2007年10月上旬

2007-10-01「あの娘が眠ってる」
10月。
早い。
確実に去年より時間が過ぎるのが早くなってる。
確か、去年の今頃はまだ6月だったはずだ。
しかしなんだ。
10月だからといって何があるわけでもない。
月頭、週頭で忙しいのは相変わらず。
でも明日からは多少余裕も出てくるだろう。
結局とりそこねた夏休みの代わりに秋休みでもとろうか。
外は随分過ごしやすくなった。
電車に揺られてここじゃないどこかへ。
亡くなったHONZIさんのことを松尾スズキ氏がブログに書いてて、これがたまらない文章で、なんというか、胸が締めつけられる。

2007-10-02「落下ドライブ」
今日も穏やかな天気だな。
地味に忙しい、地味ぃ〜に。
で今日は久々にパルコに寄り道できた。
タワーでカーネーションのライブ盤であり来るべき映画のサントラ「The Sounds of ROCK LOVE」発売日前日に購入。
14歳か、俺。
紀伊国屋ではテルミンが付録の「大人の科学マガジン」最後の一冊を購入。
やっぱり週に一回は本屋来ないとダメだな。
家帰ると、娘が志村けんの「バカ殿」見てひっくり返って笑ってる。
恐るべし志村けん。
普通に考えたら「変なおじさん」って変態やからね。
しかし親子2代をひっくり返して笑わせる男、志村けん。
偉大なり。
でカーネーション最新曲「夏の夜の夢」。
これまた名曲!
「どうかきみは/幸せになってくれ」なんてフレーズが、この甘たるく感傷的な季節には危険すぎる。

2007-10-03「地球はまわる」
なんてことのない一日。
あれやこれやそれ、一つずつ片付けていく。
で今日は久々に早めに帰宅。
カーネーション「The Sounds of ROCK LOVE」聴きながら。
逞しく荒くれたロックバンドが贈るゴージャスなビッグバンドソウルサウンド。
20年前、初めて耳にしたカーネーションは繊細で捻くれてて、すぐに好きになった。
もう人生の半分以上カーネーション聴いてる。
数度のメンバーチェンジ、音楽的な変遷、そして今ここにある音。
最高だよ。
胸に熱いものが込み上げてくる。
湖岸沿いに穏やかな風が吹いてる。
僕は相変わらず背中を丸めて歩いてる。
強さと優しさを持ったカーネーションの音楽。
過ぎていった時間は何一つ無駄じゃなかったと思える。
俺も少しは成長してるかな。
音楽は音楽でしかない。
ただ楽しんで終わり。
でもそれだけじゃ終われない音楽の聴き方がある。
過ぎていった時間の中で、僕の心も動いていった。
喜びや悲しみやいくつもの傷に、音楽が絡み付いてる。
とても切り離せやしない。

2007-10-04「ハレハレハレ」
10月が滑り出して、今日は木曜。
あと一日で休みだね。
ガツッと仕事片付ける。
で夜、久々に飲み。
近くのドイツ料理屋。
ドイツづいてる。
白ビール美味しかったが、500を飲みきれなかった。
むーん、老いてる。
にしてもドイツ料理は美味しいのだ。
リラックスできる友達と美味しい料理。
シンプルな喜び。
それでいい。
でのんびりと帰り道。
雨がポツリポツリ。
後100mで家というところで一気にどしゃ振り。
ズボンが雨でぺたっと足にくっつく感じってのはイヤだな。
しぼれるぐらいズブ濡れ。
ま、雨に罪はない。
今日が月曜日で、酷い残業の後だったら許せないが、今日は軽くタオルでふき取っといてやろう。

