2006年11月上旬


2006-11-01「ブルーバード」
11月か。
早いもんだ。
そういや、このブログ(※「日々の泡/popholic diary」)初めて丸2年か。
本体であるHPは丸8年になる。
そっちには98年からの日記が残されてて時々、自分で読んでみることがある。
5年前の今日何してたかな…なんて。
でも驚くことにまるで成長してない。
相変わらず音楽を聴いたり映画を観たり、そしてぐだぐだ言ってる。
99年の11月1日は高橋幸宏を聞いてる。
00年は仕事で帰れずに大阪のカプセルホテルだ。
03年は「KILL BILL」観てる。
全く無駄な「自分データベース」。
月の頭はやっぱり忙しいが、どうにか山は越えた。
少し、気分がいい帰り道だ。
駅からの坂道を下る。
ポケットには何がはいってたんだっけ。
夢か、希望か、そんなもんじゃなかった。
20年前、いつもポケットはやりきれない苛立ちや不安でいっぱいだった。
10年前、最後の夢の欠片はコンビニのレシートといっしょにくしゃくしゃになってた。
今は何が入ってる?
挫折か、絶望か、そんなもんじゃないぜ。
まだ、はじまってもいねぇよ。
とかなんとか。
団地の向こうで星が光る。
で今日もキリンジ。
傑作!
確信しました。
「柳のように揺れるネクタイの」、好きだな。
ギターの音、ストリングス。
そして「収まるように収まったら/それでいいのか」「使えねぇって言うな」「安上がりでそいつは結構だ」とか吐き捨てるような言葉、その感覚。
「Lullaby」、エレクトロニカ・ブルース。
最初のフレーズ、メロディから鷲掴みにされる。
最後の「〜穏やかな響き」の「き」がいい。
そして美しい「Love is on line」が素晴らしい。
午前三時の孤独な魂は温もりを求める。
嘘っぱちでも、まやかしでも構わない。
真夜中を通り過ぎたころその気持ちはピークに達する。
その危うさが抜群のストーリーテリングで描かれる。
「出会い系」をテーマにここまでロマンティックな歌を作り上げてしまう。
このどこか狂った視線がたまらない。
それにしてもキリンジ、夜道に似合う音楽だ。
そしてまた数年が過ぎて、僕は06年の11月1日キリンジに痺れていたことを思い出すだろう。


2006-11-02「マジカル」
明日から3連休だ。
なんの予定もナイケド。
今日は早く帰るつもりだったが、結局ダメだった。
まぁいい。
11月だというのに暖かい日が続いているが、さすがに夜は肌寒い。
寄り道したい気分だが、もうレコード屋も本屋も閉まってる。
今日はいつもとは違う道で帰ることにした。夜の公園、傾いたままのシーソー。
汚れた靴で枯葉を砕く。
点滅する信号を無視して歩き出せ。
で今日聴いてたのも25日発売のCD。
ムーンライダーズ、和田アキ子、キリンジときて宮川弾アンサンブル「pied-piper」。
これ、凄くいい!
宮川弾は元ラブ・タンバリンズで作・編曲家として活躍する人物。
カーネーションの「Lovers & Sisters」のストリングスアレンジをした人と言えば、もう音楽的には信用できる。
室内楽の編成でポップスを演るというコンセプトだそうだが、好きだなぁこの音は。
僕はとにかくストリングスの音、それもロックやポップミュージックの中で使われるストリングスが大好物なので、時に激しかったり、優しかったりするその音にちょっと浮き足立ってしまう。
ヴォーカリストとして畠山美由紀や土岐麻子、安藤裕子に太田裕美(!)そして直枝さんも参加。
でも主役はやっぱり饒舌なメロディーといとおしい楽器達が奏でる音。
音楽の豊かさを存分に感じられる。
これは、聴いてください。


