2006年9月下旬

2006-09-16「秋になっちゃった」
昨晩はダラダラと夜更かし。
音楽聞いたり、漫画読んだり、ビデオチェックしたり。
「情熱大陸」の蒼井優ちゃん、天才肌ッつー感じだったなぁ。
9時起床。
外は雨。
娘とクロ(庭先に迷い込んできた野良猫、今や僕より我が家の滞在時間は長い。夜は押入れで寝てるし、朝からソファーで完全に腹見せて大の字になって寝てやがる。)ともどもダラダラ、ゴロゴロ。
昼はレタスと卵のチャーハン。
その後、頼まれ事あって京都の実家へ。
実家に帰ると、意味無く冷蔵庫を開けてしまう。
我が家と違って理路整然といろんな食材が入ってるから、気持ちいい。
そして常備してあるポンジュースを必ず飲む。
ポンジュース大好きなんだけど、結構高いからなぁ。
夕飯は持っていった秋刀魚を。
秋なんですねぇ。
しかしここんとこ平日は仕事に追われ、休日は完全に脳みそストップ状態。
個人的にやらなきゃと思うこともチラホラあるのだが奮い立たず。
根がグータラなんだな。
読み続けてる「じゃりン子チエ」は22巻まで突入。
カルメラがフィーチャーされるちょっといい話にホロっときてしまう。
しかしこう毎日読んでると、頭の中の思考回路が大阪弁になってしまう。
こう、なにか考えてる時、大阪弁で考えてるもんなぁ。


2006-09-17「Midnight Kangaroo」
9時起床。
妻と娘は子供会のボウリング大会へ。
僕は朝から県内ドライブ。
いろいろ用事を済ます。
車中ではカーネーション「WILD FANTASY」を爆音で。
昼は昨日実家で貰ってきた塩鯖と赤飯、一束残ってたそば。
組み合わせめちゃくちゃだなぁ。
畳の上にゴロンと寝転がったらそのまま寝てしまった。
グータラにもほどがあるねぇ。
で目を覚まして、大阪まで。
今日はカーネーション@心斎橋クラブクアトロ。
6時オンタイムでライブスタート!
いやぁ“やんちゃ”なライブだったなぁ。
あと10歳若かったらフロアで飛び跳ねてたが。
矢部さんのドラムがいつにも増してワイルドでかっこいい。
サポートギタリストの西池崇氏もカーネーションへの愛とリスペクトを感じるサポートぶり。
「WILD FANTASY」+ヒットパレード(?)的セットリストで約3時間。
詳しくは後日。


2006-09-18「おはよう」
そんな訳で昨日の話。
カーネーション@心斎橋クラブクアトロ。
カーネーション、大阪といえばバナナのイメージだが、今回はクアトロ。
でも10年ぐらい前、最初にカーネーション観たのは確かクアトロだったか。
開場まで階段に並ばされると、あぁクアトロだなぁと思う。
暑いんだ、あそこの階段。
で開場。
椅子席はさすがに埋まってたので中ほどで背中もたれられる場所を陣取る。
フロアに出るにはいささか体力に自信がない。
ほどなくしてやってきた[けすいけさん]と開演までウダウダと話。
ふと見るとめんちかつさんはしっかり中央椅子席に。
さすがだなぁ。
関西カネマニアの方達が一堂に会してる様子。
いや関西に留まらず全国から。
で6時オンタイムにライブスタート。
いきなり「Superman」かよ。
大好きな曲じゃねーか。
それからもう高いテンションをキープしたまんまでライブは続く。
ソウルフルでロックンロールで、“やんちゃ”なステージ。
アルバム「Wild Fantasy」は深みを持った落ち着いた雰囲気だったが、ライブではやはり生々しさが爆発している。
「Wild Fantasy」全曲に加え、ヒットパレード的選曲で盛り上がる。
「REAL MAN」はサビに入る瞬間、いつ聴いても泣きそうになる。
「たのんだぜベイビー」は3人編成で聴くのは初めてかな。
改めてなんというキャッチーさなんだと思う。
本編ラスト「The End of Summer」が僕にとってはハイライトだったかな。
「ぼくのなにかひとつを信じて欲しい」なんてフレーズに深く共感してしまう。
アンコールの「Angle」弾き語りはさすがに直枝さんも疲れたのか、いいとこでミスがあったが、それもまたライブ。
これで弾き語りツアー、関西にも来てもらわなきゃね。
「夜の煙突」に揺れるカネマニアたちの姿を少し俯瞰で眺め、感動する。
どんな時でもこの曲があれば、なんとかなる-そんな風に僕らの心に存在してる歌。
で今日は7時起床。
お仕事。
朝からイロイロ動き回る。
雨を心配してたが、夏がぶり返してきたような暑さ。
気を使いながらバタバタと1日。
結局10時間労働。
まさに「トンカチ叩いて働いた〜」1日。
「後の楽しみ」がないのがつらいとこなのだが。


