかったのか、デジタルカメラで撮られた映像がそう思わせるのか、なんだろう、とにかく自主映画を見せられたような…。
うーんというところか。
でも眼鏡をかけた唯野未歩子はドストライク中のストライク。
また、声がいいんだ。
それとDV男を快演する原一男監督、なんとも情けない鈴木卓爾が良かった。
出演者はみんな魅力的だったんだけどなぁ。
なにか今ひとつのれず。


2007-01-30「おいしい水」
しかし、まぁ、なんだな。
書くこともねーや。
はや新聞からは「アパ」の文字が消えてやがる。
汚ねぇなぁ。
それにしても「あるある」は最初から「この番組はフィクションです」って出しときゃ良かったのに。
今日も吾妻光良聴く。
02年作「SQUEEZIN'&BLOWIN'」。
いいなぁ、楽しいなぁ。
理屈ぬきだなぁ。
寄り道せずにまっすぐ帰宅。
夕食はトンカツだった。
美味しい。
娘と風呂に入って後は寝るだけ。
ひどくノドが渇いてる。


2007-01-31「おもて寒いよね」
しかし、まぁ、なんだな。
朝の天気予報で愛ちゃんが「今日は暖かい1日です」と言っていたが、昼間ずっと窓の無い部屋で、半分壁に埋まって仕事してるから全然わかんねー。
昼休み、北尾トロ「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」読了。
ま、この手の本はどう転んでも面白いやね。
しかし昨年からの裁判ブーム、今年ピークきてるね。
裁判員制度どーなるんかな。
でも本当に悪いヤツって裁かれねーんだよな。
アイツとかアイツとか。
会社出たら、寒い。
空気がパキッとしてる。
大気圏を突き抜けて星の光が届くよ。


2007年2月上旬の日記へ


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