2006-11-03「永遠へのリミット」
「Beat Sexualice」というプロジェクトがある。
音楽好きが集まって、聴く側から作る側に回ったらどうなる?ってことで動き出したプロジェクト。
なんて僕もSCRAPSさんに教えてもらって知ったんだけど(より詳しくはこのプロジェクトの監督であるnov46sさんのブログや四番打者SIDEWAYSさん、エースSCRAPSさん達のブログをご覧下さい)。
野球好きが球団作ってプロ野球に乗り込むような、はっきり言ってムチャで危険な実験。
でも胸がわくわくするような企みでもある。
出入り自由なプロジェクトということでひょんなことから僕もちょろっと乗っかることになった。
とはいえ実際僕はたまにちゃちゃ入れる程度で何もしてないんだけど。
ま、ドリフで言ったら「すわしんじ」みたいな位置にいると言えばわかってもらえるだろうか。
でだ。その第一弾、SIDEWAYSさん作詞、SCRAPSさん作曲「永遠へのリミット」が今夜配信される。
これはゴールじゃなくてスタート。よーい、ドン!だ。とにかくワクワクしてる。
(ここからいつもの日記です)
昨日はやっぱり夜更かし。
「アメトーーク」メガネ芸人おもろ。
矢作、絶好調のデタラメぶりで最高。
今や若手No.1のスーパーサブ芸人。
で今朝は8時半起床。
朝から「はなまるマーケット」でハリセンボン。
箕輪の冴え渡るコメントに爆笑。
それから先日深夜に放送してた「ぜんまいざむらい」HDDで。
24話ぶっ続けで2時間。
ひたすらナンセンスで、教訓のないところがいい。
すっかり和む。
チャーハンの昼食の後、家族でパルコへ。
本日オープンのユニクロでフリースを一着、こっそりタワーに寄ってムーンライダーズのドキュメント映画「マニアの受難O.S.T.」購入。
帰ってまたHDDチェック。
「ガキの使い〜」「おっさん劇場」「UMEKA12/二人だけDEショー」。
「UMEKA12/二人だけDEショー」の小籔千豊の「うんこ」話に爆笑。
新喜劇座長になって、ちょっとお疲れ気味なのではと心配してたのだが、この前の「新喜劇ボンバー」でも下ネタ炸裂で相当面白かったし、「深夜の小籔」はちょっと違うということか。
夕飯は肉じゃがとさかなへんにブルー・鯖の塩焼き、缶ビールを一本。


