2006年12月上旬


2006-12-01「夜は静か通り静か」
いつもより随分早起きして、家族がまだ寝てる間に家を出る。
朝からイロイロと仕事。
予定外の事が続き、どうなるかと思ったがなんとか。
ま、いろいろ考えることも多い。
理解しあうことは難しい。
誰だって言い分はある。
それにしても、もう12月か。
外は寒く、吐く息は白いよ…。
帰り道は、はちみつぱい聴きながら。
今日は高田渡に救われる。
家に帰って、無性に聞きたくなった歌が一つ。
高田渡、93年のシングル「ホントはみんな」。
シチューのCMソングだったから、みんな聴けば「あぁ、あれか」と思うだろう。
プロデュースは鈴木慶一。
ゆる〜い曲だ。
いい人ぶった詞だけ読めばなんとなく鼻白むような。
でも高田渡が歌えば、途端に説得力が増す。
今はこのゆるさが丁度いい。
金曜の夜ぐらいは優しい気持ちになりたい。
ホントはみんな。


2006-12-02「骨」
8時半起床。
バイトの妻を送り出し、社会科の宿題でクラスメイトといっしょに商店街でいろいろ取材するのだという娘を送り出し、一人朝食。
ほどなくしてリハビリがてら父と母が来宅。
スキャナーで取り込んでデータで保存してほしいからと古いアルバムを持参。
それは父の父、すなわち僕にとっては祖父の写真だった。
祖父は1894年生、1943年没。
父がまだ10歳の時に亡くなっていて、僕も随分前に数度写真を見たことがある程度。
180cm近くの長身でなかなかの男前だったそうな。
現存する数枚の写真をスキャナーで取り込む。
大正8年と記された写真、着物姿に山高帽を持って立ってる男が若かりし頃の祖父。
確かになかなかの男前だ。
残念ながら僕はまるっきり似ていない。
アルバム見ながら父に我が家のルーツを聞く。
出は福井の薬商で京都で旅籠を起すのが祖父の祖父のそのまた先の人物。
京都の柳馬場に今も現存する老舗旅館・綿善が本家になる。
祖父の母親は絶世の美女で「柳馬場小町」と言われていたそうな。
でこの人が奔放な女性だったらしく、ここからまたややこしくなってくる。
本家筋のその「小町」が養子を迎えて出来た子が3人。
次男が僕の祖父。
でその祖父の父、「小町」の旦那がダメな男だったらしくて家から追い出される。
で「小町」は「小町」で再婚して山口の方に嫁いでいく。
この辺りからもうよくわからない。
なんしか次男坊だった祖父は東京に出てなにやら商売を始める。
「選挙権を持ってる」ことが自慢だったらしいから、そこそこの暮らしだったのだろう。
だが、父が生まれた頃(昭和12年)には病気でずっと寝たきりだったとか。
で戦争。
東京は空襲に見舞われ、家族は一文無しで京都に戻ってくることになる。
今となっては僕が高校生の時に亡くなった祖母にいろいろ話聞いとけば良かったと思うなぁ。
祖母の弟という人物は映画「戦場にかける橋」(名前こそ知ってるが観た事ない)のモデルになった史実に関わった人物で、英語ペラペラの凄い人だったらしいとか。
もはやその辺の話もかなりあやふや。
あと祖母の妹いやその娘だったかなは、俳優・佐野周二の後妻におさまった人。
つまりは関口宏の義母にあたるとか。
その話はなんか昔、聞いたことある。
とりあえず簡単な家系図を書いてもらったので、この先まとめていくことにしよう。
そんなことしようとするの親戚中で僕ぐらいだろうから。
で帰ってきた娘と両親を駅まで送る。
午後から娘、次はマンションの友達のお誕生日会。
スケジュールつまってんなぁ。
で妻と買い物。
TSUTAYAで会員カードの更新。
一本タダなのでイロイロ物色。
結局、娘が見たがってたとかいう「にゃんこムービー」を妻に手渡され借りることに。
…「にゃんこムービー」って。
AV借りるより恥ずかしい。
それからオープンしたての電器屋で小型掃除機買ったり、商店街をぶらぶらしたり。
ここに書いてるような、なんともつまらないありふれた日常。
この文章を残しておいて100年ぐらい後、僕の子孫が発見してくれたらおもしろいかもね。


