2007年2月上旬


2007-02-01「It’s A Pity to say Goodnight」
朝からテレビでアニータ。
チリ人妻・アニータ。
いやぁ、シビれる生き様だねぇ。
アニータに比べたら、俺の人生なんてしょっぱい、しょっぱい。
しかし、アニータ、かかわりたくないねぇ。
それにしても金正男は絵に描いたような「バカ息子」面だね!
藤山寛美先生演じるところの「あほボン」のほうがまだIQ高く見えるもの。
やっぱ、あれだな。
人間、顔だな。
しかし、例えば片方の端が「オダギリジョー」で、もう片方の端が「金正男」とする。
で、俺の位置は…と冷静に考えると、7:3で正男寄りなんだよね…。
今日は久々にド忙しかったが、なんてことない。
誰も居なくなったのでコンピ盤「Rockin' DooWop,JUMP&JIVE」を爆音で聴きながら仕事する。
Roy Montrell and His Band「That Mellow Saxphone」って曲が気に入った。
会社出ると、外は寒い。
明日は雪なんだとか。
今日も星がきれいだな。
今夜、宇宙の片隅で。
って三谷幸喜のドラマがあったな。
こんな寒い冬の日、一人ポケットに手を突っ込んで夜道を歩いてると、あー、こここそが宇宙の片隅だなって思う。


2007-02-02「ヤッホーヤッホーナンマイダ」
「トミーズ健、中国で尻出して公安当局から事情徴収」。
スケールが大きいんだか、小さいんだかわからない、いいニュースだね!
怒られてションボリするなんとも情けないトミーズ健ちゃんを考えただけで、楽しい気分になる。
はしゃいだあげく、怒られる。
そこまで含め、まさにトミーズ健ちゃんらしいなぁ。
なんて呑気に思ってたんだが、今ニュースで神妙に頭を下げるトミーズ健ちゃんの姿。
番組は放送中止、健ちゃんは当分謹慎。
おい、ちょっと待てよ。
こんな健ちゃん見たくないよ。
確かに、ふざけすぎかもしれない。
芸としてもレベルは低い。
でもね、健ちゃんは尻を出すんだよ!
過剰反応しすぎじゃねーか。
健ちゃんに「もう尻はだしません」と深々と頭を下げさせるなんて…。
「視聴者の皆様にご迷惑おかけしました」意味がわかんねーよ。
ま、そりゃ中国の人からしたら尻出して何やってんだ!ってことかもしれないが、関西人なら「尻を出すトミーズ健ちゃん」は見慣れた光景、まさにお約束じゃないか。
笑いのレベル低いよ。
意味なんてないよ。
でもね。俺はトミーズ雅には今まで一回も笑わせてもらったことないけど、健ちゃんには何度となく笑わせてもらってる。
限りなく失笑に近いものでもね。
テッチャン鍋をこよなく愛するこのダメ芸人に、あんな神妙な顔させちゃダメだ。
「えっ、尻出して怒られたん?アホやなぁ(笑)」。
これが中国から帰ってきた健ちゃんを迎える姿勢ってもんだろ。
そう言えば健ちゃんには「(月亭)八光の結婚式で尻を出して、西川きよし師匠にションベンちびるほど怒られた」という逸話があったはず。
その怒られっぷりも含め健ちゃんの愛すべきとこなんだがな。
一体、誰のための謹慎なんだよ、まったく。
で今日は朝から雪。
なんだかバタバターとした1日。
久しぶりに映画でもと時間まで調べてたのに、たった一枚の書類が届かない。
明日どうしても必要な原稿。
自分の仕事はとりあえず終わってる。
原稿待ち。
誰も居なくなった仕事場で15分、30分、1時間…2時間!
膨れるストレスに押しつぶされそう。
結局、映画には間に合わず。
タワーすら閉店の時間だ。
また貧乏くじ引いてるよ。
外出ると寒いや。
ディスクマンからはElla Fitzgeraldの歌声。
とりあえず明日は休みだ。