2006-11-04「アメリカン・クラッカー」
10時起床。
しまった、寝すぎた。
娘はDSに夢中で「どっか行こー」と誘っても取り合ってくれない。
ソファに寝そべって森達也「ドキュメンタリーは嘘をつく」読了。
あっという間にお昼。
おにぎりと昨日の残りの肉じゃが。
昼から娘、友達のとこに。
最近ギターを引っ張り出してきてちょこちょこ弾いてるのだが、つくづく才能なくってイヤになる。
頭に鳴ってるメロディの音がとれない。
うー。バイトから帰ってきた妻と買い物。
車中で中村獅童はどうなの?って話。
はっきり言って羨ましいぜ、獅童。
やりたい放題じゃん。
誰もが羨む美女に子供生ませて、さらにあっちでウハウハ、こっちでウハウハってんだから三行半上等、家庭なんてどぶに捨てちまえ!
…ま、男としては最低だけどね。
ちなみに妻曰く「死んだらええのに」(メッセンジャー・黒田のマネで)。
ブックオフで「じゃりン子チエ」(文庫版)44〜46巻購入。
ついに後一冊のとこまできたぜ。
でも読み終わりたくない!
夜はお好み焼きにビール。
でレイトショーで映画観にいく。
ジャレッド・ヘス監督「ナチョ・リブレ」。
「スクール・オブ・ロック」のジャック・ブラックとマイク・ホワイトが立ち上げた映画制作会社ブラック&ホワイトの第一作。
もちろん主演はジャック・ブラック!
ということで公開二日目に。
ま、観客は5人だったが。
ジャレッド・ヘス監督の「ナポレオン・ダイナマイト(邦題は「バス男」…)」は未見だが、川勝正幸氏なんかが絶賛しててずっと気になってたし、なにしろタイツ姿のジャック・ブラックってだけでそそられるもんがある。
で映画は、B級ならぬ、C級。
下品かつチャイルディッシュな笑いが満載、それも爆笑から半歩ずれた苦笑を誘う間の抜け方。
これ全部褒め言葉である。
子供達のためにレスラーとして戦う宣教師の物語。
映画会社はなんとか笑いあり感動ありの物語としてヒットさせようと宣伝してるようだが、感動なんてこれっぽっちもないですから、ご安心を。
ジャック・ブラックのやりすぎな顔芸、腹芸に感動なんて必要なし(キッパリ)。
オールメキシコロケ、ジャック・ブラック以外は全員メキシコ人キャストということで、既成のハリウッド映画では到底見れない「いい顔」が大集合!
ジャックの相棒役ヘクター・ヒメネス(メキシコではスターだとか)からしてギリギリアウト!な「いい顔」っぷり。
この二人が並んでるだけで可笑しい。
その中にあってヒロイン役のアナ・デ・ラ・レグエラ嬢はまさに絶世の美女!で驚いた。
世界にはこんな美しい人がいるんだな。
でまぁ映画はもうね、なんだろうこの何も残らない、得体の知れないパワーは。
「20年前の西川のりお」そんな感じ(わかるかなぁ…)。


2006-11-05「あたらしいみち」
9時起床。
今日もいい天気だが、妻と娘は「行ってきまーす」と出て行った。
近所の幼稚園でバザーだとかで、マンションの奥様&チビッコ軍団で。
遅い朝食を「草野キッド」HDDで見ながら。
朝のうちにちょっと部屋を片付けたりして、ささっとうどんの昼食を済ませ、別宅・滋賀会館シネマホールへ。
細田守監督「時をかける少女」観る。
筒井康隆原作のSFジュビナイル。
何度か映像化されているが何と言っても大林宣彦監督、原田知世版でしょ。
その永遠の名作「時をかける少女」大林-原田版を観たのはもう20年以上前だ。
それ以降大林作品はかなりこまめにチェックしてるし、原田知世はいまだに僕の憧れだ。
つまりは相当思い入れがある。
で今作はアニメによるリメイク版。
とはいえ設定は大きく変更していて、新たな主人公が登場する。
アニメはあまり観ないし、大林-原田版には思い入れ有りすぎるから、実際楽しめるか心配ではあったんだが、その心配は全く必要なかった。
そうとても気に入った。
設定は現在で、主人公は17歳の女子高生・紺野真琴。
男友達の千昭と巧介とはいつもいっしょ。
そんな真琴はひょんなことから「タイムリープ」の能力を身に付ける-。
「タイムリープ」「青春」「三角関係」をお題にした三題噺。
これが実によく出来ている。
主人公・真琴は、最初こそタイムリープに戸惑うが、すぐにそれを楽しむようになる活発で生き生きとした女の子。
常に戸惑い悩んでいた前作の主人公とはそこが大きく違う。
ちなみに前作の主人公・芳山和子は真琴の相談相手である伯母として登場する。
そのあたりの仕掛けやオマージュ具合もまた良し。
で「恋」と「友情」という普遍的なテーマが「タイムリープ」と絡まって展開していく。
そこの描き方が上手いのである。
爽やかで、生き生きとしてて、切なくて、前向きで。思いっきり笑い、思いっきり泣く主人公の姿に、忘れていた何かを思い出す。
なんてな。
でも凄く後味がいい、気持ちよさがあった。
ちょっとこう一握りの切なさが胸に残る感じで。
設定こそ違えど、大林-原田版を中学生の時に観て感じた感触。
それと同質のものを感じられた。
それと真琴の声が良かった。
アニメなんで苦手かっていうと声優のなんつーかあの声の演技ってのがダメだからなんだが、今回は凄く自然で声そのものが初々しく生命力があって、そこも大きなポイントになってた。
調べると仲里依紗ちゃんという16歳の女の子だそう。
これ大林-原田版に胸をキュンとさせた人に是非観てもらいたいな。
で天気もいいので少し散歩。
映画を反芻しながら街歩き。
小腹が空いたので、駅前のパン屋の「タマゴトースト」を食べようと寄るが休みでやんの。
帰って夕飯作り。
ぶり大根、きんぴらごぼう、だし巻き。
またがっつり作ってしまった。
出来たところで遊び疲れた娘が帰ってくる。
はい、これで三連休終了。