2006-09-19「The End of Summer」
今日も仕事…っていいか。
ここんとこの日記つまんないねぇ。
で今日はカーネーション「天国と地獄」聴く。
カーネーション、最初の名盤。
20世紀を代表する一作。
人一倍愛されたいのに、誰からも愛されない男。
「いつかぼくの涙も/この街に降るんだろうか」「ぼくのなにかひとつを信じて欲しい」こんなフレーズ、どうしようもない孤独を抱えた男からしか生まれない。
でそんなカーネーションがさらにそこを越えて、今の力強い歌を生み出してるとこに感動するんだなぁ。


2006-09-20「Blind Touch」
何もない1日。
目の前の仕事をただこなす。
飄々と何も考えてない顔をする。
乾ききった言葉は声にならずに消えてしまった。
風も吹かない閉めきった部屋。
キーボードを叩く音。
時計の針が背中に刺さった。
死ぬにはまだ早すぎる。
弁当の蓋に、張り付いた米粒。
誰からも愛されないのはどんな気分。
メガネを拭いてみても世界は変わらない。
夜が来るのが随分早くなった。
コンビニの前で安物のガキどもが座ってる。
俺のほうが、きっともっと苛立ってる。
Y字路の猫。
どちらにでも好きにいけばいい。
たとえ、引き返すことになっても。
俺の心の上っ面。
乾ききった言葉はディスプレイの向こうに消えてしまった。
胸には赤いバラ。
革命を夢見てる。


2006-09-21「ジャガーの爪」
さて、今日聴いてたのは青山陽一「DEADLINES」。
実はちょっと前にサンプル盤を聞かせてもらっていて既に聴き倒しております。
で会社が出してるフリーペーパーでCDレビューを書いてます。
10月1日から地元・滋賀で配布されますのでどこかで見つけたら手にしてみてください。
青山さんからプレゼントもありますよ。
で一足早く書いたレビュー載っけときます。
「DEADLINES」青山陽一(Flowers Land Label / ECCA-1005)\2,800(tax in)
青山陽一、2年ぶり10枚目のアルバム「DEADLINES」。
まずはこの素晴らしいアルバムをここに紹介できることを嬉しく思います。
オリジナルアルバムとしては2年ぶりだが、2枚組ベストアルバムやDVDの発売、自身の企画ライブ「怪しい隣人」をはじめとした数多くのライブと、ここ数年の精力的かつ充実の活動ぶりは、20年に及ぶキャリアの中でも「黄金期」と言っていいだろう。
そんな「脂乗り切ってる」状態で作られたアルバムには、青山陽一という音楽家の豊かな「芸」が見事に収められている。
洗練と土着、色気と狂気、ユーモアと毒、衝動と熟練…誰にも似ていない歌とギターが様々な表情を見せる。
そして特筆すべきはその「芸」を支えるバンドサウンドの素晴らしさ。
中原由貴、千ヶ崎学、伊藤隆博といったメンバーとの息のあった演奏は、ライブのダイナミズムを表現するだけに留まらず、音楽を音楽本来の姿に戻す魔力がある。
例えば鈴木慶一(ムーンライダーズ)を作詞に迎えた「Cherry Blossomは今」のえも言われぬ音の感触。
ロマンティックな響きの中で生み出されるグルーヴ。
聴くべきである。
もし、あなたが本当の「音楽」に触れたいと思うなら。