2006-12-03「スーダラ節」
9時半起床。
昨日早く寝たのになぁ。
で10時から近くの神社の祭事に出席。
自治会長なもので。
ま、簡単なモンだろうとめちゃめちゃラフな格好で行ったら、浮きまくってしまった。
まわりスーツ着たおじいちゃんばっかりなんだもん。
とりあえず神妙な顔で祝詞聞いたり、御神酒飲んだりして、町内に配るお札やらいろいろ貰って帰る。
午前中終了。
お昼は「サッポロ一番塩ラーメン」。
インスタントラーメンといえばコレだ。
美味いなぁ。
もう30年以上食べてるけど変わらず美味い!
午後、娘も出かけちゃったので年末を前に部屋の掃除。
片付いたのか、片付いてないのか…。
微妙な仕上がり。
しかし、なんだなぁ。
こうして日記つけてると、実に何もしてないもんだと思う。
自発的にやってることが何もない状態。
なんだよ、今年も1ヶ月きってる。
なんだかなぁ…と思いつつ「じゃりン子チエ」読み耽る。
ってまだ読んでる。
ついに文庫版46巻。
残すはあと1冊だ!って何をやりきってるんだか。


2006-12-04「皆、笑った」
ここんとこ、夜中に眼がさめる。
昨日もそうだ。
別になにって訳でもないのだが、ふっと眼がさめて1時間ほど眠れなくなる。
なんか勿体無いな。
月曜。
一日をぼんやりとしたまま過ごす。
先週はかなりハードだったが、今週は大丈夫そうだ。
とにかく一つ一つ片付けていく。
昼休み、「ほぼ日」の[味写アワード]。
笑い堪えるのが大変だった。
一度見てるのに、なんという破壊力。
オモロすぎる!
で今日はもう久しぶりに残業も1時間ほどで退社。
外はもうすっかり冬だ。
コートもマフラーも手袋もないから、ポケットに手を突っ込んで肩を縮めて歩く。
音楽を聴こうと思ったら、充電切れ。
BGMは車道に溢れる無粋なエンジン音。
タワーに寄ってスチャダラパー「コンテンポ」購入。
紀伊国屋とか無印だとかをなんとなくウロウロ。
なんてことのない1日。
帰ってまた「味写」見て爆笑。
妻にも見せたら、笑い死にかけてたよ。


2006-12-05「荒野ウォーカー」
今日も寒い。
さすがにマフラーして家を出る。
で早速だが、今日聴いてたのはスチャダラパー「con10po」。
スチャダラ、久々の快作!
っつーかこれ名盤じゃん!
30以上40未満のたまりにたまった「言いたいこと」が重いビートに乗せられる。
ひしひしと共感&共鳴。
アゲアゲだかなんだか知らねぇが、雰囲気だけのアッパーでペラペラなのや、無意味にマッチョなオモロも知性も持ち合わせてないのやら、ベタベタの計算ずくの叙情ふりかざしたのやら、ここ10年でラップは安物の市民権と引き換えに、クソおもしろくない音楽に成り下がった。
みんなが口ずさめる最大公約数の言葉は、最も憎むべきものだったじゃねぇか。
でだ。
スチャダラだ。
オモロの奥に込められた弾丸。
しれっと「王様はハダカだ!」と言ってのける。
特にあの「サマージャム」から地続きのけだるさと切なさが同居した「5 cups」から怒涛の展開を見せる後半の吐き出しっぷり。
もうそろそろ怒ってもいいだろ?ってことだ。
「異議アリ/異議アリ/異議アリ」。
Don't trust under 30 over 40。
ヤリ逃げの団塊の世代、セコイこうもり野郎ばかりのその下、声ばかりデカイ脳みそツルツルの20代、いい加減にしやがれ!ってなもんだ。
思わず過激な発言をしちゃった。
はっきり言って我々30代(一括りにできるもんでもないが)は「ふぬけ」だが、それでも「ふぬけの一分」ってのがある。
とにかくスチャダラパー「con10po」を聴け!


2006-12-06「ソング オブ ザ ヒル」
昨日も夜中眼がさめる。
連日だ。
なんなんだ、一体。
で今日もさっさと帰宅。
なんだか輪郭がぼやけていくような気分。
身体からねずみ色のオーラが立ち込めてる。
どこ向かってんだか、何がしたいんだか。
時間だけが容赦なく過ぎていく。
イヤフォンから流れるスチャダラパー「5 cups」がはまりすぎる。
「行った事のない街/まだ通った事のない道/曲がった事のない交差点/ずっと入った事のない店/渡った事のない橋/まだ降りた事のないあの駅/聴いた事のないビート/そして会った事ない人々」。
いつもと同じルートで紀伊国屋に寄り、いつもと同じルートで本棚を眺める。
いつも同じ扉ばかり開けてる。
4階のイベントスペースで中古盤市。
ダンボールの中の中古盤を目で追ってたら「もう、いいや」という気持ちが噴出す。
Y字路の真ん中で/一人ぼっちで死んでくんだぜ
とにかく、週末には髪を切りに行こう。