2006-11-06「ゆうがたフレンド」
昨日は早く寝た。
たっぷり寝てるはずなのに、だるい。
月曜はいつもこうだ。
爽やかに月曜を迎える方法ってないだろうか。
あっちゅー間に夜。
窓の無い部屋にいるから、雨が降ったことにも気付かない。
こんな風に、いろんなことに気付かず死んでいくんだろうな。
ま、暗いことを考えるのはよそう。
「ほぼ日」で紹介していたウィスット・ポンニミット氏によるSAKEROCK「インストバンド」PV観てちょっと感動する。
この「ちょっと」が大切だ。
うん、「ちょっと」いい曲。
この小ささが後から効いてくる。
で今日聴いてたのはムーンライダーズ「マニアの受難 O.S.T.」。
夏に野音でやった30周年ライブ音源を中心にした、ムーンライダーズのドキュメンタリー映画のサントラ。
まだ全部聴けてないんだけど、この場に居れた人たちはホント幸せだったろうな。
カーネーションの直枝、太田両氏をフィーチャーした「ボクハナク」にまず痺れた。
20年間でもう何百回と聴いてる名曲、ギターポップに生まれ変わったこのライブバージョンも相当かっこいい。
暴れまくるギターの音、胸が焼けるように熱い。
歩く速度が速まる。
20年、無駄なことなんか何一つなかったんだって思う。
それからあがた森魚がメンバー一人一人を紹介していくとこ、これにはやられた。
っつーかこの場に居合わせてたら絶対泣いてたと思う。
それにしてもこの映画、関西で上映するんだろうか?
滋賀ではまず無理だろうし…。


2006-11-07「Elphant」
朝、新聞の小さな死亡記事を見て驚く。
「清水キョウイチ郎さん(41)肺血栓のため死去」。
「清水キョウイチ郎」と聞いてパッと顔が浮かぶ人は少ないかもしれないが、「元漫才コンビ“ぴのっきを”の」とつけば「あぁ、あの」と思い出す人も多いだろう。
「ぴのっきを」はよくテレビにも出てたから20代後半〜30代の関西人なら多分知ってる。
歯切れのいいショートコント。
どこの世代にも属せなかったコンビで、2丁目でも特異な存在だった印象がある。
コンビ解散直前の頃は、吹っ切れた面白さがあって「オールザッツ」などでは異彩を放ってた。
コンビ解散後は吉本新喜劇に入団。
たまに見るなって感じだった。
だが「奇人」として吉本芸人達のエピソードトークには欠かせない人物でもあり、「自殺しようと川に入水したものの、そのまま向こう岸に辿り着いてしまった」という話は本人よりも有名かもしれない。
一度、大阪駅で見かけたことがあって、なんとなく「ちょっと気になる」芸人さんだった。
41歳か。
さすがに早すぎる。
とにかくご冥福をお祈りします。
で今日は随分寒い。
昼に飲む味噌汁(インスタント)が美味しい。
ザザザッと仕事して、肩をすぼめて帰る。
今日も聴いていたのは「マニアの受難」。
曽我部恵一「スカンピン」これまた名演。
こうしてライブ音源聴くと、ムーンライダーズのライブバンドとしての凄みを感じる。
いくら難解で捻くれた作品を作っても、この肉体性があるから決して頭でっかちにならない。
知性的で野蛮。
いい。


