2007年7月上旬


2007-07-01「フーテン老人」
今朝は6時半起き。
地域の川清掃の日。
長靴履いてお掃除活動。
うー、眠い。
1時間ばかりで終了。
まだ涼しくて良かったな。
妻はその後、すぐバイトに出かけていった。ご苦労様です。
で二度寝しようかとも思ったが、すっかり目覚ましちゃったのでHDDチェック。
「アメトーーク」(ブログ芸人、確かに品川のブログはいやらしいぐらいに読ませる)、「トップランナー」(脚本家・渡辺あや。今一番好きな脚本家。この人の脚本に外れなし。今一番好きな山下敦弘監督と組んだ「天然コケッコー」早く観たい!にしても…めちゃタイプ)。
それから娘起して、朝食のオーダーをとる。
今朝はフレンチトーストですか、お嬢さん。
で娘と二人でちょいジャスコまで買い物。
ダッチコーヒーソフトを買い食い。
こうして娘と二人で美味いねぇとか言いつつ食べるのは格別。
で光導入で家庭内無線LAN設定したからWiiのいろんな機能を使ってみる。
しかし凄いな。ネットも見れちゃうんだ。
で旧ファミコンソフトなんかがダウンロードできるってんで、早速初代「マリオブラザーズ」購入(500円、安!)。
あの亀とかカニを下から突っつくやつね。
中学生の頃、友達んちで必死にやってたなぁ。
めちゃ単純な画面、懐かしいにも程がある。
でも楽しいなぁ。
昼からリビングは保育所状態に。
何人集まってくるんだよ!
しばし部屋に避難。
それからテレビで「コヤブ新喜劇」。
小籔座長就任一周年企画。
うどん屋を舞台にしたオールドスクールの新喜劇をベースに、藤山直美が花月初登場という歴史的なシーンをはじめ、須知軍曹の「風俗漫談」(日曜の夕方に!)、ディラン、キャサリン&ピーター(!)、越中に扮したケンコバなど盛りだくさん。
バッファロー竹若氏の「うぐいすボーロ」に妻と二人で笑い転げる。
くだらねーんだから、もう。


2007-07-02「Lonely Man」
2007年も後半戦に突入か。
ガォー! …と空元気を出してみたものの、肉体的にも精神的にもヘトヘトです。
なんだろう、このやりきれなさは。


2007-07-03「Merry go round!」
うーヘトヘトだぁ。
まさに今帰宅したとこ。
訳あってド残業になってしまった。
うまくいかないものだ。
今日は娘の誕生日。
ケーキ買って帰る約束は果たせず。
プレゼント先に渡しといて良かった。
あやまりのメールを入れて、24時間営業のスーパーで娘の好きなとろふわプリンを大量に買って帰る。
しかしもう10歳。
早いものだ。
父はこんな風に相変わらずダメな感じだが、まぁ、これからもヨロシク。