2006-09-22「Frederick」
金曜。
ド忙しい1日ながら早退。
男には仕事より大切なものがあるんだ。
とかなんとか。
今日はライブだ。
鈴木祥子@磔磔。
久しぶり。
祥子さんと磔磔の相性の良さはもう何回も体験してるから、期待も高まる。
ここ最近の祥子さんのライブは、ナーバスになりすぎてるのか、ステージと客席の距離が縮まらない感じでちょっと辛い場面も少なくなかったのだが、今日のライブは実に良かった。
言うまでも無く彼女のソングライターとしての力量たるや生半可なものじゃない。
キャッチーで胸に残るメロディーはバカラックや筒美京平の後継者にもなりうるだろう。
が、それ以上に彼女は芸術家だった。
身を削るように作られた歌は、胸に杭を打ちつける。
ロック、ポップスといった枠をはるかに超えてしまう凄み。
ある種、実験的なステージでもあったが、それは大正解である。
もうどう言われたって何も気にしなくていいと思う。
魂の向かう方へ進めばいい。
それはきっと正しい。
そんなわけで続きは後日。
amazonから2日前に届いた細野晴臣&東京シャイネスのDVD。
今、ちょっと観てる。
あの冬の日、京大西部講堂に居合わせたことは、大きな財産である。
以下覚書。
走り去る電車の音。かき消される犬の声。踏み切りの向こうに、あの頃の僕。


2006-09-23「学校で何おそわってんの」
土曜。
祝日。
快晴。
今日は娘、運動会の日。
朝からおにぎり担当で、昆布、海苔の佃煮、鮭、3種おにぎる。
カーネーションの黄色い「King of garage soul」Tシャツを着て小学校へ。
到着しふと見ると昨日もごいっしょしためんちかつさんが。
それも同じTシャツ!
完全にかぶってるやん。
その上、先生方も黄色のTシャツで統一してる。
妻に思いっきり笑われる。
どもどもとめんちかつさんに挨拶するも、揃いのTシャツで並んでるのはさすがにおかしいし恥ずかしい。
漫才コンビじゃないんだから。
それにしても全国に1000枚程度しか流通してないと思われるカーネーションTシャツが、小学校で2枚揃い踏み。
ありえないよ。
でビデオカメラ片手に運動会観戦。
全校生徒合わせても100人強。
割と呑気な感じで。
でこの年に一度の運動会での一番の楽しみは、娘とは幼稚園時代から同級生のKちゃんという男の子をチェックすること。
なんというか「ミート君」と呼びたくなるような愛嬌溢れる子で、幼稚園の運動会で観てから大ファンといっても過言じゃないぐらい。
そのひたむきでコミカルな動きが最高。
みんな同じ赤白帽かぶってるんだが、一人だけ帽子のツバが池中玄太みたいに上向いてる時点でツボ。
いいなぁ、癒される。
ぬいぐるみ化希望。
…すいません、バカにしてるわけではないんですよ。
でも基本的にこう負けてる子を見てるほうがドラマが感じられていいんだよね。
女の子はちゃんとしっかり颯爽としてるんだけど、小学校時点で既に男のほうがダメ率、圧倒的に高くってね。
そこがまたいいんだ。
もちろん、僕は完全にダメなほうでしたけど。
で暑さでぐったりして帰宅。
軽く昼寝してしまい、夜は家族で外食。
以下覚書
飲み込んだ言葉が/腹ン中で石になってる/街灯に群がる虫/一匹がポトリと落ちた/金で買われたトップ40/ゴミ溜めのラジオ/うまくやってるつもりかよ/わかってるんだぜ/言葉に弾丸を込めて/メロディーに愛を込めて/胸には赤いバラ/ベッドルームから革命を


