2007年5月上旬

2007-05-01「スマイリンブギ」
連休明け、大雨の朝。
今日はバス通勤だ。
今日は忙しいぞーと覚悟してたが、ことのほかスムーズに進みほどよく終了。
帰りにタワーに寄って堂島孝平「堂島孝平楽団デビュー」(タワレコ限定発売)、噂の寺尾紗穂「御身」購入。
Wポイントだからなぁと言い訳しつつ買ってしまう。
で帰りの音楽は「細野晴臣トリビュート」だ!むふふ。
感想は全部聴き終わってから。
まだ数曲しか聴けてないけど多幸感に溢れた音だねぇ。
そしてアートワークも最高。


2007-05-02「Omukae De Gonsu」
あっさり帰るつもりが、細かい仕事片付けてたら思いのほか残業になってしまった。
ま、別に早く帰ったところでなにもないし、いいか。
明日から連休。
ま、ゆっくりできるのかどうなのか。
あれもしたいこれもしたいと思いつつ、休日のお父さん(いや、お母さんもだね)は案外不自由なのだ。
一人でぶらりと出かける訳にもいかない。
それでもいいんだと、この生活を選んでるんだからしょうがない。
何かを手に入れれば、何かを失う。
いや、失ったんじゃない、自分で捨てたんだ。
一番大切なものは手元にある。
とかなんとか、今日も「細野晴臣トリビュート」。
やっと1枚目聴き終わる。
全曲素晴らしい!な。
ヴァン・ダイク・パークスのどこまでも広がっていく音、音の大海原に飛び込んでいくような気持ち。
チリチリと響く坂本龍一のナウシカはメロディーの美しさにうっとりとしてしまう、コシミハルのフレンチテクノな「わがままな片想い」も大好きな曲、このイントロだけでご飯3杯いける。
リトル・クリーチャーズのダウナーな「なぁ」には笑った、口ロロの「北京ダック」も最高だな、大好きこれ…などなど全部がいい。
音が自由だし、解放されている。
それこそ細野さんの音楽の魅力。
愛と叡智とユーモアに満ちている。
さて今日は夜更かしでもしよう。


2007-05-03「ゆかいな動物」
8時起床。
朝から娘と映画観にいく。
本木克英監督「ゲゲゲの鬼太郎」観る。
以下ネタばれ有り。
っつーかストーリーはあってないようなというか弱すぎるよ、土台になる脚本が。
ウエンツの鬼太郎は思った通り残念だったが、ウエンツは悪くないな。
だって「鬼太郎」のキャラ設定が定まらないまま終わっちゃってるんだもん。
これは脚本が悪い。
原作のような少年ヒーローってわけでもなく、ウエンツのキャラを活かした二枚目半的な好青年ってわけでもなく…どうしたいんだ?ってまま終了。
ウエンツに同情しちゃったよ。
それに反して大泉洋の「ねずみ男」は完璧。
前半は大泉劇場と化していたな。
笑いどころは全て独り占めだった。
しかしバラエティーでお馴染みのウエンツとの絡みはほとんどなく、なんて勿体無いことしてるんだと思う。
だから鬼太郎のロマンスとかいらないんだって。
確かに勝気な表情の井上真央ちゃんはかわいい(きっぱり)。
きつく叱られたいぐらいだ。
でもそれとこれとは別の話。
アクションもそこそこ、ロマンスもそこそこ、親子の情愛もそこそこ、メッセージもそこそこっていう具合にあれもこれも中途半端に入れすぎなんだって。
スカッとする冒険活劇にするならそれに徹しろ、ロマンスにしたいならそれはそれで構わない。
キッチリそこを書き込めばいい。
子供が観る映画だからこそ脚本は本気で!そこんとこヨロシク。
でCGの目玉おやじはお見事なぐらい違和感なくて素晴らしかったよ。
あと田中麗奈さん、仕事選ばないねぇ。
ノースリーブ、ミニスカのワンピースで演じる猫娘。
ラストのダンスの「やらされてる感」が逆にグッとくる。
27歳という年齢も加味してそのツルッとした太腿は素晴らしすぎるぞ!
大人の女性のコスプレほどエロなものはない。
猫娘パブなんてのがあれば、ちらと覗いてみたいぞ。
すいません、脱線してしまいました。
映画に戻りますが、う〜ん、もうちょっとスカっとさせて欲しかったなぁ。
で早くも「そうめん」の昼食を娘と食べて、バイト終わりの妻と合流し山科のデパートまで。
イベントスペースでのシャンプーハット爆笑ライブ(ま、余興ですな)観にいく。
ここ最近のふっきれたシャンプーハットの漫才は最高。
いや、僕が無理やり家族連れてったわけじゃないんですよ。
僕以上に妻がシャンプーファンなのだ。
いかにも営業といった客いじりなども入れたこなれた漫才。
いやーでもおもろいなぁ。
帰ってHDDチェック。
昨日やってた「笑撃!よしもとライブ〜兵動大樹のおしゃべり大好き6」。
兵動氏のオモロ話に家族3人爆笑。
しかし我が家のテレビのお笑い濃度は高いよ。
ナイターとか絶対写らないもの。