2007-07-04「シャボンの名前」
いかにも梅雨といった天気。
今日は昼までド仕事して退社。
まずはケーキを買いに行かなくっちゃ。
娘、今日友達呼んで誕生日会するっつーことなので、娘が学校から帰ってくる前に用意しとく。
雨の中、駅前のケーキ屋でなんとか購入。
プレートに名前も入れて貰ったぞ。
なんとか間に合い、冷蔵庫に。
妻も娘も帰ってきてない間に、遅い昼飯をかっ込み、光電話今日から切り替えなので設定関係やっつけて、郵便局やらイロイロ細かい用事済まして京都へ。
少しブラブラしたいとこだったが、あいにくの雨。
っつーかひどい大雨。
とりあえず四条に出る。
夕方の四条駅。
阪急烏丸駅の方から地上へ。
階段の途中で、高校時代の俺とすれ違う。
相変わらずだなぁと苦笑いしてやがった。
のんびりコーヒー飲みながら沢村貞子さんのエッセイを読んで、心をほぐす。
ちっちゃなことだけど、たまにはこうして自分自身をメンテナンスしとかなきゃ。
で今日はライブ。
寺尾紗穂/GINTE2@磔磔。
寺尾紗穂さんのアルバム「御身」は、前にもここで取り上げたけど、聴けば聴くほど味わい深い名盤。
新しいアーティストと出会うことが、億劫になっているこの頃だけど、彼女はここ数年聴いた新人アーティストの中ではダントツ。
生で聴きたいと思える音楽家だった。
多分、京都では初ライブなのかな、残念なことに観客は20人弱といったところ。
ちなみにめんちかつさんは整理番号1番でチケット購入とか。
やることが早い。
僕はチケット買いそびれて当日券入場。
それでもがっつり前の席。
彼女のステージはまだ固さがあるものの、その演奏はとても力強い。
歌とピアノ。
ともすれば叙情的になりがちだけど、彼女はそうならない。
重みがありながら、跳ねるピアノ。
むしろグルーヴィーでファンキー。
リズムが素晴らしく良い。
CDでもそう思ったが、ライブは更に。
そして何より彼女の声だ。
キレがあってコクがある。
柔らかく包み込むようと言ってしまうとなんだかぼやけた印象になってしまう。
そうじゃない。
実は凄く切れ味鋭い声なんだが、それ以上に深みがあるから包容力が生まれる。
とにかく魅力的な声。
もっと聴いていたいと思わせる声なのだ。
これからどんどんライブを重ねていって欲しいな。
彼女は素晴らしいアーティストになると思う。
僕が保証する。
ライブ後、CDにちゃっかりサインしてもらう。
黒髪が印象的なかわいらしいお嬢さん。
おじさんは応援します。


2007-07-05「七時のニュース」
うー昨日さぼったツケがきた。
朝8時半から一息もつくことない感じでひたすら働くが追っつかない。
明日は金曜だ。
きれいにして週末を迎えたいものだ。
で疲れきって帰宅。
今日の音楽は、昨日買った寺尾紗穂さんのミニアルバム「愛し、日々」。
これまた素晴らしい。
ライブでも思ったのだが、捨て曲がない。
見事に「いい曲」が並んでいる。
とびきりキャッチーでポップってわけではないが、メロディーがとても心地よい。
それでいてしっかり残る。
気がつけば頭の中に流れてる、そんなメロディー。
一回気に入ったら俺はしつこい。
当分プッシュしていきます。
でネットでふと見つけたニュース。
「芸人仲間の耳たぶをかみ切ったとして、栃木県警宇都宮東署は5日、矢沢永吉のものまねで知られるタレントの矢沢永作容疑者(46)を傷害容疑で緊急逮捕した。調べでは、矢沢容疑者は5日午前8時50分ごろ、宇都宮市のマンション一室で、三浦知良選手のものまねをする芸人のカズノコさん(38)が芸人をやめたいと話したところ、「やめるな」と激怒。仲裁に入ったつんくのものまねで知られるタレント、つんつくさん(43)の右耳たぶをかみ切り、約3週間のけがを負わせた疑い。つんつくさんは病院で耳たぶを縫い合わせたという。 」
実に、何とも、味わい深い事件ではないか!
登場人物達と事件に至った経緯、いい味出してるねぇ。
っつーか、この3人仲良さすぎなんじゃないの。
飲んで熱くなっちゃったんだろうね。
この3人には是非再現ビデオの制作をお願いしたい。
なんなら逆に矢沢永吉とカズとつんくに演じてもらいたい。
思わず頬が緩む、いいニュースだなぁ。
何がいいって、3人の年齢ね。
永遠の少年と呼びたい。