2007-02-03「おかえりただいま」
昨晩は部屋の小さなテレビで「録画したまま観てない映画を観よう!」シリーズ、三木聡監督「亀は意外と速く泳ぐ」。
「時効警察」第二シリーズ製作決定記念ってことで。
主演はすっかりコメディエンヌとしての地位を確立した上野樹里ちゃん。
「ジョゼと虎と魚たち」でなんて美しい女の子なのだ!と目をつけた時は、こんな化けかたをするとは思わなかったなぁ。
で映画はもう小ネタ満載!というか小ネタ中心でストーリーはあってないようなもの。
三木聡ワールド全開。
もち岩松了、ふせえりコンビも出てます。
上野樹里ちゃん、蒼井優ちゃんも素晴らしい反射神経でナンセンスに拍車をかける。
なにせ、数え切れないぐらいの小ネタ。
でもテレビでも舞台でもなく、映画である意味がこのナンセンスにはあるのだ。
三木聡監督、そのうちとんでもない傑作を作っちゃう予感。
しかし父(岡本信人)が帰ってきた娘(上野樹里)に言う「お茶もコーヒーも無いから、お湯でいい?」の台詞はいつか使ってみたいなぁ。
で今朝は娘に起され10時起床。
夜更かしし過ぎた。
ホットドックの朝食を作って娘とパクつく。
トミーズ健のいない「せやねん」を横目に。
無期限謹慎か。
う〜む。
午後から病院。
天気もいいのでipod相棒に電車で。
子供の頃から好きだった駅前のパン屋に行ってみると、もうつぶれてなかった。
一旦実家に寄って、実家の車で病院へ。
もう父が運転することはないから、たまにこうしてエンジンをかけてやらないと。
ベッドの上の父は、哲学者のような表情でカーテンの皺を見つめている。
ここんとこ昼間もずっと寝てるということだったが、今日はしっかり目が開いている。
世話焼きの母は一時も休むことが無い。
父にお茶を飲ませ、薬を飲ませ、足をさすり、髪をとき、僕にはしきりにお菓子をすすめる。
思春期の頃は、世話を焼きすぎる母が時々鬱陶しく感じられた。
自分で言うのもなんだが、僕はわりと世話のかからないタイプだ。
いや、もちろん気付かないところでいろんな人の世話にはなってるんだろうけど、わりと自分で片付けちゃうので放っておかれる。
自分でそういう風にしてきちゃったんだけど、それはとても寂しい。
だから今になって世話を焼かれるありがたみを知る。
世話を焼かれるって、もの凄く嬉しいことなんだ、本当に。
で暗くなるまで病院にいて、母と一緒に実家に帰って食事。
巻き寿司を土産に持たされる。
こんな忙しい中でも、やっぱりちゃんと巻き寿司作って用意しといちゃう人なんだ、母は。
とても敵わないな。
で言っとくけど母の巻き寿司は絶品。
母の巻き寿司より美味い巻き寿司食ったことないもん。


2007-02-04「Oh!Babe」
9時起床。
朝から大津の歴史博物館へ。
市内の各小中学校から選ばれた子供達の美術作品が展示されてて、娘の絵も選ばれてるってんで観にいく。
ま、親バカだけど、嬉しいやね。
張り出されてる娘の絵観てるだけで、ちょっと泣けてくる。
ちゃんと成長してんだな。
それから買い物して、家帰って巻き寿司の昼食、後はのんびり。
HDDチェックは「アメトーーク」(貧乏芸人)、BS FUJIでやってる「めがね番長」。みうらじゅん、いとうせいこうの度の合う二人がひたすら「めがね」のことだけを話してる番組。
妙におもしろい。
天久聖一氏もネタにしてたが「はちみつキンカンのど飴」で純一&彩が♪はちみつッ!〜♪きんかんっ!と無理やりはめ込んでる合いの手がブーム。
娘と二人で、ことあるごとに「はちみつっ!」「きんかんっ!」と言い合う。
とても楽しい気分になるので是非生活に取り入れて欲しい。
どーでもいいことなんですが。


2007-02-05「DAI-KOUBUTSU」
昨日、久しぶりに体重計に乗ったらすっかり太っていた。
10年ぐらい変化なかったのに、この年末・年始のダラダラで一気にきたのか。
おかしいな、納豆朝晩2パック食べてるのに…。
風刺の利いた冗談はさておき月曜。
ほどよい忙しさ。
気だるく過ぎてった。
残業もほどほどで帰宅。
今日は遠回りをして湖岸沿いを歩く。
ダイエットせねば。
…たいして効果なさそうだが。
ぶりかまの塩焼きがどうしても食べたくなって昨日買っておいたのを焼く。
昔よく行った野洲駅前の居酒屋。
そこのが好きでいつも頼んでたなぁ。
看板娘のキョーコちゃんはどうしてるかなぁ。
なんつって。
久しぶりにぶりかま、美味しい。
それからデザートに食べた森永のとろふわプリンが激ウマ!
娘と二人でウマイ!ウマイ!と大騒ぎして食べる。
…痩せる気ないやろ、俺。