2007-05-04「日本の人」
そうそう、昨日書きそびれたんだが「鬼太郎」話。
ウエンツがダメなら、誰が鬼太郎だったらいいのか?を映画観ながら考えてたら、答えが映画の中に出てきた。
アパートの管理人役でワンシーン出演した人がそれだ。
おっさんのようでもあり子供のようでもあるその風貌、ずんぐりむっくりな体型、そしてなによりその人は、日本有数の、イヤ世界有数(噂では世界一とも言われている)の怪奇映画コレクターなのだ。
もうおわかりだろう「芦屋小雁」だ!
芦屋小雁主演で「ゲゲゲの鬼太郎」を。
これはベストキャストじゃないの。
横山ノック氏死去の報。
子供の頃、土日はいつもノック師匠とともにあった。
「ノックは無用」「ノンストップゲーム」「ラブアタック」「カンピュータ作戦」と天性の大ボケぶりが存分に発揮されていた。
関西人のおもちゃとして皆に愛されていたノック師匠。
伝説の「パペポTV」では正月特番の度にスペシャルゲストとして登場。
鶴瓶、上岡両氏から突っ込まれるノック師匠は最高だったし、深夜番組で紳助に「ピッカリ君」と呼ばれ遊ばれていたノック師匠は笑いの玉手箱だった。
そうノック師匠は誰からも愛されていた。
あの事件が起こるまでは。
犯した罪はあまりにも重かった。
僕らをあれだけ笑わしてくれたノック師匠は、自ら関西人の笑顔を奪った。
残念だとは言わない。
それは男として、人間として絶対に犯してはいけない罪なのだ。
素直にありがとう、さようならと言いたかった。
そんな訳で今朝は6時起床。
家族で日帰りバスツアー。
三重県まで潮干狩りに行く。
大渋滞に巻き込まれ7時25分大津出発で到着12時。
早速熊手持って砂浜へ。
36歳にして潮干狩り初体験。
それにしても人、人、人だ。
バカ貝は大量にとれるのだがアサリはなかなか見つからない。
2時間ばかり中腰状態だったので腰が少々心配。
娘も楽しんだようで良かった良かった。
後は浜茶屋であさりご飯に焼き貝食ってまたバスへ。
うーん、バスツアー楽だなぁ。
行き帰り寝てられるってのがいい。
こんな渋滞の中、運転手は辛いからなー。
7時には大津着。
バス乗ってただけなんだけどなんだこの疲労感は。


2007-05-05「ヒッピー・ディ」
8時起床のつもりが、夢うつつのままグダグダと。
結局9時起床。
妻と娘は妻の実家の方でやってるお祭りに行ったので一人のんびりHDDチェック。
先週の「そこまで言って委員会」、特番「オジサンズ11」(オモロ)、「太田総理〜」など。
全然追っつかねー。
生姜焼き定食作って一人の昼食。
それから滋賀会館シネマホールへ。
ジョナサン・ディトン&ヴァレリー・ファリス監督「リトル・ミス・サンシャイン」観る。
チャーミングな映画だったなぁ。
「リトル・ミス・サンシャイン・コンテスト」に出場することになった少女オリーヴとそれぞれに問題を抱えた家族が、アリゾナからコンテスト会場であるカリフォルニアまでオンボロ車に乗って旅をするロードムービー。
一癖、二癖ある家族はバラバラ、今にも空中分解してしまそうな状態。
健気で無垢なオリーヴを中心とした旅の中で、家族それぞれが味わう挫折。
そして家族は家族としてしだいに絆を取り戻していく。
と書いちゃうとなんか道徳的でつまんない話みたいに聞こえちゃうが、そうじゃなくってなんか愛すべきチャーミングさがある映画なんだな。
エンターティメントってわけではないし、観ようによってはブラックでシニカルな話なんだが、メガネで小太りの少女オリーヴ(アビゲイル・ブレスリン)の愛らしさに救われるんだよね。
ラストのダンスシーン、全然感動的なシーンじゃないんだけど、その「家族」の姿になんか泣けちゃった。
しかしこういう映画観るとアメリカ映画の底力を感じるなぁ。
徹底的なエンタティメント作品と同時に、こういう一癖ある小品が評価される文化土壌がある。
で映画の後、しばし近所を散歩。
図書館で一休み(「AERA」誌の松本人志インタビュー、「大日本人」は期待するなというほうが無理。音楽はテイ・トウワだしね)して京阪電車で妻の実家まで。
夕飯ご馳走になって帰宅。