2007-07-06「GOOD TIME MUSIC」
やっと金曜だ。
気持ちよく週末を迎えるためにもう目一杯働いてやったぞ!
とりあえずボーナスも出た。
ま、俺の手元には1円も入らないが。
で今日はクラムボン「Musical」聴く。
書き出せないでいたが既に何回も聴いている。
クラムボン、「Musical」というタイトルが今最も相応しいバンド。
不純物が混ざっていない音楽が、解き放たれていく。
何一つ邪魔をするものはない。
遠く、高く、どこまでも音が拡がっていく。
大袈裟に言ってしまえば、彼らの音楽には世界を変えてしまう力がある。
原田郁子の歌う言葉。
とても明瞭で平易な言葉。
しかし彼女が、音楽の喜びを歌うとき、愛の終わりを歌うとき、愛の永遠を歌うとき、月夜に浮かぶ孤独を歌うとき…言葉が音楽になり、胸を、打つ。
聴き終わった後、世界が違って見える。


2007-07-07「夜空の果てまで」
8時起床。
何やるでもなくボケーと。
初代マリオをWiiでやったりしてる内に、またもリビングは保育所状態に。
どうして我が家に集まってくるのよ。
部屋に避難して本読んだり、音楽聞いたり、ダラダラと。
そんな調子で半日。
で夕方京都に出て、久々に楽しい飲み会。
皆イロイロと環境の変化ありで、話尽きず。
良くも悪くも生活抱えて生きてかなきゃなんない。
タフになってるよな、俺たちな。
もう人生半分きてるもんなぁとか言いつつ、残り半分もっと面白くしなきゃということで。
あっちゅー間に4時間半。
バカ話が生きる活力。


2007-07-08「コヨーテ、海へ」
8時起床。
朝からHDDチェック、話題の「プライム10」HASのやつ。
YMO乗り遅れ世代、ムーンライダーズ派の僕だけど、最初に流れた「以心電信」でやっぱりちょっと胸躍る。
結婚式を挙げる予定のない兄夫婦だが、結婚式場で働く伯母の計らいで写真だけ撮ることに。
スナップ写真も自由に撮っていいとかでカメラマン頼まれ娘と行く。
香港人の兄嫁さん、きれいな着物を着せてもらってなかなかお似合い。
待ち時間に娘、美容師さんに髪をいじってもらいご満悦。
むーいつか娘も花嫁衣裳とか着るのか。
考えないようにしよう。
その後、みんなで昼ごはん食べて帰宅。
また初代マリオを必死に。
早くなったカニから逃げられないんだよねぇ…って84年かっ!
HDDチェックもひとつ。
BSでやった松本人志「大人間論」。
軽々しく使う言葉ではないけど、結局この人は「天才」なんだと思う。
それゆえにその苦悩も計り知れないだろう。
選ばれた人間、その分背負うものも大きい。
しかし「(笑いの)アイデアが出なくなるという不安は全くない」と言い切っていたのが凄い。
手塚治虫も「アイデアはバーゲンセールできるぐらいある」と言っていたっけ。


2007-07-09「追憶のレイニーディ」
月曜。
一日中頭にもや。
会社出ると雨が降り出す。
そんな日


2007-07-10「ハレハレハレ」
今日も雨。
バス通勤は楽ちゃ楽。
それにしても人が帰り支度して、鞄持って傘持って「お疲れ様でーす」って言って部屋出ようとした瞬間、仕事振ってくる奴ってどんな神経なんだろ。
考えられへん。
それもしょーもないことで、明日の朝でなんの問題もないやんって内容なんだよ。
俺なんかもう5時回ったらよっぽど急ぎじゃない限りは、人に仕事振らないけどな。
仕事以外のところでイラッとさせられるのがキツイなぁ。
ちゃんとやろーぜ、仕事をよー。
と心の中で一吠え。
仕事出来ない奴ほど、すぐ口に出して吠えるから、そこは他人の振り見てなんとやらで。
ま、いいか。
空には厚い雲が何層も。
ビルとビルの間を、こうもりが飛ぶ。
そして止んでいた雨がまた降り出す。
久々にタワーに寄り道。
しまったWポイント終わってるよ。
どっちにしろ金ないからなーんも買えないなぁ。
あーなんだかなー。
スカーッとしたいなぁスカーッと。
で外出たらどしゃ振りでやんの。