2006-09-24「生活の柄」
昨日夜更かししたにも関わらず今朝は7時おき。
地域の川掃除。
朝から長靴履いて、鎌持って。
もう、ほんとねぇ、そろそろ俺、褒めてもらってもいいと思う。
なんつって。
それから家に帰って朝食。
ホットドッグ、もちろん娘の分もいっしょに自分で作る。
テレビで「ハリセンボン」のコントに大爆笑。
前観た時より格段にバカバカしさが増しててびっくりした。
いまや東京でも売れっ子、その自信がプラスに働いてる。
もちろん、まだまだ表現は稚拙なのだが、それでもこのくだらなさは特筆に価する。
なんというかコロコロコミック的なチャイルディッシュなバカバカしさ。
笑ったなぁ。
それから妻と買い物。
来週は地域の運動会。
ジュースの買出しやらもろもろ。
帰って昼食、皿うどん。
水溶き片栗粉でとろみをつけて…ってまた作ってるよ。
でさすがに疲れたんでシェスタ。
昼寝できる幸せ。
でも2時間寝てしまうとさすがに時間が勿体無い気もするが。
それからも諸々雑用。
合間合間に「じゃりン子チエ」読んだり、音楽聴いたり、久々にギター出してきていじったりとまぁ生産性ない感じで。
夕食はたこ焼き!関西人でしょ。


2006-09-25「ゆっくり跳ねる音楽」
いきなりですが今日聴いてたのはクレイジー・ケン・バンド「GALAXY」。
相変わらず絶好調ーっ!なアルバム。
この怒涛の量産ぶり、絶倫すぎる音楽性。
素晴らしい。
言葉と曲に無理が無い。
作詞・作曲をともにこなせる強みか。
まるで一筆書きのような無駄のなさ。
それでいて音はロックンロール、ソウル、ラテン、ジャズ、ボッサ、ヒップホップ…なんでも有りの雑食ぶり。
でもちゃんと自分達の音として消化しきってる。
ジャンルに飲み込まれるんじゃなくて、CKBがジャンルを飲み込んでる。
そして一番凄いとこは、ユーモアを忘れてないとこだ。
ここんとこ、久しぶりにギターを引っ張り出して夜中にこそこそ。
つくづく作る才能ないことを実感。
以下覚書
弾丸を込めて、愛を込めて。
ビート・セクスアリス“Back to the music”11/3はじまるってのはどうかな