2007-05-06「雨音が聞こえる」
昨晩は、借りたままになってたDVD「伊東四朗一座〜旗揚げ解散公演〜熱海迷宮事件」やっと観る。
当たり前なんだけど、伊東四朗が素晴らしすぎる。
現役の反射神経の良さ。
老齢(失礼)の喜劇役者ってともすれば見てて辛い部分があるもんだけど、全くそれがない。
ボケ良し突っ込み良し、今更ながら感服。
で8時半起床。
既に妻はバイト。
ほんと、働き者だなぁ。
で娘と二人で京都の実家へ。
車中のBGMは堂島孝平「堂島孝平楽団デビュー」と細野さんのトリビュート。
家でなかなか音楽を聴かせる機会がないので車中BGMは慎重に選ぶ。
音楽の楽しさに満ちた音楽をとりあえず流しておく。
反応ないことのほうが多いけど、なんとなく耳に入ってたらいい。
普段何気なく耳にする音楽のレベルをできるだけ上げといてあげたい。
で実家でのんびり。
結局GW最終日しか母と過ごせなくてちと反省。
皆で買い物に行って、家で昼食を食べて、のんびりテレビ観て過ごす。
別に何をするでもないのだけど。
おやつに買っていった「和三盆、黒糖ロールケーキ」を食べる、激ウマ!
で夕方には大津へ帰る。
妻が録画してあった映画版「笑いの大学」を観てたので途中から観る。
映画は観にいってるんだけど、やはり役所広司が素晴らしい。
三谷幸喜の所信表明的作品。
グッとくる。
それからケラリーノ・サンドロビッチ演出の前回の「時効警察」。
オモロ。
麻生久美子!ますます素晴らしい。
そう言えば吉田豪がブロスの連載の隅っこで「最近、取材した麻生久美子の人生が、ちょっと凄すぎました。シー・イズ・ハードコア!」と書いててこりゃ気になるところだ。


2007-05-07「500マイル」
GWも終わり、また月曜がやってきた。
そのうち火曜日になって水曜が来て…いずれ日曜も来るだろう。
あと何回繰り返すのかな。
それにしても今日は暑い。
いつにも増して頭ン中がどんよりと曇ってる。
残業もそこそこに会社出る。
外はまだ夜の手前。
薄い藍色の空に星が一つ。
億万光年の彼方、光る星が一つ。
横断歩道に転がる孤独な魂を蹴飛ばして家路を急ぐ。
で聴いてたのは細野晴臣トリビュートのDisc2。
矢野顕子+レイ・ハラカミ=ヤノカミ「恋は桃色」素晴らしい。
心の奥の扉を開くと宇宙に繋がっていた。
そんな音。
サケロックオールスターズ+寺尾紗穂「日本の人」もいい。
この曲のオリジナルを聴いたのは20歳の時だ。
5畳の部屋でヘッドフォンして聴いた時のこと、その瞬間がフラッシュバックする。
何度も歌詞カードを読み返してたまらない気持ちになっていたっけ。
「目を開けてごらん/顔をあげてごらん/春が来ているよ」そんなフレーズにどれだけ救われたか。
あれから16年たって、今またこうしてそのフレーズに包まれる。
薄い藍色の空に、光る星が一つ。