2006-12-07「Happiness?」
なんだろうな。
このだるーい感じは。
今日は映画観にいく算段で仕事してたのに、結局帰れず。
うまくいかない。
振りかざされる思想の暴力。
誰かを傷つけるマッチョなイズム。
の前で自分の無力さを思い知る。
力を凌駕する力を持つしかないのかなぁ。
もっと智慧をつけなきゃな。
一輪の花の強さが欲しい。
会社出ると雨が降ってる。
12月の雨の日。
ほどけた靴紐が雨に濡れる。
なんだろうな。
このだるーい感じは。


2006-12-08「electric rubber」
さて、金曜日。
雨もとりあえずあがって良かったな。
今日は2時までガッツリ仕事して後半休とる。
会社出てそのまま、まずは意味なく四条まで出る。
ふと錦を歩きたくなっておばちゃん達で賑わう錦市場をブラブラ。
なんとなく落ち着く。
寺町まで出て通りをまたブラブラ。
途中、新しく出来てた洋書屋とか覗いたりしながら。
三条まで出たのでそうだと思いつき、イノダへ珈琲を飲みに行く。
カウンターに座り、沢村貞子さんの小気味いいエッセイを読みながら、熱くて甘たるい珈琲をすする。
いい感じ。
ここんとこ、なんだか嫌気がさすことが多かったからな。
しばし心の洗濯ってやつだ。
すっかり長居してしまった。
店を出てまたブラブラ。
10年ぶりぐらいにタンタンショップに寄る。
ロケットのフィギュアを自分へのプレゼントに。
赤いロケットで飛び出すんだ。
で三月書房。
ここは寄っとかないと。
わずか数時間ながらいい気分転換ができた。
京都は効く。
で今日のメインイベント。
西村哲也CLOCKWORK PORK PIE HATS@拾得。
6時過ぎ拾得に到着。
やはりという感じで既にけすいけさん、めんちかつさんが。
いやいやどうもと席について、しばし音楽談義。
で開演30分前。
あれ?
現時点で客は我々3人と他2名。
平日だしねぇとか言いつつ、時間はそのまま20分前、10分前、5分前…。
ステージに4人のメンバーが揃う。
対する観客5人!
おい、関西の音楽ファン、何してんのよ。
インフルエンザ?
バンドでの初ワンマン、それも地元よ。
よしこっちも気合入れて観ますよ。
先日のアバンギルドでのライブで衝撃を受けた素晴らしいバンドサウンド。
今回はたっぷりのワンマンだけに期待大。
もう一曲目から凄い音。
西村さんのエッジの効いた洗練されたエレキギターが素晴らしい。
もともと西村さんには、アメリカンロック、ブリティッシュポップ、パンク、ニューウェーブといった幅広い音楽性があって、それらがそのギターの独特の音によって西村さんの音楽になる。
そこが面白くてやみつきになるんだな。
でこのバンド、中島かつき(ベース)、五十川清(ドラム)、大前チズル(キーボード)もう激ウマ!
音のデカさが違う。
関西最強のグルーヴ。
これ、ほんと。
ソウル、ジャズ、黒い感覚を持ったこのバンドと交わることで西村さんのギターがより自由に暴れ出す。
しかし勿体無いぜ。
こんな凄い音を7人(途中で二人増えた)だけで聴くなんて。
でアコースティックコーナー、ゲストのワンダー氏とのセッション(ここでも西村さんの軽快なギターが映える)を挟んで怒涛の後半戦。
これが強力。
新曲「ひまわり」はいい曲だなぁ。
ワンダー氏が西村さんを「ポール・ウィリアムスに似てる」って言ってたが、複雑なのに人懐っこいメロディーと黒いフィーリングを持ったこの新曲聞いてると、まさに!ってな気持ちになる。
このバンドでどんどん曲作って欲しいな。
みんなが思わず口ずさむような凄い名曲が生まれる予感。
でライブは最高潮に達する。
ギターを歯で弾くパフォーマンスも飛び出す狂いっぷり。
そんなハードでマッドなプレイながら、どこか微笑ましいというのは西村さんのキャラのなせる業か。
ステージの4人がお互いの音を楽しみながら演奏してるのが伝わってくる。
これぞライブの醍醐味。
大袈裟ではなく、このバンド関西最強である。
ライブ後、けすいけさん、めんちかつさんとともに、どうしたらこの素晴らしいバンドを世に知らしめられるかを検討。
もう関西音楽ブログの意地にかけてCLOCKWORK PORK PIE HATSを応援していくぞ。
とりあえず次回のライブには最低一人は知り合いを連れてくることをノルマにかす。
そんなこと言いながら3人で飲んでると片付け終了したメンバーが。
西村さんに挨拶しつつそのまま打ち上げに混ぜてもらう。
いろいろ談笑。
不思議な気分。
だって学生の時からこの人のギター聞き続けてきたんだぜ。
音楽を続けるってことは、たやすいことじゃないが、このバンドにはずっとずっとライブ続けて欲しい。
次回のライブからは不肖・popholic、強力なバックアップ体制で宣伝させてもらます!
これ読んでる人、絶対来てね!