2007-10-05「ザ・ミッドナイト・アワー」
金曜。
がっつり仕事して終了。
今日もカーネーション聴きながら遠回りして帰ろう。
メロメロにメロウな「夏の夜の夢」を何回もリピート。
かの名曲「No Goodbye」の続編ってイメージだな。
詞がまた絶品。
この世界観に共感できるか、否か。
それによって男としての立ち居地がわかるってなもんだ。
帰ってHDDチェック。
相変わらずおもろいのは「爆笑問題のニッポンの教養」。
一見小難しそうだけど、根源的な問いかけをシンプルでわかりやすい言葉で聞けて、単純に「おもしろい」って思える。
めちゃめちゃロマンティックだしね。
今、一番好きってぐらいなんだけど、これ、だーれも話題にしてないのが寂しいな。
「アメトーーク」の昭和プロレス芸人も最高。
僕も80年〜83年ぐらいはプロレス少年だったなぁ。
でも子供の時から天邪鬼だったから、タイガーマスク全盛時の新日には目もくれず完全に「全日」派だった。
猪木より馬場でしょ。
「南海の黒豹」リッキー・スティムボードがアイドルだったもんね。
世界タッグでのザ・ファンクス VS B.ブロディ、J.スヌーカの一戦は忘れもしない。
セコンドにハンセンがついてさ、テリーにラリアートくらわすんだよね。
でレフリーのジョー樋口がまた見てないんだよ。
ドリーがボロボロになって戦ってさ。
もうね「プロレススーパースター列伝」を本気で信じてたから。
涙の塩味でコッペパンを食べる若き日のハンセンとか、濃厚な男泣きエピソードの数々にイチイチ興奮してたもんだ。
「みうらじゅんと安斎肇の勝手に観光協会」(この前なぜかKBSで放送してた。寒い寒いと震える二人っていつ頃の撮影だよ)。
蝋人形館で「あの人、本物だよ!」とはしゃぐ大人二人に爆笑。
クドカン×長澤まさみちゃんの「ガンジス河でバタフライ」も一応チェックね。

2007-10-06「アイ・アム・サル」
今日は朝から床屋に行ってサッパリ。
それから「大人の科学」の付録テルミン作る。
簡単に作れたがチューニングに苦戦。
ウィーンウィーンと音鳴らしてると、友達のとこから帰ってきた娘が「…何やってんの」と呆れ顔。
夕方から京都に出て飲み会。
大学時代の友人や先輩と。
おっさんばかりで5時から飲み続ける。
久々に爆笑の連続でここ数年分笑った感じ。
途中笑いすぎてみんな一休みしたぐらい。
おっさんになってくると、かっこつけることもねーもんな。
あー楽しかった。

2007-10-07「BLOW」
今日は大津祭り。
朝のうちに少し覗く。
娘は友達といっしょに元気に出て行った。
でこまごました用事を済まし、ダラダラとテレビ見て、夕方から京都へライブ観にいく。
音楽感謝Vol.6@拾得。
出演はチョウヒョンレ、西村哲也、木村ひさし、平泉光司。
まずはチョウさん。
いきなりMCでのんびりスタート。
生活の匂いがするリラックスした歌。
懐が深い感じがあって安心して聴いていられる。
もっと聴きたいなぁというところで終了。
続いては我等が西村哲也さん。
今回はアコギ+パーカスという初の試み。
ファンキーなカッティングから先週も絶賛した名曲「ひまわり」。
が歌に入ったところでアクシデント。
マイクが死んでいるじゃないか。
ワンフレーズ歌ったところでリズム刻みつつマイク待ち。
で直ったところで歌に。
いや、見てるこっちが冷や汗。
でいい感じに進んだところで、バチバチと音がし始めたと思ったら、次はギターアンプが死んじゃう。
おい!ある種ミラクルなアクシデント。
とりあえずギターの音をマイクで拾って応急処置。
しかしこのアクシデントが西村さん、会場を一体にする。
続く「砂のコリン」もアコースティックソウルな演奏。
パーカッションのゆりさんは腰の据わった的確なサポートぶりで、バンドともギター1本だけとも違う新たな西村サウンドの構築に一役。
西村さんのライブを観ると、毎回発見があるのだが、今日聴いてて思ったのはそのメロディのカラフルさ。
一曲の中にめくるめくという感じでおいしいメロディがゴロゴロ出てくる。
なんつーか、ビートルズ的というか、メロディが実にカラフルに転がっていくのだ。
今回は5曲のみだったが、初めて西村さんん聴く人にも興味持ってもらえたんじゃないだろうか。
で続く木村ひさしさんはピアノ弾きのイメージ強かったんだが、今回はアコギ弾き語り。
親指で叩くように弾くパーカッシブなギターが気持ちいい。
今回のメンツの中では一番エンタティメントしてたかな。
跳ねるリズムが観客をのせていく。
クリンゴン時代とはまた違った個性が面白い。
そしてトリは平泉光司(COUCH)さん。
エレキギターでの弾き語り。
初めて聴いたのだが、メロウでファンキーなギターと歌。
安定していてある種の風格すら感じる。
風邪をひいてしまって…とのことだったが、声もよく出てた。
これはバンドも観てみたいな。
アンコールは平泉&木村で2曲。
シュガーベイブの「今日はなんだか」のカバーが、なるほど二人の音楽の志向を表している。
そんな訳で今日も音楽を堪能しました。