2007-07-11「ペッパ&ソルト」
今日も雨。
相変わらずつまんない日記になりそうな…。
朝から長い会議して、弁当5分で食って、仕事片付けて、また別の会議の為、神戸まで。
快速電車に揺られのんびり。
ここでやっとほっこり。
あぁ電車よ、このまま僕を遠くまで運んでくれ。
神戸を越えて、姫路、倉敷、そうだ尾道まで。
なんて。
で会議の後は、そのまま会の懇親会。
焼肉だ!小さくて小汚い店なんだけど。
美味しいと評判らしくなかなか予約もとれないんだとか。
で皆でワイワイと。
久々の焼肉。
これがもう美味い!
塩ロース、炭火で軽く炙ってわさびで頂くと、もうとろけたね。
やはり美味しいもの食べるとテンションあがるなぁ。
っつーか単純なもんだ。
ま、俺のブルーなんてこれだけのことで吹き飛ぶ。
それでいいのだ。


2007-07-12「大人になれば」
朝からテレビで佐野史郎がメンバー全員のサインが入ったはっぴぃえんどのファーストを自慢していた。
軽部アナにはその価値も意味もわからんだろうが。
で今日も雨。
バスで行くほどでもないけど。
小沢健二の「球体の奏でる音楽」聴きながら通勤。
昨日、尾道に行きたいなぁなんて思ったもんだから、「何時間も電車を乗り継ぎ/ここは静かな町・尾道」と歌われる「ブルーの構図のブルース」が聴きたくなって。
それにしても凄くいいアルバムだなぁと改めて。
小沢健二のアルバムはそれぞれにいいけど、今はこのアルバムが気分。
ここんとこ愚痴ばかりだから仕事の話は無し。
木曜はいつも残業ディだが、今日は早く終わったので、話の合う後輩と飲みに行くことに。
もちろん仕事の話なんてこれっぽちもしない。
サブカル&アングラそしてR15指定的な話を硬軟交えながら。
こういう話だといくらでもできるなぁ。
やっぱり俺、こういう世界が好きなんだと思う。


2007-07-13「A.A.R.」
台風が近づいてる。
今日も雨。
働けど働けど仕事は山積み。
とりあえず終わらせて雨の中、パルコに寄り道。
紀伊国屋で「キネ旬」の大林宣彦ロングインタビューとか立ち読みしてると携帯が鳴る。
番号見ると会社から。
嫌な予感は当るもの。
結局また雨の中、会社に逆戻り。
なんだかなぁ。
一通り対処して会社出る。
雨は一層激しさを増す。
i-podからカーネーション「十字路」。
あぁなんてタイミング。
「十字路の孤独な黒い鳥/くたばるなよ俺も同じなんだ」このフレーズを胸に刻む。
そう「くたばるなよ」。
こうしてやってきた。
感情はいつでもグルグルと回り、あらぬ方向へ飛んで行こうとする。
鋼みたいに強い男なんていないだろ。
履きつぶされた黒い靴に雨が沁みこむ。
だけど、くたばるなよ。


2007-07-14「風が強い日」
いつものごとく休前日の夜更かし。
夜中に「天然コケッコー」読み耽ってる場合ではないのだが。
で9時起床。
娘の朝食リクエストは「おにぎり」。
はい、了解しました。
でのんびり朝食。
娘、宿題やってる間に、来週出張だから駅まで切符買いに行ったり、郵便局でちょい用事済ませたり。
今日もしっかり雨だな。
台風だもんな。
で帰ってHDDチェック。
「爆笑問題のニッポンの教養」哲学話、すこぶるおもしろい。
それにしても菊地成孔の音楽といい、タイトルバックといいこの番組かなり好き。
で娘とWiiでまたも初代マリオ。
それからパックマンも。
まさにバックトゥ80's。
夜、妻の実家でしゃぶしゃぶご馳走になる。
美味い!
で今日はブログご近所さん達のマネしてこれやっちゃおう。
「日本のロックアルバム25選」。
25枚で収まる訳もないので自主的に括りを二つ。
発売時にリアルタイムで聴いたアルバムであること。
そして20世紀(2000年まで)のアルバムであること。
そんな訳で「pophoic選 日本のロックアルバム25選(1984〜2000)7月14日付け」