2006-12-09「Soft Focus」
8時起床。
居候の黒猫・クロ(そのまま)にニャーニャーと起される。
娘から「今日は目玉焼きじゃない玉子を」のリクエスト有り、久々にオムレツを。
娘、今日も社会の宿題で友達と出かけていったので、洗濯物を干して、駅前の床屋へ。
スカッと髪を切る。
気分を変えて、雨上がりの街を散歩。
昼はカレーの残り。
でひたすらHDチェック。
「どうでしょう」「タモリ倶楽部」「ガキの使い〜」「アメトーーク」(プレゼン企画。ペナルティ・ヒデ、ケンコバおもろ)「太田光の私が総理大臣になったら〜」。
昨日立ち読みした「広告批評」では太田光と中沢新一の対談。
「野暮なことだとわかって、でもやってるのだ」という太田氏は信頼できる。
「タモリ倶楽部」はアナログレコードプレス工場見学ってので、観てたらアナログ盤聴きたくなった。部屋で何枚か聴く。
堺正章のシングル、岡村靖幸トリビュート盤で直枝さんが歌う「カルアミルク」、そして細野さんが近田春夫やいとうせいこう相手に「いったい日本はどうなる、おい!」とラップする「COME★BACK」を。
この曲は今活きるんじゃないか。
でついに「じゃりン子チエ」完読。
今もチエちゃんは5年生で、あの街に住んでるはずだ。
たっぷり楽しませてもらった。
ありがとう。


2006-12-10「スカンピン」
9時起床。
今日もひたすらダラける予感。
とりあえず午前中パルコの2プライスのスーツ屋で一着新調。
そりゃオーダーメイドとかのほうがいいのはわかってる。
けど、服にかける金はないのだ。
目先のCDやライブでいっぱいいっぱい。
♪〜金はなーい、金はない〜ってな感じだ。
それからスーパーで庶民的な買い物。
2割引きシールついたのばっかりカゴに入れてる…。
午後はテレビ見たり、買ってきた大福食べながら杉浦日向子「4時のオヤツ」パラパラと読んだり。
HDチェックはこの前BSでやってたヨーロッパ企画「サマータイムマシンブルース2005」。
映画版が思いのほか面白く、舞台版はきっともっとオモロイんだろうなと思ってたがその通りだった。
若々しい会話劇、学生時代のひたすら無駄に過ぎていく時間の感覚、ゲラゲラ笑いながら過ごした永遠の放課後感がよく出ていた。
藤子F不二雄的なSF(少し不思議)もの。
生の舞台を中学生とかに見せたいな。
14歳とかでこういうのにバツンとぶつかるかどうかでその後の人生変わってくると思う。
夜は鍋にする。
昨日「食べごろマンマ」でやってた「大根とアサリの鍋」を早速。
酒とみりん、白味噌、赤味噌でベースを作り、いっぱいの大根に白菜、アサリを貝ごと突っ込む。
今回はさらに鳥つくね、牡蠣も追加。
うぅ、美味い。
日本酒チビチビ飲みながらゆっくり食べる。
味噌味は食が進むぜ。
食べ過ぎてしまう。
そして最後は雑炊に。
これがまた美味い。
しかし残念なことに、我が家では僕以外、妻も娘も基本的に食に対してこだわりや興味がない。
「おなかいっぱい」だからと雑炊までは食べないのだ。
ほんとに勿体無い。
鍋の時は米は最小限に抑えて、最後の雑炊にかけるってのが基本だろうと僕なんかは思うのだがな。