2006-09-26「長い休日」
今日は休み。
夏休みを1日とる。
9月中にとらないと消えてしまうのでちょっと無理やりだが。
で昨晩はまたしても夜更かし。
だけど今朝は8時前には起きて、9時には外出。
もう今日は自由に過ごすのだ。
京阪電車にのんびり揺られて京都の一乗寺まで。
久々に恵文社に行く。
結局、本屋かよ!ってとこだが、滋賀にはこういう本屋ないんだよね。
相変わらず落ち着く。
本の背表紙を一冊一冊眺めては、気になった本を手に取る。
別に買わなくてもいいんだ。
ここにいてこうしてるのが楽しい。
新しく出来た生活館も覗けたし満足。
沢村貞子「わたしの台所」購入。
なぜか恵文社では料理エッセイ本を一冊買うという決まりが自分の中に出来つつある。
それからそのままぶらりと歩く。
多少湿度は高いが、随分涼しくなったから歩くにはちょうどいい。
白川通りに出て、目に入った蕎麦屋で昼食。
温かいせいろ蕎麦というものを初めて食べたがなかなかおいしい。
きのこの天ぷらにかやくご飯もついて秋らしいお膳。
これまた満足。
そしてそのまま、前から行きたかったガケ書房に行く。
ってまた本屋かよ!
噂どおりの店。
CDも充実してて、そのセレクトぶりはまさに趣味ぴったり。
そこでもまた端から端まで背表紙眺めて、心の中でニヤつく。
恵文社では品切れしてた佐藤雅彦「Fが通過します」購入。
今日はこれを購入するのが目的みたいなもんだったから嬉しい。
でまたぶらぶら歩いて百万遍辺りへ。
昔、祖父母の家があった場所。
昔から夏休みと言えば百万遍なんだな。
また来てしまった。
小さなパン屋、マルホベーカリーでいつものごとくクロワッサンとぶどうパンを購入。
ふと目に付いたクリームパンに妙に惹かれるものがあり1個買ってみる。
そういえばもう30年以上前から、それこそ物心つく前から、母や祖母に連れられてこのパン屋に来てるが、いつも買うのはクロワッサンもしくはぶどうパンと決まっていて、実際その二つがあまりに美味しいからそれ以外のパン買ったことなかったことに35歳にして気付く。
で昔、銀玉鉄砲の打ち合いを兄貴や従兄弟たちとした公園のベンチに座ってちょっと一休み。
クリームパンを食べてみる。
一口食べて驚いた。
衝撃的な美味さだったのだ!
粉が噴いたつや消し気味の懐かしいもちっとしたパン生地。
中のクリームは半透明で白っぽくて、砂糖の心地よい甘さが舌に絡みつく、今まで食べたことの無いようなクリーム。
僕は最近のなめらかすぎるクリームよりホロホロした感じのクリームが好きと常々公言してきたが、このクリームはそのどちらとも違う、「なんだ、これは!?」という感触。
綿菓子のような甘さ、なのにクドくなくて、とにかく口に入れた時、懐かしいいい気分がした。
なんで俺は今までこの美味さを見過ごしてきたのか。
確かにここのもちもちで重くって昭和の味がするクロワッサンは最高だ。
ジャリジャリとザラメの感触が残るぶどうパン、こいつもグッジョブだ。
でもさらにこんな秘密兵器があったとは。
感動である。
久々に美味さに感動。
すぐ店に引き返し、追加購入。
「あまりに美味かったんで、また買いにきました。このクリームは素晴らしいですね」と言うと店主は礼を言った後、さらりとそして何気に強く「自家製…ですから」と言った。
でそのままバスに乗り、京都駅へ。
伊勢丹でやってる「アルフォンス・ミュシャ展」観にいく。
思い入れは特別なかったんだが、これまた度肝抜かれた。
素晴らしいデザインセンス。
どの作品も完璧にデザインされてるんだもん。
とんでもない構成力、アートディレクションの素晴らしさ。
そしてデザイン力、作画力の圧倒的な高さにちょっと驚いたなぁ。
縦長のポスター、こんなのが街に張られたら、そりゃ当時のパリッ子たちは驚いたはずだよ。
今生きてたらガンガンCDジャケットとか作ってるだろうな。
そして描かれる女性の丸みを帯びた柔らかさがなんともまた素晴らしい。
観終わるのが惜しくて、3歩進んで2歩下がる感じで。
こりゃいいものを観た。
で大津に戻って、家に帰ると見せかけて別宅=滋賀会館シネマホールへ。
西川美和監督「ゆれる」観る。
!。
これまた素晴らしい作品。
香川照之、スゲー!ということで長くなったので感想は明日にでも。


2006-09-27「人間の条件」
さて、西川美和監督「ゆれる」の話。
東京でカメラマンとして華やかに生きる弟・オダギリジョー、田舎で親の後を継ぎ実直に暮らす兄・香川照之。
対照的な二人の兄弟、その間で様々なものが「ゆれる」のである。
愛情と憎悪、真実と虚像、生と死、信頼と裏切り、明と暗…その境界線がゆらゆらとゆれる。
決して落ち着くことの無い、人の心。
その「ゆれる」様を見事に脚本にした西川監督の恐るべき才能、そして演じきった二人の役者に大きな拍手を。
一見荒削りながら、物語が進むにつれ繊細に魅せていくオダギリジョーがいい。
そして香川照之!
スゲー!
巧い人だとは知ってたけど、弱くて脆くて複雑な心の動きを内側から捉えたような演技。
オダギリ-香川が対峙するシーンの緊迫感たるや、全盛期の鶴田VS天龍戦を見るがごとく。
心にグサッとささる映画であった。
で今日もまた忙しい。
昨日遊んじゃったからな〜。
朝からフル稼働で働いて、大阪で3時間会議してさらにまた戻って仕事。
いろいろと。
いろいろと。
いろいろと。
人を欺き、傷つけ、平気な顔してる人もいる。
いつか全部自分に帰ってくるぜ。
以下覚書
BM7-C#m7(b5)の2コードをひたすら
A;飲み込んだ/言葉が/腹ン中で石に/なってる/街灯に/群がる虫一/匹がポトリ/と落ちた
A’;錆び付いた/ラジオから/金で買われた/トップ40/うまくやってる/つもりかよ/全部わかって/るんだぜ
(この先考え中)
B;もうそろそろいいだろ/怒ってもいいだろ/腹ン中で石ころが/ゴロゴロ音たててるんだ
C;言葉に弾丸を込めて/メロディに愛を込めて/胸には赤いバラ/革命の鐘が鳴る