2007-05-08「二輪草」
思った通り、火曜日だな、今日は。
しかし今日は暑かったな。
いや、ずっと部屋の中で仕事してんだが。
で今日も残業ソコソコでソソクサと会社出る。
会社の傍のコンビニでパンを一つ。
滋賀会館シネマホールへちょいと寄る。
チケットを買って、ロビーでパンをコーラで流し込み軽く腹ごしらえ。
置いてあるチラシを観ながらのこの時間がやたら落ち着く。
で奥田瑛ニ監督「長い散歩」観る。
緒形拳演じる元校長・安田。
引越し先のアパートの隣室には母と二人暮らす五歳の少女・幸。
母親に虐待をされている幸、安田は彼女を救うために彼女と旅に出る。
少女の心の傷を癒す旅は家族を省みず生きてきた安田の贖罪の旅でもあるのだ。
そして二人の「長い散歩」はやがて…。
という話。
面白い話じゃない。
スマートな映画じゃない。
もはや消えてしまった希望の光を懸命に灯そうとする二人。
正直観ながら、ちと重いなぁとも感じたが、この重さこそが映画を映画たらしめる。
腹ン中にさりげなくでもずっしりと重い何かを入れられたよう。
好みの映画じゃない。
でもとてもいい映画だ。
人生には時に「長い散歩」が必要だ。
あの二人のことを忘れることは出来ないだろう。


2007-05-09「ねえ、彗星」
うーん、昨日観た「長い散歩」がジワジワ効いてきた。
やりきれない結末に胸が痛む。
ま、そんなことよりお仕事だ。
なんだ、このストレスのたまりっぷりは。
で昨日、今日とひたすら聴いてたのが寺尾紗穂「御身」。
これ、いい!素晴らしい!基調となるのは彼女の歌とピアノ。
とてもシンプルな録音。
豊穣な歌声、ブルースフィーリング溢れたピアノ。
ローラ・ニーロを思い出したな。
音楽の周りに生まれた空気。
CDに閉じ込められたその空気がヘッドフォンからブワッと拡がる。
ずっとこの空気に包まれたいと思う。
もう一度言おう。
素晴らしい。


2007-05-10「涙をとめろ」
うん。
木曜か。
ま、なんてことないのだが。
外にはキツイ風が吹いてる。
で今日は堂島孝平「堂島孝平楽団デビュー」聴く。
堂島孝平のライブ盤。
凄いなー、スゲー楽しいなー。
現場は楽しすぎただろうなー。
感想はそれしかないな。
十分でしょ、それで。
それにしても堂島孝平、ポップミュージックの求道者にして宣教師。
佐野元春と共演したり、カーネーションのオープニングアクトを勤めたり、新旧の優れたミュージシャンを若い世代にちゃんと紹介する努力を怠っていない。
この盤でも最大級のリスペクトを込めてヒックスビル(あーライブ観たいなぁ)を迎えてるしね。
頭の下がる思い。
音楽への恩返し。
僕には何が出来るだろうと考える今日この頃。
数字とにらめっこの日々なんてつまんないや。


2007-05-11「てんでバラバラ」
金曜が来たな。
とりあえず目一杯働いて退社。
滋賀会館シネマホールに滑り込み映画。
大宮エリー監督「海でのはなし。」観る。
うーん。
う〜む。
…ダメだったなぁ。
切なげで、思わせぶりで、リリカルで…ダメだったなぁ。
いや、映画がダメというか、僕には合わなかったな。
宮崎あおいも西島秀俊も悪くないんだけどね。
その詩情が、まぁ気分じゃなかったのか。
なんつーのかな、このむず痒さは。
アナルがこそばゆくなるぜ!
スピッツの音楽も…ゴメン、うるさいだけだった。
僕が18歳女子とかだったらまた見方違うんだろうけど、36歳のおっさんとしては…。
あっでも菊地凛子が良かった。
これは発見。
なんだか不完全燃焼だぁ