2006-11-08「あふれる熱い涙」
東良美季氏のブログ「毎日jogjob日誌」は毎日チェックしているブログの一つで、その地に足が着いた文章がとても好きだ。
今日11月7日の日記、昼休みに読んで胸が熱くなった。
とてもシビアで重い文章だ。
でもここには「本当のこと」が書いてある。
嘘やまやかしなんかじゃない。
心からの言葉が真摯に綴られている。
怒り、悲しみ、やりきれない想い。
「-その代わり死ぬな-」。
その一言の誠実さと切実さ。
胸が焼けるように熱い。
まだ10代だった頃、友達なんか一人もいなくて、部屋でRCやムーンライダーズ、そうロックをずっと聴いてた。
そして30代半ば。
この美しくない国でどうにか生きてる。
へこたれそうなことばかりだけど、ロックが教えてくれたことを忘れずにいる。
失わずにいたいと思ってる。
あの頃、ロックは僕に「死ぬなよ」って言ってくれてた。
全然ダメな大人だけど、一言言わせて欲しい。
「死ぬな」。
子供達の子供達の子供達へ、死ぬなよ。


2006-11-09「Fit Song」
今日も目一杯働いたぞー。
半ばヤケクソだな。
で今日聴いてたのはCornelius「SENSUOUS」。
やっと辿り着いた。
一音一音の響きがクリアでとてもいい「音」。
カラフルでいて無垢な音楽。
細野さんのトロピカル三部作をふと思い出したが、むしろこれはコーネリアス版「HOSONO HOUSE」か。
余分なものがない。
音だけが鳴っていて自由。
安心して聴けるな。
普段、仕事で耳に入ってくる音楽は、音楽以外の要素が多すぎて辟易する。
もはや音楽とはかけ離れた商品としてしか存在してないようなものも少なくない。
コーネリアスを聴いてほっとする-なんてのも変な感じだが、確かにそう思った。


2006-11-10「終わりの季節」
金曜ぐらい早く帰ってやろうと思ったのだが、間が悪いというか帰ろうとする度に仕事がやってくる。
映画には間に合わず、タワーも閉店の時間だ。
それより胃が痛い。
排煙口から覗く空を見上げていると、牢獄にいるみたいな気になる。
俺の犯した罪は何?
Kahimi Karie「Nunki」聴く。
ヤン富田プロデュースの2曲は、完全にDOOPEESの新曲。
DOOPEESの新曲にカヒミ・カリィがゲスト参加ってことだな。
延期が続くDOOPEESのセカンドに思いを馳せ、2曲繰り返し聴いてしまう。
大友良英による緊張感溢れる音もいいが、今はこの柔らかさを心が求めている。
夕飯はカレーだった。
鍋に火をかけ温め直す。
その間に目玉焼きを作る。
カレーの上に目玉焼きをのっける。
ささやかな自分へのご褒美だ。
一人で黙々と食う。
何もない一日が終わる。
これでお終い。