2006-09-28「Who’s gonna cry?」
うぅ、ムーンライダーズの新曲、買いに行く暇が無い…。
で今日はムーンライダーズ「最後の晩餐」を聴く。
長い活動休止の後に出た濃厚な一枚。
30半ばの今、ここにある歌の数々が身に沁みる。
鈴木博文作「幸せな野獣」に潜む大人のパンクな精神に痺れる。
心の奥の毒を吐く、その凄み。
それとやはり「涙は悲しさでけで、出来てるんじゃない」は名曲だな。
何回聴いてもそう思う。
「AOR」の頃、鈴木慶一は「10ccの『I'm not in love』的な名曲を目指す」と言っていたが、これはもうその域でしょ。
例のプロジェクトで「I'm not in love」なド名曲を1曲-なんてどうだろう。
で今日は送別会。
相変わらず苦手だな。
疲れてしまう。
早く一人にしてくれという気分に陥る。
会が終わって、誰にも気付かれないよう帰る。
ムーンライダーズ聴きながら湖岸を歩く。
一人で生きてく強さも、人の中に入ってやってく強さも持ってない。
なにを中途半端なこと言ってんだか。


2006-09-29「華麗なる招待」
週末、月末。
いろんなもののしわ寄せをくらって多忙を極める。
荒野のキーパンチャーとなってディスプレイとにらめっこ。
肩がピキピキッと音を立てるぐらい痛い。
でまぁなんとか終了。
しんどいねぇと帰り道。
駅からの下り坂。
人の流れと反対に向かって歩く。
コンビニに立ち寄る。
塾帰りの子供がアイスクリームとうまい棒を買ってる。
鼻先をかすめるおでんの匂いがちょっとうるさい。
聴いてた音楽はピチカートファイヴ「pizzicato five I love you」。
小西康陽自選のベスト。
穏やかで悲しい歌が並ぶ。
美しい星の美しくない国の住民。
たとえば空に光る小さな星。
ここではないどこか。
あそこに行けば少しは気が休まるかな。


2006-09-30「愛のコロッケ」
8時起床。
妻は「洗濯物ヨロシク」の言葉を残しバイトへ、娘は友達と遊びに行ってしまった。
くるみパンを牛乳で流し込んで、新聞読んで、布団あげて、洗濯物干して。
それから車に乗ってしばしドライブ。
電器屋でちょっと買い物して、タワーでやっとムーンライダーズ「ゆうがたフレンド(公園にて)」購入。
昼までに帰って、テキトーな昼食。
娘が友達連れて帰ってくる。
僕は「恵文社から出てくる小西真奈美」が表紙の「Lマガジン」左京区特集号をパラパラと。
あぁまた行きたくなってきたな。
なんとなく郷愁に浸ってると、コロッケが食べたくなった。
なので今日はコロッケを作ることにする。
さっそくイモを茹でて下ごしらえ。
アチチとか言いつつ皮を剥いて、つぶす。
ミンチとタマネギを炒めて混ぜ合わせる。
しばし寝かせて熱をとる。
「げんさんコロッケ」も美味しいが、俵型の手作りコロッケもまた好きだ。
昔、百万遍の祖母の家に泊りに行くとよく作ってくれた。
母も得意で大きな皿に山盛りのコロッケを兄と取り合った。
ウィスターソースをいっぱいかけて食べるのが好き。
で完成。
娘に食べさせると「う〜ん、げんさんコロッケの方が美味しい」だって。
…。
ムーンライダーズ「ゆうがたフレンド」。
うわぁ、これ「いい」曲だわ。


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