2007-10-08「獣たち」
休みなんでゆっくり寝とこうと思ったが、8時前に目が覚める。
で家族で京都の実家へ。
車内BGMはカーネーション「The Sounds of ROCK LOVE」と昨日ライブ会場で買ったCOUCH「BLOW」。
実家で母、兄夫婦と昼飯食ってまったり。
母手製の栗の渋皮煮を大量に貰って帰宅。
HDDチェックは「めちゃイケ」のスペシャル。
岡村隆史と片岡飛鳥が繰り広げる究極のテレビ芸。
感動的な完成度、さすがの一言。
こういうの見るとテレビってまだまだ強いなぁと思う。
くだらなさとか軽さとか含めて、これぞテレビのど真ん中(であって欲しい)。

2007-10-09「その方向へ」
今日は朝から雨。
肌寒い。
10月に入って少し落ち着いたか、貯まっていた仕事が片付いていくのは爽快。
ま、来週にはまた貯まりだすのだろうけど。
仕事帰りに紀伊国屋に寄って「STUDIO VOICE」誌の直枝政広インタビュー立ち読み。
デビューから今に至るまでカーネーションのことをずっと観てきた。
音楽業界ってのはなかなかに手ごわい世界だ。
はっきり言って音楽がこれほどまで軽んじられてる世界とは、僕も業界の端っこで覗き見るまでは思いもしてなかった。
でもカーネーションがこうして音楽の力で、この世界をサヴァイブしてきた事実。
それを思うとイチイチ胸が熱くなる。
COUCHの「BLOW」聴く。
この前のライブで「Get Funky」バージョンなんつって演奏されたタイトル曲が最高。
繰り返し聴く。
実にいいメロディ。
アクの強い歌声ではない。
優しくて悪く言えばコシのない声。
でもそのメロウさが新鮮で最大の魅力でもある。

2007-10-10「以心電信」
肩凝りが酷い。
もうずっと痛いまま。
ガチガチに固まってる状態。
なんとかならんかね。
でまぁ今日も仕事ちゃちゃっと片付けて、帰りにフラっと百貨店でやってる北海道物産展覗く。
閉店前だったので豚の角煮買ったら半額にしてくれた上に芋煮一パックおまけしてくれた。
嬉しいなぁ。
それから娘にチーズケーキ買って帰る。
家帰ると、娘が「めちゃイケ」見返しながら岡村と一緒になって踊っていた。
偉い。
僕も小四の頃には、THE MANZAIなんかをカセットに録音して、何回も聴き返してはネタの分析をしていたもんだ…。
でその後、娘、妻に教えてもらいながらソロバンの宿題をやってる。
そのうち「なんでわからへんの!」という妻の怒鳴り声。
横で聞いてたのだが、思わず「その説明でわかるわけないやろ!」と突っ込んじゃう。
わかってる人間がわからない人間に教えるってのはかなりのテクニックがいる。
本人はわかってるから、わからない人間がどこがわからないかがわからない。
わかってるだけでは指導できない。
指導する側が、わかりやすく伝えるテクニックを持ってないとダメなんだな。
「なんで、わからへんの!」と切れられても、横から冷静に見てみると「いや、誰が聞いてもわからんで、その教え方では…」ってなっちゃう。
こういうことって勉強だけじゃなくって、人間関係の中で結構あるなぁとはっとする。
僕もやってるしやられちゃってる。
例えば何か意見を求める時、自分はもう散々考えて、そうだな「10」考えたとする。
そこから「どう思う」なんて聞くとき、結論に近い「1」しか伝えてなかったりする。
聞かれたほうは「1」からのスタートで考え始める。
はっきり言って「1」から相手の「10」に辿り着くことは不可能だから、結局的外れな「5」を導きだしちゃったりする。
と「わかってない」なんて怒られたり。
僕もよく「なんで、わからへんねん」なんて怒ったりすることあるんだけど、よく考えたらこっちがちゃんと伝えられてなかっただけだったりする。
せめて自分の考えを要約した「5」をちゃんと伝えてからじゃないと、話にならないんだなー。
なんて。
頭の中でいくら考えたり、胸の奥でいくら想ったりしても、結局それをちゃんと伝える技術がないと先に進まない。
気持ちは伝わるなんて言うけど、残念ながらそれは幻想にしかすぎない。
この歳になって、コミュニケーションの難しさを痛切する今日この頃。