2006-12-11「ZIGZAG」
月曜。
だらだら、ずるずるって感じで仕事。
どこ行ったんだ、覇気。
で今日聴いてたのはオリジナル・ラヴの新作「東京飛行」。
男気溢れる快作!
かっこいい!
もう剥き出しのロック。
凄く肉体的で野蛮な音。
緻密に積み上げられた音楽をその歌とギターで一回ぶっ壊してより強く響かせてる。
とにかく生々しい。
この生々しさはちょっと衝撃的でもある。
理屈を軽く越えてるのだ。
詞とメロディ、アレンジ全部が一体となって出てきてる。
ここにある音楽は田島貴男そのもので、これ以外考えられない。
田島貴男、まさに全身音楽家なり。
それにしてもなんたるメロディメイカーぶり。
例えば「2度目のトリック」なんて、どこか歌謡曲的なメロディなんだが、一気に耳から入ってきてグッと鷲掴みにされるような気持ちよさがある。
全盛期のジュリーみたい-なんて。
それとふと思い出したのがオリジナル・ラヴのファーストアルバム。
あそこに有った勢いと熱気が一回りしてきたようだ。
青さと深みが共存してる。
素晴らしいアルバム。
奮い立つ何かがある。


2006-12-12「アンブレラ」
朝から雨。
久しぶりにバス通勤。
頭が痛くなるような仕事をバタバタと。
で夜は会社の飲み会。
…疲れた。
ま、やめとこう。
で今日はトライセラトップス「LEVEL32」聴く。
和田唱も優れたソングライターだなぁ。
天性のポップセンスというか、キャッチーなメロはもっともっと評価されるべき。
甘い、いいメロディーで耳が心地よいもの。
音的にはあともうちょっとのきらめきが欲しいかな。
音楽を知り尽くしたプロデューサーがついて、その下でのびのびとやったらもっと良くなるんじゃないか。
例えば白井良明氏あたりがプロデュースしたら合うと思う。
それにしても僕、和田ファミリー好きだなぁ。


2006-12-13「遊びたがり」
夢を見た。
笑福亭福笑師匠と熱く落語について語り合ってる夢。
…なんだそりゃ。
新作へのこだわりを必死に聞き出そうとしてる俺。
これはどういう深層心理なのか。
性的欲求の高まりか?
なぜに福笑師匠。
今日はさっくり仕事済ましてすいすい退社。
当然のごとくタワーに寄って「ムーンライダーズのいい仕事!ソニー編」購入。
これ、早く帰ったら帰ったでやることないんだよねぇ。


2006-12-14「モーターマン」
昨日とは打って変わって、夕方になると急にバタつく。
一人残業してたら、なんだかやりきれない思いにかられる。
でNONA REEVES「free soul nona reeves」をCDラジカセにセットして爆音で聴く。
世界はとても憂鬱で、世界はひどく悲しい。
それでも音楽があれば生きていける。
きらめくメロディーが世界を変えてくれることを、僕は知っている。
外は冷たい雨。
頼りない折り畳み傘を相棒に歩く。
クリーニングから帰ってきたばかりのスーツは、数分でクタクタになった。
何百、何千とこんな夜を繰り返す。
「大事なものと/大事じゃないものが/少しずつ見えてくるような/そんな気がするよ、今」。
いいこと言うな、NONA REEVES。
音楽の魔法を信じてるんだな。
僕も信じてるよ。
さぁ明日は金曜だ。
新しい魂を呼び覚まそう。


2006-12-15「replay」
今日はいい天気。
午前中、出来る限りの仕事を片付け、会議の為和歌山まで。
まだ乾ききらないアスファルトの上に、イチョウの葉。
高校のグラウンドの横を通り過ぎ、踏切を渡る。
それにしても雲ひとつ無いいい天気だ。
ちゃんと新しい魂が芽生える。
京都から特急に乗って和歌山まで。
昼ごはんを食べる時間を考えてなかったので、駅でパンと缶コーヒーを買って電車に乗り込む。
窓から暖かな日差し。
音楽を聴きながら、照り焼きサンドとハムエッグパン。
いい気分だ。
遠足みたい。
電車でどこかに運ばれていく感じ、好きだな。
お腹も膨れて、ポカポカ陽気の下、電車に揺られウトウト。
であっという間に和歌山着。
で2時間ばかり会議。
いろいろ情報交換。
終了後、そのまま皆で忘年会。
吉宗公が幼少の頃遊んだ庭だとかいう由緒ある茶寮でクエ鍋。
弾力があってしっかりしたクエに舌鼓。
仕上げの雑炊、デザートの黒ゴマプリン(激ウマ!)までしっかり食べる。
あぁこのまま寝てしまいたい。
が、ここは和歌山。
さすがに遠い。
帰りのこと考えてちょっとお酒もセーブしてしまった。
急いで駅に向かい電車に飛び乗る。
2時間半後、帰宅。
クエ鍋がはるか昔のことのように…。


2006年12月下旬の日記へ


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