2007-02-06「ペパーミント・レインボー」
何もない1日。
それはとても幸せなことだと、最近わかり始めた。
仕事終え会社出る。
随分暖かい。
何も考えずに歩こう。
紀伊国屋に寄って、音楽特集の「BRUTUS」誌とベストテン発表の「キネマ旬報」誌購入。
キネ旬のベストテン発表号はもう10年以上毎年買ってるな。
90年代前半は雑誌ばかり買っていた。
時間がギュッとつかまれて閉じ込められた雑誌。
1週間、2週間、1ヶ月たてばもう古びてしまう。
今手元にある一番古い雑誌はなんだろう。
「宝島」86年1月号が机の横に本棚にあるな。
特集は「TV」で「元気が出るテレビ」のキーパーソンとしてIVSテレビの伊藤輝夫氏がとり上げられている。
20年後、この人がテレビに出る側に回って朝の帯番組持つなんてだれが想像できただろうか。
帰り道でひたすら聴いてたのは野本かりあ「DANCEMUSIC」。
この前、ラスト2曲が蛇足と書いたが、このラスト2曲ばかり聴く。
小西康陽が書くかわいい小品が好きだ。
一筆書きで書かれたアイドルポップ。
戸川京子の「動物園の鰐」だとか、三浦理恵子の「日曜はダメよ」とか細川ふみえの「チェリー・バニラ」とか中山忍の「ラメントNo.5」とかクリオラの「アンチ・クリスマスソング」とか、挙げるとキリがない。
「遊び。」はまさにそんな一曲。
詞も曲もアレンジも、ストリングスにホーンの音、跳ねるリズム、KARLYの息使いも全部好きだ。
軽くてお洒落でポップス然としたポップミュージック。
続く「どうしてこんなにあなたが好きなんだろう。」はピチカートの「悲しい歌」や「メッセージソング」にも通ずる最高に悲しいポップミュージック。
胸が締め付けられるようなダンスミュージック。
こういう曲を書くから僕はどうしても小西康陽を嫌いになれないのだ。


2007-02-07「キミノヒトミニコイシテル」
昨日日記書いてたら聴きたくなったので中山忍の90年作「箱入り娘」聴く。
10年ぐらい前に中古で買ったのだが、YOU-戸田誠司のフェアチャイルド組、小西康陽-高浪敬太郎のピチカート組、KANや小室哲哉といった錚々たる作家陣によって作られたアルバムながら、本人の歌唱が全てを台無しにしてしまうという、なんとも残念なアルバム。
姉・中山美穂に比べ女優としてもイマイチぱっとしない妹・忍だが僕は断然、忍派。
それも当時より今のほうが全然いい。
ま、そんなことはどうでもいいのだが、昨日の日記タイトル「ペパーミント・レインボー」とはこのアルバムに収められた小西作詞-高浪作編曲、後にTokyo's Coolest Comboでもカバーされている佳曲。
今聴くと、このドヘタくそ(失礼)な歌唱も有り、というかむしろこの歌唱、この健気さが最高なんじゃない!と思ってしまう。
はっきり言ってポップソングに歌唱力なんかどーでもいいよ!そーだろっ!てな気分。
で今日もさっさと退社して湖岸沿いを歩く。
そんな訳で徹底してアイドルポップを聞きたくなったので小西康陽が女性歌手に書いた曲を集めた「きみになりたい。」聴きながら。
89年、小西作家仕事最初期に書かれた松本伊代「有給休暇」は名盤「カップルズ」に入っててもおかしくない、A&Mなソフトロックナンバー。
高浪敬太郎の手によるストリングス&ホーンアレンジも実に素晴らしい。
完璧。
しかし今の時代、こういう歌を歌えるシンガーって全く思い浮かばない。
女性シンガーは山ほどいるが、なんというか「純然たるポップス」をへんな色をつけずに歌える人って本当にいない。
うーん。


2007-02-08「レインコートシャッフル」
今日は久しぶりに仕事がたて込んでいる。
まぁでもそれだけの話。
美味しいぽんかんを食べて残業を乗り切る。
会社出ると外は本降りの雨。
朝はそんな気配すらなかったが天気予報通り。
ちゃんと信じて傘を持ってきといて良かった。
100年前ならこれは予報じゃなくて予言。
だからどうってことでもないが。
今日も小西康陽聴く。
94年に出た「裸の王様・王様のアイデア/小西康陽の仕事」。
小西氏はやはり詞、曲、アレンジ全て手掛けてるものが最高。
そういう意味で、詞だけ、アレンジだけ参加の曲が多く収録された本作はあまりおもしろくない。
なんて。
それでもラジオから流れてくる耳に残らない空虚な音楽よりずっといい。