2007-10-11「湖のふもとでまだ猫と暮らしている」
昨晩はジャック達のアルバム「HILAND」の特典CD「一色進お好みトークベストVol.2」を聞く。
面白MCをCD化して特典にするとは、偉大なるアホ(最高級の褒め言葉)である。
グダグダながら愛すべきMCは呑気な可笑し味があり、引き込まれる。
う〜ん、これは生で聴きたい。
しかしすっかり秋だな。
窓を開けると庭先の金木犀の香りがすっと部屋に入ってくる。
マンションの一階である我が家には小さな庭がある。
そこは野良猫の通り道になってて多くの猫が通りすがる。
2年ほど前にやってきた黒猫のクロはもはや完全に居候を決め込み、俺より長い時間我が家に居る。
最初来た時はほんとにまだ子猫で、近づくとすぐに逃げてったのに、今じゃ和室の真ん中で腹見せて寝てたりする。
その頃、クロといっしょに来ていた白黒猫はすっかり姿を見せなくなった。
ここんとこ毎朝窓の向こうでニャーニャー餌を求めるのは白茶の猫、通称「でっかいさん」だ。
その名の通りやけにでかい。
そして微妙に小汚い。
顔も実に不細工。
憎めないおじいちゃん猫でのそのそやってきては餌を求める。
で固形の餌を出してやるとガツガツいくんだが、そこはおじいちゃん猫、上手く噛み砕けず、すぐえずく。
結局妻はこいつのために柔らかな猫缶を買ってきて食べさせてる。
元飼い猫なのだろうか、やたら人間慣れしていてすぐに家の中に入りたがる。
でも入れてやんない。
微妙に小汚いから。
それから「ちっちゃいの」と「ミケ」の二匹組。
「ちっちゃいの」は何かと攻撃的。
顔見せると「シャーっ!」なんつって威嚇する。
でもやっぱり餌は欲しいからクロのおこぼれをもらえないかじっと庭先で待ってる。
餌皿を手に庭に出ると、餌に食らいつきたい気持ちと人間に近づきたくない気持ちが葛藤するんだろうな、「シャーッ!」と言いつつ一歩進んで二歩下がる的な動きを見せる。
庭に餌皿を置いて、窓とカーテンを閉めて姿を見えなくしてやると一気にがっつく。
こっそりカーテンと窓をあけて「シャーッ!」と一喝すると思い切りビクッとして後ろに吹っ飛ぶ。
暇な時はこれを何回か繰り返してやってやる。
引っ込み思案の「ミケ」はいつも「ちっちゃいの」の数歩後ろに居て完全に安全だとわかるまでは近づいてこない。
猫にもいろんな性格があるもんだ。
とこうして猫のことを書いたが、僕自身は猫好きってわけではない。
むしろ妻と娘に俺以上に大事にされている猫達がうとましいぐらいだ。
でもなんかこんな風に暮らしてる。
「うるせーよ」と餌をやったり、足にまとわりついてくると「あっちいけよ」なんつったり。
微妙な距離、微妙な関係。
ま、置いてやってもいいよぐらいな。
でも意外とこの距離感は悪くない。

2007-10-12「言葉はさんかく こころは四角」
金曜ですな。
テキトーに仕事済ませて今日は定時で終了。
京都まで出て飲み会。
久々のメンバーと美味しいもの食べて、バカ話。
金曜の夜はこうでなくちゃ。
のんびり京阪電車に揺られる帰り道。
なかなかいい距離。
しかし時間が経つのは早いな。
ま、なんつーかこうして歳とってく。
永遠の時間なんかないことを知っている。
楽しかった時間はいつか終わる。
これから先、残り半分の人生で一つ一つを終わらせていかなきゃなんない。
ま、とにかく誠実にやっていくことだ。
「楽しか〜った一時が〜今はも〜過ぎてゆく〜」と「カックラキン大放送」の最後でマチャアキやナオコが歌ってたっけ。
野口五郎のちょっとしたダジャレに軽く肩からずっこけてさようなら。
そんな風に。