リアル・フィッシュ「天国一の大きなバンド」(84)
鈴木さえ子「緑の法則」(85)
Shi-Shonen「Do Do Do」(85)
PSY・S「PICNIC」(86)
ARB「ONE and ONLY DREAMs」(86)
ムーンライダーズ「Don't trust over thirty」(86)
ピチカート・ファイヴ「カップルズ」(87)
PINK「PSYCHO-DELICIOUS」(87)
The Street Sliders「BAD INFLUENCE」(87)
鈴木博文「First compact disc」(88)
佐野元春「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」(89)
RCサクセション「BABY A GO GO」(90)
フリッパーズ・ギター「カメラトーク」(90)
グランドファーザーズ「BBB」(91)
ピチカート・ファイヴ「女性上位時代」(91)
カーネーション「天国と地獄」(92)
矢野顕子「Super Folk Song」(92)
スチャダラパー「WILD FANCY ALLIANCE」 (93)
小沢健二「犬は吼えるがキャラバンは進む」(93)
いとうせいこう「MESS/AGE」(89/95)
DOOPEES「DOOPEE TIME」(95)
高野寛「Sorrow and Smile」(95)
川本真琴「川本真琴」(97)
サニーディサービス「LOVE ALBUM」(00)
鈴木祥子「Love,Painful Love」(00)
わりと直球。
解説は明日にでも