2007-02-09「ワールド・スタンダード」
冬の終わり。
湿気を帯びた生ぬるい風。
いやーな気候だなぁ。
午前中はバタバタで午後から会議で大阪。
快速電車でお昼寝。
それぐらいいーだろ。
で終わって京都に戻って、いつもの友達と飲み。
ちゃんこ若で塩ちゃんこ。
これが美味い!
え〜花田〜勝氏見直しましたっ(貴ノ花のマネをする松村の顔つきで)。
ちゃんこでバカ話、見事に気が晴れるもんだね。
スタバで抹茶ラテ、これも優しい味で美味しい。
そんな感じで久々に気分良く週末を迎える。


2007-02-10「歓びの歌」
昨晩も夜更かし。
でも今朝は7時半起き。
娘、今日は漢字検定だとかで通ってる学習塾まで送っていく。
その後、実家へ。
父、外泊許可をもらって帰宅。
年末に入院してから正月に一回帰ってきて以来の帰宅。
やはり病院は味気ないもの。
今後、自宅介護に切り替えられればということもあり練習も兼ねて。
介護タクシーで寝たまま、点滴の都合もあって一泊だけだが。
それでも70歳の誕生日を家で迎えられてなにより。
近くに住む伯父、祖母、大阪の従姉妹も顔を見に来てくれた。
夕方には妻と娘、さらに京都の従兄弟が新妻をつれて来宅。
ちなみに従兄弟47歳、新妻23歳ロシア人金髪美女!
…うらやましすぎる!
皆で夕食。
久しぶりに賑やかな食卓。
父も今日は調子良く、ご飯を一口。
で今日は実家にお泊り。


2007-02-11「TILL THE MORNING COMES」
今日も実家で1日。
相変わらず母親、一時も休まず動き回ってる。
頭の下がる思い。
父、発熱もなく穏やか。
「横丁へよーこちょ」でのオール阪神師匠の見事な小男ぶりに爆笑。
「ヴゥィン」(…わかるかなぁこのニュアンス)と喉を鳴らすだけで笑える。
それからゆっくり読書。
山本譲司「累犯障害者」読了。
シビアなルポタージュ。
下関駅が全焼した放火事件、レッサーパンダ帽の男が犯した刺殺事件など大きく騒がれながら犯人逮捕と同時にマスコミから一切姿を消したのはなぜか。
犯人が知的障害者であった事実はマスコミのタブーとなり闇に隠されてしまう。
元国会議員が獄中でみた障害者達の姿。
福祉から、社会から見放された人々、「刑務所が一番暮らしやすいんだよ」と彼らは言う。
読み終わって何ともいえない虚しい気持ちになった。
出来るなら闇の中は見たくない。
でも確かに闇はあり、その闇に生まれ闇に生きざるを得ない人々がいる。
そしてその闇を生み出しているのは僕らでもあるのだ。
しんどい話だ。
でも知っといたほうがいい。
夕方、介護タクシーに来てもらって父を病院へ。
とりあえず一時帰宅、色々心配もしたが無事に乗り切れた。
父、肉体的にしんどい部分もあったろうが、これが一つの自信に繋がれば。
病院からの帰り、車中で母と色々と。
正直、自宅介護へはまだまだ課題も多いが。
夕飯食べて、電車で大津に帰宅。
娘とドリフ見ながら笑う。
ドリフ、鉄板だなー。


2007-02-12「THE SUN」
9時起床。
午前中は娘とデート。
天気もいいし歩いてパルコへ。
紀伊国屋とかヴィレッジヴァンガードとかブラブラ覗いて、スタバで抹茶ラテ飲んで。
こうして遊んでくれるのもあとわずかなんだろうな。
「お父さん、臭い!」とか言われちゃうんだろうな、そのうち。
覚悟はしてんだけど、やだなー。
午後はHDDチェック。
「アメトーーク」(華の47年組)、「リンカーン」は3週分まとめて。
しかし我が家のテレビにはお笑いしか映ってない。
昔、休日といえば親父がゴルフとか見てたもんだけどな。
まーなんつーか、「家族」ってものを考える今日この頃ではある。