2006-11-11「お世話になりました」
8時起床。
朝から娘と京都の実家へ。
父、調子崩し2日前から再入院。
実家で母を拾ってそのまま病院まで。
ま、今回は大事を取っての入院。
やっとお粥が食べられるようになって、今日は調子良さそう。
従兄弟の入院とかあって自分の身体考えずにいろいろ無理をした疲れが出たのだろう。
父も母も気が利きすぎる上に、周りから頼られるとほっとけない。
損な性格だと思う。
母も父の世話はもちろん、従兄弟の入院の世話まで結局やっていて動き回ってる。
とりあえず今日は運転手して、いっしょにご飯食べて、いろいろ話聞いたり。
それぐらいしか出来なくて悪いんだけど。
娘も1日付き合ってくれた。
ここんとこ連れてくのは病院ばっかりで悪いね。
帰って娘とお風呂に入って、その後ゆっくり髪を乾かしてあげる。
夜、テレビでたけしと爆笑問題。番組の内容はともかく、太田光は今、芸人として脂乗り切ってるな。
「チューボーですよ」ゲスト井上順。
マチャアキ&順見てるだけで幸せな気持ちになるなぁ。
いきなりずっこける順、マチャアキ=リード・タンバリン、順=サイド・タンバリンでの息のあったタンバリン演奏、歌をせがまえ「料理しながら歌えないよぉ」と言いつつしっかりマイク持ってるというお約束なノリ、最後は「かまやつ」ネタで締める-となにもかもが最高!
今晩は気持ちよく寝られるな。


2006-11-12「昨日・今日・明日」
9時起床。
妻はバイト、娘は学校の子供会へ。
朝のうちに買い物行ったり、こまごまとした用事を済ませる。
わしゃ主婦か。
それにしても今日は寒い。
昼は鍋焼きうどんにした。
一人用の土鍋にかしわやら揚げやらを突っ込んで、最後に玉子を落とす。
美味しいなぁ。
午後は、借りていた本を返しに図書館まで。
やっぱり外は寒い。
帰ってきて、かりんとうと熱いお茶を傍に置いて、CD聴きながらHPの更新など。
夕飯は大根と鶏の煮物、いわしのフライ、豚キムチ。
冷蔵庫の残り物を一掃すべく。
昨日、今日とYouTubeで井上順「お世話になりました」の映像を何回も見てるんだけどいいなぁ。
この明るさ、エンタティメントの気持ちよさ。
ずっとサブカル好きできてるが、基本的な自分の好みはエンタティメント志向なんだと思う。
すかっと抜けるような明るさ、カラフルでポップ。
ポップってなんだ?と聞かれると上手くは言えない。
でも確実にそのポイントはあって、とにかく僕が「好きだな」と思うものは全て「ポップ」があるのだ。
popholic=ポップ中毒ということだ。


2006-11-13「ロマンティック街道」
月曜。
いつものことながら、すこぶる調子悪し。
一日中、頭が痛い。
で今日聴いてたのは筒美京平ヒストリー(97年に出た8枚組みベスト)の2枚目。
マチャアキ「さらば恋人」と井上順「お世話になりました」が仲良く収録されている。
「さらば恋人」はカラオケで100回ぐらい歌ってるが、今日はとにかく井上順をリピートしまくった。
ほのぼの路線かと思わせながら、これまたしゃれたアレンジ。
流麗なストリングス、キュートなピチカート音、アコースティックギターが刻むリズム、さりげなくかっこいいドラムのフィル。
ドリーミーで最高。
ハーパーズ・ビザールみたい。
下宿のおばさんや煙草屋のおばあちゃんに「お世話になりました」という穏やかさの中で「男なら夢を見る/いつも遠いとこを」ってフレーズが効いてる。
3分に満たない曲なのに、ストーリーが浮かび、そこに生きる男の感情が聴いている者の心に生まれる。
素晴らしい。
歌の力を感じるな。


2006-11-14「BIRDS」
今日も黙々と仕事。
日記に書くようなこともなく…。
聴いてた音楽は、「名盤を聴こう」シリーズっつーことでNEIL YOUNG「AFTER THE GOLD RUSH」を。
なんだろう、この武骨な優しさは。
ギターの音、ドラムの音、歌声、全てに優しさを感じるんだなぁ。
でも甘くないんだ。
新聞を読むと今日も誰かが死んでる。
子供が死に、大人が死ぬ。
もし彼らがこのアルバムを聴いていたら、また違った選択があったかもしれない。
世界中の悲しみが溢れて/何もかもが飲み込まれそうになる/ターンテーブルから流れるメロディが/頬をつたう涙に虹をかける。


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