2007-10-13「ねこのねごと」
8時起床。
朝からHDDチェックは「アメトーーク」(アンタッチャブル・山崎、おぎやはぎ・矢作はアメトーークの時が一番おもろいな。デタラメで)に「チンパンニュースチャンネル」のスペシャル(笑っちゃうんだなーこれが)。
洗濯物干すのに窓開けてたら、小汚いおじいちゃん猫「でっかいさん」がしれっと部屋に上がりこんで机の上に置いてた猫缶ごそごそやってる。
油断も隙もないな。
ここんとこ、休日はいつも昼寝。
気付いたら寝てる。
いや、気付かない内に寝てる。
昼寝から覚めて、新しく出来た安売りのスーパーで妻と買い物。
庶民だなぁ。
あーそれにしても、それでも赤福食べたい。

2007-10-14「死んだ男の残したものは」
うぅ昨日も懐かしビデオとか見て夜更かししてしまった。
20年の時を超えて斉藤由貴ブームって何やってんだ、俺は。
で9時起床。
娘、今日は市がやってる食のイベントに参加。
「子供のレストラン」ってのでホテルシェフの指導の下、盛り付けしたりするらしい。
朝から友達たちと出かけて行った。
で京都から来た母と妻と一緒に昼ごはんがてら覗きに行く。
メニューはビーフシチュー。
娘はスープ担当。
といってもレバーを下げてスープを皿に入れるだけの役だが。
娘が料理作って食べさせてくれる日はいつになることやら。
でビーフシチューはスープにパン、デザートもついて美味しかった。
で家に帰って、母の独演会をひとしきり聞き(それにしてもよく喋る)母を駅まで送ってから30分ばかりウトウト。
で久々に滋賀会館シネマホールへ。
マイケル・ムーア監督「シッコ」観に行く。
先進国で唯一国が運営する「国民健康保険」が存在しないアメリカ。
この事実を知るだけでもちょっと驚きなのだが、映画はアメリカの根深い医療制度問題、その現実を見せていく。
国による保険がないから米国民は民間の保険会社に加入するしかない。
その為6人に一人は無保険。
あまりに高額な医療費でとてもじゃないが治療を受けることもできない。
じゃ民間の保険会社に加入してる人はというとこれがまた酷い。
保険会社は「治療は不必要」と診断した医者に「保険金の支出を減らした」ということで奨励金を与え、加入者には何かと理由をつけて保険金を支払わない。
多くの政治家は保険会社から多額の献金を受て、保険会社に都合のいい法律を作るばかり。
結局、保険に入っていても一旦病気になれば治療費が払えず病死するか破産するかになってしまう。
観ててぞっとした。
これみたらほとんどの人がアメリカ人じゃなくて良かったと思うだろう。
もちろんアメリカの現実に比べたらかわいいもんだろうが、治療受けられず死んでいく人も多いんだろうなと思ったもんだ。
映画はほとんどの医療が無料で受けられるカナダやフランス、イギリスの医療保険制度をアメリカのそれと対比して見せていく。
もちろん映画で見せるような「いい側面」ばかりじゃないだろうけど、やはりこの差は大きい。
でもこれ他人事と思ってもいられない。
父が入院してた時に、経済的な負担ってのも放っておけない一つの問題であった。
この先10年20年後、日本はどうなっていくのか。
確実にアメリカ側に傾いてるという話も聞く(その辺、不勉強なのでちょいと調べておこう。でも確かに介護医療などは民間主導で格差が如実に反映しれるもんな)。
うん、とにかく考えさせられた。
映画としてはいつものムーア監督作より過激さは抑え目(その分ズシッとくるんだが)、音楽使いはいつもながら上手いなぁと思った。

2007-10-15「ファームの太陽」
今日は何もなし。
以上。
って日もある。
午前中フルスロットルで働いて、午後から会議の為、大阪へ。
いい天気。
どっか行きたいにゃー。
ってそんなことばっかり言ってる。
どこにも行けない癖に。
会議の後は懇親会。
鍋。そうか、もう鍋の季節か。
飲んだ後の大阪からの帰り道はキツイな。
結局座れなかったし。< br> うーまだ月曜やん。<BR>しかし、おもしろくもなんともない日記っすね。

2007年10月下旬の日記へ


 

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