2007-02-13「LOVE CHILD」
寝違えたようで首が曲がらない。
なんだかなー。
先日、エルラティーノで行われた西村哲也さんとチョウ・ヒュンレさんのライブがめちゃ良かったらしい。
西村さん私設応援団関西支部としては行きたかったなぁ。
次は4月8日の拾得、大久保由希さん(!)との対バン、これは見逃せないぞ。
で仕事。
イラっとくる感じの会議。
久々に切れそうになった。
5分で済む話を2時間もすんなよってことだ。
なんだかなー。
夜、試写会。
ビル・コンドン監督、ビヨンセ主演「DREAMGIRLS」。
ま、なんつーか、ザ「ハリウッド」な映画。
キラキラでわかりやすくて良くも悪くも「ベタ」ですな。
十分楽しめるけど噛み締められない。
ま、それを望む映画でもない。
「一応」主役のビヨンセ、確かに美しいが、なんとも損な役回り。
ジェイミー・フォックスと合わせて、ここまで感情移入できない主役も珍しい。
なんとも薄っぺらな人物像でビヨンセ目当てに観ると肩透かしを食うかも。
でそれに反して実質の主役、ジェニファー・ハドソンが素晴らしい。
パワーのある歌声、表情がいい。
ビヨンセを喰いまくってたなぁ。
そしてエディ・マーフィが最高。
ソウル・ミュージックの歴史をパロディー化したような人物をいい意味で胡散臭く演じてて、流石だなぁって思った。
マーヴィン・ゲイみたいなニットキャップを被って反戦的な曲歌うとこなんか、「笑うとこ」だよねぇ。
しかし、まぁさすがにハリウッド。
裏切らない作りというか、「観客の皆さん、喜ばせまっせ」という最大公約数のとこでまとめる力がある。
好みはともかく決して嫌な気分にはさせない。


2007-02-14「流星型ジャズ」
いやー、いよいよ明日からスタートですな「春のパンまつり」。
そんなことより会社帰りにタワーに寄って、やっと細野箱、そう「HARRY HOSONO/CROWN YEARS 1974-1977」購入。
もう持ってるだけで嬉しくなるな。
ゆっくり聴こうっと。
で昨日、今日と聴いてたのは小西康陽選曲の服部良一「ハットリJAZZ&JIVE」。
今年は吾妻光良ライブ体験を皮切りにJAZZ&JIVEをちょこちょこ聴き始めたこともあっていいタイミング。
50〜70年前に作られた音楽、こうして聴くと音楽ってむしろ退化してんじゃないかとさえ思うな。
乾いたユーモアと心躍る豊かなリズム。
湿っぽさや説教臭さは微塵もない。
一時止んだ雨。
生温かい風は気持ちよくはないけど、それでもこうして音楽を身体に浴びてると気分がいい。
とにかく今日も1日終わった。


2007-02-15「夢が見れる機械が欲しい」
細野箱聴きながらの通勤。
Disc3「ハリー細野 & Tin Pan Alley in Chinatown」辛抱たまらず。
むふふ。
いい。いいよ、こりゃ。
豊かな音楽。むふふ。
仕事。
午後、大阪まで会議に。
行きの電車で昼寝…もせずに細野さん。
心が笑ってしまう音楽なのだ。
で仕事終え大津まで戻り滋賀会館シネマホールに直行。
滋賀会館にしては珍しく8時開演のレイトショー。
いつもこれぐらいの時間にやってくれたらいいのに。
で今敏監督「パプリカ」観る。
べらぼーにオモロイ!!
最初から「こりゃ狂ってるなぁ」なんて思ったが、その思いすら追いつかないぐらい中盤から更に狂っていくとこが凄い。
興奮した!
際限のない悪夢、狂気のパレード、とめどなく溢れてくるイマジネーション…。
大体、「絵が動く」というアニメーション自体が狂ったものだけど、まさにアニメでしか表現できない世界だったな。
大技、小技が実に効いていて、また巧いんだ、それが。
そして観終わった後の夢見の良さよ。
参りました。
まぁ、とにかくこればかりは説明のしようもない。
まずは観てもらうしかない。
で平沢進による音楽がまた素晴らしいのだ。
前作「東京ゴッドファーザーズ」では鈴木慶一を起用、今回は平沢進って今敏監督、わかってらっしゃる。


2007年2月下旬の日記へ


今あなたがご覧になっているHPは「OFF! 音楽と笑いの日々」です。
引き続きお楽しみ下さい。