2007-07-15「SET ME FREE」
台風一過。
何をするでもなく一日。
買い物でも行こう!と家族誘うが、誰も乗ってこず。
俺以上にダラダラしてやがんだから。
家に居るとイライラが募るので、しばしプチ家出。
CD持ってドライブ。
車走らせ哲学。
でも結局夕方には帰ってきて夕飯作ってる。
とんかつと味噌汁。
新垣結衣ちゃんのドラマ観て終了。
で昨日の25選。
そんな訳で解説です。
なかなかに悩みつつの25枚。
最終的には直球な25枚になったのでは?
まずはリアルフィッシュ。
矢口博康率いるインストバンド。
歌詞には小うるさい僕だが、最初選んだのがインストってのもおかしなもんだ。
とにかくワクワクするような、新しい扉が開かれるようなそんな気がした。
実際14歳の時に出会ったこのアルバムから、僕のポップ中毒歴は始まる。
で緑のレコード盤が印象的だった鈴木さえ子。
当時はヘビメタ全盛。
でも僕にとっての「ロック」はこっちだ!って決めた。
細野さんのノンスタンダードから出たShi-Shonen、ムーンライダーズの岡田徹がプロデュースしたPSY・Sは絶対外せない2枚。
まさに青春の2枚。
テープ(当時はレコード買ったらすぐテープにダビングしてテープで聴いてた)ヘロヘロになるまで聴いたなぁ。
この2枚については今までも何度となく取り上げてるし、その偏愛ぶりはご存知の通り。
20年以上経った今でもどっちもガンガン聴いてる。
よく飽きないなぁと自分でも思うが、何千回聴いてても胸がキュンとする。
で意外な反響ARB。
石橋凌率いるド硬派なロックバンド。
なぜこの男気溢れるロックバンドのアルバムに、この文化系童貞男が辿り着いたか?
軽く解説しちゃおう。
まずは「MENU」というユニットをご存知か。
現在はソロとして活動する「ちわきまゆみ」が在籍、彼女がキンキンとした裏声で歌うドキャッチーにしてドポップなユニット。
アルバムにはPINKやShi-Shonenのメンバーが参加。
そんな訳で僕もお気に入りでよく聴いてた。
でそのMENUが解散してちわきまゆみはソロデビュー。
岡野ハジメ(PINK)プロデュースのデビュー曲「GOOD MORNING I LOVE YOU」を作った男が白浜久。
これがまた名曲なんだわ。
でその抜群のソングライティング力、そして少年院の教官として働いていたという経歴に興味を持った僕は85年に出た白浜久のデビュー盤「NON FICTION」(10代の妊娠をテーマにした社会派な「6月の雨」はド名曲也)を手に入れる。
社会派で硬派、だがそのメロディは不思議とポップで耳に残る。
すっかり白浜久のファンになった僕は(はい、そろそろARBの話になりますよ)セカンドアルバムを心待ちにする。
とそこに飛び込んできたのが「白浜久、ARBに加入」の報。
バンドのメンバーがソロデビューする話はよくあるが、ソロアーティストがバンドに加入するなんて話はなかなかなかったし、驚いた。
ARBも84〜85年頃は矢口博康やホッピー神山がアルバムに参加するなど、今までのめんたいロック的な音から脱却しようと試行錯誤していた時期。
もともとThe Modsのギタリストだった白浜久はめんたいロックも知りつつ、打ち込みも自ら行うポップな志向性もあり、石橋凌の理想を実現化するには最適な人物だったろう。
でだ。
白浜久が加入したARBの第一弾が「ONE and ONLY DREAMs」。
これがかっこ良かった。
例えば10代の自殺や売春といった社会問題をテーマにしつつ、耳に残るメロディとストレートなだけではない都会的なサウンドに痺れた。
文化系童貞男も納得の名盤!というわけ。
でライダーズの「ドントラ」については説明いらないでしょ。
「日本のロックアルバム1選」と言われれば迷わずこれを選ぶ。
でピチカートの「カップルズ」。
バンドブームが今まさにという時期に、ソフトロックサウンドを追及したこんなアルバムを作ってしまう小西康陽の業。
でもまだこの時点では小西康陽は才能のほんの少しを見せただけだったということを、これ以降20年の間に思い知らされるのだが。
でもまぁ京都の片田舎でこのアルバム聴いた時は衝撃だった。
なんてお洒落でかわいい、それでいて悲しいアルバムなんだと何回も何回も聴いた。
でもはっきり言っておきたいのは、当時このアルバムを評価した音楽ジャーナリズムはほぼ皆無だったんだよ。
無視されてたと言ってもいい。
俺ははっきり覚えてるぞ。
バンドブームに浮かれ、くそみたいなガキのロックもどきの音楽を持ち上げてた音楽ジャーナリズム。
92年頃から急に手のひら返したみたいにピチカートに擦り寄っただろう。
ソニー時代にピチカートがどんな目に合わされてきたか。
それをどんな気持ちでみてたと思うよ。
そんなことも含めて、あえてこのアルバムを僕は「ロックアルバム」として選びたい。
でPINKの3枚目。
福岡ユタカ、ホッピー神山、岡野ハジメなどが在籍したファンクバンド。
ゴリゴリのファーストも好きだが、福岡ユタカの歌謡曲的なメロディラインと唯一無比なヴォーカルが堪能できるこのアルバムを。
PINKは今こそ再評価されるべき。
ロックと聞いて必ず思い浮かべるバンドの一つがストリートスライダーズ。
ハリーの風貌といい、ギターの弾き方といい、ぶっきらぼうなヴォーカルといい、ロックとしか言いようなかったな。
ハリーの書く詞がまたいいんだ。
僕はスライダーズを聴く時、はっぴぃえんどを思い浮かべてた。
前作「ANGELS」もいいんだけど、大好きな「風が強い日」が入ったこっちを選んだ。
それにしてもデビュー前はジャンキーだったという蘭丸が、20数年後キンキキッズの番組でえなりかずきの後ろでギター弾いてた時は愕然としたなぁ。
しかし既に長いよ!
まだ半分来てませんが続きは後日で!


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