2007-05-12「白昼の幻想」
昨日は3時過ぎまで夜更かししてたにも関わらず、7時30分起床。
起きたはいいが、なんだかボーっとしたまま。
ベーコンエッグとトースト、ヨーグルトの朝食。
ちょっと余裕のある感じで。
午前中は娘と買い物へ。
車中BGMはピチカート・ファイヴ94年作「overdose」。
最近見つけたブログ「[pizzicato file]」読んでたら妙に聴きたくなったから。
ピチカートってつくづくハッピー・サッドなバンドだったなぁと思いつつ。
帰ってHDDチェック。
「爆笑問題のニッポンの教養」、「土曜かきこみTV」(みうらじゅん、アートスペシャル。ゲストは浅草キッド。当然のごとく「玉袋筋太郎」氏は「玉ちゃん」名義に。娘にはちゃんと「この人は玉袋筋太郎だから!」と解説)。
午後、母来宅。
機関銃のごとく喋りまくる母の話に付き合う。
夜は皆で近くのファミレスへ。
やはり寝不足か。
寝たくないけど、身体が動かん。
とりあえず一旦寝るか…


2007-05-13「セラピー」
8時起床。
たっぷり寝た。
ゆっくり新聞読みながら朝食。
読売新聞の書評、評者の一人が小泉今日子で毎回素晴らしい書評を書いている。
難しくなくて落ち着いた静かな文章で大好き。
HDDチェックは「アメトーーク」リア・ディゾン大好き芸人。
大人げない関根勤氏が最高。
で5月の恒例行事、シティボーイズ詣でに出かける。
シティボーイズミックスPRESENTS「モーゴの人々」@ドラマシティ。
このシティボーイズ詣でも早11年目か。
徹底的にナンセンス、全くもって大人げない。
大ネタが少なかった故、大爆発とまではいかなかったが、それでもここまで笑わせてくれたら満足。
特に今回は客演の大森博史、ムロツヨシ両氏がともに怪演で素晴らしかった。
うーむ、目を閉じれば浮かぶ○○○のスーツを着た斉木しげる。
楽しかったぁ。
で帰宅。
母の日だからと言うわけではないが、夕飯がっつり作る。
しかし久々に大阪出たからか、なんか頭が痛い。
むーん。


2007-05-14「渡り鳥」
週末はしっかり寝たし、充電したはずなんだけどな。
もうすっかりバッテリーがイカれているようだ。
空気の抜けたドッジボール。
跳ねることも転がることもできない。
校庭の隅っこでドロにまみれて朽ちていくだけ。
まったく、どうしたら気分は晴れる?
しっかりしろよ、俺。
今日聴いてたのはHIS「日本の人」。
細野トリビュートながれで。
じんわりと身に沁みる。


2007-05-15「new world oder」
昨晩は録画していたNHKアーカイブス「手塚治虫創作の秘密」観る。
86年の放送作品。
多分、本放送の時も観てるはず。
パリ行きの直前、空港についてまで漫画を書き続ける天才の姿に驚愕。
「アイデアはバーゲンセールできるぐらいある」というのも凄いな。
でも86年というと僕には全然今と地続き、ついこの前じゃんなんて思えるのだが、映し出される風景、例えば街走ってる車とか観るといかにも古くさくてさすがに時代を感じる。
うーん、年とったってことだな。
当時15歳、今36歳だもんな。
聴いてる音楽同じだったりするんだがな。
で今日もお仕事。
1日、休む間なく働いてるんだが、1日何やってたか思い出せない。
結局雑用的なことしかしてねーんだな。
そそくさと退社し、また行っちゃったよ滋賀会館シネマホール。
阪本順治監督「魂萌え!」観る。
原作は桐野夏生…読んでませんが。
長年連れ添った夫の死から物語は始まる。
葬儀の夜、夫の携帯に一本の電話。
寡黙だった夫の秘密を知り、怒りとやりきれなさを抱える敏子。
身勝手な子供達の振る舞い、何もかもに嫌気がさした敏子は…。
てな話だけど、実に爽快な気持ちよさがある映画だったな。
自分の足で前に進もうとする敏子。
人間の再生する力、生身の強さが感じられて、気分がスッキリ晴れた。
敏子を演じる風吹ジュンがいい。
かわいげがあってハードボイルド。
そして三田佳子、加藤治子(最高!)といったベテラン女優がまた素晴らしい。
出てくるおばさん達(失礼)の生命力に感化されたな。
もうおばさんを目指したい。
出てくる男達がみんな情けないんだ、これが。
ま、完全に僕もそっち側だが…。
風呂に入って垢を落とすように、吹っ切っていきゃなきゃならないことがある。
くだらないことに足をとられてばかりじゃダメっすよと自分に言い聞かす。


2007年5月下旬の日記へ


今あなたがご覧になっているHPは「OFF! 音楽と笑いの日々」です。
引き続きお楽しみ下さい。